エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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2008年、サトシナカモトという人物(あるいは団体)がビットコインを開発しました。それはP2Pで流通する通貨で、ブロックチェーンの考えに基づいています。
ビットコインの登場以降、状況は激しく変化してきました。多くの人が電子通貨の分け前を最大限獲得するために夢中になりました。それは開発者にとって良いニュースでした。なぜなら、そのインパクトの大きさと同じくらい、ブロックチェーンのエコシステムはまだまだ未成熟だったからです。チャンスは皆に開かれていて、coinlayerのようなAPIを用いて、誰でも他の人より一歩抜きん出ることができるのです。
ブロックチェーンが分散化されているのに対して、エコシステム自体はノードとコミュニティーを中心にまとまっています。2011年以降、数えきれないほどのツールやコミュニティ、APIが出現してきました。ブロックチェーンは我々の生活を変える素晴らしい考えだと感じていたので、私も多くのツールを触ってきましたし、多くのコミュニティでアクティブに活動してきました。
目次
coinlayerは暗号通貨に関係するものの中でも特にお気に入りのツールです。このAPIを、有名なアンドロイドアプリも含めていくつかのプロジェクトで使ってみました。しかし私は、coinlayerと出会って暗号通貨に関する十分な知識を得る前に、所持していた全てのビットコインを売ってしまっていました。それはまだビットコインの価値が爆上げする前だったので、私は億り人になれませんでした……。
両替レートはトップ25の両替マーケットのデータに基づいて算出されているので、その正確性は保証されています。さらに、coinlayer APIはミリ秒でデータを伝える柔軟なクラウドインフラで支えられています。
coinlayerは385種類以上の暗号通貨レートを提供してくれます。coinlayerは主要な暗号通貨はもちろん、あまり知名度のないコインも幅広く扱っています(取り扱い通貨一覧はこちら)。Unobranium(UNO)やStatus Network Token(SNT)、PO.et(POE)、また、PutinCoin(PUT)や、その宿敵であるPresident Trump(PRES)すらサポートしています。なんと寛容なのでしょうか。
coinlayerAPIは何らかの価値を持つ通貨であればサポートしています。さらに、それらの有益な過去データも多く提供してくれます。
coinlayerAPIは、トータルで166ヶ国以上の通貨との両替レートをサポートしています。自分自身で時刻を調整しなければいけない他の似たようなAPIと違って、coinlayerはどのようなプロジェクトに対しても柔軟な使い方ができます。
オフショアに興味のある人にお伝えしたいのは、このAPIがSeychellois Rupee(SCR)もサポートしているということです。冗談抜きに、coinlayer APIは全ての関連した金融マーケットをカバーしているのです。
私がこのAPIが好きなのは、何よりも扱いやすい点です。これは本当に重要な点で、 APIであることを忘れてしまいます。ドキュメントを読んだり、グーグルで答えを見つけるのに時間を割く必要のないタイプのAPIです。エラーでさえ、とても詳細に表示してくれるのでわかりやすいです。初心者は、このAPIの特徴が全て載ったQuickStartというツールを使えば、簡単に使い始められるでしょう。
サインアップしたら、永続的な無料のAPIキーを取得します。これだけで、目的を検証するには十分すぎますし、基本的な使い方をするだけならば十分でしょう。
ログインした後、APIをテストできるボックスを受け取ります。簡単なクエリを実行して、全ての取得可能な暗号通貨のデータをJSONフォーマットで受け取れます。またエンドポイントを通すことで、その返却値は拡張されます。必須のクエリパラメータはオレンジ色で、任意のパラメータは青色で表示されます。
基本的な構成は、基本URL(http://api.coinlayer.com/)、エンドポイント(live, list, convertなど)、 APIアクセスキー、そして各エンドポイントごとのパラメーターと任意のパラメータです。レスポンスは、クエリの成功ステータス、規約とプライバシーポリシーページへのリンク、エンドポイントごとの属性、対象の通貨、エンドポイントごとのデータセットを返します。coinlayerはJSONコールバックに対応しているので、結果は任意のGETパラメータのコールバックを通じて、ファンクション内に囲えます。
coinlayer APIには6つの異なるエンドポイントがあります。Live Data、Historical Data、Conversion、Time-Frame Data、Change Data、Listの6つです。
http://api.coinlayer.com/live
? access_key = ACCESS_KEY
メインのエンドポイントはLive Dataです。このエンドポイントは、最新の両替レートを返します。
デフォルトでは、すべての暗号通貨レートを返しますが、パラメータを設定することで、特定のレートや詳細を返せます。例えば、targetパラメータを設定することで、特定の通貨が返ってきますし、symbolパラメータを設定することで暗号通貨のシンボルを返せます。レスポンスは以下のデータを含みます。
・timestamp – データが収集された時のUTC タイムスタンプ
・target – 対象の通貨
