エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
- ITエンジニア
- 副業
こんにちは、古性のち(@nocci_84)です。Webデザイナーから「Webライター」と呼ばれる職種の世界に転職をし、気づけば早3年が経過していたのでこの記事を書いてみることにしました。
前編はこちら▼
【前編】「書く」をほんの少し背伸びする。現役Webライターの頭の中
Workship MAGAZINE
この記事では、この辺りに共感してくださる方をターゲットに書いています。
前編では「ライティングにおける基本的な考え方」をお伝えしましたが、後編では「記事をさらに読んでもらう為の小技」をご紹介します。ぜひ最後までお付き合いください。
目次
まず一個目がこれ。完全なる第三者目線に立って文章をつくること。
例えばこんな文章があるとします。
こんにちは。古性のちです。先日.colonyでフォトウォークをしました。みんなの思い出の場所清澄白河に遊びに行ったんです。リトルトーキョーさんにも遊びに行ったのですが、中ではなにやら面白そうなイベントが開催されていました。また.colonyでもイベントをやりたいなあ。
ちょっと極端な例かもしれませんが、これを読んだ読者の中には「.colonyって何?」「思い出の地って、何の思い出?」「リトルトーキョーってどこ?」とさまざまな疑問が浮かび、文章に集中できない人も出てくるでしょう。さらに言えば、私を知らないひとは「この古性のちって誰やねん……」となるかもしれません。
届けたい文章を書く時は、読者が何もしらない事を前提として文章を組み立てていきましょう。また必要ならば、関連リンクを入れてあげたり、個人名の後にSNSリンクを入れて補足することも必要です。
それを踏まえて上記を直してみるとこんな感じになります。
こんにちは。Webライターの古性のち(@nocci_84)です。先日私が主催している、「好き」を再編集しアウトプットしていくオンラインコミュニティ.colonyでフォトウォークをしました。この.colonyで初めてイベントを開催した思い出の場所清澄白河に遊びに行ったんです。リトルトーキョーさんにも遊びに行ったのですが、中ではなにやら面白そうなイベントが開催されていました。また.colonyでもイベントをやりたいなあ。
もちろん説明のしすぎも、想像力を奪ってしまうのでよくありません。自分のことを知らない第三者のつもりになって、俯瞰して文章をみる癖をつけましょう。大切なのは、相手に気持ちよく読んでもらうための思いやりを持つことです。
これも、夢中で記事を書いているとついつい多くなってしまうこと。ひとつの文章がとにかく長く、どこで息継ぎをして良いかわからなくなってしまう例。
例えばよく見かけるのはこんな文章。
私がカメラを本格的に仕事で使い始めたのは2016年の世界一周中で、本業は書くことだったのですが、それに付随する形で「撮る」をプラスしたかったので、そこから「どうにか写真単体でもお金を作ることはできないか……」と色々試行錯誤していたのがこの時期でした。結果「めちゃくちゃ売れた!」という訳ではありませんが「世界一周中に写真単体で稼いでみる」は達成することができ、初めて売れたあの時、本当に嬉しかったのを覚えていたので、今もカメラを続けています。
意図的に「一生懸命書いている」興奮状態を伝えたい場合、わざと息継ぎのない長い文章を構成することもあります。ですがそれ以外の場合は、読んでいるこちら側も「何だか疲れるな……」「何が言いたいのかわからない……」となってしまうので、短く、リズムよく切る癖をつけましょう。
上の文章を短く切ってみます。
私がカメラを本格的に仕事で使い始めたのは2016年の世界一周中。本業は書くことだったのですが、それに付随する形で「撮る」をプラスしたい!と思っていました。そこから「どうにか写真単体でもお金を作ることはできないか……」と色々試行錯誤していたのがこの時期でした。結果「めちゃくちゃ売れた!」という訳ではありません。ですが「世界一周中に写真単体で稼いでみる」は達成することができました。初めて売れたあの時、本当に嬉しかったのを覚えています。その結果、今もカメラを続けています。
気持ちよく読んでもらうにはもっとスッキリさせる必要性はありそうですが、最低ラインはこんな感じ。
ポイントは実際に声に出して読んでみる事。実際に声に出してみる事で「あれ?なんかおかしいな……」と気付きやすくなります。全文読むのは大変なので「これは絶対に伝えたい!」と思い書いた部分や、この文章を読むか・読まないかの大事な判断基準になる導入部分だけでも、実際に声に出して読む癖をつけておきましょう。
「よし、この文章は気合いを入れて書くぞ……」と、想いを込めれば込めるほど、文章量の多い大作になってしまうもの。読みごたえがある文章は読者にとっても嬉しいかもしれませんが、途中「あれ?ところでこの話はどこへ向かっているのだろう……?」と迷子になってしまうことがあります。
最後まで読者を連れていきたい場合、わたしがよくやるのが結論から書いてみること。「この記事はここに向かっているよ!」「こういう結論が待っているよ!」を先に見せてしまいます。冒頭サビの部分から入る音楽をイメージしてもらえると良いかもしれません。
例えば以下のような感じです。
こんにちは。古性のちです。今回の記事では、わたしが世界一周中に見つけた「趣味で写真を撮っているひと」が「自分の写真をお金に変える」という、ちょこっと背伸びできるようなヒントをお届けします。ぜひ、もう一歩先へ少し進みたいひとのヒントになれば幸いです。
引用: 【前編】「書く」をほんの少し背伸びする。現役Webライターの頭の中
そんな日々イライラを募らせるわたしを見かねてか「ボロボロの女子が間違いなく心と体をデトックスできる場所がある」と、東京の湯治場「ルフロ」にご招待してもらったのでレポートを残しておきます。結果体も心も本当に本当に本当に本当にすっきりしすぎて、もう周りにオススメせずにはいられませんでした。疲れ顔の頑張る同志に、この楽園よ届け!
