SNSで思わずシェアしたくなる拡散のコツ10個&成功事例10選

SNSに投稿したコンテンツが多くのユーザーによって拡散(シェア)されると、とても嬉しいですよね。特にコンテンツマーケティングを手がける担当者なら、より多くのユーザーに拡散(シェア)してもらえる記事を作りたいはず。

日々大量に拡散(シェア)されているコンテンツの中で、一際注目を集めるコンテンツを作成すれば、ブランドのSNSにおけるROIを最大化できます。多くのユーザーにシェアされるコンテンツを生み出すには、見た瞬間に共感される作品を意識しましょう。

ユーザ―目線の作品を手掛けることはもちろん重要ですが、デバイス上で拡散(シェア)しやすいコンテンツになっているかもきちんと考慮しなければなりません。

ここでは、ユーザ―がコンテンツを拡散(シェア)したいと思うメカニズムと、10個の作成ポイントに加え、事例もお伝えします。

「拡散(シェア)したい」に潜む心理とは?

まずは、なぜユーザーがコンテンツを拡散(シェア)したいと思うのか、その心理を分析していきましょう。The New York Timesの調査報告では、「人と繋がりたい」という欲求がその根幹にあるとしたうえで、主な4つの要因を説明しています。

  1. 主張を表現するため
  2. 流行の伝道師になるため
  3. 交友関係の拡張、維持
  4. 自己確立

拡散(シェア)されやすいコンテンツと一口にいっても、その内容は、面白い、感動的、自己啓発系、可愛いなど多岐にわたります。アメリカの科学的心理学会による機関紙Psychological Scienceは、2011年に発表した「the psychology of sharing 」の中で、ユーザーの拡散(シェア)心理に対して、興味深い研究結果を記載しています。

人々は、他者が発信している情報に対して、共感や嫌悪などの感情が高ぶったときにコンテンツを拡散(シェア)します。これらの発作的な動向は、SNS内すべてのコンテンツに共通する反応であり、類似した影響を与えていくのです。

感情を揺さぶるコンテンツが多くの拡散(シェア)される

以上の研究結果から、ユーザーのニーズを満たし、感情を奮い起こすコンテンツが、劇的に拡散(シェア)されやすいということが証明されました。拡散(シェア)されやすいコンテンツを作る際は、良くも悪くも感情に訴えかけるものがいいといえるでしょう。

また、最近の拡散(シェア)されやすいコンテンツの特徴に、文章だけで長々と語るのではなく、写真や動画などを一緒に投稿するという点があります。もちろん、ただ写真や動画を添付すればいいわけではありません。その際には、以下の6つのポイントに気をつけると良いでしょう。

ユーザー同士を結びつける動機を与える。

  • ストーリー性を持たせる。
  • 信頼や信用を築き上げる。
  • メッセージはシンプルに。
  • ポジティブな印象を与えるものを手がける。
  • 切迫感を与える。

 ここからは、拡散(シェア)されやすいコンテンツの特徴を見ていきましょう。

拡散されやすいコンテンツの特徴

1.共感を生み出す

私たちは承認欲求が強い生き物です。SNS上の「いいね!」に関する研究報告書には、ほとんどのユーザーがライクをどうやれば貰えるか考え、投稿しているということがわかっています。

また、社会心理学者のロバート チャルディーニが率いた研究では、訪問募金活動において、知っている人の名前が募金者リストにあれば、ないときよりも募金を行なってくれる確率が上がるという結果が出ています。

事例:南アメリカの花屋『daFlores 』の共感戦略

ソーシャルメディアを一回でも使ったことがある人は知っているとご存知かと思いますが、各コンテンツは、「いいね!」や拡散(シェア)した人が明確にわかるようになっています。南アメリカの花屋『daFlores 』は、この機能とコンバージョンレートを上げる専門家の力を借りて、収入を2倍近く上げることに成功しました。

