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選ばれるアプリになるため!モバイルアプリにおけるUX設計のポイント8つ

UX image
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モバイルアプリの明暗をわけるのは、UXデザインのクオリティです。

端末の普及にともない、モバイルUXの価値がさらに重要視されるようになったのはごく自然のことでしょう。

クリエイティブの質は、会社の大きさに比例するものではありませんから、良いUXを実現すれば誰でも一流のサービスを生み出せます。設計者が目指すべきは、ユーザーに心地よく使ってもらうことです。

一方でモバイルアプリのUXに関しては、まだ多くの企業がこれを軽んじているように感じられます。

Traveller App
Ludmila Shevchenko / dribbble

モバイルアプリにおけるUXデザインのポイント

1. 設計の前にスケッチする

Ui Sketch
Anthony Lagoon / dribbble

モバイルアプリのデザインは、Webデザインやソフトウェアデザインとは別物です。というのは、レスポンシブなデザインが求められるWebデザインに対し、アプリの場合はモバイルのことのみを考慮すれば良いからです。

だからこそ、アプリを作るときは、ユーザーエクスペリエンスをデザインすることからはじめましょう。アプリを通して、ユーザーに何を得てもらいたいのかをはっきりさせる必要があります。

それを考える手段として、絵に書き出してみるのは効果的な方法です。

2.シーカーとコレクターを分別する

UX image

モバイルアプリのユーザーは、主に2分類されます。違いは、両者がアプリを使う目的に拠ります。

  • シーカー
    →タスクを早くこなしたり、データを参照するためにアプリを使う人
  • コレクター
    時間を潰すためや、暇つぶしにアプリを使う人

アプリのターゲット層にシーカーの割合が多いのであれば、必要な要素だけをシンプルにデザインしましょう。タスクに関係のない要素をなくすことで、シーカーに向けたより良いユーザーエクスペリエンスを実現できます。

アプリのターゲット層にコレクターの割合が多いのであれば、さまざまなデータを並べ、すべてに簡単にアクセスできるようにデザインしましょう。そして、時間を潰したいユーザーを飽きさせないように中身を充実させましょう。

シーカーとコレクターどちらにも対応するアプリが作れないわけではありませんが、二兎を追う者は一兎をも得ずというように、どちら向けにも中途半端なクオリティになる可能性が高いのでやめておきましょう。

おすすめなのは、ひとつだけにターゲット層を絞って質の高いアプリを作ることです。

3. 機能を最小限にする

8tracks - Featured Tracks
lonut Zamfir / dribbble

ユーザーエクスペリエンスを最も考慮すべきタイミングは、アプリの機能を考えるときです。

機能が多ければ多いほど魅力的なアプリになる、という考えは捨てましょう。「必要な機能は何か」「メインの機能の妨げにはならないか」など、ユーザーエクスペリエンスに重点を置いて熟考してください。

Customer Support and Orders History Screens
Alexander Zaytsev / dribbble

 

Select Seats & Available Movies
Nimasha Perera / dribbble

最低限の機能を決め、リリース後に少しずつ機能を付け足すのは得策です。アプリを使ってみたユーザーが、アプリ内で問題を抱えるかもしれません。それを解決するための機能を付け足すべきです。

4. パレートの法則を念頭におく

Pareto Principle
出典 : DesignYourWay

アプリユーザーの80%は、機能の20%も使いこなしていません。

自社のアプリユーザーの動向を追ってみてください。どの機能が20%に当てはまるのかを探し出し、アプリに必要無さそうな機能は削除してしまいましょう。残った機能を完璧な状態に仕上げることで、ユーザーエクスペリエンスを向上させられます。

5. プラットフォームのUXを真似よう

Card Interaction
Javi Perez / dribbble

『iPhone』や『Android』などのプラットフォームは、すでに有名で誰もがその使用感や基本的な使い方を知っており、モバイルUXのスタンダートとなっています。

自分独自のUXを開発することもできなくはないですが、既存のプラットフォームに沿って作られたアプリの方がユーザーに親切なのは言うまでもありません。

特別な理由がない限りは、複数指でのタッチやスワイプなどのスタンダードを参考にアプリをデザインしてみましょう。

Custom Boardshorts Interactive Experience
Andrea Montoya / dribbble

コツは、『iPhone』や『Android』などのガイドラインを探して読んでみること。特にアイコンの大きさを決めるのに役立ちます。

一番大事なことは、ベースにするプラットフォームを決めたら、実際にそのデバイスを使ってみましょう。パソコンを使ったことがない人にWebデザイナーを任せたくはないですよね。

デバイスの使い方や特徴を良く把握することで、デバイスに最適なモーションと、良いアイディアを見つけやすくなることでしょう。

6. 完成したアプリを試してもらう

Test your app
出典 : Application Testing

アプリを一般に公開する前に、家族や友達に試してもらって率直な意見を聞いてみましょう。テストだということを伝えずに、テスターのリアクションを観察することでよりリアルなフィードバックを得ることができます。

7. 通知の量に気をつける

Notification screen
出典 : YodelMobile

通知機能は正しい頻度と内容で使えばユーザーの役に立ちますが、あまりにしつこくいと呆気なく消されてしまいます。

ユーザーの行動履歴や連携しているSNS情報を元に、パーソナライズ情報を提供すれば信頼を高めることができるでしょう。また、パーソナライズした通知のオープン率は4倍になるといわれています。

8. 定期的にフィードバックを集める

ユーザーの意見なしに良いアプリは作れません。アプリを公開したら、チャンスがある度にフィードバックを求めましょう。

アプリの何が良くて何が悪いのか、また、何を変えればより良くなるのかを、簡単に素早く答えてもらえるように工夫しましょう。数分以上かかるレビューは好まれません。

『Angry Birds』から学ぶ成功メソッド

アプリストアには、似たような機能を含んだアプリは何百と存在しています。その中で自分のアプリを選んでもらうにはどうすれば良いのでしょう?

映画化もされた『Angry Birds』というゲームアプリを例に、その成功メソッドを考察しました。

成功の理由は3つです

  • 動きがあって爽快感のあるパズルゲーム
  • ステージ数が200以上あり、プレイヤーを飽きさせない
  • 機能はシンプル

今回のお伝えした8つの原則の要素が含まれています。これらがユーザーエクスペリエンスのクオリティに直結し、ユーザーから選ばれるアプリとなるのです。

(翻訳:Juri Ando)

 

 

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