エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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こんにちは。本業はエンジニアっぽい職種で会社員をしている、さくらいみかです。
私は以前「首都圏〜島根の800kmの遠距離リモートワーク」をしていました。その後首都圏に戻ることになり、今度はまた別の事情でリモートワークを続けています。
ものすごくざっくり説明すると、このような流れで副業の時間を増やしやすい働き方になりました。
いまは会社の勤務時間を可能なかぎり減らし、週の数日はリモートワークをしつつ会社員をしている、という状態です。給与はその分落ちましたが「会社員のままで」という提案にしっかり乗っからせてもらってます。
その結果、ルールが減り、自分の裁量に任せられる部分が増え、仕事のバリエーションが増え……
生活のリズムを掴みにくくなってしまいました。憧れる人の多いリモートワークですが、実際にやってみると思わぬデメリットが見えてくるものです。
自分以外のリモートワーカーの方も、同じような悩みを抱えているのではないでしょうか?
そこで今回、私と同じように、会社に所属しつつリモートワークをしているシイノキさんにお話を伺ってみました。
シイノキさんとリモートワークの働き方を話し合いつつ、
について考えてみることにします。
さくらい:私は自分の裁量に任せられる部分が増えると、生活のリズムが乱れがちになってしまいます。リモートワークで、規則正しい生活って送れるものでしょうか?
シイノキ:子供の生活時間に合わせて規則正しく生活しているので、あまりリズムが乱れることはないですね。
さくらい:お子さんがいると、規則正しくせざるを得ない部分もあるんでしょうね。ちなみにどんなスケジュールで生活していますか?
シイノキ:6時半に起きて、子供を保育園へ送って帰宅して、9時半ぐらいには仕事を始める、という流れができています。17時からは家事をして、18時に子供を迎えに行きます。その後は家族で夕飯を食べて、終わったら仕事に戻る……というのが普段のルーティーンですね。
ここで私とシイノキさんのタイムスケジュールを比較してみると、私の一日は本当にメリハリがなさすぎる……!!
さくらい:夕飯を食べた後、そのままズルズルとのんびりしてしまうなんてことは……?
シイノキ:ないですね。その辺の切り替えはできてると思います。
さくらい:す、すごい。(私はたまにしてしまうが、それは自制心そのものが問題な気もしてきた……。) そういう切り替えを上手くできてるということは、ほかにも仕事の合間に家の用事を済ませたりできてますか?
シイノキ:たとえば庭の芝生の手入れなどは、平日の昼休みにやったりしていますね。ちなみに土日の時間は空けるようにしています。子供と遊ぶ時間を確保したいので。
さくらい:やっぱり生活のペースが、お子さん基準になってる感じですね。
シイノキ:はい。規則正しい生活を維持できているのは、子供がいるからこそですね。
さくらい:会社とのやり取りは、どういう手段が多いですか?
シイノキ:主にチャットツールですね。頻繁にやり取りしてます。
さくらい:社内ではどういうポジションですか?
シイノキ:うちは上司/部下というのが明確にないので、フラットな関係性でやってます。
さくらい:仕事をするうえで、他の社員の人に指示するようなことはありますか?
シイノキ:それもないですね。入ってきた仕事はチャットツールに投げられて、挙手性で誰がやるかを決めるような感じなので。
さくらい:じゃあチームでなにかするのではなく、個人で完結してるんですね。とくに問題はなくできてますか?
シイノキ:業務に関してはそうですね。
さくらい:私はもともとチームで仕事をすることが多かったんですが、リモートワークでの連携がちょっと難しく感じてしまい、個人作業で完結するような仕事に変えてもらいました。リモートワークは、個人で完結できる仕事が向いているのかもしれませんね。
シイノキさんと私はまったく違った環境でのリモートワークですが、この働き方の問題点について共感し合える部分もありました。
さくらい:出社とリモートワークの割合を変えたいと思うことはありますか?
シイノキ:現在は週2回のみのリモートワークですが、これ以上行かなくなっちゃうと「自分はいま会社に所属しているのか……?」ってなるかなと。会社への帰属意識が薄れていくんじゃないかなと思ってます。
社員とのやり取りも、顔を合わせたほうがやりやすいですし。なので、いまぐらいの出勤頻度がちょうどいいのかなと思います。
さくらい:私もリモートワークをはじめてから孤立した感覚がでてきて、かなり焦ったことがあります。会社から遠いところでリモートをしてたときはもっとひどくて、「社会そのものに属してる気がしない」ぐらいに感じたこともありました。
シイノキ:あと一人って、単純に寂しいじゃないですか。
さくらい:組織への愛着があるとそうなりますよね。私は年数が経つにつれて、一人に慣れていった感じはあります。
さくらい:普段チャットツールを使っていて、なにか問題を感じることはありますか?
