Googleによるタイトル書き換えが起こりやすい3つのパターン

Title Rewrites: 3 Patterns to Avoid
MARKETER

2021年のアップデートの影響で、Googleによって検索結果画面におけるタイトルがたびたび書き換えられるようになりました。多くの人が予防法に頭を悩ませています。

今回は、意図していないタイトルに書き換えられることを防ぐための方法について、Mozのマーケティング研究者であるピーター・マイヤーズ氏が解説します。

※以下に動画による解説(英語)およびホワイトボードを掲載します

Title Rewrites: 3 Patterns to Avoid

▲出典:Moz

タイトルの書き換えに関するデータ

Title Rewrites: 3 Patterns to Avoid

▲出典:Moz

まずはGoogleのアップデートがタイトルに与えた影響について、データをご紹介します。

2021年8月、マイヤーズ氏が1万種類のキーワードを調査したところ、約57%のタイトルが書き換えられていることが明らかになりました。以下3つが書き換えタイプの内訳です。

  1. 書き換え(Rewrite)
  2. 切り捨て(Truncation)
  3. 追加(Addition)

1. 書き換え(Rewrite)

Googleによると「書き換え(Rewrite)」とは、Webページのほかの場所(たとえばH1や本文)からテキストを抜き出し、それをタイトルタグの代わりに使用することを指します。

つまり、以下で述べる「切り捨て」や「追加」は、Googleが発表している「書き換え」のデータには含まれていません。上図のとおり、57%のうち書き換えが占めるのは30%です。

2. 切り捨て(Truncation)

上図における「Truncation(切り捨て)」は、Googleによって、長すぎるタイトルが切り捨てられている事象を指しています。

現在の検索結果画面の横幅は600ピクセルほどしかなく、スペースが足りなくなると切り捨てられてしまいます。

また切り捨てられるのはかならずしもスペースからはみ出した部分だけでなく、一部が切り取られることもあるようです。

3. 追加(Addition)

上図の「Addition(追加)」は、ブランド名や所在地などがタイトルに追加される事象を指します。少し紛らわしくはあるものの、有用と思われる情報をGoogleが追加しているのです。

このデータセットに含まれるタイトルのうち約30%は、ボリュームが多く競合性が高いキーワードで書き換えられているという情報もあります。

Googleによるタイトル書き換えが起こりやすい3つのパターン

Googleによるタイトルの書き換えが起こりやすいパターンをわかりやすく解説します。例として「Bob’s Boba(ボブのタピオカティー)」という架空の事業を挙げましょう。

  1. キーワードを詰め込みすぎている
  2. 「最高」のような最上級の表現を使っている
  3. サイト構造をそのまま反映している

パターン1. キーワードを詰め込みすぎている

より多くの商品を知ってもらうために、タイトルに商品名を詰め込みたくなる気持ちは理解できます。しかし、タイトルが長すぎると、意図していない部分をGoogleが切り取る可能性も。

たとえば以下のようなタイトルをつけた場合。

「27種類のタピオカティー | ミルクティー、ウーロンミルクティー、ジャスミンティー | Bob’s Boba」

「ミルクティー、ウーロンミルクティー、ジャスミンティー」のみが切り取られ、肝心の店名がタイトルに入らない危険性があります。

こうした事態を防ぐために有効なのは、重要なキーワードのみをタイトルに入れ、タイトルを短くすることです。

パターン2. 「最高」のような最上級の表現を使っている

「タピオカ愛好者におすすめの最高のタピオカティー11種」

このようなタイトルも、避けるのが無難です。

安易にこのようなタイトルをつけると、Googleが任意のキーワードを拾ってタイトルにしてしまう可能性があります。

一般的にはそれほど過剰だと思われない表現であっても、Googleは書き換えの対象にしているようです。マーケティングコピーが多く使われているページが書き換えの対象になる傾向が強いようですが、ページ自体を対象から確実に外す方法はありません。

タイトルには「最高」や「一番」といった言葉は使わず、なるべく具体的にしましょう

パターン3. サイト構造をそのまま反映している

単純にキーワードを詰め込んだわけではなく、サイト構造をそのまま反映させた場合にも、Googleによって容赦なくタイトルが書き換えられる可能性があります。

たとえば以下のようなタイトルにした場合。

「Bob’s Boba | ドリンクメニュー | タピオカティー | タピオカミルクティー | 中国茶ベース | ウーロンタピオカミルクティー」

こちらはサイト構造をそのまま反映しています。大規模なWebサイトであれば、このような複雑なサイト構造になることは想定できるでしょう。

しかし、このような場合であっても、タイトルが切り取られてしまう危険性はあります。もしかしたら「タピオカミルクティー」だけが切り取られてしまうかもしれません

以前は該当のページに関する情報を最初に持ってくれば問題ありませんでした。いまは最後を切り捨てるのではなく途中が切り取られる可能性もあるため、長いタイトル自体を避けるのが無難でしょう。

また、そもそもユーザーにとっても、このようなタイトルはあまり理想的とはいえません。上記のような長いタイトルを、ユーザーがすべて読むでしょうか。タイトルの理想は、パッと見ただけで頭に入ってくる程度の長さです。

この場合は以下のような短いタイトルがおすすめです。

「ウーロンタピオカミルクティー | Bob’s Boba」

書き換え対策をしよう

Googleの書き換えを完璧にコントロールすることはできません。しかし書き換えられないように対策することは可能です。

キーワードの詰め込み、最上級の使用、サイト構造の反映は避け、タイトルは短く具体的にするよう心がけましょう。

(執筆:Dr.PeterJ.Meyers 翻訳:Asuka Nakajima 編集:北村有 提供元:Moz

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