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多くのWebマーケターは、これまで被リンク(バックリンク、外部リンクとも)とリンクビルディングの重要性を常々意識してきたでしょう。 実際、被リンクを重視しないSEO戦略では、長期的な成功を収めるのは難しいです。
SEOの基盤であるリンクビルディングは、オーガニック検索のランキングを向上させ、オンラインでの認知度を最大限に高めるために必要な戦略です。 被リンクは依然として最も重要なSEOの指針のひとつであり、実際に他のどのランキングファクターよりも、検索順位との相関性があります。
リンクビルディングとは?良質な被リンクを獲得する4つの具体策
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これだけを聞くと、簡単に聞こえますね。他のサイトから沢山のリンクを貰うだけで、Google検索で上位に表示されるようになるんでしょう? ……それほど単純ならよいのですが。
実際には、リンクビルディングする際に考慮すべき要素は他にも沢山あります。重要なのは、リンクの品質、リンクジュースの流れ、および被リンクプロファイルの健全性などです。
たくさんのリンクを獲得すること自体は良いのですが、あなたのサイトへの質の悪いリンクを許してしまうと、思わぬ落とし穴にはまることも……。そしてこれが、SEOに深刻な影響を与える可能性もあります。そのためリンクを”整理”し、悪影響のあるリンクや品質の低いリンクを分析して見つけ出し、削除することが絶対に不可欠なのです。
そもそも「悪い」リンクとは、Googleによって品質が低いと見なされるリンクのことを指します。
今回は4つの代表的な「悪い」リンクの事例をご紹介します。
ドメインオーソリティとは、『Moz』が提唱している、Googleに対するWebサイトの信頼性を示す指標です。「権威性」「ドメインパワー」とも呼ばれます。Mozでは被リンクや内部リンクなどの要素からドメイン全体のスコアを算出し、そのサイトの信頼性を可視化してくれるのです。
ドメインオーソリティが低いサイトや質の低いブログは、場合によってはGoogleからスパムまたは信頼できないサイトと判断されていることがあります。低品質なサイトから被リンクを取得してしまうと、あなたのページへ悪い「リンクジュース」の流れが発生し、あなたのドメインまで低評価を受けてしまう恐れも……。
GoogleはWebサイトのリンクを売買することに、特に厳しい姿勢を示しています。被リンクの売買(有料リンク)は検索順位を操作しようとする試みと見なされ、Googleのウェブマスター向けガイドラインで禁止されている行為です。
リンクを購入し違反と判断された場合、かなり厳しいペナルティが科せられることもあります。多くの場合リンクを販売しているサイトは、内部リンクよりもはるかに多くの被リンクを持つ傾向があり、Googleのガイドライン違反になることが多々あります。
その他に、「リンクしてもらえればあなたのサイトにもリンクしますよ」といった、いわゆる相互リンクなども、場合によってはGoogleに不自然な現象と捉えられ、悪いリンクと見なされることがあります。(互いにとって有益で健全な相互リンクであれば必ずしも問題ではない)
過度に最適化された、キーワードがあまりに多いアンカーテキスト(リンクされている部分のテキスト)も、悪いリンクと捕らえられます。 キーワード駆動のアンカーテキストを使ってリンクを操作するなど、度を過ぎた施策はブラックハットSEOと捉えられ、ペナルティが科されられることがあります。
これは必要に応じて適度に取り入れるには良いかもしれませんが、Googleを健全に保つために、ゲスト投稿の際のアンカーテキストには、あなたのブランド名、WebサイトのURL、またはその両方のバリエーションを使うことをお勧めします。
リンクとコンテンツの関連性も非常に重要なポイントです。例えばドメインオーソリティが85のサイトからリンクを取得した場合でも、そのドメインのコンテンツがリンク先のページに関連がない場合、Googleはこれを「ランキングをあげるためだけの行為」と見なす可能性があります。結果として、あなたのランキングが落ちることに繋がるでしょう。
そもそもリンクとは、ユーザーの移動をできるだけ簡単に、便利にすることです。文脈から外れた無関係なリンクはユーザに何の価値も提供しないため、健全で品質の高い被リンクとは見なされません。
悪いリンクとはどういうものか、ご理解いただけましたね。では続いて、それらを排除するステップに進みましょう。
まずはあなたサイトへの有害な被リンクを排除するために、それらを見つける方法を知りましょう。最近は被リンクを検査するための便利なツールがいくつかあります。
もちろん有料のものは、払った分だけの価値があるでしょう。これらのツールを利用すると、ドメインのURLを入力するだけで被リンクプロファイルに関する有用なデータが大量に得られます。例として、SEMrushの「被リンク監査ツール」では、以下のようなデータが得られます。
被リンクの一覧を取得したら、実際に問題を起こす可能性のあるものを探りましょう。
先述のようにリンク元のドメインオーソリティは、Googleによるサイトの評価と、サイト上で得られるリンクジュースに大きく影響します。
