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パソコンでの作業を効率化できる『Stream Deck(ストリームデッキ)』というデバイスをご存知でしょうか?
作業効率化に凝っている筆者がStream Deckを購入してから2ヶ月使い倒したところ、「これは革命的な効率化デバイス!」と自信を持って言えるほどのデバイスだと分かり、本気でおすすめしたくなりました。
今回は、Stream Deckの魅力やできること、使い方などを解説し、Stream Deckの存在ががどうして効率化に繋がるのか詳しくご紹介します。実際にStream Deckを使った動画も用意しているので、ぜひ最後までお読みください。
目次
Stream Deckとは、パソコンの操作を効率化できる「拡張キーボード」のこと。
パソコンにUSBで接続し、たとえば「指定したURLをブラウザで開く」「指定したショートカットキーを押す」など、特定の操作をボタンに保存できます。その後、ボタンを押せば、特定の操作を自動で実行してくれるのです。
「効率化のためとはいえ、ショートカットキーを覚えるのが大変」
「ブックマークしていても、開きたいサイトを探すのに時間がかかる」
「一つの操作だけでなく、一連の操作を効率化したい!」
こんなことを一度でも思ったことがある方には、とてもおすすめのデバイスです。
Stream Deckには、魅力的な機能がたくさんあります。ここでは、とくに効率化につながる6つの機能を見ていきましょう。
「あのサイトを開きたいけど、ブックマークどこだっけ?」
「アプリの切り替えが面倒くさい」
など、サイトやアプリを開くまでに時間がかかる経験をしたことはありませんか?
こういった問題を解決できるのも、Stream Deckの魅力です。以下のようにアイコンで直感的にサイトやアプリを連想できるため、ボタンを押すときに迷いません!
目で見てすぐにボタンを押すだけなので、アプリやサイトを素早く開けます。手を止めることなく作業ができるので、効率化に繋がること間違いなしです。
「ショートカットキーがなかなか覚えられない……」
「しばらく使ってないアプリだと、ショートカットキーを思い出すのが大変!」
など、ショートカットキーについで悩んだ経験はありませんか?
Stream Deckでは、ボタンにショートカットキーを設定することも可能です。またアイコンで視覚的にわかりやすくできるので、ショートカットキー自体を忘れても問題ないのが魅力です!
たとえば筆者の場合は、Slackの作業効率を上げるためのボタンを以下のように作っています。
といった感じで準備しており、日々のSlackでのやり取りが爆速化しました!
実際には「ショートカットキー」や「テキスト入力」を組み合わせたマルチアクションを使ってボタンを作っていますが、ショートカットキーを設定できるのはとても便利です!
「Stream Deckは確かに便利そうだけど、ボタンの数が限られてるのがちょっと……」と思った方もいるのではないでしょうか。
Stream Deckにはボタンの数が異なる製品が複数あるため、筆者も購入前に気になりました。
しかし、Stream Deckはフォルダを作って「仮想ボタン」の数を増やせるので、その心配は不要です!
つまり、「アプリごとにフォルダを作り、それぞれボタンの設定を作れる」というわけです。
そのため、アプリごとに使いたい操作の数や、デスクにStream Deckを置く場合のサイズ感などに応じて、物理ボタンの数を選ぶのがおすすめです!
「よく使う定型文やコードがあるけど、毎回キーボードを打つのがめんどくさい……」
「メッセージの返信やチャットツールのコマンド入力を効率化したい!」
と思うことはありませんか?
Stream Deckでは、決められたテキストを入力できます。たとえば筆者の場合は、Slackで一次返信用のメッセージテンプレ文を用意しています。
「でも、単語帳に登録しても同じことができるのでは?」と思う方もいるかもしれません。
確かに、送るメッセージや使うチャットツールの数が少なければ、単語帳の登録などでも問題無いと思います。
しかし、この数が多いとどうでしょうか。覚えるのにも限界がありますし、結局忘れてしまい自分で入力してしまう……といったことが起こり得ます。
この点Stream Deckでは、「アイコン」で操作を確認できるので忘れる心配がありません。
「いま別のことやってて手が離せないけど、ササっと返信だけしたい……」といったときにボタンを押してメッセージを送るだけなので、頭を切り替えずに目の前のタスクに集中できます。
「ショートカットキーだけでなく、もっと効率化できないかな?」
「できれば、一連の操作を一発で終わらせられたらなぁ……」
と思うことはありませんか?
Stream Deckでは、複数の操作を一度に実行できます。たとえば筆者の場合は、「Googleスプレッドシートで、テーブルのサンプルを自動で作るボタン」を作っています。
「これからスプレッドシートで情報をまとめたい!」と思ったタイミングですぐにテーブルのサンプルが作れるので、データ整理がはかどります(後ほど動画で操作イメージを紹介しています!)。
Googleスプレッドシートに限らず、「複数の操作で一つの作業が終わるもの」であれば、Stream Deckで効率化できるのでおすすめです!
