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時間も労力もかかる文字起こし。1時間の音源だと、2〜3時間必要なことも。「もっと楽に、効率的に文字起こししたい!」と思う方は多いでしょう。
この記事では文字起こし歴8年、さまざまなアプリやソフトを試してきた編集者である筆者が、オススメの文字起こしアプリを種類別/状況別にご紹介します。
目次
早速、いまもっともオススメの文字起こしアプリを、自動と手動のものにわけてご紹介します。これらはすべて現在筆者が利用しており、心からオススメできるもの。
記事後半では、各アプリの文字起こしの精度などを検証していますので、気になる方はぜひご覧ください。
アプリ名:AutoMemo
精度:★★★★☆
使いやすさ:★★★☆☆
料金:無料&利用無制限キャンペーン中(通常は1時間300円)
対応:iPhone、Android
無料で使いたいなら、このアプリ。2022年現在、無料キャンペーン中の『AutoMemo』をおすすめします。キャンペーン期間中、無料で1日10時間まで自動文字起こしできます。ファイルのアップロードはPCブラウザで、確認はスマホアプリからと手間はかかりますが、ここまで精度が高いサービスを無料で使える機会はほとんどないので、ぜひお試しください。
アプリ名:Notta
精度:★★★★☆
使いやすさ:★★★★☆
料金:無料版あり(機能制限あり)/有料プラン月1,050〜円
対応:Mac, Windows, iPhone, Android他
『Notta』は、文字起こし精度が高い料金が比較的安く、PC版スマホ版がシームレスで使いやすいという、誰もにおすすめできる文字起こしアプリです。
月1,050円から使える有料プランを利用すれば、月1,800分の文字起こしが行えるので、1時間のインタビュー/会議なら30本まで対応できます。
アプリ名:Interview
使いやすさ:★★★★★
料金:無料
対応OS:Mac
シンプルながらも使い勝手のいい手動文字サービス。
再生、一時停止、巻き戻し、早送りがショートカットキーでできるため、キーボードから手を離さず文字起こしできます。また、再生速度を0.25〜2倍速に変更できるのも嬉しいポイントです。
とにかくシンプルなツールがいいという方は、ぜひこの文字起こしツールを試してみてください。
次に文字起こしアプリの種類と選び方を解説します。自分にあった文字起こしアプリを見つける参考にご覧ください。
文字起こしのアプリには、大きくわけて2種類あります。
音声データをインポートすると、自動的に文字に起こしてくれるアプリです。
自動文字起こしのアプリを使えば、人力で行う作業は
のみ。時間と手間がほぼ取られません。
デメリットは、お金がかかる場合があることと、文字起こしデータが完璧ではないこと。音声データの状態(声の近さ、録音品質)によって精度は変わってきますし、固有名詞に対応するのは難しいのが現状です。
そのため、どのアプリを使っても、修正する時間と手間は必要です。ただし、修正時間を考えても、自力でやるよりは文字起こしの労力を削減できるでしょう。
「文字起こし支援ツール」と呼ばれるもの。音声を聞きながらのタイピングを楽にしてくれるツールです。
ショートカットキーで再生/一時停止ができたり、再生スピードを変更できたりするものが多く、人力とはいえかなりの時間短縮になるのが特徴。また、無料のツールが多いのも使いやすいポイントです。
筆者は、これらのアプリを音声データの状態や記事の内容によって使い分けています。
【自動文字起こしアプリを使うケース】
- 音声データの状態がいい
- インタビュー/会議の記憶が強く残っている
- 情感よりも情報が大切な記事を書く
【文字起こし支援ツールを使うケース】
- 声が遠い
- 発話者が方言を話している
- インタビュー/会議から日が経ち、記憶が薄れている、
- 記事で人柄や雰囲気などの情感を伝えたい
議事録など正確に書き起こす必要がある場合も、文字起こし支援ツールを使うと安心ですね。
それぞれにメリット/デメリットがあるので、まずは一度試してみてください。
文字起こしアプリを選ぶうえで、大切な4つの基準をご紹介します。
前提として、普段使うPCやスマホでそのアプリが使えるかを確認しておきましょう。
とくに文字起こし支援ツールはWindowsのみ対応のものが多いため、ダウンロード前に対応OSは必ず確認しましょう。
自動文字起こしアプリを使う場合、もっとも重要なのは「精度」です。精度が低ければ低いほど、修正に手間がかかり「はじめから人力でやったほうが早かった……」と後悔する可能性が高まります。
また、意外と大切なのが句読点を打ってくれるかどうか。句読点の位置で文章の意味が変わる場合もあるためです。
ショートカットキーはストレスなく使えるか、文字起こしデータの修正が簡単にできるかなどは、作業効率が大きく変わるポイントです。
