Instagram のアカウントを育てることと、運営者が「カッコよくて」「社交的か」どうかは関係ありません。Instagramというプラットフォームでアカウントをグロースさせるには、必要なことを認識し、サボらずに高いレベルで実行していくことが大切です。これはやろうと思えば、誰にでもできることです(少し骨は折れますが)。

今回は私が実際に行なった、Instagramのアカウントをグロースするためのコツをご紹介します。

1年半で90,000フォロワー。Instagramアカウントをグロースさせる確実な方法

筆者は2015年夏に『enamel pin』のInstagramアカウント(@pinlord)を始めて以来、大規模アカウントに見られる共通の行動を洗い出し、それを取り入れることでアカウントを成長させてきました。そしてたった一年半後、私は90,000のフォロワーを獲得し、完全にInstagramだけで生活できるようになったのです!

しかしこの成功は、ただのビギナーズラックなのか、それとも再現性のある戦略なのか……自分自身でも確証はありませんでした。

そんなとき、2016年6月に私の妻が『Screamers Pizzeria』というブルックリンにあるビーガン向けピザ屋さんのアカウント運用を依頼されたのです。そこでenamel pinで行なった施策をScreamers Pizzeriaでもやってみたところ……これがうまくいったのです!

およそ9か月弱で、@screamerspizzeriaのアカウントは12,000以上のフォロワーを獲得し、さらにエンゲージメント率も6%以上と非常に高い数値を叩き出しました。 この戦略が有効だと証明されたため、筆者はそのほかにも@potteryforall@macramemakersなど、さまざまなアカウントを運用し、2年以内に300,000以上のフォロワーを獲得してきました。

この経験に基づき、Instagramアカウントを伸ばす方法は2つの主要な変数によって決定されるということがわかりました。 すなわち、リーチするアカウントの数(あなたのユーザー名を見たり、プロフィールページを閲覧したりする人数)と、そのうちリーチを保持し、フォローに移ってもらえるアカウントの数の割合です。

多くのアカウントにリーチするほど、そしてそのうちの多くを保持しフォローに移ってもらえるほど、アカウントは早くグロースします。鍵となるのは、両方を最大化するためには何をすべきか、ということです。

▲Instagramアカウントのグロース = リーチ数 × 保持率(フォローに移ってもらえる割合)

リーチ数を最大化する方法

リーチを最大化するには、以下の5つの項目が重要です。

リーチ= 投稿 +ハッシュタグ+インタラクション+タグ+広告

▲リーチ = 投稿数 +ハッシュタグ + インタラクション + タグ付け + 広告

それぞれ順にご説明します。

1. 投稿数

まずはじめに大切となるのは、投稿(写真、動画、ストーリー、ライブ配信)の数です。

まずは一週間、毎日ひとつの投稿を続けて、それによって得られた新しいフォロワー数を数えてみましょう。 もしフォロワー獲得数が前の週より多かった場合、1日ごとの投稿数をひとつだけ増やし(ここでの場合、1日2投稿)再びフォロワー数を数えましょう。 翌週にさらにフォロワーが増えるようなら、さらに1日に3投稿して結果を見てみましょう。

これを繰り返すことで、1日に投稿する数とフォロワー獲得数の相関グラフを作ることができます。そこからフォロワー獲得にもっとも効果的な投稿数を洗い出しましょう。ほとんどの場合「フィードへ1日1投稿」でグロースが最大化されます。

投稿数の決定で役立つツールとして、筆者はインスタグラムのビジネスアカウントのインサイトを利用してきました。素早く、しかも無料で、週ごとのフォロワーに関するデータを把握できる、もっとも便利なツールです。

さらに最大限に効果を追求したい場合は、『Onlypult』を使って全てのコンテンツ投稿を事前にスケジュールするのも良いでしょう。実際、筆者もこれを毎日使っており、今では欠かせない存在です。 理想の投稿時間についての記事もこちらで書いているので、ぜひご覧下さい。

▲閲覧者は一人ひとり、行動や興味も異なります。簡単なスプレッドシートで、各週の新しいフォロワーのステータスを追跡すれば、適切な投稿数が分かる十分なデータが取れるでしょう

2. ハッシュタグ

フォロワーに転換しうるユーザーにより多くリーチするためには、Instagramハッシュタグを活用しましょう。ここで大切なのは、5つのもっとも「関連度の高い(※投稿数の多いものではなく!)」ハッシュタグを、全ての投稿の一番最初のコメントに書き込むことです。

