【社労士解説】ジョブ型雇用時代におけるフリーランスの生存戦略とは?
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コロナ禍の影響で導入が進んだリモートワーク。在宅での仕事に慣れてきた方も多い反面、「ちょっと飽きてきてしまった……」という方も多いのではないでしょうか?
リモートワークのマンネリ脱却をはかるため、私が行き着いたのが「ホテルワーク」という働き方です。ちょっとした非日常のなかで仕事する、そんなホテルワークを実際に体験してみました!
向かったのは東京・神田駅から徒歩5分にある『HOTEL SUI KANDA by ABEST』。外観も内装もシンプルでおしゃれ、いかにもお高そうなイメージを持ってしまいますが、驚くほどリーズナブルなんです……!
どれだけ仕事がしやすい環境なのか、余すところなくレポートします。
目次
元々はインバウンド利用が多かったというHOTEL SUI KANDA by ABEST。より幅広い層に使いやすいよう2020年はじめにリニューアルされたホテルです。
白黒で統一された内装はシンプルで人を選ばないデザインであり、かつ季節によって施される飾り付けがアクセントになっています。ビジネスホテルほど簡素すぎず、高級ホテルほど華美すぎない、そのカジュアルさも人気の秘訣です。
コロナ禍の影響により外国人観光客の利用は一時期落ち込んだものの、リモートワークが増えた国内ビジネスパーソン向けにプラン改定をしてからは、徐々に安定しているそう。ビジネスパーソンに限らず、友人同士や家族での利用も多いとのことです。
施設 | HOTEL SUI KANDA by ABEST |
住所 | 〒101-0044 東京都千代田区鍛冶町1-9-15 |
電話番号 | 03-3251-1118 |
アクセス | 東京メトロ銀座線「神田」駅 4番出口より徒歩4分 |
Wi-Fi | ○ |
電源設備 | ○ |
運営会社 | 株式会社アベストコーポレーション |
その他 | ・男女別お手洗い ・ランドリー(2台/乾燥機付き/洗剤不要)※宿泊者限定 ・フリードリンクバー(コーヒー、紅茶、カフェオレ、ミネラルウォーター) ・フリーアルコール(梅酒、赤ワイン、日本酒、焼酎など18:00-21:00限定) ・有料ドリンク(オレンジジュース、コーラ) ・スティックアイス、線香花火プレゼント※夏季・宿泊者限定 ・夜鳴きうどん(夜21:30-23:00)※宿泊者限定 |
料金(1室1名利用時) | 1泊約4,000円~(時期/部屋タイプにより変動) |
チェックイン | 15:00~26:00 |
チェックアウト | ~10:00 |
予約受付締切 | 宿泊当日の26:00まで |
食事 | 希望者のみ朝食1,000円(税込) |
そのほか日帰りのデイユースプラン(宿泊なしで客室利用可能/1名利用4,000円~、2名利用の場合5,000円~)や1F共有スペースを1時間1,000円(税込)から使える時間貸しプランもあります。
泊まらなくても、空き時間にサクッと仕事をしたいときに使えるなんて便利ですね。
HOTEL SUI KANDA by ABESTに入ると、正面に受付があります。
左手には宿泊者用のアメニティバー、右手にはフリードリンクバーのある共有スペースも。
個室もシンプルで使いやすい造り。ひとりで仕事に集中するにはうってつけです。
1F共用スペースには、おもに以下の設備やサービスが揃っています。
そのほか、季節によって独自のサービスを考案しているようです。どんなサービスがあるのか、行く度に楽しみになっちゃいますね!
さっそくリモートワークプランを使い、実際に1日ホテルワークを体験してみます。今回は1泊約4,000円から利用できる個人用リモートワークプランを使いました!
電源も無料Wi-Fiもあるので、PCさえあればすぐに仕事を始められる環境が整っています。さっそく仕事を開始。まわりに余計な物がないので、自然に仕事に没頭できますね。
1F共有スペースでの仕事はもちろん、急なリモート会議も個室へ移動すれば問題なし! コワーキング要素もあるホテルといった趣で、いつもよりもサクサク仕事が進みました。いつもこうであってほしい。
「とはいえ、共有スペースだと人の出入りがあって集中力が削がれるんじゃない?」と思われる方もいるでしょう。正直なところ、日によっては利用者が多くなることもあるそう。
しかし、がっつり集中したいときは個室に移動できるのがホテルのいいところ!