取り込める音声の拡張子などもアプリによって異なるので、利用する場面を考えてアプリを決める必要があります。
文字起こしアプリには有料のものも多くあります。有料アプリは精度が高く、使いやすい傾向にありますが、人によっては無料アプリで十分な場合も。
多くの有料アプリは一定期間無料で利用できるので、購入する前に精度や使い心地を試してみましょう。
自動文字起こしアプリで、筆者が使用したことのあるアプリは以下の6つ。これらの中から、とくにオススメのアプリをご紹介します。
また精度をみるために、各アプリにて文字起こしを実際に行いました。今回は『グレート・ギャツビー』の冒頭の文章を読み上げた音声データを解析しています。(以下、原文)
僕がまだ年若く、心に傷を負いやすかったころ、父親がひとつ忠告を与えてくれた。その言葉について僕は、ことあるごとに考えをめぐらせてきた。
「誰かのことを批判したくなったときには、こう考えるようにするんだよ」と父は言った。「世間のすべての人が、お前のように恵まれた条件を与えられたわけではないのだと」(引用:グレート・ギャツビー/スコット・フィッツジェラルド著、村上春樹訳)
結論としては、Nottaがもっともオススメです。精度は高く、料金は比較的安く、アプリ版・PC版が用意されているなど、いま現在公開されている文字起こしサービスのなかではもっとも使いやすいと感じました。
無料で利用したい方には、『AutoMemo』がおすすめです。AutoMemoは2022年6月現在、自動文字起こし無料キャンペーンを行っています。ファイルのアップロードはPCブラウザでしか行えないなどと使いづらい点はあるものの、背に腹は変えられません。少しでも節約したいという方はぜひこちらもチェックしてみてください。
精度:★★★★☆
使いやすさ:★★★☆☆
料金:無料&利用無制限キャンペーン中(通常は1時間300円)
対応:iPhone、Android
解析結果:
僕がまだ年若く心に傷を負いやすかった頃、父親が一つ、忠告を与えてくれた。その言葉について、僕は断るごとに考えをめぐらせてきた。だれかのことを批判したくなった時(に)は、こう考えるようにするんだよ。父は言った。世間の全ての人がお前のように恵まれた条件を与えられたわけではないのだと
無料で使いたいなら、このアプリ。
2022年現在、無料キャンペーン中の『AutoMemo』。キャンペーン期間中は、無料で1日10時間まで自動文字起こしできます。
自動文字起こしアプリとしての精度も非常に高いもの。いま公開しているアプリでは、トップクラスの精度があると感じます。自然な箇所に句読点が入るのも嬉しいポイントです。
ファイルのアップロードはブラウザで、確認はスマホアプリからと手間はかかりますが、ここまで精度が高いサービスを無料で使える機会は珍しいので、この機会にぜひお試しください。
精度:★★★★☆
使いやすさ:★★★★☆
料金:無料版あり(機能制限あり)/有料プラン月1,050〜円
対応:Mac, Windows, iPhone, Android他
解析結果:
僕がまだ年若く、心に傷を癒すかった頃、父親が一つ忠告を与えてくれと、その言葉について僕はことあるごとに考えを巡らせてきた。誰かのことを批判したくなったときには、こう考えるようにするんだよと父は言った。世間の全ての人が前のように恵まれた条件を与えられたわけではないのだと。
取材でも議事録でもなんでも。万人におすすめできる文字起こしアプリ。
『Notta』は、
という、誰もにおすすめできる文字起こしアプリです。
文字起こし精度は非常に高く、アプリのなかでも最高水準。また修正のしやすさも魅力です。精度が高いといっても、現状の自動文字起こしアプリでは必ず人力での修正が必要になるもの。その際、Nottaであれば起こされた文字と音声が連動しているため、修正が必要そう箇所だけ音声を聞いて、修正することが可能。かなりの時短になります。
月1,050円から使える有料プランを利用すれば、月1,800分の文字起こしが行えるので、1時間のインタビュー/会議なら30本まで対応できます。
また、翻訳機能も充実しており、英語やフランス語など主要言語の文字起こしが可能です。リアルタイムでの文字起こしも対応しており会議にも利用できます。
ただし、無料版では5分しか文字起こしできないという機能制限があるため、利用できるシーンはほとんどありません。そのため、文字起こしの機会が多く、課金してでも精度の高い自動文字起こしアプリを使いたいという方にオススメのアプリです。
▲翻訳機能
精度:★★★★☆
使いやすさ:★★★★☆
料金:初回60分無料/無料分終了後30秒20円(音声ファイルの場合)
対応OS:Mac, Windows, iPhone, Android他
解析結果:
