iPadでお絵かきするのにおすすめのアプリ20選

AppStoreにあるグラフィックデザインアプリの総数は3100を超えています。その中でも、iPadで使えるお絵かきアプリの質は高まり、数は年々増えています。

iPadで書いたとは思えないような精巧なドローイングが叶うアプリをまとめました。日本でも有名なものからあまり知られていないお絵かきアプリまで、チェックしてみてください。

1. Procreate

ブラシの数の多さや動作が早いという点が評判を得ている、『Procreate』。最新版では、描画エンジンがアップグレードし、ますます使いやすくなりました。ブラシの筆圧やブラシのブレンド機能により、水彩画のような表現が可能です。絵を書いている画面を記録し共有する機能も搭載しています。

Procreate

2. Comic Draw

『Comic Draw』は、漫画を書くのに適したアプリです。建物を俯瞰で書くときなど、奥行き表現をしたいときに便利な立体パースのガイド機能や、スクリーントーンの貼り付け、セリフの挿入機能などを搭載しています。ブラシの塗りつぶしや、描画機能が豊富です。

移動中にラフを書いて、家でじっくり仕上げる……。なんていう使い方が良さそう。

Comic Draw

3. Pixelmator

『Pixelmator』のiPad版で、『Pixelmator』は『Photoshop』に非常によく似た使用感です。レイヤー機能や、テンプレート機能、写真加工や、エフェクト機能などを感覚的に使用できます。iCloudからのファイル呼び出しも可能です。

また、『Pixelmator』はiPad ProのApple Pencilと互換性が高く、圧力、手のひらの拒否、加速度、傾きの感度なども感知する機能を搭載しています。

Pixelmator

4. Autodesk Graphic

ベクター描画に特化したアプリで、SVGの読み込みと書き出しが可能です。グロー、シャドウ、塗りつぶし、複数のストロークなどのレイヤー・エフェクト、およびルーラー機能を搭載しています。Apple Pencilとの互換性が高いです。

Autodesk Graphic

5. Inkist

カスタマイズ可能なブラシが特徴です。シンプルなUIで使いやすく、スタイラスペンとの互換性が高いです。PSDの読み書きは可能ですが、現時点では制限が多いので、この機能は今後に期待です。

Inkist

6. Adobe Photoshop Sketch

『Adobe Photoshop Sketch』は、インクペン、ブレンドマーカー、グラファイトペンシル、消しゴム、ブラシ機能など『Photoshop』の一般的な機能を搭載しています。ブラシ機能を使用すると、パステルやアクリル表現も可能です。

『Adobe Captive CC』からデータやブラシを読み込めるなど、デスクトップのAdobeツールとの親和性が高く、デスクトップで作業したデータを引き継いで作業できるのは魅力的です。また、WacomやAdonitのスタイラスペン、Apple Pencilとの互換性もあります。Adobe CCを契約している人は無料で使用できます。

Adobe Photoshop Sketch

7. Adobe Illustrator Draw

『Adobe Photoshop Sketch』と同様に、『Illustrator』の機能を搭載しています。『Adobe Photoshop Sketch』よりもベクター描画に強く、『Adobe Photoshop Sketch』のデータも『Adobe Captive CC』から読み込み作業することができます。

また、カメラで撮影したデータをベクターにトレースする機能も備えています。AdobeのiPadアプリは、iPhoneにも対応しており、Adobeソフトとの連携がスムーズに行えるのが最大の魅力です。

Adobe Illustrator Draw

8. Autodesk Sketchbook Pro

カメラからデータを直接読み込みむことができ、写実的な絵を簡単に絵を描けきます。無料アプリではプリセットブラシやブレンディングモードに制限が有りますが、プロ版では更に沢山のツールやブラシが使用可能です。

Autodesk Sketchbook Pro

9. Tayasui Sketches

『Tayasui Sketches』には、水彩画に適したカラーのミックス機能があります。実際にペンで書いたかのような、色が混ざる表現などリアリティのある表現が可能です。デザインが可愛いお絵かきアプリなので、ペンも進みます。

Tayasui Sketches

10. Inspire Pro

『Inspire Pro』を使用すると、ドライオイルとウェットペイントブラシを組み合わせて、簡単にリアルな描画のスケッチやペイントを表現できます。約80種類のブラシが使用可能で、微細なぼかし表現も可能です。iPadのお絵かきアプリとは思えないほど、油絵の表現の幅が広がります。

