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Instagramで仕事を獲得する営業方法 4ポイント

Instagram
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大手企業やインフルエンサーだけでなく、小規模ビジネスやフリーランスにとっても、SNS活用が大切な時代になりました。

特にInstagramは2019年現在、国内だけでも月間アクティブユーザーが約3300万人おり、2018年と比べておよそ400万人も増加しています。また最近追加されたショッピング機能によって、投稿した写真をタグ付けして直接ECサイトにユーザーを誘導できるようになり、Instagramによる収益化の可能性も広がっています。

そのような中で近年、Instagramから仕事を獲得するクリエイターが増えています。そして仕事を獲得できている彼らは、Instagramを巧みに活用し、上手く営業活動を行なっているのです。

実はInstagramは、

  • 自分が何者かを説明しやすい
  • ユーザーの興味が分かる
  • ユーザーの地理的な情報も分かる
  • 直接連絡を取る手段がある
  • 利用者の投稿によってタグ付きでレビューしてもらえる

と、営業に向いたソーシャルメディなのです。

この記事では、Instagramから仕事を獲得するための営業方法について、特にDM(ダイレクトメール)を使った方法をご紹介します。

1. 自分のプロフィールとフィードを作り込もう

まず営業先にコンタクトを取るときに、自分が何者であるか、アカウントを見れば理解できるようなプロフィールとフィードづくりをしましょう。

プロフィールとフィードは、いわば名刺代わり。むしろ名刺よりも、ずっとたくさんの情報を詰め込めます!

以下のようなポイントを抑えて、アカウントを作り込んでみましょう。

プロフィールには「何者であるか」「実績」「連絡先」を簡潔に記載しよう

JOYANA

▲フランス・リヨン在住のアートブロガー JOYANAのプロフィール。何をやっているか、ポートフォリオのURLと連絡先が何であるか、一目で分かるようになっている

あなたが何をやっている人なのか、一目で分かるようにしましょう。

InstagramはプロフィールにひとつだけURLを貼れますが、ここには自分の仕事をまとめたポートフォリオのURLを添付するのが良いでしょう。連絡先の記載も大切です。

また海外の人とも取引をしたい場合、対応できる言語の分だけ自己紹介も用意しておきましょう。

フィードには普段の仕事を掲載しよう

Joyana

▲Joyanaのグリッド、フランス国内での写真も日本での写真にも統一感がありますね!

Instagramのフィードには、仕事の成果はもちろん、仕事の途中・裏側も掲載してみましょう。

工夫は無限大。グリッド(格子状の投稿一覧)の統一感も大事です。

グリッドの統一感のコツについては以下の記事もご参照ください▼

ネットワークづくりや相互タグ付けも大切!

同業者などをフォローして、普段からコミュニティに参加しておきましょう。いいねやコメント、後述するDMも用いて、自分のビジネスと関連の強いアカウントと繋がっておくのが大切です。

「〜さんがフォローしています」などの情報が開示されるInstagramでは、人間関係も可視化されます。その業界で顔が広そう、あるいは業界の有名人にフォローされている、といった交流情報が、あなたのアカウントの信頼性を高めてくれます。

他のユーザーと一緒に仕事した際の写真やクリエイティブをフィードに投稿しておくことで、誰とどんな仕事をしたかという履歴も可視化できます。

またアカウントホームからは「タグ付けされた写真」も一覧で確認できますが、他のユーザーがあなたにタグ付けしてくれたら、それはある意味であなたに対するレビューにもなります。コミュニティで相互にタグ付けしておくと、互いにリーチを伸ばすことができ、また業界のコミュニケーションが可視化できて他己紹介の役割も担えるでしょう。

2. 営業先を選ぼう

まずは営業先のアカウントを検索してみよう

Instagramは「ユーザーネーム(ID)」「ハッシュタグ」「位置情報」から検索できます。

特に「ハッシュタグ」検索は、自分のサービスに関心を持ちそうなユーザーを絞り込むことが簡単にできます。ハッシュタグ検索の結果出てきた投稿をしているユーザーから、自分の仕事に合いそうな営業先を探していきます。

ハッシュタグで自分のニッチを探そう

問題は「どのようなハッシュタグで検索し営業をかけるか」です。

ハッシュタグ検索欄に候補となる文字を入力すると、関連するタグの投稿数が見られます。しかし、投稿数の多い人気タグをそのまま狙えば良いとは限りません。

SEO等でも同様ですが、人気タグはレッドオーシャンな上、仕事にも繋がりにくいです。誰でも使っているような「大きい括り」のハッシュタグで見つけたユーザーが、自分のサービスに興味を持ってくれる可能性は低いでしょう。もう少し絞り込む必要があります。

例えばあなたがフリーランスの美容師で、カットの営業をかけるとき、まず「#hair」「#haircut」「#barber」「#hairsalon」などのハッシュタグ候補が思い浮かぶでしょう。しかしこれらはかなりの人気タグであり、もう少し絞り込む必要があります。自分のサービスのターゲットが高級志向の女性なのか、メンズカットのできる店を探す男性なのか……ターゲットをどこに置くかで、使用するハッシュタグを変えましょう。

