エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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近年、場所にとらわれずに働ける自由度の高さから、「オンライン秘書」という働き方が注目されています。
オンライン秘書は、未経験でも挑戦可能です。IT系フリーランスのほか、育児や介護などでまとまった時間が工面できない方にもおすすめの仕事です。
この記事では実際にオンライン秘書の仕事をしている私が、オンライン秘書の仕事内容や、オンライン秘書になるまでの方法、おすすめの求人サービスをあわせてご紹介します。
一般的に「秘書」と聞くと、実務経験や専門知識が必要なのでは……?と不安に思う方もいるかもしれません。
しかしオンライン秘書は、特別な資格や経験がなくても十分チャレンジできる仕事です。
なぜなら、オンライン秘書の仕事内容は多岐にわたり、事務処理やスケジュール管理、顧客対応など、未経験からでも始めやすい業務が多いからです。
もちろん、専門知識やスキルが求められる業務もありますが、多くの場合、経験よりも、クライアントとのコミュニケーション能力や、正確に業務をこなす責任感が重視されます。
オンライン秘書として働くために、必ずしも特別な資格は必要ありません。しかし業務を問題なく行うには、以下のような基本スキルが必須です。
- 基本的なビジネスマナー
- コミュニケーション能力
- スケジュール管理能力
- ITツールが使用できる(Word、Excel、Googleスプレッドシートなど)
また、追加で以下のような経験があると、応募できる仕事の幅が広がるでしょう。
- 秘書経験
- 簿記の資格取得
- 経理や一般事務経験
- カスタマーサポート経験
- ライティング
- デザイン
- プログラミング
- Web運営やSNS運用
- 動画編集 など
企業側としては、オンライン秘書を外注で雇うことによって、業務の効率化や人件費削減を行えるメリットがあります。
個人側がオンライン秘書として働くメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
【オンライン秘書として働くメリット】
- 時間や場所に縛られない働き方ができる
- 仕事とプライベートの両立がしやすい
- 未経験でも始められる
- ビジネスに役立つスキルを磨ける
一方、オンライン秘書として働く際には、以下のようなデメリットも考えられます。
【オンライン秘書として働くデメリット】
- クライアントとの相性が重要になる
- 業務内容によっては、休日や夜間でも対応する必要がある
- 細々とした業務が多く、タスク管理が大変なケースもある
- 必要とされるスキルが事前にわかりづらい
メリットとデメリットをそれぞれ把握し、オンライン秘書の働き方が自分に向いているかどうか、想像してみるのをおすすめします。
ここからは、オンライン秘書が実際に行う仕事内容の代表例を紹介していきます。
月々のスケジュールを調整/管理したり、それに合わせて打ち合わせのアポイント調整や外部窓口を担ったりする業務です。
ベンチャー企業の代表取締役や、打ち合わせや会食の多い職種のフリーランスなど、「スケジュール調整や連絡をまとめてくれる人がいれば助かる!」と思っているクライアントはたくさんいます。
また、イベントに登壇する機会の多いクライアントの場合は、その各種調整もオンライン秘書の業務になることがあります。
急な予定変更に対応できるよう、もっとも早く連絡がつきやすいツールを共有しておきましょう。LINEやFacebookメッセンジャーが代表的です。
顧客や取引先からの問い合わせ対応を、普段の業務内で行うとなると、地味に時間を使ってしまい大変なもの。
そこでオンライン秘書が、電話やメール対応を担当することも多くあるケースです。あらゆる問い合わせに対して、クライアントの顔として丁寧かつ正確に対応することが求められます。
請求書や領収書など、書類の作成作成も、オンライン秘書のよくある業務です。
これまでは紙で保管していた各種書類も、いまではオンライン上で作成し、クラウドで管理できるようになりました。