・rates – リクエストしたデータを含むJSON配列
ここまでは基本的な内容です。もし、拡張オプションを追加したら、APIはさらに追加の情報を返します。
例えば、ターゲットをBitcoinにして、拡張パラメータを用いたら、APIは以下の追加のフィールドを返します。
http://api.coinlayer.com/YYYY-MM-DD
? access_key = ACCESS_KEY
私が使ってきた中で最も価値があると思ったエンドポイントは、このHistorical Rates エンドポイントでした。このAPIで取得できるデータは素晴らしいものです。特に機械学習分野にとっては非常に有益でしょう。
このエンドポイントは、すべての通貨の過去データを返します。APIの基本URLの後ろに日付のフォーマットを追加することで、その日付のデータを呼べます。
クエリーは以下の結果を返します。
http://api.coinlayer.com/convert
? access_key = ACCESS_KEY
& from = BTC
& to = ETH
& amount = 10
暗号通貨を標準の通貨に変換したり、その逆で標準の通貨を暗号通貨に変換するのは、Conversion エンドポイントに3つのパラメータをつけて送ることで可能となります。
APIレスポンスは変換処理の詳細情報を返します。
http://api.coinlayer.com/change
? access_key = ACCESS_KEY
& start_date = 2018-04-01
& end_date = 2018-04-30
& symbols = BTC,ETH,XRP
Changeエンドポイントは、暗号通貨の分析に興味がある人にはとても重要なツールになります。基本URLに start_date と end_date を追加すると、その期間における特定の通貨の変動が返ってきます。
このAPIは以下のデータセットを返します
http://api.coinlayer.com/timeframe
? access_key = ACCESS_KEY
& start_date = 2018-04-01
& end_date = 2018-04-30
& symbols = BTC,ETH
TimeframeエンドポイントはChangeエンドポイントと似ており、特定の2つの日付間におけるデータを時系列で返します。
start_dateとend_dateを基本URLに追加するだけで、連続のデータを返します。
http://api.coinlayer.com/list
? access_key = _ACCESS_KEY
Listエンドポイントはサポートしている全ての暗号通貨と標準通貨のリストを返します。
データセットは以下の通りです。
coinlayerは暗号通貨に関係することを何か始めるには最良のツールです。例えば、暗号通貨の両替機能を、金融サービスや、デジタル暗号取引ビジネスのWebサイトやモバイルアプリに追加できます。リアルタイムで、暗号通貨の信頼に足る両替データを取得するには最良の選択です。基本的に、プロジェクトに暗号通貨レートを入れたいのであれば、まずはcoinlayer APIを検討するべきでしょう。
coinlayerはまた、Microsoft Bot Frameworkのような多様なチャットボットのフレームワークにも利用可能です。そうすることで、チャットボットにインタラクティビティを追加したり、競合よりも抜きん出たサービスを作ることができます。もちろん、チャットボットはまだまだ一般的ではありませんが、AIがより洗練されるにつれて、特に価格変動の激しい金融において重要な要素となるでしょう。
しかし、coinlayerはアプリやサービスに用いるだけのAPIにとどまりません。機械学習やチャートのライブラリと合わせることで、ブロックチェーンの最新状況に関する、リアルタイムの有益な情報を提供する分析アプリなどを作ることができるでしょう。また、過去の暗号通貨のデータを提供する機能をもちいることで、ブロックチェーンの将来に対する予測モデルを構築することもできるでしょう。
上述したように、coinlayerは無料で利用できるバージョンも提供しています。無料バージョンでは、月に500リクエストの制限と、両替対象通貨がUSドルだけという制限があります。暗号通貨は全ての通貨をサポートしており、Historic エンドポイントも使えるので、私的に利用するのであれば全く問題ないでしょう。
しかし、月にたった9.99ドル払うことで、リクエストは月に5000まで送れるようになり、上で述べた全てのデータを利用できるようになります。月にもっと多いリクエストを送りたい場合や、追加のエンドポイントを使用したい場合、通貨のレートの更新をより早くしたい場合は、ProfessionalプランかProfessional Plusプランがよいでしょう。
選択するプランにかかわらず、coinlayerは素晴らしいサポートと、20ミリセカンド以下の早いレスポンス、そして広範囲に渡るインタラクティブなAPIドキュメントを保証しています。だからこそ、競合も多くを学ぼうとしているAPIなのです。
ブロックチェーンは市場に定着しています。世界中の主要なプレーヤーがブロックチェーンの考えをオペレーションに採用し始めています。熱心な人は、暗号通貨をマイニングしたり、取引したりしています。研究者や発明家などはデータとハッシュを用いて”モンスター”を育てています。ブロックチェーン競争では、すべての人が同じ位置からスタートできるのです。
coinlayerを用いれば、そのレースの先頭を走れるでしょう。
(原文:Doru Ciobanu 翻訳: Yui Shimizu)