ハッシュタグをチェックする人の95%は、どんなタグであれ、トップポストしか見ない傾向にあります。つまり多くのひとにリーチしたいなら、トップポストを狙える現実的な可能性のあるタグを狙うべきなのです。

では、トップポストになれハッシュタグはどのように探せば良いのでしょうか。Instagramはトップポストのセクションを、もっともエンゲージ率の高い投稿のみに向けて用意しています。つまり大手アカウントでない限りは、投稿数の少ない、ニッチなハッシュタグを狙うべきなのです。

たとえば、もしあなたがデニムのバケットハットを売っている場合、「#buckethat」や「#denimbuckethat」などのハッシュタグの方が、「#fashion」や「#hat」などよりも有利です。

ニッチなハッシュタグは、たしかに検索数は少ないかもしれませんが、そのハッシュタグの閲覧者がまさに探している内容である可能性も高く、競争相手も少ないためトップポストにも選ばれやすいのです。そしてほかの何万というアカウントに比べて、高いエンゲージメントをとれる可能性も高くなります。

ハッシュタグ管理に便利なツールですが、一つ目のコメントにタグをつけて投稿できる自動化ツールは『Onlypult』だけです(こちらの記事で、使い方と自動投稿についての解説をしています)。もしあなたにピッタリの関連性の高いタグを見つけられない場合は、こちらの関連性の高いハッシュタグを見つける方法の記事をご参照下さい。

▲ハッシュタグに関して重要なのは以下の2点。ひとつめのコメント(※キャプションではなく!)にタグを付けるということと、投稿の内容に本当に関連するニッチなハッシュタグだけを使うこと

3. インタラクション

あなたのページをまだ知らず、かつあなたのコンテンツに価値を見出しうるユーザーとのインタラクション(いいね / コメント / DM)が増えれば増えるほど、ほかのユーザーのアクティビティフィードにあなたのアカウント名が表示され、多くの人に見つかりやすくなります。

他のユーザーの投稿に、手動でいいねやコメントをつけても良いですし、Instagram botにこのプロセスを自動化してもらうこともできます(※botに任せすぎるとアカウントがBANされる恐れもあります)。

なおここでは、量より質を重視してください。いいね / コメント / DMはどれも時間や労力がかかるものです。フォロワーへのコンバージョンの可能性を最大化するために、コンテンツに興味をもちそうなユーザーを選んで接触しましょう。

さて、具体的にはどんなアカウントにインタラクションしていけば良いのでしょうか? もっとも効果的なのは、ターゲットとなるユーザーがよく使っているハッシュタグやアカウントを見つけて、そのハッシュタグを使っているアカウント自身や、さらにはそのフォロワーにいいねしていくことです。

もしこれまでにこの方法をとったことがなければ、こちらのInstagram botの自動化についての記事もご参照ください。

なお有効なツールですが、インタラクション自動化サービスが簡単に使える『Social Captain』、もっとも安価に使えるものとして『Instoo』、自動インタラクションに特化した『Social Sensei』などがおすすめです。このプロセスについてもっと勉強したい方は、スパム認定されずにbotを自動化する方法の記事と、アカウントを安全に運用するbotについての記事もご覧ください。

▲インタラクションを最大化すればアカウントの成長が加速する理由は、かなり多くのアクティビティフィードにアカウントが表示されるから。アクティビティ欄で「〜さんがいいねしました」の通知を受けて、あなたのアカウントを見つける → IDをクリックしてプロフィールを確認する→ アカウントを気に入ったらフォローする(しなければこれまでと何も変わらず)。こんな感じで、1日に多くのインタラクションを発生させるほど、このプロセスが始まる機会が増え、アカウントを見つけてフォローしてもらうチャンスが増えるのです

4. タグ付け

こちらは 「写真に誰が写っているか」のほうの ”タグ” です。タグ付けを通じてできるだけ多くの人にリーチするためには、できるだけ多くのアカウントにタグ付けされたいものです。できればエンゲージメントの高いフォロワーやコンテンツを真剣に見てくれるユーザーたちから、タグ付けされると良いでしょう。

フォロー数が多く、Instagram エンゲージメントが高いアカウントにタグ付けされるほど、多くの人の目に入る機会が増え、フォローに繋がる可能性が高まります。Instagram上でも、親しいお付き合いに勝るものはないため、躊躇せず同じコミュニティのアカウントとコメントやDMを送り合い、お互いにタグ付けして宣伝しあうような関係を作っていきましょう。