Stream Deckの強みは、「操作を目で見て思い出せる点」にあると思っています。
ショートカットキーは「入力するキー」を覚えていないと押せません。でもStream Deckなら、「何となくこんなことできたな」ぐらいの記憶でも、ボタンを見て操作を思い出せます。
参考までに、スプレッドシートで筆者が登録している画面を見てみましょう。
など、見ただけでどんな操作ができるかわかるようにボタンのアイコンを設定しています。
仮にショートカットキーを忘れてしまっても、「行を追加したい」と思ったらボタンを見て押すだけで済むのでとっても便利です。
ショートカットキーを覚えるのがどうにも苦手な方や、いろんなアプリを使っている方にもおすすめでしょう。
ここまで、Stream Deckでできることをご紹介してきましたが、具体的にどういった効率化ができるのか、まだイメージできない方もいるのではないでしょうか。
ここからは、Stream Deckを使ってGoogleスプレッドシートの操作を効率化する例を動画でご紹介します。
■動画の流れ
- テーブルのテンプレートを自動で作る動作イメージ
- 列追加、列削除、新しいシートの追加などの動作イメージ
- 内側を含めて枠線を全体につけるイメージ
(※動画で「スチームデッキ」と言ってますが、正しくは「ストリームデッキ」です。動画撮影時は、勘違いしておりました……)
このように、作業の効率化がとってもはかどります。ここではGoogleスプレッドシートのみご紹介していますが、他のアプリのボタンももちろん作成可能です。
実際に筆者は、
など、よく使うアプリやサービスのボタンを作っています。
「この操作効率化したいな!」と思ったときにすぐボタンを作るだけで、同じ操作がなくなるのはとっても快適です。日を追うごとに、作業効率が上がっているのを感じます。
ここからは、Stream Deckの使い方をご紹介します。といっても基本は、
の手順なのでとっても簡単です!
ここでは、効率化に活かせる6つの使い方をご紹介します!
まずは、一番簡単な「サイトを開くボタン」のつくり方をご紹介します。手順は、以下の2ステップ。
基本はこれだけです。実際にボタンを押してみると、入力したURLをブラウザで開きます。
ただ、これだけだと見た目がやや分かりにくいですよね。続いて、アプリのアイコンを変更してみましょう。
■補足:アプリを開く方法について
同じ要領で指定のアプリも開けます。
アプリを開くときは、「開く」ボタンをドラッグアンドドロップし、アプリのファイルパスを指定すればOKです!
アイコンは、以下の手順で変更できます。
テンプレートは、画面左下の買い物かごのマークをクリックすると色々出てきます。
筆者は並び順を「高評価」に変えたうえでいくつかテンプレートをインストールし、好みに合ったものを探しました!
ただ、特定のWebサービスなどを開く場合、マッチしたアイコンが見つからないことも。こういった場合に備えて、アイコンを自作する方法も覚えておくのがおすすめです!
■補足:文字だけ強調したボタンを作りたい方へ
「背景真っ黒で、文字だけ強調させたボタン」を作るときは、以下の流れで設定できます。
ステップ1. ヘッドフォンのアイコンを選択
(ヘッドホンのマークは背景と同色なので、真っ黒の背景にできます)ステップ2. ボタンのタイトルの右側にある「T」を選択し、文字サイズ、位置、色などを変更する
追加系は青、削除系は赤など決めておくとわかりやすいかもしれません!
ボタンのアイコンを自作する手順は、次の4ステップ。
こだわりたい方は、ぜひ自分でアイコンを作ってみてください!
作業の効率化をするうえで、テキストの入力ができると自動化の幅が広がります。手順は、次の2ステップ。
これだけです。よく使うメッセージの返信はもちろん、コマンドで機能を呼び出せるようなアプリの場合にもとても便利です!
筆者の場合は、以下のような使い方をしています。
■会議リマインドテンプレメッセージ
お世話になっております、しろです。
本日〇時から、ミーティング宜しくお願いいたします!
[info][title]議題[/title]
[/info]
[info][title]Zoom情報[/title]
[/info]
宜しくお願いいたします!
また、次のマルチアクションを作るときにもよく使います。
操作は1つだけでなく、複数組み合わせて使ったほうが効率化に繋がるケースもありますよね。Stream Deckでは、複数のアクションを組み合わせた操作を作れる「マルチアクション」のボタンを作れます。
マルチアクションを作る基本の流れは、以下の2ステップ。
基本はこれだけでできます。実際にGoogleスプレッドシート「行追加」で設定している画面は、次のようになっています。
ただ、マルチアクションを実際に動かしてみたとき、「操作が早すぎて意図した動きにならない」といったケースが出てきます。たとえば、「テキスト入力」などを組み合わせるケース。
テキストを入力しきる前に次の動作に移っては困るので、少し待ってもらうために「遅延」を入れるのがおすすめです!
ただ、遅延機能は実際に作ってみて「『あれ、動きが変だぞ?』と思ったタイミングで使ってみる」ぐらいの感覚で問題ないので、困ったときに思い出してください!
先ほどご紹介したように、Stream Deckではフォルダを作れます。
複数のアプリを使う上では必須の機能ですが、こちらもたった2ステップで作れます。
ダブルクリックすると、次のように新たなボタン群が表示されます。
これでフォルダの作成ができました。さらにアプリの数が増えてきた場合は、「プロファイルを切り替え」などで、ボタン群の設定そのものを増やして切り替える方法もあります。
フォルダを作成と同じ要領で作れますが、明確にアプリごとに使い分けたい方はこちらもおすすめです!
なお、プロファイルの切り替えをしたい方は、以下の流れで事前に「新しいプロファイル」を作りましょう。
今回は、効率化が超進む拡張キーボード『Stream Deck』の魅力やできること、具体的な使い方などをご紹介しました。
正直言って、ここ最近買ったものだとダントツで一番と言えるほど素晴らしいデバイスで、できるならもっと早く知りたかったのが本音です。
「昨日入力・操作していた作業が、翌日からはボタン一発で終わる」
プログラミングをせずとも、ここまで自動化できる時代が来ています。
など、一つでも当てはまった方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
(執筆:しろ 編集:齊藤颯人 参考:elgato.com)