ある日、彼らはユーザーが自社サイトに訪れるまで、自分たちの会社の名前を知らないということに気づきました。その点を改善すべく、自社の認知度向上を目的としたバナーのABテストを決行したのです。

そして、3つのバナーでテストを行った結果、もっとも反応の良かった、SNSのフォロワーに対する感謝を強調した「60万人のFacebookフォロワーの皆様、ありがとう!」というメッセージ付きバナーを採用しました。すると、ソーシャルメディアで人気があることをユーザーに示したこともあってか、売り上げを44%も伸ばすことに成功しました。

2.ポジティブなテーマを選ぶ

以下の研究結果について考えてみましょう。

  • ペンシルベニア大学ウォートン校のジョナ・バーガー教授は7,000ものThe New York Timesを調べたところ、ポジティブな印象を与えるコンテンツほど、拡散(シェア)されやすいことを証明した。
  • Web分析ツールを提供するBuzzSumoの研究によると、記事によって誘発される感情は、畏怖や笑えるもの、楽しめるものなどさまざまである。
  • マーケティング・リサーチ会社・Ipsos の調査によると、61%の人が興味があるもの、43%の人が面白いもの、29%の人がユニークなものを拡散(シェア)している。

事例:BuzzfeedとUpworthyのタイトル力

大手WebメディアであるBuzzfeedとUpworthyは、ユーザーの反応を獲得しやすいコンテンツを手掛けるプロフェッショナルです。以下の記事タイトルを見ればわかるように、拡散(シェア)したくなるようなポジティブな感情を誘発するコンテンツを多く手掛けていることがその要因とえます。

  • 家がTim Hortonsになった!
  • エマ・ワトソンが語る15の強力な言葉
  • 妊娠中にできる32のこと…etc

3.デザイン性を重視する

Webユーザビリティの研究を行っているヤコブ・ニールセンによると、16%のユーザーがWebの言葉を丸ごとコピーして使用していることが分かっており、79%のユーザーが一部の文言や文章を拝借しているそうです。

記事コンテンツに関しては、このようなことがいえるそうですが、それ以外のコンテンツに関しては、デザインや見た目が分かりやすいものであればあるほど、ユーザーからのリアクションを得やすいということになります。また、サブヘッダーを使って文章の体裁を整えたり、読みやすいフォントにすることも、あなたのコンテンツをよりユーザーに気に入ってもらうための方法の一つといえるでしょう。

事例:マスだけど唯一無二、を提供するAppleのデザイン

皆さんもご存知のApple社は、デザイン性が高いサイトや印刷物を手掛けていることでも有名です。以下に彼らが手掛けるコンテンツのポイントをご紹介しましょう。

  • 伝えたい大テーマをひとつに絞る(大き目のフォントにハイライトを使って目立たせる)
  • 小見出しは2-3行までに収める(魅力的にするのを忘れない)
  • ビジュアルヒエラルキーを使う。(ピラミッド型構造を起用)
  • 文字寄せの統一(ボタンや画像の位置も含む)

4.リアクションを第一に考える

アメリカ4大スポーツリーグの一つ:NFLのファイナルであり、アメリカの一大イベントであるスーパーボウルでは、2013年に30分間停電する騒ぎがありました。その事件を好機と捉えたのがお菓子メーカーのOreoです。FacebookとTwitterで「停電しても、ダンクはできる」という広告を打ち、1万3743回ものツイートを獲得しました。タイミングとクリエイティブ性が高かったことに加え、予想以上の反響が出たことから、その年で最も影響力のあった広告といえます。

事例:W杯のスポンサーも、拡散を狙っている

どんな小さな会社でも、ユーザーが携帯さえ持っていれば、コンテンツをバズらせることは可能です。多くの拡散(シェア)を生み出すには、ユーザーがリアクションしやすいコンツ作りを意識すると良いでしょう。

