エンジニアが副業をするメリットとデメリットとは?収入・スキル向上の実態を解説

エンジニアが副業をするメリットとデメリット!収入・スキル向上の実態とは?

「本業の収入だけでは将来が不安…」
「自分のスキルをもっと活かしたい!」
「フリーランスになりたいけど、デメリットが気になる…」

このような悩みを抱えているエンジニアの方は、副業を始めることで解決できるかもしれません。

この記事では、現役エンジニアとして働きながら副業を行っている筆者が、実体験をもとに、エンジニアが副業をするメリット・デメリットを徹底解説します。

副業は、収入アップの手段であるだけでなく、新しいスキルの習得やキャリアの選択肢を広げる貴重なチャンスでもあります。本業では得られない実績や人脈を築くことで、未来の可能性をさらに広げることができるでしょう。

水無瀬あずさ
水無瀬あずさ

現役エンジニア兼フリーランスライター。PHPで社内開発を行う傍ら、オウンドメディアコンテンツを執筆。得意ジャンルはIT・転職・教育。個人ゲーム開発に興味があり、Unity(C#)×生成AIで「おでんのコンニャクが主役のゲーム」を計画中だが、忙しくて遅々として進まないのが悩みのタネ。(note: @azasaz_a

エンジニアが副業をするメリット

エンジニアが副業をすることで、どのようなメリットが得られるのでしょうか。ここでは、エンジニアが副業をするメリットについて詳しく見ていきましょう。

メリット1. 収入が安定し将来への安心感を得られる

家計への影響

▲物価高や社会保険料の増加など、家計に厳しい局面が続きます

副業をする最大のメリットの一つは、収入が増えることで将来への安心感を得られる点です。

本業だけの収入では、生活費や貯蓄、予期せぬ出費に対応しきれないこともありますが、副業を通じて安定した追加収入を得ることで、その不安を軽減できます。

最近は物価の上昇が目に見えて激しく、日々の生活費が増加して家計に負担を感じている人も多いのではないでしょうか。副業で追加収入を得ることができれば、こうした物価高の影響を少しでも軽減できます。

また子どもがいると、将来に向けた教育費が大きな負担としてのしかかってきますよね。特に高校や大学進学を視野に入れると、その準備にはかなりの計画性が求められます。副収入があれば、こうした教育費にも備えられ、家族全体の安心感につながります。

月々の収入に余裕が生まれると、資産形成やスキルアップのための自己投資もしやすくなります。副業が軌道に乗れば、経済的な自由を手に入れ、本業以外のキャリアやライフプランを検討する余裕も生まれるでしょう。

メリット2. スキルアップで市場価値が高まる

スキルアップをすれば仕事の幅が広がります

▲副業を通じてスキルアップすれば、仕事の幅も広がります

副業は、新たなスキルを習得し、市場価値を高める絶好の機会です。本業では扱う業務や技術が限定されることもありますが、副業では幅広い分野に挑戦することができます。

例えばエンジニアとして次のような副業を行うことで、普段の業務では触れる機会がないスキルを実践的に学ぶことが可能です。

  • 新しいプログラミング言語やフレームワークを使用した開発
  • 技術ブログやオンライン講座の執筆・作成
  • スタートアップ企業の技術支援
  • ハッカソンやコンペティションへの参加
  • エンジニア分野以外(Webデザインやデータ分析など)の案件への挑戦
  • 技術アドバイザーやメンター

こうした経験を通じて得たスキルや知識は、キャリアの幅を広げる大きな武器となります。

また複数のスキルを持つことで、フリーランスやキャリアチェンジの選択肢も増え、より安定した将来を築くことが可能です。

メリット3. キャリアの選択肢が広がる

副業を通じて新しい経験やスキルを積むことで、キャリアの選択肢が大きく広がるのもメリットです。

本業だけを続けていると、どうしても業界や職種が限定されがちですが、副業なら他業種や異なる働き方に触れるチャンスを得られます。例えばフリーランスの開発案件を通じて独立の可能性を模索したり、スタートアップ企業での副業を通じて、経営や事業視点を学んだりすることも可能です。夢が広がりますね。

さらに、転職やキャリアチェンジの際には、副業の実績が大きなアピールポイントとなることもあります。複数のスキルや経験を持つことで選べるキャリアパスが増え、エンジニアとしての市場価値を高められるでしょう。