以下のようなツールに慣れておくと、お仕事をもらいやすいです。
- 請求書や領収書作成ツール(『Misoca』や『領収書.net』など)
- 各種書類を管理するクラウドサービス(『Dropbox』や『Googleドライブ』など)
「請求書の作成なんて、誰でもできるし需要あるのかな……?」と思われる方も多いかもしれません。
しかし法人/個人問わず、「時間が取られてしまう書類作成業務は外注したい!」と思っているクライアントは多いです。
クライアントの業務効率化を支援するために、オンライン秘書がリサーチ業務やデータ入力業務を行うこともあります。
特に、正確性と効率性が求められる業務と言えます。
リサーチ業務 |
・市場調査 |
データ入力業務 |
・顧客情報入力 |
オンライン秘書が、クライアントのタスクの進行管理、調整、リマインドを担当することもあります。
とくにフリーランスとして個人で仕事をしている場合は「いまどの仕事を進めているのか?」「何日までにどの仕事を終えているべきか?」などの調整に追われるもの。
ひとりでカバーできる範囲であれば問題ありませんが、「タスク管理だけ誰かにお願いしたい……!」 と考えているクライアントは案外多いものです。
出張や会食などのイベントが多いクライアントの場合は、リサーチや予約、現地までの交通ルート手配なども、オンライン秘書の業務になり得ます。
例えば、出張時の手配においては、以下の点に注意して進めましょう。
- 予算はどれくらいか
- 宿泊先は駅近が良いか
- 部屋は禁煙/喫煙どちらがよいか
- 交通手段の希望はあるか
- グリーン車希望か(新幹線の場合) など
何度かやりとりをしていると、クライアントの好みが把握できるようになってきます。毎回メモに残しておいて、簡単な確認のみで済ませるのがコツになります。
近年需要が増えているのが、SNSやオンラインコミュニティの運営をサポートする役回りです。
忙しいクライアントに代わり、オンライン秘書がSNSの投稿作成から運用まで担当することもあります。
またオンラインコミュニティが小規模であれば、オーナーひとりの手で事足りるでしょう。
しかしメンバーが数百人以上になってくると、入退会の管理だけでもまとまった時間が必要となります。
コミュニティ運営のサポート業務として、代表的な例は以下のとおりです。
- 毎月の入退会管理
- 月額会費の引き落とし管理
- 入退会のマニュアル作成/管理/メンバーへの案内
実際にオンライン秘書をやるにあたっての一日の流れを、「育児 or 介護中」「複業ワーカー」「フリーランス」それぞれの場合で見ていきましょう。
育児や介護をしていると、毎日決まった時間に業務をスタートさせるのは難しいもの。
育児や介護中の人がオンライン秘書をやる場合は、始業時間や終業時間を定めないケースがほとんどです。
業務の進め方はクライアントによっても異なります。
業務開始のタイミングで開始報告をし、終えたタイミングで終業報告をするのが一般的。週や月ごとにまとめて作業時間を報告するのが通例です。
【オンライン秘書の一日の流れ:育児 or 介護中の場合】
- 6:00 起床。家事など朝の支度、保育園への送り出し
- 12:00 業務開始。業務の合間に洗濯や掃除
- 15:00 業務終了。保育園へお迎え、買い物など
業務時間が細切れになってしまった、または業務予定のはずが急な変更があった場合など、時間管理に少々不安があるかもしれません。
ほとんどの方は『TIME CARD』や『FastWorkLogプラス』など、アプリで簡単に勤怠管理ができる仕組みを導入しています。
複業としてオンライン秘書を選ぶ方も少しずつ増えてきています。
本職でデザイナーやライター、編集者などをしている場合、同じ職種の人たちを取りまとめるディレクター業務がぴったり。自身もプレイヤーとして経験がある場合は歓迎されます。
なかにはデザイナーやライター向けのオンラインコミュニティの運営管理をする業務なども。
【オンライン秘書の一日の流れ:複業ワーカーの場合】
- 7:00 起床
- 9:00 出社。本業にまつわる仕事
- 12:00 昼休憩
- 18:00 終業。帰宅後オンライン秘書業務1-2時間
(※休日にまとめて規定時間分の業務をする場合も)