例えば、サッカーワールドカップのスポンサー企業によるユーザーへのアプローチの手法を参考にしてみましょう。カスタマーサービス業界のマネージャークラスをターゲットにしている会社は、CMとハッシュタグのどちらが広告として効果があるのか、ゲームの動向を得るために誰をフォローしているか、選手は誰をフォローしているか、分析、発信しています。

これらの彼らの活動を参考にして、ハッシュタグを含めるなど、ユーザー目線に立った投稿を行なうとより効率的に拡散(シェア)を生み出すことができます。

5.感動を届ける

ほとんどの人が、本能的にコンテンツを拡散(シェア)しています。いかに見た人の心をくすぐるかが肝になっていくので、以下のことを念頭にコンテンツを制作しましょう。

  • 直感で拡散(シェア)してくれるもの
  • 笑えるもの
  • 協力者を涙させるくらい恥ずかしい思いができるか
  • 誰もチャンスだと思わないもの

事例:Buzfeedは人の心を動かすコンテンツ力を持っている

Buzfeedで最も拡散(シェア)されたのが、『2011年で”最も印象的な48のこと』であり、世界中の人々が内容に共感するコンテンツの作成に成功した一例といえます。また、Upworthyが開設14ヵ月で月間ユニークユーザー数が3000万人を突破したのも、「共感」を念頭に置いたコンテンツ作りが功を奏したといえる事例です。ライターである、アダム・モルデカイも「余命数カ月のシンガーソングライター:ザック・ソビエッチ」のドキュメンタリー記事のように、何度見ても泣けるものがシェアコンテンツとして価値があるとしています。

6.ロジックでなくストーリーを大切にする

最近では、何か物を買う際に商品の特徴ではなく、実際に使った人のレビューなどを見てから購入することがお決まりになっています。例えば、オランダの葬儀保険会社は、見た人の心を打つようなストーリー性を商品に持たせ、販売しました。

「死ぬ前に伝えたいことはなんですか」という質問を人々にした動画を拡散(シェア)し、見た人の心を打つようなストーリー性を商品に持たせました。彼らを通して、自分たちにとって、家族や友人との関係性や彼らとが自分にとってどのような存在なのか改めて考えさせられるきっかけとなったのです。

共感されるストーリーを作るには、魅力的な言葉で構成されているかどうかも重要です。 次のようなポイントを意識してください。

  • 分かりやすい言葉で、彼らに何が起こったのか書きましょう。
  • 商品に関係のあるキャラクター設定を行い、ユーザーが共感できるキャラクターを登場させましょう。
  • 一話完結式の物語は書かないようにしましょう。シリーズもの形式で書くのが重要です。そうすることで、ユーザーが登場人物に感情移入しやすくなり、ユーザーとの関係構築も行いやすくなります。また、1話ごとにきちんとしたオチを付けるのを忘れないようにしましょう。

事例:Red bullが伝えた「冒険精神」

ブランドのイメージを反映させた物語を心がけましょう。例えば、Red bullは冒険精神や自由などをブランドイメージとしており、Red bullのあるライフスタイルを想像させるような物語性に沿って、様々なキャラクターを登場させています。

7.議論を巻き起こすコンテンツを作る

もし、好き嫌いの別れるコンテンツがあったとしたら、それは拡散(シェア)されやすいコンテンツということでもあります。ゾーイ・チェンとヨハン・ベルガーが発行した2013年10月の発行誌『消費者調査』でも、論議を醸すコンテンツはユーザーの心を動かし、拡散(シェア)されやすいということがわかっています。適度に論争を巻き起こし、怒りを誘発するものは、ユーザーの感情を誘発し、拡散されやすいコンテンツのトリガーとなります。

事例:「盆栽子猫」事件が巻き起こした「バズ」

生きた猫が瓶詰めにされて売られているという架空の記事がで待ったことがあります。このショッキングなデマは、動物愛護団体から批判されたり、大衆に詰られたりと、さまざまな反応が出ました。

