未経験から始めるJava副業ロードマップ|案件獲得のコツと収入目安
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「インフラエンジニアって、実際どのくらい稼げるんだろう?」
キャリアや働き方を見直す中で、年収相場や収入の伸ばし方に悩むことってありますよね。特にこれからインフラ分野に挑戦したい方や、すでに働いているけれど年収アップを目指したい方にとっては、リアルな情報が欲しいところだと思います。
この記事では、副業もバリバリこなしている現役エンジニアの立場から、インフラエンジニアの平均年収や年収の上げ方を徹底解説します。客観的なデータと筆者自身のキャリア経験をもとに、再現性のある収入アップのヒントをお届けします!
目次
インフラエンジニアとして働くうえで、まず気になるのが「どれくらいの年収が見込めるのか」「自分はいまどのレベルなのか」という点ですよね。ここでは、正社員・フリーランス・最新調査から、インフラエンジニアの平均年収や中央値を紹介していきます。
厚生労働省が提供する「職業情報提供サイト(JobTag)」によると、ネットワーク・サーバーを扱うインフラエンジニア(正社員)の平均年収はおよそ684.9万円となっています。
月収としては50~54.9万円の層が最も多く、次いで45~49.9万円。年収に換算すると、おおよそ600万円~660万円あたりが中央値に近い水準と考えられます(いずれも2025年4月時点)。
全国的な正社員のデータをもとにしているため、信頼性の高い公的統計です。ただし、職種の幅が広いため、キャリアやスキルセットによって大きく差が出る点には注意が必要です。
フリーランス向け案件検索サイト「フリーランススタート」の統計情報を見てみると、フリーランスインフラエンジニアの月額平均単価は、2025年4月時点で71.0万円となっています。単純に年収換算すると、852万となります。正社員よりも、かなり高いですね…!
なお、中央値単価は70万円となり、年収に換算すると840万です。スキルや経験によっては100万円以上の高単価案件もあります。夢のある世界。
稼働日数や営業活動による変動もありますが、自分のスキルを正しく評価してくれる案件に出会えると、大幅な年収アップも可能です。
参考:インフラエンジニアのフリーランス求人・案件 月額単価相場|フリーランススタート
Findyが2024年10月に実施した「インフラ・SREエンジニア動向調査」によると、回答者の年収中央値は700~800万円、平均年収は681万円と報告されています。
さらに、1,000万円以上の年収帯に属するインフラエンジニアも約1割に達しており、専門性や技術力を武器にキャリアを築くことで高年収を実現している実態が伺えます。
現在の市場感を知るうえで、非常に参考になるデータと言えるでしょう。
参考:エンジニア転職マーケットレポートインフラエンジニア・SREの動向調査 2024年10月号|Findy
インフラエンジニアの年収は、スキルだけでなく年齢や経験年数、雇用形態によっても大きく異なります。ここでは、年代別・経験別・雇用形態によって年収がどう変化しているのかを見ていきましょう。
インフラエンジニアの年収は、スキルだけでなく経験年数や年齢によっても大きく差が出るものです。
job tagによれば、20代では平均年収400~500万円台がボリュームゾーンで、30代に入ると600万円を超える水準に上昇。40代では700万円台に達し、最も高い層では800万円以上となることもあります。ピークは50代後半で約850万円前後とされており、マネジメント経験や高付加価値なスキルを持つ人材ほど高年収の傾向が強まっていることが分かります。
これはあくまで正社員の目安ではありますが、年代ごとのキャリア形成を考える上で参考にできるでしょう。
エンジニアの年収は、年齢よりも「経験年数」に大きく左右される傾向があります。
Findyの調査によれば、エンジニア歴10年以上の回答者では「年収1,000万円以上」が32.5%と圧倒的に多く、「700万円以上」の割合も高いことが分かります。一方、経験年数が浅い層では500~600万円帯が中心となっており、明確な差が見て取れます。
ただし、エンジニア業界は実力主義のため、若くても実践経験や成果があれば高年収を狙える点も特徴です。キャリア初期から着実にスキルを積み上げていくことで、年収アップのスピードも加速していくでしょう。
すでに触れたように、インフラエンジニアの年収は、雇用形態によっても大きく異なります。正社員インフラエンジニアの平均年収はおおよそ500~600万円台なのに対し、フリーランスになると月単価80~100万円前後の案件も多く、稼働状況によっては年収1,000万円を超えることも可能です。
ともすれば「フリーランス最高!」となりそうですが、フリーランスは案件獲得や収入変動リスク、社会保険などの自己管理が求められるので、正社員のように賞与や福利厚生、社会的信用といった安定性はありません。要するに、安定性と自由度のバランスをどう取るかが大きなポイントになってきます。
フリーランスになると、「会社がいろいろなところで守ってくれていたんだなあ」と強く感じるのも事実。どちらが優れているというよりも、自分のライフスタイルやキャリアの志向性に合った選択をすることが大切ですね。
エンジニア副業の単価相場を徹底解説!高単価を目指すための成功戦略
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インフラエンジニアとして年収1,000万円を目指すことは、現実的に可能です。実際、Findyの調査でも1,000万円以上の年収帯に属するエンジニアは全体の約1割を占めています。
ただし、その多くはSREやクラウドアーキテクトなど、高度な専門性と実務経験を備えた上位層。単価の高いフリーランス案件やマネジメントポジションへの昇格、副業との掛け合わせなど、収入を最大化するには戦略的なキャリア構築が不可欠です。
また、技術力だけでなく、課題解決力やビジネス理解、コミュニケーション能力など、総合的なスキルが求められる点も留意しておく必要があります。
筆者の個人的な印象としては、年収1,000万円クラスのハイスキルなエンジニアほど、仕事が趣味のように没頭している“ワーカホリック気質”な人が多いと感じます。結局、「技術が好き」「成長が楽しい」といった熱い気持ちが、自然と成果や報酬に繋がっているんだよなあというのが正直な感想。
