フリーランスへのセクハラ、企業と取締役に約188万円の支払い命令 他

フリーランスニュース

こんにちは、Workship MAGAZINE編集部の泉です。

1週間のニュースからフリーランスに役立つものを抜粋してご紹介します。今週もよろしくお願いします。

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今週のフリーランスニュース

【1】フリーランスにセクハラ、会社に「安全配慮義務違反」が認められた理由は?

業務委託契約をむすぶ企業の代表取締役から身体を触られるなどの被害にあったとして、フリーライターの女性が企業とその代表取締役に対し、慰謝料や不払い報酬など約580万円の支払いを求めました。

その結果、東京地裁は5月25日、企業と代表取締役に約188万円の支払いを命じました。

原告側弁護団によると、フリーランスに対するセクハラ・パワハラ、企業の「安全配慮義務違反」を認めた裁判例は珍しいといいます。これは通常、安全配慮義務は、企業と社員など雇用関係にある場合に発生する義務のためです。

今回、安全配慮義務違反が認められた理由としては、「指揮監督があった」ことがポイントです。被害にあった女性は企業から指示を受けながら業務を行っていたため、雇用に近い関係だったとして安全配慮義務違反が認められました。

労働問題にくわしい太田伸二弁護士は「今回の判決で、会社の安全配慮義務違反も主張できることが示されたことは、請求する法的根拠が増えるということで意味のあるものだと考えます」と述べ、「被害を受けたと感じたら(弁護士に)相談していただきたい」と呼びかけました。

業務委託先からのハラスメント被害は、フリーランスが抱える大きな問題です。フリーランス・芸能関係者へのハラスメント実態アンケート(2019年)では、回答者の約62%がパワハラ被害、約37%がセクハラ被害を受けた経験があると回答しています。

ハラスメントの被害にどのように対処するのが適切か、弁護士が解説した記事もぜひお読みください。

記事を読む(弁護士ドットコムニュース)

【2】厄介なクライアントに、困り果てたフリーランス男性 契約解除はできる?

ハラスメント被害と同じく、フリーランスと企業の関係で問題になりやすいのが、契約内容と実際の業務内容が乖離していることについて。

Webデザイナーの牧野さんは、クライアントから当初見積書になかった内容を次々と依頼されたといいます。

牧野さんは「報酬はいらないので今回の契約をなかったことにしたい」と考えていますが、これは可能でしょうか?

大木弁護士は「クライアントが合意しない限り、報酬を受け取らないとしても、一方的に契約をなかったことにするのは難しい」と述べます

以下の記事では、その理由や対策方法がマンガ形式で解説されています。

記事を読む(弁護士ドットコムニュース)

【3】今後ニーズが高まるのは「フリーランスマーケター」? 自社にノウハウのない最新マーケ手法の導入や、客観的な意見に期待!

アン・コンサルティング株式会社は、「企業の業務アウトソーシングとフリーランスの可能性」をテーマとしたインターネット調査を行いました。

主な調査結果は以下のとおりです。

  • 企業の人的リソース不足の要因は「適切なスキルを保有している人員不足」70.5%が最多。
  • 業務委託(フリーランス)を活用する理由、1位「専門スキルが高い」62.2%、2位「コストが抑制しやすい」49.6%、3位「人材を確保しやすい」45.9%。
  • 今後外部パートナーにアウトソーシングしたい業務は「マーケティング」21.5%が最多。
  • 外部パートナー選定で重視すること、1位「費用の安さ」63.4%、2位「対応スピードの早さ」61.6%、3位「対応の柔軟性」60.8%。

「外部パートナー選定で最も重視すること」を聞いた質問では、「提案レベルの高さ」が26.2%と1位という結果に。専門性を生かした積極的な提案が求められていると考えられます。

フリーランスニュース

▲出典:PR TIMES

記事を読む(PR TIMES)

【4】副業や投資などに関する相談件数 過去5年で最多 消費者白書

2021年、全国の消費生活センターに寄せられた副業や投資などの「サイドビジネス商法」に関する相談が、過去5年間で最も多くなったことが分かりました。

詐欺の事例としては、若者の将来への不安につけ込んだ手口が多いとのこと。

具体的な事例としては、以下が挙げられました。

  • マッチングアプリで知り合った人から誘われビジネススクールに入会したが、事前の説明と違っていた
  • 「将来年金がもらえないので資産を作る必要がある」と友人に誘われ、借金をして暗号資産の口座を開設してしまった

若宮消費者担当大臣は、この状況を受け「公的な窓口にも相談して、専門家からのアドバイスを受けてほしい」と述べました。なおWorkship MAGAZINEでも、怪しいビジネスに勧誘されたときの対処法を、弁護士解説付きでご紹介しています。

記事を読む(NHK)

今週のフリーランスおすすめ記事

【5】著作権譲渡ってしなきゃいけないの?譲渡したら何がおきる?【弁護士解説】

悩めるフリーランスからの相談に、現役弁護士が回答していく連載『フリーランスの法律Q&A』。

今回教えてもらったのは「著作権譲渡」について。

デザイナーやライターなどの作品・納品物の著作権の取り扱いについて、著作権の譲渡をする際にクリエイターが気をつけておくべきポイントを、唐津弁護士に聞きました。

著作権譲渡ってしなきゃいけないの?

記事を読む(Workship MAGAZINE)

【6】女性におすすめの副業ランキング15選【100名アンケート調査】

副業をはじめる際、「自分に合った副業を見つけたい」「副業選びで失敗したくない」と思う方は多いでしょう。副業の種類は幅広く、条件もさまざまなため、仕事を探すのも一苦労です。

以下の記事では、アンケート調査をもとに女性におすすめの副業ランキングをご紹介しています。

「自分に合った副業を選ぶ5つのコツ」も解説しているので、副業をはじめようとしている女性はぜひご一読ください。

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記事を読む(Workship MAGAZINE)

今週のお題:高い報酬 vs 面倒見のよさ

Workship運営のフリーランスコミュニティ『フリラボ』に参加するフリーランスメンバーに、以下2つのクライアントのどちらがいいか聞きました。

『フリラボ』は、フリーランスの悩みやノウハウをみんなで共有していく、クローズドの相談コミュニティです。現在のメンバーは240名以上。フリーランス・副業マッチングサービス『Workship』が運営しています。

参加にご興味のある方は「名前」「職種」「SNSアカウント」「フリーランス歴(副業歴)」を添えて、こちらからお問い合わせください。審査通過の場合のみ、運営からご連絡いたします。

(執筆:泉 編集:じきるう)

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