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SEO担当者がプログラミングを学ぶべき理由

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「プログラミングができれば、どんなに良いだろう……」

SEO担当者の多くは、このような悩みを抱えたことがあるでしょう。 しかしプログラミングはなかなかハードルが高く感じられ、またどの言語をどのようなリソースを使って学べば良いか分かりにくいのも事実。

この記事ではCatalystのSEO責任者であるポール・ピシャロが、SEO担当者がプログラミングを学ぶべき理由と、おすすめ言語、プログラミング基礎概念をご紹介します。

SEO担当者がプログラミングを学ぶ5つのメリット

SEO担当者がプログラミングを学ぶことで、以下のようなメリットがあります。

メリット1. 開発陣と良好な関係を築ける

テクニカルなSEOを行うためには、SEO担当者は常に開発者と協力して、Webサイトを実装しなければいけません。

そのときに、開発陣がどのように考えるのか、またなぜそのような決断をするのかを理解できることで、彼らと良い関係を築けます。

メリット2. Webサイト構造を理解し、テクニカルSEOに役立てられる

SEO担当者がプログラミングの理解を深めることで、より優れたテクニカルSEO施策を考えられるでしょう。

Webサイトの構造とその動作を理解するだけでも、より良いSEOができるものです。

メリット3. 一部のSEOタスクを自動化できる

SEOは、プログラミングによって自動化できる部分も多くあります。

自動化によって仕事を効率化し、あなたが本当にやらなければならない戦略立案や、他のタスクに時間を割きましょう。

メリット4. 膨大なデータを扱える

「1,048,576」という数値を見たことはありますか? これはMicrosoft Excelの最大行数です。

SEO担当者の仕事は、まるでデータの海を泳ぐようなもの。場合によっては、1,048,576行以上のデータを扱わなければいけない場面もあるでしょう。

私は日常的に、何億行ものデータを扱っています。しかしRやPythonなどのプログラミング言語を利用すれば、それも難しくはないのです。

メリット5. 未来の同僚と対等な立場にたてる

日本では2020年より、小学校におけるプログラミング教育が必修化します。これはつまり将来、プログラミングが当たり前になっている人が、同じ職場に入ってくることを意味します。

プログラミングの基礎知識を持った未来の若者と対等な立場にたつためには、プログラミングを知っておいた方が良いでしょう。

詳細まで理解する必要はありませんが、 少なくともプログラミングの背景にある概念とロジックは理解しておくことをおすすめします。

SEO担当者は、どのプログラミング言語を学ぶべき?

「私は大学のプログラミングの授業で、◯◯言語を学びました。SEO担当者として、私は何を学べば良いですか?」

そんな声をよくいただきます。そういう人に、私はいつもこう返します。

「大丈夫です。すでに使い慣れている言語を使ってください」

多くのプログラミング言語には共通のロジックがあり、どの言語でもほぼ同じことができます。なにもイチから学び直す必要はないのです。

しかしもし、SEO担当者のあなたがイチから学び始めるとするならば、私は以下の2つのプログラミング言語をおすすめします。

おすすめ言語1. Python

あなたがもしデータ分析をメインに行っているならば、Pythonが良いでしょう。

Pythonはデータ分析用に設計されたライブラリを多く備えており、高度なデータ操作も比較的簡単に行えます。データ分析において、Rよりも安定しているのもポイントです。

おすすめ言語2. JavaScript

あなたがもしWebサイトの構造をより深く知り、テクニカルSEOに役立てたいと思っているのなら、JavaScriptをおすすめします。JavaScriptはここ数年でWebサイトでの使用が急増した、非常に安定したプログラミング言語です。

JavaScriptはフロントエンドの言語として知られていますが、JavaScript環境のひとつであるNode.jsを使用すれば、バックエンド側のWeb開発も行えます。

JavaScriptを学習するにあたり問題があるとすれば、最初にCSSとHTMLを学習しておく必要があることでしょう。 Pythonを学習するよりも、少し遠回りになります。

覚えておくべき!プログラミングの基本概念

プログラミングを学び始める前に、基本的なプログラミングの概念を紹介しておきます。

プログラミングの学習を、より快適に感じてもらえたら幸いです。

変数

「変数」とは、いわゆる代数のようなものです。

たとえば「X」という変数に「2」という数字を割り当てることで、それを後に別の場所で利用できます。ここでは「X = 2」なので、「X + 2 = 4」となりますね。

また変数は任意の名前をつけることができ、変数には文字列を利用することも可能。たとえば「animal = cat」といった変数が考えられます。

条件文

条件文はその名のとおり、条件分岐をつくるための概念です。

「if」や「else」はもっとも基本的かつ多用される条件文で、英語での使い方によく似ています。

たとえば変数「animal」が「cat」と等しい場合、「にゃーん!」というテキストを、「animal」が「dog」に等しい場合、「わおーん!」というテキストを出力するプログラムを考えましょう。どちらでもない場合は「動物ではない」を出力します。

var animal = cat

if ( animal = cat ){
    print("にゃーん!")
} else if ( animal = dog ) {
    print("わおーん!")
}else{
    print("動物ではない")
}

ここでは「animal」が「cat」に等しいため、「にゃーん!」というテキストを出力します。

関数

関数とは、ある決まったプログラムをひとまとまりにし、再利用可能な状態にしたものです。

たとえばPythonでは「def」に続いて関数を宣言します。

def cat():
    print("にゃーん!")

cat()

ここで関数cat()を実行すると、値「にゃーん!」が出力されます。

関数を駆使し、プログラムを再利用可能な断片としてまとめることで、考えられる限りのあらゆる作業を効率よく行えるのです。

関数を使いこなすことは、より大きな作業を行うために必要不可欠です。

おわりに

SEO担当者がプログラミングを学習すべき理由は、お分かりいただけましたか?

まずは気軽にプログラミングにチャレンジして、それを普段の業務に活かしてみてください!

 

執筆:Paul Shapiro
翻訳:Okuda Yumiko
編集:内田一良(じきるう)

 

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