インフラエンジニアとして1000万円プレイヤーを極めるのも素敵ですが、同じくらい体調や家庭、プライベートその他もろもろのことも大切にしていきたいものですね。
インフラエンジニアとして働き続ける中で、「どうすればもっと年収を上げられるのか?」と考える人は多いでしょう。ここでは、インフラエンジニアの実践的なキャリアパスをいくつかの視点から紹介していきます。
年収を上げるうえで、まず重要になるのが「スキルの幅と深さを高めること」です。今ある知識やスキルをさらに高め、極めてみましょう。
インフラエンジニアにとっては、Linuxやネットワークといった基本に加え、セキュリティ、仮想化、データベースなど、幅広い分野への深い理解が求められます。さらに、学んだ知識を業務でどのように活かせるか、実践経験を通じてスキルを定着させることも重要です。
インフラエンジニアとして単価アップを目指すなら、クラウドと自動化スキルの習得は非常に効果的です。
特にAWSやGCPなどのクラウドサービスは企業導入が進んでおり、構築・運用の経験がある人材は高く評価されます。また、TerraformやAnsibleといったInfrastructure as Code(IaC)ツールを使いこなせると、運用自動化のニーズに応えられ、単価アップに直結するでしょう。
習得するとインフラエンジニアとしてのキャリアの強みになる技術・ツールをまとめてみましょう。
分野 | スキル・ツール | 説明 |
---|---|---|
クラウド基盤 |
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IaC |
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構成管理ツール |
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コンテナ技術 |
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CI/CDパイプライン |
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監視・可観測性 |
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このようなスキルを習得することで、将来的なキャリアパスの選択肢がさらに広がります。日々の業務に組み込める部分から少しずつ取り入れれば、現場でのアピール力も高まるでしょう。
近年、インフラエンジニアのキャリアパスとして注目されているのがSRE(Site Reliability Engineer)です。SREはGoogleが提唱した概念で、信頼性の高いサービス運用を実現するために、コードを使ってインフラの自動化や監視、障害対応の仕組みを整える職種です。
参考:Site Reliability Engineering|Google Cloud
ざっくりイメージとしては、従来のインフラエンジニアの仕事+開発寄りの仕事までの広い範囲をこなすのがSRE。開発寄りのスキルやDevOpsの知識が求められる一方で、技術的な裁量や年収水準も高いのが特徴です。実際、Findyの調査(既出)でも、SREとして働くエンジニアがインフラ系全体の半数近くを占めており、今後はSREが主流になっていく可能性もあります。
個人的には、「SRE」という職種自体は前から知っていたものの、ここまで一般化しているとは思っていなくて正直びっくりしました…。昨今のエンジニア業界、職種が細分化しすぎている感があるので、意外とそういうキャッチアップが大変です。
エンジニアとして一定の経験を積んだ後、管理職やマネジメントポジションにキャリアシフトする選択肢もあります。
プロジェクトマネージャー(PM)やチームリーダー、部門マネージャーといった役割は、技術そのものよりも、進捗管理・チームビルディング・経営との連携など、より「人と仕組み」に関わるスキルが求められるキャリアです。特に大規模なインフラを扱う現場では、複数の技術者やベンダーをまとめるマネジメントスキルが重視され、年収アップにもつながります。
現場で働いていて感じるのが、エンジニア出身のマネージャーさんって技術に理解があるので、なにかと話がスムーズに進みやすいということ。意思疎通が早かったり、現実的な判断をしてくれたり、すごく助かる場面が多いんですよね。特にマネージャーがインフラ回りに強いと、なにかと心強い!そういう人がもっと増えてくれると、現場全体の働きやすさも上がるんじゃないかなあと思います。
年収アップを目指す現実的な手段のひとつが、転職による環境のステップアップです。インフラエンジニアの場合、企業のIT投資状況や技術スタックによって年収レンジが大きく異なるため、自分のスキルと市場のニーズがマッチする環境を選ぶと、年収が大幅にアップする可能性があります。
特にクラウド導入を進めている企業やSRE体制を強化している企業では、高度なスキルを持つエンジニアに対して積極的に高待遇を提示してくるケースも増えています。また、マネジメント経験や資格の有無も評価に影響します。
転職はリスクもありますが、今の環境で年収に伸び悩んでいるなら、一度市場価値を見直す意味でも有効な選択肢と言えるでしょう。
フリーランスとして独立することも、インフラエンジニアが年収を大きく伸ばす選択肢のひとつです。フリーランスなら月単価80万円以上の案件も珍しくなく、スキルと実績があれば年収1,000万円超も不可能ではありません。特にクラウドや自動化に強いエンジニアは需要が高く、フリーランス市場でも高く評価されます。
一方で、案件探しや契約交渉、税務対応など、自己管理が必要になる点は覚悟しておく必要があります。また、収入が安定しづらい時期もあるため、貯蓄や保険などの備えも重要です。
いきなりフリーランスとして独立するのはハードルが高いので、まずは副業として小さく始めてみるのがおすすめ。副業なら収入の柱を増やしつつ、自分に合った働き方や案件のスタイルを見極めることができます。実際にやってみると「思ったより楽しい」「意外と大変」といった気づきが得られるので、その上で独立するかどうかを判断する方が、リスクを抑えつつ着実にキャリアを築けるでしょう。
インフラエンジニアがフリーランスになるには? 必要スキルや案件例などを解説!