メリット4. 新しい人脈を形成できる

副業で得られる人脈も魅力的

▲副業で得られる人脈も魅力的

副業を始めると、本業では出会えなかった新しい人々とつながる機会が増えるのもメリットです。

副業の場では、異業種のプロフェッショナルや同じ志を持つエンジニアと出会うことが多く、新しい人脈形成につながります。こうして得られた人脈は、スキルや知識を学ぶきっかけになるだけでなく、自身の視野を広げ、未来のキャリアに向けた新たな可能性をも示してくれるでしょう。

私も副業を通じて、本業では得られなかった多様な人脈を形成することができました。現在では人脈を通じて新しい仕事の依頼が来るようになり、働くうえで「人と人とのつながり」がいかに大切なのかを日々実感しています。

副業は、ただ収入を増やすだけでなく、新たな出会いやチャンスを生む貴重な場です。同じ目標や価値観を共有する仲間と出会えることで、刺激を受けながら成長する環境が得られるでしょう。

メリット5. 副業で得たスキルや経験を本業に活かせる

副業で培ったスキルや経験を本業に活かすことで、業務の効率化や成果の向上を図ることもできます。

例えば、副業を通じて学んだ新しいプログラミング技術やプロジェクト管理手法を本業に取り入れることで、チーム全体の生産性を向上させることが可能です。また、副業で得たマーケティングやデザインの知識を活かして、よりユーザー視点に立った開発ができるようになることもあります。

副業を通じて得た柔軟な思考や異業種の視点は、問題解決力や提案力の向上にもつながります。副業での成功体験が本業の自信となり、結果として仕事全体のパフォーマンスが上がる好循環を生み出してくれるでしょう。

エンジニアが副業をするデメリット

副業には多くのメリットがある一方で、注意しておきたいデメリットも存在します。ここでは、エンジニアが副業をするデメリットについても見ていきましょう。

デメリット1. 時間管理が難しい

時計

▲本業+副業の日常生活は、時間管理がシビア

副業の大きなデメリットの一つは、時間管理が難しいことです。

本業が忙しいと、副業に割ける時間が限られてしまい、タスクが溜まってしまうことがあります。特に納期のある案件やスケジュール調整が必要な副業では、効率的な時間配分が必要です。

また、無理に時間を作ろうとすると、睡眠不足やストレスの原因になり、本業やプライベートに悪影響を及ぼす可能性もあります。

私はかつて、仕事が忙しすぎるストレスで、右側の一部の髪の生え際が白髪になってしまいました。「メッシュみたいでオシャレだね」と言われたこともありますが、正直、全然嬉しくありません…。私のように忙しさでストレスをため込み過ぎると、思わぬ形で身体に支障が出ることもあるので、時間管理にはくれぐれも注意してくださいね。

時間管理を成功させるためには、事前に作業時間を計画し、本業とのバランスを意識することが重要です。

デメリット2. 副業禁止の会社でトラブルになるリスクがある

副業を始める際のデメリットの一つは、会社の規定や契約条件に違反するリスクがあることです。

副業を禁止または制限している企業もあるので、副業を始める前には就業規則を必ず確認し、必要に応じて会社へ相談しましょう。特に競業避止義務が設定されている場合、自社と競合する業務や利益相反につながる副業を行うことで、トラブルに発展する可能性があります。

もし会社に知られずに副業を続けた場合、社内での信用を失うだけでなく、最悪の場合は懲戒処分や解雇につながる可能性があり、注意が必要です。

デメリット3. プライベートの時間が減る

クリスマスパーティ

▲副業に打ち込みすぎた結果、プライベートな時間が失われるのは困りものです

副業を始めると、プライベートの時間が減ってしまう点も大きなデメリットの一つです。本業の合間や休日を副業に充てることになるため、家族や友人との時間が減ったり、自分の趣味や休息に使える時間が少なくなることがあります。

プライベートの時間が削られると、肉体的・精神的なリフレッシュができず、結果的にストレスが溜まりやすくなります。また家族やパートナーとのコミュニケーションが不足し、人間関係に影響を及ぼすかもしれません。

副業とプライベートのバランスを保つためには、スケジュールをしっかり管理し、自分にとって優先すべきことを見極めることが大切です。無理のない範囲で取り組むことで、充実した副業ライフを続けられるでしょう。