仕事に繋がりやすい営業先を見つけるための簡単な検索方法は「#yourcityyourniche」。すなわち、「地名」と「ニッチ(業種)」をつなげたタグを使うのです。

▲出典:Medium @aisifalk 

上の画像は「#pittsburghhairsalon(ピッツバーグの美容室)」というハッシュタグの検索結果です。あなたがピッツバーグに居を構える美容師なら、あなたの近所に住むお客さん候補にたどり着けます。

もちろん美容師でなくても、あなたと近い地域に住む顧客にアプローチできれば営業成功率は大幅に上がるでしょう。

リーチする相手は、フォロワー数よりエンゲージメントで選ぼう

ターゲットとするハッシュタグを決めたら、ハッシュタグ検索から営業をかける(リーチする)アカウントを地道に選んでいきましょう。このときの営業先を選ぶ基準ですが、フォロワー数や投稿へのいいねの多さだけで判断しないように。

まずはフィードに投稿されているコンテンツを見て、「自分の提供するサービスを必要としてそうか(価値を認めてくれそうか)」を確かめます。次の章で詳しく述べますが、「価値を提供できそうな相手」に営業することが最も大切です。Instagramでの営業は、ユーザーの消費行動や興味がこれまでの投稿から推測可能です。しっかり有効活用しましょう。

また興味を持ってくれそうなユーザーの中でも、エンゲージメント率が高い人を優先しましょう。すなわち、「5000フォロワー / 平均100いいね / 平均30コメントを獲得しているユーザー」よりも、「200フォロワー / 平均80いいね /  平均20コメントを獲得しているユーザー」にアプローチすべきなのです。フォロワー数のわりに多くのコミュニケーションを生み出しているユーザーからは、営業への返信をもらえる可能性が高い傾向にあります。そしてなんといっても、このユーザーにサービスを利用してもらい、そのレビューを投稿してもらえたら、多くの ”生きた” フォロワーに影響を与える可能性が高いのです。

3. コンタクトを取ろう

もしプロフィールに連絡先メールアドレスが指定されていたら、そちらに連絡してもよいかもしれません。しかし今回は、営業をかける相手先のアカウントにDM(ダイレクトメール)を送ることを想定します。

Instagramを使った営業におけるポイントは、ただひとつ。「価値の提供」を心がけること。ただの宣伝DMには、あまり返事が返ってきそうにありませんよね。

あなたが美容師でカットの営業をかけるならば、たとえば「無料のお試しヘアカット」を提供するのが良いでしょう。「試供品やサンプルを使ってみませんか?」とDMするのも良い例です。

DMからはフィードの投稿も送信できるので、サービスがどのようなものか分かる投稿があるのなら、一緒に送ると効果的です。

またあなたがWebデザイナーならば、ターゲット顧客のWebページを確認して「あなたのWebページは今でも十分素晴らしいけれど、私ならここをこういう風に改善できます」といった提案をし、提供する価値が明示すると良いでしょう。言い換えると、改善の余地のあるWebページを持っているユーザーにリーチすべきということでもあります。

なお、同じ文章をコピーしてたくさんDMしていると、スパムとして凍結される可能性があります。気をつけましょう。

4. ユーザーの投稿を広告代わりに活用しよう

以上の1.~3.のプロセスを、継続して繰り返しましょう。

初めのうちは返信が返ってこないことも多いでしょうが、一度仕事が取れると、Instagram経由での受注を連続して取れる可能性が開かれます。

自分のサービスを利用してもらったユーザーには、それに関する投稿をしてもらい、またその投稿に自分をタグ付けしてもらえるよう促しましょう。その投稿が、そのユーザーのフォロワーに対する広告代わりとなるのです。信頼の置ける生身の人間による投稿ということもあり、その広告効果やエンゲージメント率は大きいです。

今は広告が無視されやすい時代ですが、自分の知り合いや、自分が好きでフォローしているアカウントがおすすめするサービスなら、信頼のおける情報として認識され、その後の購買に繋がりやすいのです。

まとめ

Instagramを使ったマーケティング・広報戦略が盛んですが、フリーランスや小規模ビジネスにとっても有効な営業ツールになり得ます。

地道にユーザーへリーチし、エンゲージメント率の高いユーザーと丁寧な関係づくりを行うことで、Instagramをビジネスに活用できるでしょう。

今回ご紹介した、仕事を獲得するためのポイントである「自分のニッチを定める」「提供できる価値の明示」を意識すると、営業戦略の軸も定まるでしょう。

特に日本国内においては、この手法はまだまだマイナーです。ブログ創成期や、もっと以前のEメールによる広告が可能になったころと同じぐらいのビジネスポテンシャルがあるという意見もあります。今のうちに始めれば、Instagram営業のアーリーアダプターになれるかもしれません!

(執筆:yukonakamura 編集:Workship MAGAZINE編集部)

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