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パンダアップデートと、ペンギンアップデート。SEOに関係したお仕事をしていれば、きっと耳にしたことがあるはずです。いずれもGoogleの検索アルゴリズムのアップデートのことですが、違いがよく分からない方も多いでしょう。
今回は、パンダアップデートとペンギンアップデートの違いと、それぞれへの対応の仕方を解説します。
パンダアップデートとペンギンアップデートをそれぞれ一言で表すと以下のとおりです。
以下でそれぞれ詳細に解説します。
パンダアップデートは「コンテンツの質」に関するアップデートです。
名前の由来は、エンジニアのビスワナス・パンダ氏が中心となってアップデートを行なっていたためだそう。
This update is designed to reduce rankings for low-quality sites—sites which are low-value add for users, copy content from other websites or sites that are just not very useful.
At the same time, it will provide better rankings for high-quality sites—sites with original content and information such as research, in-depth reports, thoughtful analysis and so on.
このアップデートは質の低いサイト、つまりユーザーにとって付加価値の低いサイトや、他のウェブサイトのコピーコンテンツ、またそれほど有用でないサイトの順位を落とすように設計されています。
同時に、オリジナルなコンテンツや情報、例えば学術調査や綿密なレポート、示唆に富んだ分析などを含んだ質の高いサイトにより高い順位をつけるようになっています。
(Google Official Blog ”Finding more high-quality sites in search” February 24, 2011より)
パンダアップデート前のGoogleのアルゴリズムでは、「ページ内にキーワードがどれだけ埋め込まれているか」が検索順位に大きく影響していました。
その結果として、コンテンツの質が低かったり利便性が低かったりするサイトが上位表示されていることも多かったのです。
パンダアップデートで評価を落とすのは、次のようなサイトです。
内容が薄くユーザーの役に立たないサイトは、例えキーワードが多く含まれていても検索順位が下がるようになりました。自動生成されたページはもちろん、情報が古いばあいも情報の価値がないとみなされます。
他サイトのコンテンツのコピー率が高すぎるサイトも重複コンテンツとしてペナルティの対象となります。コンテンツの品質はもちろん、著作権侵害の点からも問題です。
コンテンツの読了を妨げるほどの過度な広告や、内容が不適切な広告も問題となります。
パンダアップデート後も評価されるサイトには、次のような要素が不可欠です。
調査の含まれたコンテンツや多面的な分析を含む、質の高い情報が使われていることが望ましいとされます。
他サイトのコンテンツを抜きだしまとめるだけではなく、サイト独自の要素が加えられていることが重要です。
例えば飲食店を紹介するページであれば、実際に訪問してのレビューや自ら撮影した写真を掲載するなどの工夫がサイトの価値を高めてくれるでしょう。
記事テーマが医療や法律などの専門性を必要とするばあいは、筆者や監修者が専門家であることが望ましいとされます。
サイトに広告を掲載するばあいには、サイトのユーザーに合わせた広告を選定し、適切な量の広告を掲載しましょう。広告の多すぎるページや、サイトの方向性とマッチしてない広告は、ユーザビリティを下げる恐れがあり、Googleからの評価も下がる恐れがあります。
ペンギンアップデートは、主に「外部リンク」に関するアップデートです。
ペンギンアップデートの名前は、新しいアルゴリズムの目的である「サイトの白黒をはっきりさせる」ことに由来します。パンダの他に白黒の動物といえば、とペンギンが選ばれました。
We’re launching an important algorithm change targeted at webspam. The change will decrease rankings for sites that we believe are violating Google’s existing quality guidelines.
Googleはウェブスパムをターゲットにした重要なアルゴリズムの変更を行います。今回の変更で、Googleの現行のクオリティガイドラインに反しているサイトの順位が下がるようになっています。
(Google Webmaster Central Blog ”Another step to reward high-quality sites” Tuesday, April 24, 2012より)
ペンギンアップデート以前のGoogleのアルゴリズムでは、低品質なサイトでも外部リンクが多ければ検索上位に表示されることがありました。
ペンギンアップデートは、低品質な被リンク構築(ブラックハットSEO)を行っているサイトを淘汰し、ユーザーを第一に考えたサイトを上位に表示させるためのものです。
ペンギンアップデートで順位が下がるのは、低品質な被リンク構築を行っているサイトです。具体的には、次のような方法で被リンク構築を行っているサイトが考えられます。
金銭を支払ってリンクを掲載してもらう行為(有料リンク)はGoogleによって禁止されています。仮に自然に見えるリンク先でも、有料リンクであればペナルティの対象となり得ます。
フッターに埋め込まれた無関係なリンクや、ウィジェットに埋め込まれた隠しリンクもペナルティの対象です。悪質な被リンク構築とみなされます。
ペンギンアップデート後も評価されるには、一にも二にも、自然にリンクされるようなコンテンツをつくることが必要です。
ペンギンアップデートにより、低品質な被リンク構築はむしろサイトの価値を下げるものとなりました。自作自演の被リンク構築を行うよりも、リンクが自然発生する魅力的なコンテンツ作成を心掛けましょう。
万が一、パンダアップデート / ペンギンアップデートでGoogleからペナルティを受けた際には、検索順位が大きく下がることになります。
順位の下落に気づいたら、すぐにサーチコンソールに通知が来ているかどうかの確認が必要です。来ているばあいには警告された内容の改善、来ていないばあいにはサイト全体がGoogleのガイドラインに沿っているかどうか確認し、改善を進めましょう。
SEOに関わる誰もにとって重要な、パンダアップデートとペンギンアップデート。違いは理解できましたか?
コンテンツをより多くのユーザーに届けるには、Googleの理念に基づくことが大切です。ユーザーが必要としている情報を作り、届けるWebサイト作りを心がけましょう。
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