デメリット4. 確定申告や税金の負担が増える

副業を始めると、収入が増える一方で、確定申告や税金の負担が増える点にも注意が必要です。

副業で得た収入が年間20万円を超える場合には確定申告を行う必要があり、初めての人にとっては負担に感じるかもしれません。必要な書類を揃えたり、収入や経費を細かく記録したりと、想像以上に手間がかかる場合もあります。

また、副業収入が増えることで所得税や住民税が増加し、結果的に手元に残る収入が思ったより少なくなることもあります。特に本業の給与から住民税が天引きされている場合、副業分の住民税が加算され、会社に副業が知られてしまうリスクがあります。

このような問題を防ぐためには、税金に関する知識を身につけ、必要に応じて税理士に相談することが大切です。計画的に対応することで、税務の負担を軽減し、副業を安心して続けられるようになるでしょう。

▼確定申告について知りたい方はこちらもチェック

副業を成功させるためのポイント

ここでは、エンジニアが副業を成功させるために意識すべきポイントについて詳しく見ていきましょう。

本業に支障が出ない範囲で取り組む

副業を成功させるために最も重要なのは、本業に支障が出ない範囲で取り組むことです。

本業は安定した収入源であり、キャリアの基盤となるものです。そのため、副業が忙しくなりすぎて本業の業務に遅れが出たり、パフォーマンスが低下したりすることがないよう注意しましょう。

また副業が原因で体調を崩すことがないよう、無理のないスケジュールを組むことも必要です。睡眠や休息をしっかり確保し、心身の健康を保つことを心がけましょう。

自分のスキルや興味に合った副業を選ぶ

副業を成功させるためには、自分のスキルや興味に合ったものを選ぶことも重要です。得意分野やこれまでの経験を活かせる副業であれば、効率的に成果を出しやすく、モチベーションも維持しやすくなります。

また興味がある分野であれば、新しい知識やスキルを学ぶ過程も楽しむことができ、副業を続ける原動力になります。

例えばプログラミングが得意であればフリーランスの開発案件、文章を書くのが好きなら技術ブログの執筆やライティングの副業など、自分の強みを活かせるものを探してみましょう。

小さく始めて、徐々にステップアップする

副業を始める際は、まず小さなステップから始めることも大切です。一気に大きな目標を掲げると、時間や負担が増えすぎて本業やプライベートに支障が出る可能性があります。

まずは、無理のない範囲で取り組める小さなタスクや短期間のプロジェクトからスタートし、自分に合ったペースを見つけることをおすすめします。

例えば、最初は週末や夜の1~2時間を使って週1で取り組める副業や、単発の仕事を選ぶと良いでしょう。慣れてきたら少しずつ仕事量や難易度を上げ、スキルや収入をステップアップさせていく方法が理想的です。

▼週1から始められるおすすめ副業を知りたい方はこちら!

信頼できるクライアントやプラットフォームを選ぶ

副業を成功させるためには、信頼できるクライアントやプラットフォームを選ぶことも不可欠です。特にフリーランスやクラウドソーシングを利用する場合、報酬の未払いリスクや悪質な契約条件に巻き込まれる可能性があるため、事前に十分な調査を行うことが大切です。

信頼できるクライアントを見極めるために、これまでの実績や他のフリーランサーからの評価を確認してみましょう。また、クラウドソーシングプラットフォームを利用する際は、利用規約や手数料の仕組みを理解し、サポート体制がしっかりしているサービスを選ぶようにしましょう。

さらに、契約内容は必ず事前に確認し、不明な点があればしっかりと質問することも重要です。安心して働ける環境を整えることで、副業を長期的に成功させる土台を築くことができます。

タイプ別エンジニアにおすすめの副業5つ

エンジニアと一口に言っても、得意分野や働き方のスタイルは人それぞれです。ここでは、エンジニアにおすすめの副業をタイプ別にご紹介します。自分にピッタリの副業を見つけて、効率よくスキルアップや収入アップを目指しましょう。

1. プログラミングがやりたい人

プログラミングスキルを活かした副業は、収入を得ながらスキルを磨ける魅力的な選択肢です。自分が得意とするプログラミング言語に特化した案件を探すことで、効率的に副業を進めることができます。