Inspire Pro

11. ArtRage

デスクトップ版『Artrage3』をiPad向けにカスタマイズしたアプリです。絵具の表現が個性的なアプリで、油彩ツールで立体感のある盛り上げができたり、水彩ツールでは紙への染み込み具合を調整できます。

されに、水彩画テイストと油絵テイストを同時に使うこともできるので、お絵かきの幅が広がります。鉛筆で微妙な陰影や紙の粗さを表現することが可能です。水彩、油、鉛筆、ペイントローラー、およびクレヨンはすべて追加購入することができます。

動作が重くなりがちな欠点がありますが、iPad3のCMでも使われるなど使って楽しいペイントアプリです。

ArtRage

12. ASketch

初心者向きで、直感的に操作が可能で簡単に描いた絵が見栄えします。ものすごく簡単に、使用できるのが魅力です。炭で描くのが好きな人のためのアプリです。

基本的なツールを備えており、スムーズな表現をするブラシ、イレーサーも使用できます。このアプリは、細部にこだわるプロ向けではありませんが、手軽に使用するお絵かきツールとしては高機能なアプリです。

ASketch

13. Sketch Club

 このお絵かきアプリでは、ドローイングだけではなくクリエイターと作業を共有したり、作品にコメントを付けることができます。他のクリエイターからインスピレーションを得ることができるのです。64のレイヤーを作成することができ、4k解像度のキャンバスに対応しています。ベクトルツールとブラシの表現に強く、Apple Pencilとも互換性があります。

Sketch Club

14. AstroPad

『Astropad』はプロ向けのお絵かきアプリです。IllustratorやPhotoshopを使用するプロに向けたアプリで、Wi-Fiを使用した無線接続が可能で、iPad ProとMacの作業をシームレスに行うことができます。『Astropad』には、Standard版とSutido版があります。買いきりのStandard版は3600円で、接続速度が最大5MB/sです。

Sutido版は、月額800円か年間7,200円を選ぶことができ、7日間の無料期間があります。Sutido版では、Standard版の5倍の描画エンジンを使用しています。外付けキーボードのショートカットキーにも対応しています。

AstroPad

15. Zen Brush 2

直感的なUIで、筆を使って和テイストな描画をするのに最適なお絵かきアプリです。和のカラーを表現した黒や朱色で描画し、にじみの設定も可能です。スタイラスペンの筆圧、傾きを感知します。

Zen Brush 2

16. Assembly

ベクターを組み合わせて表現するのに特化したアプリです。あらかじめ用意されているベクターの形状から、好きな形を選び切り取り、結合、交差することで形を作ることができます。プロ版では1000種類ものベクターが用意されています。

Assembly

17. ArtStudio

『ArtStudio for iPad』では、ペインティングと写真編集を行えます。Photoshop向けのブラシ（adr形式のファイル）をインストールできます。レイヤーで管理することが可能でマスクを使用することもできます。

PC版のPhotoshopのような機能が数多く備えられており、写真からトレースする機能も充実しています。

ArtStudio

18. Auryn Ink

水彩画を表現するのに特化したアプリです。ブラシの種類、色の量、水量などを細かく設定することができ、水彩画ならではの繊細なにじみやかすれを表現することができます。使用も直感的で、今回ご紹介したなかでも水彩画を表現するのには最も繊細な表現が可能です。Apple PencilとAdonitに互換性があります。

Auryn Ink

19.彩えんぴつ

デザインや色の知識は一切不要。直感的な操作で、色を混ぜたり質感を変えたりできる和製お絵かきアプリです。12%~3200%まで拡大でき、レイヤーは16まで重ねられます。

プロ向けではないものの、色鉛筆さながらの優しいタッチでリアリティのあるイラストを描けます。

彩えんぴつ

20.メディバンペイント

800種類以上のトーン・背景、50種類以上のブラシ、20種類以上の有名フォントが無料で使えるので誰でもカンタンに本格的な絵が描けます。原作、小説、プロット、ネーム、下書き、作画、ペン入れ、色塗りなどを分担できる機能も備えており、国内にたくさんのユーザーがいます。

メディバンペイント

まとめ

いかがでしたでしょうか？使い慣れたデスクトップアプリ以外にも、さまざまなアプリがリリースされています。

アプリは買いきりやサブスクリプション制など価格もそれぞれ違い、得意なことも違います。このようなアプリをうまく取り入れ、作業効率を上げましょう。

（翻訳：Yuri Tanaka）