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時代とともに変化する検索エンジンにあわせて、SEO戦略は日々変化し続けています。いまやキーワードを意識した記事を作るだけでは、対策としては不十分でしょう。
今回はコンテンツを整理し、より良いSEOを築くための新メソッド「トピッククラスター」をご紹介します。
コンテンツをキーワードだけではなく、トピックごとにまとめる方法を学び、SEOを改善しましょう!
目次
「トピッククラスター」とは、ブログコンテンツの整理手法のひとつです。「サイロ構造」「ミニサイト」とも呼ばれます。
トピッククラスターは、3つの種類のコンテンツから成立します。
HubSpotによると、トピッククラスターの理想形は下図のような構造であるとされます。
最上位に位置するピラーページの信頼性を上げるため、サブクラスターピラーページや、その分岐ページのコンテンツを充実させるのです。そうすることで、最上位のピラーページを含めたコンテンツ全体の検索ランキングを改善できる可能性があります。
以下で「ピラー」「サブクラスターピラー」「サブクラスターピラー以下」の詳細をご紹介します。
ピラーページは幅広いトピックをカバーし、コンテンツの核となる存在です。木の幹や、車輪のハブのような存在と考えるとわかりやすいでしょう。
具体的な内容は、トピックの概要や包括的なガイダンスになります。ここでは仮に、狙うキーワードを「マーケティング」としましょう。
ピラーページが木の幹だとすると、サブクラスターピラーは木の枝にあたる存在です。
トピックの特定の側面を掘り下げたページを指します。
ピラーページが「マーケティング」ならば、サブクラスターピラーは「SNSマーケティング」や「コンテンツマーケティング」などになるでしょう。
これらのサブクラスターピラーページは、ピラーページと内部リンクしています。
サブクラスターピラーページから、さらに具体的なコンテンツが分岐させる場合もあります。
たとえばサブクラスターが「SNSマーケティング」である場合、関連コンテンツとして「Twitterマーケティング」や「Instagramマーケティング」などが想定されるでしょう。
過去数年間、ほとんどのSEOコンテンツ戦略は「キーワード対策のみ」が行われていました。
なぜいま、トピッククラスターが必要とされているのでしょうか?
ローカル検索の増加にともない、「ロングテールキーワード」の重要性が上がったことが、トピッククラスターをすべき理由のひとつです。
極端にいえば、かつては「ピザ」と検索したら「世界最高のピザ」が検索結果に表示されていましたが、最近はユーザーの位置情報に基づいて「ユーザーがいまいる地点の近くにあるピザ屋さん」が表示されるようになった、ということです。
Googleは人々の新しいニーズに気づき、アルゴリズムを変化させ、新しい言語処理機能を導入して、自然なローカル検索を可能にしました。検索の背後にあるユーザーの意図を理解し、その意図を反映した有益でタイムリーなコンテンツを表示するのです。
そんな状況下において、トピッククラスターはGoogleフレンドリーな存在です。
各サブクラスター以下のページが、特定のロングテールキーワードのトピックをカバーすることで、関連トピックのリーダーとして検索上位に浮上しやすくなります。
キーワード戦略のみに焦点をあてたSEOは、有力なキーワードを見つけ、それらのキーワードに関連する記事を作り、関連するコンテンツにリンクするというものでした。
しかしこの方法だけでは、類似キーワードとロングテールキーワードを中心に構築された、同じような記事が大量に作られてしまうという事態を引き起こす可能性があります。他の記事でも取り上げられているテーマを複数作ってしまうと、いわゆるカニバリゼーションの恐れがあります。
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キーワード戦略のみで作られたコンテンツには、まとまりもロードマップもありません。そのためユーザーが求める情報を見つけるのは困難です。
ユーザーは使いにくいWebサイトで延々と解決方法を探すよりも、別のWebサイトに移るほうを選択します。するとユーザーの直帰率は増加してしまい、その結果Googleに「価値の低いコンテンツ」だと判断されてしまう恐れがあります。