案件を探す際には、言語やスキルごとに検索できるプラットフォームを活用すると良いでしょう。

例えばWorkship短期やリモート案件が豊富に揃っており、プロジェクトベースの仕事を見つけやすいのが特徴です。フロントエンドエンジニア、バックエンドエンジニア、インフラエンジニア、iOS/Androidアプリエンジニアなど、幅広い職種の案件が掲載されており、報酬前払い制度や賠償責任保険など、フリーランスとしての活動を支援するサービスも充実しています。

また、クラウドソーシングサイトでは、多様な案件が揃い、自分に合った仕事を選ぶことができます。WantedlyのようなビジネスSNSを活用すれば、スタートアップ企業とのマッチングを通じて、長期的な関係を築く機会も得られます。

2. プログラミング以外の開発がやりたい人

プログラミング以外のスキルを活かした副業を探している人には、インフラ構築やシステム管理系の仕事がおすすめです。

サーバーやネットワークの設定、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の導入支援、システム運用のサポートなど、多岐にわたる業務で活躍できます。クラウドサービスや仮想化技術の知識がある方は、リモートワークで完結する案件も多く、柔軟に働ける点が魅力です。

案件を探す際には、クロスネットワークのような専門プラットフォームを活用するのがおすすめ。クロスネットワークは、インフラエンジニアやシステム管理者向けの案件が豊富で、自分に合った仕事を効率よく見つけることができます。

3. 文章を書くのが好きな人

文章を書くのが好きなエンジニアには、技術ライティングやブログ記事作成の副業がおすすめです。エンジニアとしての知識や経験を活かしながら、技術ブログの執筆やマニュアルの作成、さらには書籍や教材の執筆といった形で活躍できます。

特に初心者向けのプログラミング解説やツールの使い方をわかりやすく伝える記事は需要が高く、読者の役に立つことで大きなやりがいを感じられるでしょう。執筆の経験を積むことで、自身の知識を整理し、深めることができる点も魅力です。

案件を探す際は、技術系ブログメディアやオンライン教育プラットフォーム、またはクラウドソーシングサービスを活用すると良いでしょう。

4. 人に教えるのが得意な人

人に教えるのが得意で、知識を伝えることが好きなエンジニアには、講師やメンターとしての副業がおすすめです。

具体的には、プログラミング講師としてオンラインやオフラインで講義を行ったり、メンターとして初心者エンジニアをサポートしたりすることができます。自ら勉強会やワークショップを開催することで、知識を共有しつつ、自分自身のスキルをさらに磨くことも可能です。

このような副業は、教えるスキルを高めるだけでなく、最新の技術やトレンドについての理解を深めるきっかけにもなります。参加者や生徒との交流を通じて、新たな人脈を築ける点も大きな魅力です。

教育系プラットフォームやコミュニティを活用することで、講師やメンターとしての機会を見つけやすくなります。自分の経験や知識を活かして、次世代のエンジニアを育てる副業に挑戦してみましょう。

5. エンジニアの知識を活かして課題解決をしたい人

エンジニアとしての知識を活かして課題解決へ導きたい人には、ITコンサルティングの副業がおすすめです。

ITコンサルティングでは、企業のシステム構築や最適化に向けたアドバイスを行い、技術アドバイザーとしては最新のツールや技術選定をサポートします。業務フローのデジタル化支援を通じて、業務効率を大幅に改善する手助けをすることも可能です。

ITに詳しくない企業や個人にとって、専門家の視点や提案は非常に価値があります。このため、ITコンサルティングとしてエンジニアの知識や経験を活かして働くことで、顧客の悩みや課題解決に貢献でき、大きなやりがいを感じられるでしょう。

▼エンジニアの副業についてもっと知りたい方はこちら!

メリット・デメリットを踏まえてエンジニア副業を始めよう

エンジニアが副業を始めることで得られるメリットは、収入アップやスキル向上にとどまらず、新たな人脈形成や将来のキャリアの選択肢を広げる貴重なチャンスになります。その一方で、時間管理の難しさや副業禁止の会社への対応、税金面での負担など、事前に注意すべきデメリットもあります。

重要なのは、副業のメリットとデメリットをしっかりと理解し、自分に合った形で無理なく始めることです。小さな一歩からスタートすることで、副業はエンジニアとしてのキャリアを豊かにし、新たな可能性を切り拓く手段となるでしょう。ぜひ自分に合った副業を見つけて、未来のキャリアへの一歩を踏み出してみてください!

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▲出典:Workship

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(執筆:水無瀬あずさ 編集:夏野かおる)

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