ファクタリングって怪しくない?悪徳業者を見分ける6つのポイント

ファクタリング 悪徳業者

日本でも徐々に広まってきた資金調達方法である「ファクタリング」。

ファクタリングを一言で説明すると、「支払いがまだ完了されていない請求書(売掛債権)を先に買い取ってくれる」サービスです。

このファクタリングにより、数カ月先に入金されるはずの金額がすぐに手元に来ます。「入金の目途はあるけどすぐに使えるお金がなく、かつ、いますぐにお金が必要」といった状況を改善できるメリットがあります。

しかしお金に関する事なので、「なんだか怪しい……」 「本当に使って大丈夫なの……?」 といったネガティブなイメージを持たれた方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、ファクタリング自体に違法性はありません。しかし残念ながら、他業界と比ベてファクタリング業界には悪徳業者が多いのも事実です。

そこで本記事では、「ファクタリングは法的に問題ないのか」「悪徳ファクタリング業者のパターン」「騙されないためのチェックポイント」をご説明します。

ファクタリング情報センター
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そもそもファクタリングは法的に問題ないの?

まず、ファクタリングそのものは法的に何の問題もありません。

ファクタリングは「依頼人の売掛債権を、ファクタリング会社に、民法第555条を準拠として割安で売る」というのが大前提の仕組みです。

民法第555条「売買は、当事者の一方がある財産権を相手方に移転することを約し、相手方がこれに対してその代金を支払うことを約することによって、その効力を生ずる。」
(引用:六法全書(金子総合法律事務所)

売買取引である以上、売却側と買取側でお互いに値段の合意が取れていれば、通常の商取引と同じく「請求書の売買」が可能です。

悪徳ファクタリング業者の2パターン

ファクタリングでトラブルになるケースは主に下記2点です。

  1. ファクタリングの手数料が異様に高い(ぼったくり)
  2. ファクタリング(請求書買取)ではなく、請求書を担保に融資をしてくる(高利貸し)

とくに②の融資を提案してくる業者には気を付ける必要があります。

順番にご説明します。

パターン1. ファクタリングの手数料が異様に高い(ぼったくり)

先述した通り、売買取引は値段がいくらであろうと、売却側と買取側でお互いに値段の合意が取れていれば法的問題はありません。

ただ、あまりにも相場を超えた金額であれば気を付けなければいけません。

フリーランスの場合、ファクタリングの手数料相場は8~20%です。この範囲を大きく超える手数料を要求された場合、悪徳業者の可能性がありますのでご注意ください。

パターン2. ファクタリング(請求書買取)ではなく、請求書を担保に融資をしてくる(高利貸し)

請求書を買い取るのではなく、お金を貸し付けてくるファクタリング業者も存在します。こちらは厳密に言うとファクタリングではなく融資(貸付)です。

貸金業登録がされている業者で、利息制限法を守っているのであれば融資をしても問題ありません。しかし、それらを守っていない業者はいわゆる闇金業者に該当します。そもそもファクタリングを名乗っているのに融資を進めてくる業者は、その時点であまりお勧めできません。

もしファクタリング業者に「融資/貸付」を提案されたら貸金業登録されているか確認してみてください。 貸金業を行う場合、貸金業登録は必須です。もし登録の確認ができなければ、ほぼ悪徳業者とみて間違いないでしょう。

また、 下記を超える利息の場合は利息制限法違反です。もし下記金額を超えた融資を提案された場合、その業者とは速やかに距離を置くことをおすすめします。

  • 元本の額が10万円未満の場合は年利20%
  • 元本の額が10万円以上100万円未満の場合は年利1.8%
  • 元本の額が100万円以上の場合は年利1.5%

(参考:利息制限法 第一章(利息の制限)

騙されないための6つのチェックポイント

悪徳業者の特徴を6つお教えします。下記のような特徴が見られましたら十分にご注意ください。

ポイント1. ファクタリングではなく融資を提案してくる

ファクタリングではなく融資を提案してくるのは、一番気を付けるべきポイントです。ファクタリングと融資は別物と考えましょう。融資を提案してくる会社は闇金業者の可能性もありますのでご注意ください。

また、分割払いを提案してくる業者にも注意が必要です。

資金繰りに困っているときはありがたい提案のように見えてしまうでしょう。しかし、 利息付きの分割支払いは融資に当たります。ファクタリングでは融資も分割払いも基本的に行われません。

ポイント2. 手数料が高い

フリーランスの場合、ファクタリング手数料相場は8~20%です。20%以上の手数料を要求される場合は契約しない方が無難でしょう。

ポイント3. 会社情報がおかしい

ファクタリング会社の住所がGoogle検索と一致しなかったり、固定電話が無かったり等、違和感を感じるような業者は利用しない方が良いでしょう。

ポイント4. 入金先情報がおかしい

ファクタリング業者の振込口座が法人口座ではなく、個人口座の場合も悪徳業者の可能性が極めて高いです。

また、現金取引を希望してきた場合も利用を控えたほうが良いでしょう。

ポイント5. 担保や保証人を求めてくる

ファクタリングは売掛債権を買い取るサービスです。そのため、保証人や担保が必要になることはありません。

百歩譲って融資だとしても、売掛債権そのものが担保になります。

ポイント6. 契約書などの書類手続きが雑

ファクタリング会社を利用するときは、必ず契約書が作成されます。

契約書が発行されなかったり、契約書の控えを貰えなかったりする場合は、利用しないほうが良いでしょう。

まとめ

ファクタリング自体は違法ではありません。

ただし、ファクタリングという名目で悪徳業者(闇金)が横行しやすい現状ではあります。ファクタリングを利用するときは本記事で紹介したポイントをしっかり覚えておきましょう。

(執筆&提供元:ファクタリング情報センター 編集:北村有)

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