【社労士解説】ジョブ型雇用時代におけるフリーランスの生存戦略とは?
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人手不足が叫ばれる、2019年の日本。
そんな状況において、正社員にとらわれない、さまざまなワークスタイルを受容する企業が求められつつあります。
とくに近年のバズワードとして「副業/フリーランス」ものがあります。副業人材やフリーランサーをいかに企業にとりこみ、ビジネスを成長させるかが鍵となるでしょう。
この記事では2019年10月16日に開催された、新しい働き方を考えるイベント『Change The Theory #4 @SENQ六本木』の様子をレポートします。
副業/フリーランスといった働き方を推奨している3つの企業が集結。「企業側の目線」から、副業/フリーランス人材を採用するメリットや課題を話し合いました。
【登壇者】
- 株式会社ドゥーファ 代表取締役 一戸健人
- 株式会社GIG 執行役員 山崎泰正
- 株式会社Piece to Peace 笹木将太
最初の登壇者は、副業人材と企業のマッチングプラットフォーム『Kasooku』を提供する、株式会社ドゥーファの代表・一戸さん。
一戸:スキルレベルの高い副業をしている人にアンケートをとった結果、5人に1人は転職を考えていました。副業を接点に優秀な人とかかわることは、結果として優秀な人材を採用するキッカケになるかもしれません。
一戸:発注先が個人であれ、企業であれ、納品されるクオリティは変わりません。コスト面を考慮すると、とくにベンチャーやスタートアップは、今後は個人に発注する企業が増えるのではないかと思います。
一戸:一方で個人の話をすると、本業で確かな成果をあげている人は、副業でも成果をあげる傾向にありますね。もちろん、パラレルワークや副業の働き方への慣れは必要ですが。
2人目の登壇者は株式会社GIGの執行役員・山崎さん。
GIGは「副業人材やパラレルワーカーでも、スキルや責任に応じて正社員と変わらない待遇を用意する」という方針をもっています。
山崎:たとえばGIGのW氏(33歳男性)は、週4日出社/1日リモートという働き方で、フリーランスとして業務委託契約をしています。業務委託ながら、GIGでは新規事業SaaSの事業部長を務めるなど、重要な役割も担当。
山崎:他にもフリーランスの業務委託社員が当たり前のように出入りしていますが、いずれも正社員とほとんど変わらない待遇です。
山崎:このように、フリーランスでも当たり前のように会社に属し、パラレルワークが当たり前な会社は、今後増えていくかもしれません。
続けて山崎さんは、フリーランスと企業をマッチングするプラットフォーム『Workship』の導入事例について話しました。
山崎:株式会社Spectraは2018年に創業し、資金調達を最近実施したスタートアップの企業です。チケットの見逃し防止アプリ『Freax』を運営しています。同社はリファラルを中心に採用を進めていましたが、会社にマッチする人が少なく、人材採用に苦戦していました。
山崎:またFreaxの構想は固まったものの、社内メンバーだけではどうしても専門性が足りないという課題もありました。その中で「自分たちが兼務して実行するよりも、専門の人に依頼した方が良い」と考えに至ったとのこと。
山崎:最終的には、開発チームの人材を全てWorkshipで採用し、リリースまで至りました。ここで注目してほしいのは、副業やフリーランス人材のみでサービスをリリースしたという事実です。まさに「雇用形態にとらわれない方が、優秀な人材を使って柔軟にチームを作れる」という良い事例になっています。
山崎:社員採用が難しい昨今だからこそ、新しいスタイルのチーム作りやマネジメントを理解し、受け入れていくことが、今後の経営では重要になっていくでしょう。いかに柔軟に人事戦略を考えられるかが鍵です。
最後の登壇者は株式会社Piece to Peaceの笹木さん。同社は週1のプロジェクトマッチングから転職までをサポートする『CARRY ME』を運営しています。
笹木:CARRY MEでは出産したばかりのお母さんや子育て中のお母さんにもお仕事を紹介しています。スキルがあり、ワークスタイルにマッチする案件があれば、子育てと仕事を両立しながら、いつでもどこでも働くことが可能です。
笹木:自分の培ったスキルと経験を、少ない時間で最大限に活用できる仕組みづくりを目指しています。
最後に質疑応答の時間が設けられました。
一戸:最初のほうは、週1回のミーティングをするのがおすすめです。初月はリモートなしで対面で仕事をしたほうが、良い関係を作りやすいです。
山崎:企業側がフリーランスに任せたい業務を、明確に決めることですかね。そしてその業務に必要なスキルについて正しく理解している人が、フリーランスの採用に関わるのが良いと思います!
笹木:業務の切り出し方は注意すべきです。副業やフリーランスさんは、何ができて、何ができないかを整理することで、業務の切り出しがスムーズにいくと思いますよ
「深刻な人手不足」が叫ばれる世の中ですが、3人の話を聞く限り企業が考え方を改めて、新しい働き方を柔軟に受け入れれば、人手不足の問題はある程度解消できるのではと思いました
イベントのなかでは、とくに以下の2点が繰り返し述べられました。
多くの企業がこれらに気をつけ、新しい働き方に対応できれば、日本のビジネスは明るくなっていくかもしれませんね。
なおWorkshipは、今回のイベントのテーマでもある「新しい働き方」を推奨する、フリーランスと企業をプロジェクト単位でマッチングするプラットフォームです。
「仕事を見つけたい!」「自分のスキルを試したい」と思う個人や、「優秀な人材が欲しい」「今すぐに人手が欲しい」という企業の担当者の方におすすめ。
成約の完了までは基本的に無料となっております。お気楽にご利用ください。
Workship:https://goworkship.com/
エージェントサービスもありますので、併用して頂ければと思います。
Workship AGENT:https://goworkship.com/lp/freelance2
執筆:ばち
編集:Sato Mizuki
撮影:Workship MAGAZINE編集部
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