コンテンツ制作における論議に置いて、コンテンツマーケターの間では、コンテンツが王様というのが絶対的な指針でした。コンテンツは注目を集め、拡散(シェア)したりコメントを促したりと、私たちが予想だにしなかった反応を引き起こしてくれることがあります。デレクは魅力的なタイトルによって注目を集め、読んでもらうことに成功したのです。

8.ユーザーとの関係性を深める

マイアミ大学の調査によると、25%以上のユーザーが自身で気に入っているものを買い、25%以下のユーザーは、商品の傍にある拡散(シェア)ボタンを押していないことが分かっています。

事例:Poo-purilのSNS戦略

Poo-purilは動画やソーシャルメディアのポストを上手く利用して、プロモーション活動を行っています。

彼らの投稿に注目したところ、彼らはソーシャルメディアを通して、ユーザーとの関係性を構築していることがわかりました。また、インフォグラフィックスや研究、統計値を基に、ユーザーに拡散(シェア)されるようなコンテンツ理論を組み立て、実践しているのです。

9.キャッチーな画像をつける

The New York Timesの調査によると、68%の人が、「だれが、どのようなことに興味を持ち、拡散(シェア)しているのか」が重要だとしている。このようなユーザ―の心理傾向から、非営利的なものや慈善組織のコンテンツは、支援を受けやすいといえます。サポートを得たい時、問題に注目してほしい時など、ちょっとした共感を与えることから意識してみると、効果的にサポートを受けることができます。

事例:IAMSが投稿したサーフィン犬の画像にコメントが殺到

例えば、ペットフード会社:IAMSはFacebookサーフィンをする犬の写真を投稿し、コメントの数×50食をシェルターの犬に提供すると発表しました。。結果は、愛らしい犬の写真の影響もあって、わずか24時間で100万食分のコメントを集めることに成功ました。

しかし、拡散(シェア)されることで悪い影響を受けることもしばしばあります。企業のコミュニティとユーザ―を結び付ける際は、関係性を壊さないよう適切なアプローチ手法を行うように心がけましょう。

10.ゴシップや繊細なテーマと、上手に付き合う

人々はなぜゴシップを好むのでしょうか?拡散(シェア)せずにはいられなくなり、魅力的な話題が多いのもその理由のひとつといえるでしょう。ゴシップは、ユーモアがあるだけではなく、共感を生み、自己確立にもつながる拡散(シェア)されやすい特徴を全て兼ね備えているコンテンツといえます。

事例:タンポンメーカーHelloFloの風刺広告

繊細なテーマやタブー視されているようなものでも、独自の目線で向き合うことで、拡散(シェア)につながることがあります。タンポンを販売しているHelloFloは、女性にとって繊細な問題を、ユーモアを織り交ぜた動画広告で伝えたことで話題になりました。この広告は1カ月で600万再生を得ています。

このような繊細な内容のコンテンツの多くは、取り扱いが難しいです。しかし、恥ずかしいことではなく、当たり前のこととして扱ったことが共感を生み、拡散(シェア)に繋がったといえます。HelloFloのような商品を扱っており、共通のテーマを持ったコンテンツの場合、このような独自の目線で広告を打つことで、社会の価値観に影響を与えるような活動になるかもしれません。

拡散されるコンテンツを作ろう

拡散(シェア)されるコンテンツを作るには、ユーザ―の気持ちをうまく汲み取る必要があります。拡散(シェア)を目的としてコンテンツを作成する際は、ユーザーがそれについて他者と語りたくなるようなものを手掛ける必要があります。機能してくれるものとそうでないものをきちんと見極め、常にコンテンツのクオリティを上げていきましょう。

あなたが手掛けたコンテンツがユーザーの目に触れ、効果を得るまでにはそれ相応の時間がかかります。ユーザーの目に触れた際に、成果を得るための戦略を事前にきちんと練り込んでおくことが重要です。

(翻訳:Yuka Uchiyama /校正:Yuma Yamada)

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