一般的に、『Moz』でのドメインオーソリティが25未満のWebサイトからは、おそらく被リンクを取得する価値がありません。あなたWebサイトのランキングを押し上げる質の高い被リンクは、ドメインオーソリティが35以上のサイトからとされます。大半のWebマーケターはそのように考えるでしょう。
最近のMozのアップデートを観察してみると、参照元ドメインのドメインオーソリティの変更に気がつくでしょう。発信リンクの数、トラフィックの質、さらにはリンク操作への関与を考慮に入れることで、MozはWebサイトの信頼性をさらに正確に識別できるようなアルゴリズムになりました。もしかすると、以前にあなたがドメインオーソリティ65の被リンクを得ていたとしても、最新の修正されたスコアでは10以下かもしれません。一度確認してみることをおすすめします。
MajesticのSite Explorerなどのツールによって提供される、ページ権限やトラストフローなどの他の指標もチェックして、サイトの全体的な分析をするのもおすすめです。
多くの被リンク監査ツールは、各被リンクに使用するアンカーテキストを提案しています。たとえばSEMrushでは、アンカーを「ブランド」「マネー」「複合」「オーガニック」で分類しています。
「マネー」アンカーテキストは、サイトがランク付けしようとしているオーガニックキーワードに一致するテキストです。例えばアンカーテキストに「ロンドン法律事務所」を使用して、別のサイトから「X社(※ロンドンを拠点とする弁護士/法律事務所)」へリンクしている場合、Googleはこれを ”システムをだます不自然な操作” と見なします。これはブラックハットSEOの一般的な例のひとつです。
「複合」アンカーテキストは、Webサイトのブランド名とキーワードを含むテキストです。上記と同じ例を使用すると、「X社の弁護士」のようになります。これらはGoogleによって不正と見なされる可能性も考えられるので、避けることをおすすめします。
アンカーテキストに基づいて価値のあるリンクを無駄にするのはもったいないことです。対策としては、被リンクソースのウェブマスターに連絡し、アンカーテキストをブランドに関連する用語に変更するよう、お願いするのが良いでしょう。
「X社」または「彼らのWebサイトにアクセスする」などの、より自然な表現がおすすめです。こうすれば、Googleからペナルティを科せられることはなく、あなたはリンクの全価値を受け取れるでしょう。
ほとんどのツールにおいて、参照ドメインの ”毒性” を表すスコアまたは評価も提供されます。このスコアは、あなたのドメインに悪影響を与えている可能性を示唆しています。
例として、SEMrushの「Backlink Audit」ツールを再び使用してみましょう。リンク元のWebサイトは以下を含む30以上の有害要因に沿って分析されます。
Webサイトには「毒性スコア(被リンクの有害性を示す1から100までの測定基準)」が付与されます。一般的に、45を超えるものはリンクが有害であると考えられており、リンクの削除(または無効化)リストに追加する必要があるでしょう。
毒性スコアが高いサイトは通常、外部リンクの数が異常に多く、ドメインオーソリティが低い傾向があります。あなたのサイトがバランスの取れたリンクプロファイルを維持したい場合、これらのサイトと関連付けることは避けた方が無難でしょう。
有害 / 不自然な被リンクのリストをまとめたら、Googleのバックリンク否認ツールを使用することで、それらをシステムから削除できます。
有害リンクをまとめたテキストファイル(SEMrushではこれをシステム上でエクスポートが可能)を送信することで、これらのサイトを無視するようGoogleに伝えられます。つまり、有害な被リンクがWebサイトやランキングに悪影響を与えることがなくなります。
または、リンクを完全に削除するようウェブマスターにリクエストすることもできます。彼らの連絡先情報を持っていない場合は、Googleにリクエストするのも良いでしょう。
有害なリンクをクリーニングしたところで、これからより健全なリンクビルディングを行いましょう。堅牢な被リンクプロファイルを構築することが、健全なWebサイトとSEO成功への鍵です。質の高い被リンクをどこでどのように構築するかがわかれば、リンクプロファイルの監視に費やす時間ははるかに少なくて済むでしょう。監査の代わりに適切なリンクビルディングに注力することで、ビジネスにも大きな成果をもたらせます。
おかしなスパムリンクやランダムなリンクの他に、あなたが未知のソース(例:重複したコンテンツや一部が削り取られたコンテンツ)から無自覚に取得した被リンクについても気をつけましょう。あなたの被リンクプロファイルが不健全な状態にあると気付き始めたら、あなたのリンクビルディングを再考し始める時間です。
「品質は常に量を上回る」ということを肝に銘じましょう。今後もGoogleのよい評価を維持し、SERPsで上位にありたいのであれば、これがリンクビルディングの指針になるはずです。有害な「リンクジュース」は飲まずに、もっと良いものを飲みましょう。
(原文:Ross Ayling 翻訳:Tomomi Takei 編集:じきるう)
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