リモート会議や集中したいときは個室、ある程度まわりに人がいるなかでサクッと仕事したいときは共有スペース、といった使い分けができます。
どちらも想像以上に集中できるので、期日が迫った仕事を抱えてるときの追い込みにもぴったりですよ!
集中して仕事をしていたら、喉が乾いてきました……。
HOTEL SUI KANDA by ABESTならフリードリンクバーが併設しているので、すぐにコーヒーやカフェオレにありつけます。小腹が空いたときのためにスナックもあるので(※こちらは有料)、ちょっとした休憩にはもってこいですね。
もう少ししっかり食事を摂りたいときは、徒歩圏内に飲食店やコンビニもたくさんあります。
共有スペースでもくもくと仕事をしていたら、ホテルの支配人らしき方を発見……! ホテルワークについて気になることを聞いちゃいました。
北村:
さっそくなのですが、リモートワークプランを作ったきっかけについて教えてください。
支配人・岡田さん(以下、岡田):
当初は企業向けとして、このホテルの近くにある会社を対象にした「法人用プラン」のみを運用していました。
コロナ禍の影響ももちろんありますが、日頃からビジネス利用で使っていただく機会も多かったんです。実際にお客様から「(このプランを)同じ会社の人や知り合いにも紹介したい」といったお声が多く、広めてもらいやすいようにチラシを作成しました。
それからさらにリモートワークプランを利用いただくお客様が増えたように感じています。
北村:
お客様の要望に答える形で、少しずつ認知されたプランなんですね。個人用プランを作られたのはどういった経緯だったんでしょうか?
岡田:
当ホテルの特徴でもあるんですが、我々スタッフはお泊りいただいたお客様とよくコミュニケーションをとらせてもらってるんです。お話するなかで、フリーランスの方も多いこと、また「数時間だけ使えるとさらに便利」といったご要望も一定数あることが分かりました。
より使っていただきやすいようお客様の声を反映し、できたのが「リモートワークプラン」「時間貸しプラン」「デイユースプラン」です。
北村:
双方向のコミュニケーションによってできたプランなんですね。
北村:
利用されているのはどんな方が多いんでしょうか?
岡田:
割合としては近くの会社に勤められている会社員の方がもっとも多く、フリーランスの方も一部いらっしゃいますね。
どんな職種の方にも柔軟に使っていただきたい思いがあるので、カフェに立ち寄る感覚で、気分転換に利用される方も多いですよ。お席さえ空いていれば、お電話での予約も承っています。
北村:
ホテルワークってハードルが高いイメージですが、誰でも気軽に使っていいんですね! 来る前は少し緊張してましたが、一気に楽になりました。
北村:
どの宿泊施設も、コロナ禍の影響で決して小さくはない影響を受けていると思います。ビジネス利用目的のお客様へ向けて、工夫していることやこだわりがあったら教えてください。
岡田:
やはり我々は、大手さんと同じ土俵では戦えません。だからこそできることやスピード感で勝負していかなければと思い、定期的にスタッフ間でミーティングを行っています。
鍵となるのは、実際に使われるお客様の生の声ですね。厳しいご意見をいただくこともありますが、だからこそ生かせる面も多いと思っています。
たとえば現在は1Fの共有スペースをビジネス利用のため開放していますが、今後観光利用のお客様が回復してきた場合、お仕事に集中してもらいやすいよう利用時間を区切ることも考えています。
あくまで我々はホテル業として、ビジネス利用/観光利用のお客様双方にご満足いただけるよう、できることをしていかなければなりません。ご利用いただける方は、ぜひ忌憚なきご意見をお伝えいただけると幸いです。
北村:
あまりにもビジネス利用に特化してしまうと、コワーキングスペースと変わらないことになってしまいますもんね……!
岡田:
そうですね。コロナ禍についても、今後どうなっていくかまだまだ未知数です。この状況を反対にチャンスととらえて、我々スタッフもできる施策を打ち出していきます。
ホテルワークを体験して感じたのは、「適度な非日常」を日常に取り入れると、仕事の質にも繋がるということ。
毎日同じような環境で働いていたら、どうしても新鮮味が薄れてしまうのは人間である以上仕方のないこと。私たちにできることは、それを踏まえたうえでどんな工夫ができるのか? と試行錯誤を忘れないことだと思います。
お気に入りのホテルをみつけて、ホテルワーク習慣を取り入れてみてください!
>>今回お世話になったHOTEL SUI KANDA公式サイト
(執筆:北村有 編集:少年B)