僕がまだ年若く、心に傷を癒すかった頃、父親が一つ忠告を与えてくれと、その言葉について僕はことあるごとに考えを巡らせてきた。誰かのことを批判したくなったときには、こう考えるようにするんだよと父は言った。世間の全ての人が前のように恵まれた条件を与えられたわけではないのだと。
単発利用にオススメの文字起こしアプリ。
『Rimo Voice』は、2020年9月にリリースされた直後から、文字起こし精度の高さで話題になった文字起こしアプリです。
たしかに筆者が利用してきたアプリのなかでも、比較的高い精度で文字起こしできます。句読点もしっかり入り、「えーと」「あー」など余計な部分は文字起こしされないため、見直しやすいのが大きな魅力。
またRimo Voiceも、音声と文字起こしが連携しています。単語をクリックするだけでその箇所の音声が再生されるので、ピンポイントに修正できます。
また声が遠い、あるいは固有名詞を使っているなどの理由で、上手く文字起こしできていない可能性のある箇所は色が薄くなっているため、かなり正確な文字起こしデータができます。
少し料金は高いですが、初回60分は無料で利用できます。
精度:★★★☆☆
使いやすさ:★★★★☆
料金:基本無料/有料プラン月1000円〜(初回一週間無料)
対応:iPhone, Android他
解析結果:
僕がまだ年若く心に傷を癒す買った頃父親が1つ忠告を与えてくれたその言葉について僕は事あるごとに考えを巡らせてきた誰かのことを批判したくなったときにはこう考えるようにするんだよと父は言った世間の全ての人が前のように恵まれた条件を与えられたわけでは無いのだと
議事録にオススメの文字起こしサービス。
句読点は入りませんが、自動文字起こしアプリのなかではかなり精度が高いアプリ。またリアルタイムで文字起こしできるため、インタビューや会議中に発言を確認できるのも嬉しいですね。
『Texter』は文字起こし以外の機能も充実しているのが特徴。簡単に資料の文章を取り込める画像のテキスト化機能や、英語やフランス語などの主要言語に対応できる翻訳機能などが備わっています。
▲画像のテキスト化機能。完璧に文字起こしできた。
無料版では利用制限があり、リアルタイム文字起こしが1分までと制限されています。
有料版を契約すれば、1時間以上の文字起こしが可能になるため、自分にあったプランを考えてみてください。(有料版は、一週間お試しで無料利用できます)
文字起こし支援ツールでオススメなのは以下の3つです。筆者はこれらのツールを使用することで、文字起こしの速度が1.5~2倍になりました。
なお、どれも無料で利用できますがMacのみの対応です。
使いやすさ:★★★★★
料金:無料
対応OS:Mac
シンプルで使い勝手のいい手動文字起こしツール。
特別な設定をしなくても再生、一時停止、巻き戻し、早送りがショートカットキーで操作できるため、キーボードから手を離さず文字起こしできます。また、再生速度を0.25〜2倍速に変更できるのも嬉しいポイントです。
とにかくシンプルなツールがいいという方は、ぜひこの文字起こしツールを試してみてください。
使いやすさ:★★★★☆
料金:無料
対応OS:Mac
カスタマイズ機能が豊富なツール。
『CasualTranscriber』は機能やショートカットキーが豊富です。
など、ほとんどの機能をショートカットキーに割り当てられるので、操作さえ覚えてしまえば、かなり文字起こしが楽になります。
タイムスタンプの挿入が簡単にでき、見直しやすいのも特徴。音声データごとに単語登録も可能で、専門性の高い記事を作るときに重宝します。
また、YouTubeで公開されている動画の文字起こしが簡単にできる機能もあります。
使いやすさ:★★★★★
料金:無料
対応OS:Mac
初心者の方におすすめの機能あり。
社会学者の岸政彦氏が監修、開発した文字起こし支援ツール『Interview Writer』。
このツールの使いやすい点は、ショートカットキーで「再生・停止・すこし戻ったところからまた再生」ができることです。
少し戻ったところから再生して、文字起こし箇所を確認しながら進められるため、まだ文字起こしに慣れていない方でも正確な文字起こしが可能です。また巻き戻しの操作がほとんど必要なくなるので、文字起こしのスピードが早くなります。もちろん、巻き戻しや早送りもショートカットキーで行えます。
機能はとてもシンプルですが、それゆえに使いやすく、集中して文字起こしすることが可能です。
本記事では本当にオススメできる文字起こしアプリをご紹介しました。
しかしアプリという特性上、どうしても文字起こしの精度に限界がある場合もあります。そのようなときは、文字起こしの専門業者にお願いするという手も。人力でおこなうため、日本語の破綻や誤変換を最小限に防げます。
ぜひこちらも検討してみてください。
(執筆:泉 編集:齊藤颯人)
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