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ここまでご紹介してきたように、インフラエンジニアの年収はスキルや働き方次第で大きく変わります。では、今の自分にできる具体的なアクションにはどんなものがあるのでしょうか。ここでは、今日からでも始められる年収アップのための実践的なヒントをご紹介します。
資格は、インフラエンジニアとしてのスキルを体系的に身につけ、客観的に証明する手段として有効です。特に未経験領域に挑戦したいときや転職・独立を見据えた際には、自分の知識をアピールする材料として重宝されます。
インフラエンジニアとしての年収アップやキャリア形成に役立つ代表的な資格を挙げてみましょう。
このような資格を取得することが、スキルの裏付けとして転職や案件獲得時の強力な武器になります。
一方で、資格は正直なところ、エンジニアの現場ではそこまで重視されることは多くありません。むしろ、実務経験や目の前の課題をどう解決できるかといった実践力のほうが、はるかに重要とされます。
もちろん、体系的に知識を整理したり未経験分野にチャレンジするきっかけとして資格が役立つ場面もありますが、現場ではあくまで「補助的なもの」であることを理解しておきましょう。
年収アップを目指すなら、転職活動を始めるのも一つの方法です。転職市場での自分の価値を知る第一歩としては、転職エージェントを活用するのがおすすめ。
自分の経験やスキルが転職市場でどの程度評価されるのか、どんなポジションや業界で年収アップが見込めるのかを把握することで、現実的な目標設定が可能になります。また、キャリアの棚卸しや職務経歴書の作成、模擬面談といった準備も、転職成功のカギを握ります。
転職エージェントには得意分野の違いがあるため、目的に応じて複数のサービスを使い分けるのがポイントです。自分にはどのような転職アプローチが向いているのか、しっかりと自己分析を行い、自身のキャリアを掘り下げてみましょう。
未経験からプログラマー転職!おすすめエージェント10選
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副業を通じて収入アップやスキルの幅を広げたいと考えるインフラエンジニアにとって、まず取り組みやすいのが業務委託案件への参画です。
最近では、エンジニア向けに案件紹介とエージェント機能を兼ね備えたサービスも増えており、個人での営業なしでも副業が始めやすくなっています。中でもおすすめしたいのが、フリーランスマッチングサイト「Workship」と、インフラエンジニアに特化したマッチングサイト「クロスネットワーク」です。
「Workship」は、フリーランスや副業希望者向けに幅広い案件を掲載しており、職種や働き方のマッチング精度も高いサービス。また、インフラエンジニア特化の「クロスネットワーク」は、サーバー構築やクラウド運用に強い案件が多く、専門性のある人が案件を探すのに最適のプラットフォームです。
こうしたマッチングサイトを上手に活用すれば、自分のスキルやライフスタイルに合った案件と出会いやすくなります。まずは副業から一歩踏み出して、収入アップとキャリアの可能性を広げていきましょう。
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インフラエンジニアの年収は、年齢や経験だけでなく、身につけたスキルや選ぶ働き方によって大きく変わってきます。特に、SREやクラウド、自動化といった分野に精通し、需要の高い技術を活かしてキャリアを築いている人ほど、高年収を実現している傾向があります。
これからの将来を見据えて、スキルアップはもちろん、フリーランスへの転向や副業といった選択肢を戦略的に活用すれば、インフラエンジニアとしてのキャリアを大きく広げていくことが可能です。まずは一歩踏み出し、自分らしい働き方と収入のバランスを見つけていきましょう。
副業やフリーランスとしてインフラエンジニア案件を探している方は、「Workship」や「クロスネットワーク」などのマッチングサービスをぜひ活用してみてください。
(執筆:水無瀬あずさ、編集:猫宮しろ)