趣味の一歩その先へ。撮った写真をお金に変える方法と考え方【古性のち×世界写真さんぽ #8】

こんにちは、古性のちです。先週は台湾・台北をお仕事半分、プライベート半分で写真さんぽしてきました。

写真さんぽ中もたくさんの旅行客とすれ違ったのですが、多くの人がGoProを持っていたり、首から一眼レフを下げていたり。最近はカメラを持つ人が増えたなあ、と感じています。

私がカメラを本格的に仕事で使い始めたのは、2016年の世界一周中でした。本業は書くことだったので、それに付随する形で「撮る」があったのですが、「どうにか写真単体でもお金を作ることはできないか……」と色々試行錯誤していたのがこの時期です。

結果、「めちゃくちゃ売れた!」という訳ではありませんが「世界一周中に写真単体で稼いでみる」は達成することができました。初めて売れたあの時は、本当に嬉しかったです。

今回の記事では、わたしが世界一周中に見つけた「趣味で写真を撮っているひと」が「自分の写真をお金に変える」という、ちょこっと背伸びできるようなヒントをお届けします。

ぜひ、もう一歩先へ少し進みたいひとのヒントになれば幸いです。

 

「売れる写真」と「綺麗な写真」は必ずしもイコールではない


まず頭に入れておいてほしいのが、多くの人が勘違いをしてしまいそうなこれ。世界一周中に試行錯誤をして分かったことのひとつめが、この「「売れる写真」と「綺麗な写真」は必ずしもイコールではない」という事実です。

もちろん綺麗に越したことはないのですが、だからといって写真が売れるとは限りません。どんなに綺麗な写真が撮れても、それが需要にマッチしない場合、それは「綺麗な写真だね」で終わってしまいます。

最も大事なことは、欲しい側の「そうそう、これが欲しかったの!」を知り、需要にマッチする写真を撮ることです。

 

この写真は何に使うのか?用途を考える


まずは、自分が販売する写真がどの用途に当てはまるのかを考えていきます。

これ以外にも細かく分けると色々あるのですが、今回は大きく3つに分けてみました。

  1. Webサイトのダミー
  2. 飾る(アートとしての利用)
  3. メディアのアイキャッチやバナー

1と3がネット上、2がリアルへのアプローチになります。私の場合は3の「メディアのアイキャッチやバナー」に的を絞り、写真を撮ったり売ったりしていました。ひとつずつ説明していきます。

 

1. Webサイトのダミーとして写真を売る

ひとつめは、Webサイトのダミー写真として売る場合です。

Webサイトを制作する時、まず先方に提出するデザインをWebデザイナーが作成します。その際、よりデザインが綺麗に見えるようダミー写真を購入し挿入することがあります。

特にコンペティション(他の企業と競い、仕事を取る)の際などは、より美しくサイトを見せる必要があるので、手持ちの写真やフリー素材では力不足な場合が多々あります。私自身もWebデザイナー時代、よく写真を購入しダミー写真として利用していました。

 

ダミー写真は、風景や物撮りがベスト。写真単体で作り込む

ダミー写真としてよく使われるのが、風景写真や物撮り。こんな感じの癖があまりない写真は比較的ピックアップされやすい気がします。ビル群の写真・横断歩道・夜景など。


マカロンやケーキなどの可愛いスイーツも、メディアデザインなどのアイキャッチダミーにすると盛れるため、比較的購入されやすいです。カフェが好きなひとは、そういった写真を撮りためていっても良いかもしれません。

 

2. アートとして写真を売る場合

ふたつめは、アート(観賞用)として売る場合。


日本ではまだまだ浸透率が低いですが、海外では写真を買う文化の発展している地域もあるので、そこを狙ってみても良いかもしれません。

Webショップを立ち上げる、ポストカードとして売る、路上で売ってみる(場所によってはNGなのできちんと事前に調べること)など、アイディア次第でネット・リアルどちらでもアプローチが可能です。

 

アートとしての写真は、ストーリーや色を大切にする。ドラマチックを意識する


アートとしての写真の場合、「今にも物語が始まるぞ!」というわくわく感が感じられる写真のほうが売れる確率がぐんと高いなあと肌で感じています。

街に人を入れてみたり、猫や鳥など動物の一瞬を切り取ったりと、ドラマチックに作ることを意識してみましょう。パシャパシャとスナップを撮るよりも、「どんな場面で」「どんな感情で」などコンセプトを決め打ちし、作品を作り込む感覚で撮影にのぞみましょう。

 

3. メディアのアイキャッチやバナーとして写真を売る場合

3つめは、メディアのアイキャッチやバナーとして写真を売る場合。私は、これが一番チャレンジしやすいと感じています。


世界一周中、この用途を意識した写真が一番売れた気がします。デザイナーやメディア運営者によって、扉絵を飾る素材として写真が購入されます。バナーについても同様です。

 

アイキャッチやバナー用の写真は、きっちり作られた人物写真や物撮りがベスト。ボケ感や余白は強めに


メインビジュアル用に写真を購入するとき、デザイナーやメディア運営者は多くの場合、文字を入れることを前提として写真を購入します。そのため、背景がごちゃっとしていたり、コントラストが強めだったりする写真は排除されがちです。

背景が単色である・ボケているなど、文字が載ったときのことを想定して写真を撮るのがコツです。また「カップを持った写真」「季節を感じる写真(秋なら紅葉)」など、クセがなく嫌われにくい写真は売れやすい傾向にあります。

ベストなサンプル写真がなくて申し訳ないのですが、バナーであればきっちりシチュエーションを作った写真はオススメです。喜怒哀楽のはっきりしたもの、iPhoneをいじっている女性、本を読んでいる人……など、「この人はどんな人で、今何をしていているのか」が明確にわかる写真は、バナー広告として使いやすい写真です。


以上の話をまとめてみると、こんな感じ。どんな写真を、どんな用途で使ってもらいたいのかを決めることで、どの場所で、どのようなアプローチをすべきなのかが自然と固まってきます。

 

写真の販売ができるオススメアプリ/サービス 2選

最後に、私も実際に使っていたアプリ/サービスを2つご紹介します。

 

1. Snapmart

知っている方も多いかもしれませんが、まずご紹介するのは写真が手軽に販売できるサービス『Snapmart』さん。

iPhoneで撮った写真でも出品できます。企業タイアップのコンテストなども頻繁に行われており、手軽にチャレンジできるのが魅力的。ぜひ「まずは試しに……」と一歩踏み出すためには最適かもしれません。

 

2. AdobeStock

こちらはちょっと上級編。約6000万点の高品質な画像購入ができるストックサービスです。

写真の審査は若干厳しめですが、売れた時のバックは比較的大きいです。また、海外からのアクセスも多いため、タグを工夫することで大人数へアプローチすることが可能。「もう少しステップアップしてみたい!」と思ったらチャレンジしてみてください。

 

何か好きなことで食べていくのは大変だけれど


「クリエイティブで食べていく」は、なかなか大変なことかもしれません。それでも今の時代において、入り口はどこにでも、何個でも広がっています。

まずは勇気を出して踏み出してみること。その一歩が、きっと見たこともないような景色に連れ出してくれるのだと思います。「自分の作ったものが売れる」を、ぜひ体感してみてください。

それでは、今日も良い旅を。

 

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