あるいはエンゲージメントの高いインフルエンサーに、サンプルを送ったり製品を交換したりすることで、彼らの投稿にタグ付けしてもらえる可能性もあります(こちらで価値のあるインフルエンサーを見つける方法あなたにとってインフルエンサーがどれくらい価値があるか測定する方法インフルエンサーにDMする時のコツインフルエンサーのマーケティングにおけるROIを測定する方法を紹介しています)。

無料プレゼント(サンプル提供)やコンテンツコラボレーションなどを実施したり、パッケージをオシャレにデザインするなど、あなたのアカウントをタグ付けして投稿する何らかの価値を生むような施策は、他にもたくさんあります。より多く・より高い頻度でタグ付けされる、という最低条件さえ守れば、投稿を促す方法はクリエイティブであればあるほど良いでしょう。

▲親和性の高いインフルエンサーに宣伝しもらえたら、とても高いリターンを得られます!

5. 広告

リーチを増やすための最後の方法は、Instagramストーリー広告スポンサー投稿(ホームフィード)を、できるだけ多くの人の目に止まるよう運用することです。

ここまで見てきた他の手法と違って、この方法は予算額に左右されます。当然ですが、たくさんお金を使えれば多くの人に届きます。

しかし広告費の金額とは別に、広告の効用に関わる2つの変数があるのです。ひとつめは、説得力の高い広告を作成する能力。「広告っぽさ」が薄いほど、多くの人がクリックし、1クリックあたりのコスト(CPC)が抑えられます。ふたつめは、広告の効果を最大化させ、ターゲットとなるユーザーをうまく誘導する広告運用ノウハウです。

広告費を投じることに不安があったり、また予算が少ない場合でも、リーチを増やす前述の4つの手法で期待できるグロースのうち99パーセントは対応できるでしょう。アカウントを伸ばすときに、広告を打つことは必須ではありません。できることを全てやりつくして、さらなるひと押しが欲しい、という場合にのみ広告を打つ必要があります。

もし効率的にインスタ広告を運用したいなら、スポンサー投稿を効率的に運用する方法に関する記事もご参照ください。

▲プロフィール訪問者数が多いほど、多くの人にリーチしています

ここまでご紹介した5つの手法をうまく実践することで、より多くの人にリーチできるでしょう。

リーチを測定する簡単な方法は、毎週のプロフィール訪問者数を記録すること。この数字が高ければ、たくさんの人にリーチしていることになります。

保持率を最大化する方法

さて、Instagramでアカウントにリーチする方法をご紹介しました。ここからはリーチできたユーザーを「保持」する方法を説明します。

リーチした人からフォローしてもらえる割合を増やすには、以下の3つの項目に気をつけてみましょう。

▲保持率 = ターゲットへのコンテンツフィット + 投稿の質 + グリッドビジュアル

1. ターゲットへのコンテンツフィット

リーチしたユーザーをフォロワーに変えるには、その人が何を「素晴らしい」と捉えているかを理解しなければなりません。

人のあたまの中に入って、投稿をどう思っているかを直接聞ければいいのですが、残念ながらそれは不可能です。良い方法としては、どのようなコンテンツにエンゲージ(いいね / DM / コメントなどによって)しているかを調査し、ターゲットユーザーがあなたのアカウントのどの投稿に価値を見出しているか調査することが挙げられます。

具体的には、自分のアカウントの投稿で特にエンゲージメントの高いものを分析し、そこから得られた傾向をもとにユーザーがもっとも求めるコンテンツを提供することが大切です。そしてInstagram全体においても、ターゲットユーザーが多く関与している投稿やアカウントを見つけて、自分のアカウントの外で何がユーザーを惹きつけているかを突き止めることも大切です。

自分のアカウントにおける高エンゲージ投稿を突き止めるには、Instagramのインサイト欄に飛び、「コンテンツ → 投稿 → すべて見る」をタップしましょう。そして画面上部の文字をタップして、「全部」「エンゲージメント順」「一年間」という条件で並べ替えてみてください。

▲例として、筆者のアカウントである@potteryforallの、「検索ページ」とハッシュタグ「#modernceramics」の上位投稿を分析した結果を挙げておきます。

この調査によって、ターゲットユーザーがあなたのどんな投稿に価値を見出しているかわかります。

ターゲットユーザーが強くエンゲージメントしているコンテンツの種類を特定できたら、それを次回の投稿から活かしましょう。

2. 投稿の質

あなたのターゲットユーザーが価値を見出すコンテンツの特徴がわかったら、ユーザーをどれだけ「保持」できるかは、そのタイプの投稿をどれだけ多く作っていけるかで決まります。その水準にコンテンツの質を保てるだけのスキルが、あなたにはありますか?