ピラー、サブクラスターピラー、サブクラスターピラーの分岐ページのように、明確な階層構造のもとコンテンツを分かりやすく繋げることで、ユーザーの問題解決を助けられます。その結果、直帰率を低下させられるでしょう。
もちろん、キーワードに価値がないわけではありません。キーワード戦略は依然として、SEOコンテンツ作成には欠かせない要素のひとつです。
ただしトピッククラスターでは、以下のようにキーワードをより批判的に捉えます。
キーワードを中心としたコンテンツは、今後もなくなりません。
しかしこれからは、作成するコンテンツを俯瞰して「全体像」を考える必要があるでしょう。
トピッククラスターを作成するにあたって、特別な技能が必要とされることはありません。正しく理解すれば、誰でも扱えます。
ここからはキーワード戦略を軸にコンテンツを作成していた場合の、コンテンツ再編成方法について4ステップで解説します。
まずは既存のコンテンツをすべて見直しましょう。
どのようなコンテンツがあり、他のコンテンツとどのようにリンクされているか把握しましょう。
スプレッドシートなどを活用して、既存のコンテンツのリストをつくりましょう。
リストをもとに、コンテンツを「ピラーページ」「サブクラスターピラーページ」「サブクラスターピラーの分岐ページ」に分類していきます。
サブクラスターにうまく収まらないコンテンツがある場合、削除するか、他のコンテンツと統合しましょう。
まず現在のコンテンツ内にある内部リンクを、すべて削除しましょう。
次に「サブクラスターピラー」「サブクラスターピラーからの分岐ページ」を集めて、それらを「ピラー」にリンクします。
くわえて「サブクラスターピラーからの分岐ページ」を、それぞれの「サブクラスターピラー」にリンクします。
「サブクラスターピラー」から「ピラーページ」へリンクする場所は、リード文内が理想です。たとえリード文内にリンクを入れるのが難しくても、できるだけ記事の前半に入れましょう。可能であれば、記事内の最初のリンクが「ピラーページ」へのリンクであることが望ましいです。
「サブクラスターピラーからの分岐ページ」におけるリンクの順番は、最初が「ピラー」、次が「サブクラスターピラー」が望ましいです。
ここまでは既存のコンテンツをトピッククラスターで整理する方法を解説してきました。
新しいコンテンツを作成する場合には、
などを考慮したうえで追加するようにしましょう。
もし新しく作成するコンテンツを「ピラー」にする場合は、ステップ2〜3を繰り返し行います。
逆に、特定の「ピラー」のパフォーマンスが低い場合、そのピラーを解体して他のピラーと統合することを検討しましょう。
このようなトピッククラスターを採用することで、どのようなメリットが得られるのでしょうか?
一般的に、コンテンツへの内部リンク数が多ければ多いほど、検索上位にランクインしやすい傾向にあるとされます。
HubSpotがこの説について調査したところ、関連コンテンツへの内部リンクが多いほど、コンテンツの検索順位が向上していることが分かりました。
しかし、Webサイトの目標達成に役立たなければ、ランキングが向上してもあまり意味がありません。
そもそも、コンテンツを作成する目的は何なのでしょうか。
成果を追いかけるまえに、まず目標を設定することを忘れないようにしましょう。
目標が設定できたら、それに合わせてトピッククラスターを作成します。目標と照らしあわせながらトピッククラスターの成果を調査すれば、目標の達成に役立っているものと、そうでないものを見分けられるはずです。
人々の検索行動も、そのテクノロジーも、年々変化してきています。こうした変化に対応するためには、戦略も柔軟に変えていく必要があるでしょう。
SEOに関しても、キーワード戦略のみの対策では、検索エンジンの変化に対応しきれなくなってきています。
既存の取り組みだけでは成果が得られなくなってきたと感じたら、ぜひトピッククラスターを活用してください。SEOだけでなく、ユーザー体験も向上するはずです。
執筆:Eric Goldschein
翻訳:Nakajima Asuka
編集:内田一良(じきるう)
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