フリーランスとしてオンライン秘書をやる場合、その働き方は千差万別です。
法人クライアントに絞って徹底的にコミットするもよし、複数の個人クライアントをお手伝いするもよし。
一日の流れは以下のとおりです。
【オンライン秘書の一日の流れ:フリーランスの場合】
- 7:00 起床
- 9:00 業務開始(クライアントの始業開始時刻に合わせる)。メール対応を含めた各種連絡、書類作成など
- 12:00 昼休憩。出張先の宿手配、交通ルートの手配、会食のセッティングなど
- 14:00 終業(事前に契約内容に準ずる)
上記のように、事前の契約内容に沿って始業時間から終業時間まで業務をおこなう(または待機する)ケースもあれば、月の作業時間を月末にまとめて申告するケースもあります。
オンライン秘書、もしくはちょっとしたオンラインアシスタントを欲している友人や知り合いがいれば、紹介してもらうのがいちばんの近道です。
まずは友人や知り合いにお試し価格で雇ってもらい、アピールできる経験や実績をつくりましょう。
X(旧:Twitter)やFacebookなどで自分から営業をかけるのも手ですが、実績がない内は厳しいかもしれません。
『ランサーズ』や『クラウドワークス』などのクラウドソーシングサイトにて、オンライン秘書の求人が出ている場合もあります。
全体の求人数から見ると、オンライン秘書の募集は決して多くはありません。
しかしExcelを使用したデータ入力や管理業務、各種ディレクター業務など、定期的に求人が出されています。
探し方としては「事務」や「リモート」などのキーワードで検索するのがおすすめです。
オンライン秘書を募集している求人サービスで探すのもおすすめ。
クラウドソーシングサイト同様に、経験や実績がなければ案件を受注するのは難しい案件もあります。
しかしサイトによっては未経験でも十分応募可能なものもあります。
まずは登録し、どんな求人があるか確認することをおすすめします。
「いきなり社員はハードルが高い……」と思う方には『フジ子さん』がおすすめ。
業務委託から始めることができ、成績や評価によっては契約社員や正社員として登用されることも。
経験が薄く不安がある方も、先輩秘書からのOJTなど育成サポートが手厚いため、無理なくキャリアアップできます。
まずは公式サイトからエントリーし、書類審査やWeb面談を通して選考。無事に採用されれば、最初は先輩秘書さんのアシスタントとして補佐をしながら業務を進めていきます。
オンライン秘書サービスといえば『CASTER BIZ』です。
スキルの高いオンライン秘書をチームで斡旋してくれるとあって、界隈ではトップクラスに信頼性のあるサービスと言えます。
こちらのCASTER BIZは、運営会社である株式会社キャスターの社員しか斡旋していないため、まずは株式会社キャスターの求人へ応募するところから始めなければなりません。
少々ハードルは高いですが、「社員としてしっかりオンライン秘書をやりたい!」 といった方におすすめです。
子育てをしながら、オンライン秘書に挑戦するなら『mama works(ママワークス)』がおすすめです。
短時間でOKなアシスタントの仕事も数多く掲載されていて、自分に合ったペースで働けるのがメリット。
オンライン講座など在宅ワークをはじめるための機能も充実しています。
無料で会員登録をしたら、求人を探して応募しましょう。面接などを採用フローに進み、企業から採用通知をもらえたらお仕事を始められます。
クラウドワークスが運営する、主に事務領域の仕事が充実している『ビズアシ(ビズアシスタントオンライン)』。
登録が完了したら、スキルや経験を事務局スタッフがヒアリングし自分にぴったりの案件を紹介してくれます。
長期前提の仕事が多いのが特徴です。契約前には依頼元の企業・事務局スタッフと3者ミーティングもあるため、安心して稼働できるでしょう。
オンライン秘書は未経験でもはじめられる一方、比較的低単価になりやすい傾向にあります。より高単価で継続的なお仕事を獲得したいなら、『Workship』がおすすめです!
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(執筆:北村有 編集:Sato Mizuki)