引用: 【全力レポート】毎日不調に悩む大人たちよ、ここが癒しの楽園だ!東京の湯治「ルフロ」に行ってきた
この手法のデメリットとしては、「この後どうなるんだろう……」といったワクワク感が薄れてしまうこと。使い方には注意が必要ですが「どうも記事が最後まで読まれない……」と悩んでいる方は、ぜひ一度試してみてください。
こちらも気づかずによくやってしまうシリーズ。語尾にレパートリーを持たせるのって難しいんですよね。ただ、語尾が単調になってしまうと全体の文章も同じく単調になってしまうので、ライターとしては頑張ったほうが良いポイントです。
例えばこんな文章があるとします。
今回は、ベトナムを旅しました。この国では、ずーっと一歩が踏み出せずにいたNPO活動に少し触れさせてもらいました。いつもメインは仕事だったので、こんな風に「誰かと何かするための旅」って初めてでとても思い出深い旅になりました。とにかく充実感がすごかった。2019年はもっともっと、ここで学んだことを活かしていきたいなあと思っています。
読めないことはないのですが、「ました」ばかりが連続していてちょっと歯切れの悪い感じがしますよね。なんとなく、のっぺりした印象。
これを、意識的に語尾を変えてあげるとこんな文章になります。
今回は、ベトナムを旅しました。この国では、ずーっと一歩が踏み出せずにいたNPO活動に少し触れさせてもらうことができて。いつもメインは仕事だったので、こんな風に「誰かと何かするための旅」って初めてでとても思い出深い旅になったんです。とにかく充実感がすごかった。2019年はもっともっと、ここで学んだことを活かしていきたいなあと思っています。
少し文章に立体感が出たでしょうか。これを語尾を変え、更に柔らかい文章にしてみます。
今回は、ベトナムを旅してきました。この国では、ずーっと一歩が踏み出せずにいたNPO活動に少し触れさせてもらうことができて。いつもメインは仕事だったので、こんな風に「誰かと何かするための旅」って初めてで、とても思い出深い旅になったなあ。とにかく充実感がすごかった。2019年はもっともっと、ここで学んだことを活かしていきたいなあと思ってみたり。
こんな風に少し「語り口調」を交えることで、ふんわりした優しい表情を作ることもできます。載せる媒体や与えたい印象、自分のカラーに合わせて語尾を変えてみることで、単調になりすぎない文章を心がけてみましょう。
いろんな文章を読んでいると「この人の文章なんか好きだなあ」と思う人に出会うことがあります。その「なんとなく」を「こうだ!」と分析することで、自分の文章の中にその「好き」を巻き込むことができます。
方法はいくつかありますが、オススメは好きなライター・作家さんの文章を、「。」や「、」の位置までまるっとトレースしてみること。私の場合は、作家の原田マハさんの綴る言葉が大好きなので、ライターになりたての時は何度もトレースをしました(今どのくらい活かされているのかは分かりませんが……!)。
今でも、「何だか最近書く文章がしっくりこないな……」と迷う時は、マハさんの文章をコツコツトレースさせてもらっています。
Webライターとして生計を立てるまで、実は2冊しか本を読んでいません(怒られそう)。その他は全部ズタボロに転びながら実践で学びました。痛かった。
ですが、この2冊は今でもたまに読み返しながら「ふむふむ……最近ここが抜けてるなあ」ととても勉強させてもらっている本達です。ぜひ気になる方は読んでみてください。
『新しい文章力の教室』は、色々なところで紹介させていただいているのですが、私のバイブル。基礎中の基礎をたっぷり学ぶことができます。この本で基礎を学び、他の本で表現力を学ぶ……みたいな合わせ技が一番効果的な気がしています。
もう一冊の「伝わっているか?」は、テクニックというより言葉の扱い方を再度見つめ直すことができる本。書くというスキルだけではなく、メールや日常会話に反映できるノウハウが沢山つまっている本です。
ここまで細かく色々書いて最後にこれかい!と言われてしまいそうなのですが、もう、自分が納得いく文章を書くためには「書きまくる!」が一番なんですよね。とにかく、書きまくる。
でも、書いているだけでは上達しないので、「この文章はなぜ読まれないのか」「この文章はなぜ読まれたのか」などを分析しながら、トライ&エラーをひたすら試していくことが大切です。
そして諦めずに続けてみること。それが近道です。
それでは、今日も良いライティングライフを!
前編はこちら▼
【前編】「書く」をほんの少し背伸びする。現役Webライターの頭の中
Workship MAGAZINE