エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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ユーザーがON/OFFの機能を切り替えるためのトグルボタン。UIデザインではおなじみの存在ですが、誤ったデザインをしている例もしばしば見かけます。
今回はトグルボタンのデザインについて、実例をまじえながらご紹介します。ユーザーにとって使いやすいトグルボタンを考えましょう。
トグルボタンとは、1つのスイッチでON/OFF(有効/無効、再生/停止)といった2つの状態の切り替えをおこなうボタンのこと。「留め釘」という意味を持つ、トグル(toggle)を由来とした用語です。
トグルボタンは、システム設定や環境設定の変更によく用いられています。
UIデザインにおいてトグルボタンが優れている理由のひとつとして、その面積が挙げられます。ラジオボタンを2つ使う場合と比べると、トグルボタンを使うほうがスペースを節約できます。
トグルボタンは、ON/OFF以外の状態に設定できません。
たとえば先ほどのような「機内モードを持続的に有効(無効)にする場合」にはトグルボタンが適していますが、以下のような「一回だけの行動」「一時的な状態」に関しては、トグルボタンを使うべきではありません。
持続的な状態を選択させる場合にはトグルボタン、一度きりの行動を求める場合はチェックボックスを使用しましょう。
ラベルの内容はできるだけ短くし、婉曲/冗長表現は避けましょう。単語の数をできるだけ絞り、可能であれば名詞を使ってみてください。
デバイスを操作するとき、ユーザーは左から右へと視線を動かしていきます。
ユーザーが見やすいように、ラベルは左側に配置しましょう。
トグルボタンを押してから、数秒以内に処理が完了するようにしましょう。
システムの関係ですぐに変化を反映させられない場合は、読み込み中であることを示すローディングアニメーションをつけることも有効です。
他のUIデザインと同じく、トグルボタンについても直感的に操作できるようなデザインが求められます。
ユーザーを混乱させるような、ユニークすぎるデザインは避けましょう。
トグルボタンの内部にON/OFFというテキストを記載するのは避けましょう。
現状のステータスがむしろ分かりにくくなってしまいます。
そもそも、トグルボタンの状態をテキストで説明する必要はありません。
テキストのかわりに色を活用すると、状態が分かりやすくなります。対照的な色を使って状態を明確にしましょう。
グレースケールがOFF、アクセントカラーがONというデザインがおすすめです。
トグルボタンに派手すぎるアニメーションをつけるのは避けましょう。
はじめて見る際には目新しくうつるかもしれませんが、日常的に使う機能には不向きです。
トグルボタンのUIデザインに一貫性がないと、ユーザーが操作をするときに混乱してしまいます。
トグルボタンごとにデザインを変えたりせず、アプリ全体でデザインを統一しましょう。
またトグルボタンのデザインは、各プラットフォームのデフォルトとなっているUIデザインに合わせてみてください。
特定のプラットフォームのUIデザインに慣れ親しんでいるユーザーが、トグルボタンの機能を瞬時に理解できるようになります。
UIデザインにおいて重要なのは、人間同士の会話のようにスムーズで、直感的な設計であることです。
ユーザーがトグルボタンをスムーズに使えるよう、今回お伝えしたポイントを考慮して制作を進めてみてください。
【参考】
(執筆:Nick Babich 翻訳:Nakajima Asuka 編集:Kimura Yumi)