シイノキ:仕事上は問題なくても、みんながどういう風に働いてるのかまったく見えないので、社内の空気を察知しづらいことが多いです。
さくらい:すごく共感できます……。表情や空気感、どういうテンションで話し合いが進んでるのか、掴みづらいときがありますよね。
シイノキ:チャットツール上で話してても、「この話は深刻なことなのかな? フランクなノリのものなのかな?」とか。空気感が伝わりにくい気がします。
さくらい:テンションが軽いのか重いのか、チャットのテキストだけだと分かりづらいですよね。
シイノキ:最初は「チャットツールさえあれば問題ないんじゃない?」と思ってたんですけど、やっぱり生の表情が見えないと空気を察するのは難しいなと。
さくらい:私の場合、以前はビデオチャットでの会議をよくしていましたが、話が盛り上がってると思いのほか自分が口を挟めなかったり……という問題もありましたね。
シイノキ:社内での会議と、リモート参加の会議では、なんとなく壁がありますよね。
さくらい:この件は会社の人には意外と気付かれない問題なので、理解してもらった方が安心感は出ると思いますよ。
さくらい:リモートワークの曜日は、決まってたほうがやりやすいですか?
シイノキ:仕事的にはそんなに影響はありませんが、決まっていたほうが気分的に締まるので、いいと思います。
さくらい:多少のルールがあった方が、会社に属しつつのリモートはしやすいですよね。
シイノキ:ただ、社内にはリモートできない職種の人もいるので、そういう人への後ろめたさもちょっとありますね……。「あんまり自分が自由にし過ぎると、社内の雰囲気悪くなっちゃうかな」と思うこともあります。
通勤が片道1時間半で「遠いから」という理由でリモートさせてもらってますけど、なかにはもっと遠くから時間をかけて通勤している人もいますしね。
さくらい:私の場合、リモートにしたことで給与をちょっと減らされたのですが、逆にそれで気が楽になってます。「なにかしらの後ろめたさを消す理由」は、欲しくなるかもしれませんね。
お互いに共感できたリモートワークのデメリットはこの3つでしたが、私にはまだ「生活のリズムが乱れがち」という問題があります。
そこでシイノキさんの生活をヒントに、解決策を考えてみます。
シイノキさんは「朝の決まった時間に子供を保育園に送っていく」ところから1日がスタートします。
私は以前、「朝から身体を動かしたほうが、午前中からの能率が上がる」と感じたことがありました。
そこで仕事前にあえてコンビニに行ったり、近所を歩いたりするなど、「疑似出勤」のような行動をとっていたことがあります。
天気が悪かったり仕事が忙しいとサボりがちになり、最近ほとんどやめてしまっていましたが……。
シイノキさんの話を聞いていると、「やっぱり朝は身体を動かした方が、仕事の能率が上がるのでは?」と思えてきました。これを期に、再開しようと思います。
シイノキさんは「17時から家事をして、18時に迎えに行く」という予定がきっちり決まっています。そうすると「それまでに〇〇しなければ」という意識が高まるのかもしれません。
考えてみると私も「今日は飲み会だから、18時までに仕事を終わらす!!」と決めた日の方が、短時間で効率よく仕事ができている気がします。
ただ、そんなに毎日スケジュールを入れるのは難しいので、代わりの方法を考えてみます。
たとえば、毎日手帳に「何時になにがやりたい!」と書き、イメトレする。
この方法が直接の解決策になるかはわかりません。
しかし「色々試してるうちに、ペースが掴めるかも!?」という期待を込めて、少しでも「この方法いいかも!」と思ったら、試してみるようにはしています。
シイノキさんと話し合って思ったのが、以下の条件を満たしていないとリモートワークを続けるのは厳しいかな? ということです。
私もすべて満たしてるかと言われたら怪しいですが……試行錯誤していきたいです。
なんとなく「理想の働き方」と思われがちなリモートワークですが、向いてない人には辛い働き方であることも確かです。
今回はデメリットの話が中心になってしまいましたが、同じような働き方の人と話したことで「他の人と共有できる問題点」が明確になりました。この記事が、リモートワークに興味のある人の参考になれば幸いです。
「リモートワークって実際どうなの?」の連載は、もうしばらく続きます。
(執筆/アイキャッチ:さくらいみか 編集:Uchida Kazuyoshi)