質の高いコンテンツを配信できているかを確かめるには、エンゲージメント率を毎週測るのが良いでしょう。もし毎週エンゲージメント率が上がっていっているのならば、オーディエンスが好むコンテンツをうまく創造できているといえますし、もしエンゲージメント率が上がってなければコンテンツの質を改善する必要があるでしょう。

コンテンツづくりの能力にかかわらず始められることとしては、常に解像度の高い(1080px × 1350px)縦長の写真・動画を、ポートレートのフォーマットで投稿することです。このサイズで投稿すると、フィード上でコンテンツを最も大きく表示できます。結果として視覚的なアピールが強くなり、フィードを見ている人が「いいね」する可能性を高くできます。

▲写真や動画のディスプレイに関しては「大きい」ほど良いです。そのほかにもインスタグラムのアルゴリズムによって、フィードや検索ページにおいて上位に配置されやすくなる効果もあります

コンテンツづくりの技術を向上させるプロセスは一人ひとり異なるでしょうから、何から始めたら良いか迷っている人は、Instagramのエンゲージメント率を伸ばす方法に関する記事をご参照ください。ここでは誰でも使えて、徐々に、確実に、ものづくりの技術を向上させられる簡単なプロセスを紹介しています。

3. グリッドビジュアル

最後になりますが、あなたのアカウントのグリッド(投稿が格子状に並んでいる状態)の見た目は、初めてあなたのアカウントを見つけた人がホームフィードをスクロールする時に、どれぐらい魅力的に映るかの指標になります。 ほとんどのInstagramユーザーは初めてのアカウントに出会うと、3〜5秒かけてそのホーム画面をスクロールし、その印象に基づいてフォローするかどうか決めています。このグリッドを通して視覚的にアカウントの価値を伝えられれば、フォローへのコンバージョン率も上げられます。

優れたグリットビジュアルとはどういうものか詳しく知りたい方は、@asaprocky@stefansagmeister@tasteofstreep@michel_e_b、または@pinlord(筆者のアカウント)などを参考にしてみてください。

魅力的な視覚スタイルを完成させるひとつの手は、コンテンツのメインカラーを統一し、 特定の投稿テーマに沿ってスタイルを揃えることです。ひとつの決まった構図の写真を投稿しつづける方法もあります。

なお『UNUM』や『Planoly』といったツールを使えば、投稿のドラフトデザインを用意して、実際グリッドにしたときにどう見えるかを事前にテストできます。

▲全ての写真やビデオの背景色を同系色にするといった簡単な工夫でも、グリッド全体のビジュアルに印象的な効果が加えられます

今回ご紹介した3つの手法が、あなたのアカウントにリーチしたターゲットユーザーを「保持」するための重要なポイントです。

効果測定する場合は、「一週間のフォロワー増数」を「一週間のプロフィール訪問者数」で割って100をかけてください。リーチしたユーザーのコンバージョン率をだいたい把握できます。

▲「一週間のフォロワー増数」「一週間のプロフィール訪問者数」などのデータを見るためには、Instagramのビジネスアカウントを取得する必要があります

パーセンテージが高ければ高いほど、リーチした多くのユーザーがあなたのコンテンツを「役に立つ」「おもしろい」と思ってくれていることになります。

まとめ

今回はInstagramアカウントをグロースさせるため方法をご紹介しました。

もしこれら全ての手法を高いレベルで実行できたならば、Instagramアカウントを必ずグロースさせられるでしょう!

▲Instagramアカウントをグロースする方法 まとめ

熱心なフォロワーを増やし、良いコンテンツを作り続けることは、マラソンのようなものです。結果がすぐに出なくても、あまりガッカリしないでください。マスターするまでには時間と忍耐がかかりますが、練習していくうちに必ずできるようになります! 実際にいくつものアカウントが、この記事でご紹介した戦略を実行し、成長しているのです。

もし万が一、これら全ての戦略を実行しても結果が現れない場合は、こちらのなぜあなたのInstagramアカウントがグロースしないのかに関する記事をご覧ください。可能性のある原因と、その対処方法についてのヒントが得られるでしょう。またInstagramでシャドウBAN(投稿者が知らないうちに検索結果などに現れにくくなる準凍結措置)される理由の記事も、もし心配であれば読んでみてください。

(原文:Eduardo Morales 翻訳:Nakamura Yuko)

 

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