エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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フリーランスにとって、新しいクライアントとどのように出会うかば重要な問題です。その糸口のひとつが、ポートフォリオです。
あなたのを魅力的に紹介するポートフォリオがあれば、企業とのファーストコンタクトが円滑になるでしょう。ただし、ポートフォリオでは、あなたが「どのような能力・センスをもつ人なのか」ということをうまく伝えなければなりません。
それでは、どんなポートフォリオが、クライアントの心を掴むのでしょうか。今回は、ポートフォリオの作り方をまとめました。
まず、大前提として「フリーランスにポートフォリオは必要なの?」と思う方もいるかもしれません。結論から言えば、フリーランスにポートフォリオは必要です。
もし、仮にあなたが自分のことを良く知っている知り合いとしか仕事をしない、あるいは世界中の人があなたの功績を知っているなら、わざわざポートフォリオをつくる必要はないでしょう。
しかし、もしもあなたに以下のような思いがある場合、ポートフォリオは絶対に必要です。
ポートフォリオには、自分のことを全く知らない人にも「自分の基礎情報」「実績」「大切にしていること」などを瞬時に知ってもらう効果があり、フリーランスの営業に欠かせません。
ただ、逆に言うと「ポートフォリオを見ても実績などがよく分からない」という場合、あなたのポートフォリオは役割を十分に果たせていないかもしれません。
では、効果的なポートフォリオを制作するにあたり、必要になってくる情報を整理しましょう。
ポートフォリオを通じて自分のことをよく知ってもらうためには、まず自己紹介が欠かせないでしょう。
あなたがどのような人物で、どんな職種で働いているかを正確に知ってもらうことは重要です。なぜなら、採用側は職種を確認したのちに、「その人がどんな人か」という点も重視するからです。
プロフィールには次のようなことを書くと、あなたのことを知ってもらえるようになるでしょう。
クライアント目線で、まず重視するのが「あなたの実績」です。とくにフリーランスの場合、過去の実績が次の仕事を決めるといっても過言ではありません。
ただ、そうは言ってもどのような実績を掲載するかで迷ってしまうはずです。その場合、まずは以下の基準で実績を掲載しておくといいでしょう。
また、実績はただ羅列すればいいわけではなく、ジャンルや項目ごとに整理したり、制作時のエピソードや成果物に込めた思いなどを一言添えておいたりすると、クライアントの心に響きやすくなります。
仕事を発注するうえで、あなたにどんなスキルがあり、どこまでの仕事をお願いできるのかをクライアントは重視しています。あなたができること、持っているスキルをしっかりとまとめておきましょう。
たとえば、Web制作を本業としている場合、ただ「デザインができる」だけではなく、「LPやサイトの戦略設計から制作、効果測定まで、一気通貫での対応が可能」と書かれていれば、クライアントもあなたを信頼してくれるでしょう。
あなたの提供するサービスが、価格を出しやすいものの場合はぜひ単価表も掲載しておきたいところです。クライアントが相場を正確に理解しているケースは意外と少なく、あなたがいくらで案件を受けてくれるかは知りたい情報だからです。
単価に関しては、「デザイン制作のみ:○○円」「デザイン+コーディング:○○円」のようになるべく細かく書いておくことをおすすめします。
単価設定は人によりますが、個人的には「普段受けている金額よりちょっと高め」の金額を書くことをおすすめします。そうすると、客離れが起こらない範囲で単価アップを実現できるからです。
クライアントが、あなたに仕事を依頼したいと思ってくれたとしましょう。しかし、どうやって連絡をとるのか分からなければ、あなたを雇えません。
そのため、お問い合わせ窓口やメールアドレスのような連絡先情報は、すぐに目に付くようなわかりやすい場所に掲載しましょう。
もし、あなたがポートフォリオを自分のブログやSNSをやっている場合、そこへのリンクも掲載しておくことをおすすめします。
クライアントはポートフォリオからは見えないあなたの素の部分を知りたいと思う傾向にあり、そのリクエストに応えたほうが受注につながりやすいからです。
ただし、クライアントに「見せられる」SNSなどであることが条件です。あなたがSNSで他人への誹謗中傷や愚痴を連発している場合、クライアントはトラブル回避のために発注を控える可能性があるからです。
ポートフォリオにSNSなどを掲載するかどうかに限らず、フリーランスは常に「見られている」という意識を持ち、軽はずみな投稿などは控えましょう。
ここからは、具体的にポートフォリオを作成する際の細かなポイントを解説します。
人はページ移動のローディング時間に3秒以上かかると、ページ表示を待ちきれず離脱してしまう傾向にあります。
ポートフォリオを作成する初期段階で、サイト内でどのような提案をするか、レビューの読み込み速度を上げるためにどのような設定を行えばいいかを考えるようにしたください。自身のポートフォリオを正当に評価してもらうために重要なポイントとなります。
経歴は、誰もが一目見ただけで理解でき、かつ魅力を感じられるようなものにしましょう。
クライアントは過去のケーススタディが、自社に活かせるのか、そのケーススタディのように成功するためには、どのように改善したらよいのかを知りたがるでしょう。それをきちんと伝えられれば、クライアントの信頼を勝ち取り、仕事を獲得できるはずです。
ポートフォリオを作りこむことも大切ですが、あくまで主役はあなたの経歴やスキルです。
そのため、サイトのデザインに過度な装飾などは必要ありません。こだわりすぎずシンプルで、見やすいサイトを制作できればOKです。
あなたのポートフォリオサイトを訪れた人は、あなたに仕事を頼むか決める際、過去作を2、3個しか見ないでしょう。そのことを考えて、特別な作品以外は、最新の自信作のみを置くようにしましょう。
なお、ポートフォリオに掲載する場合は必ず掲載許可を取るようにしてください。作品のオーナーやクライアントには許可をとっておくようにしましょう。
クライアントは、あなたと仕事をする際、あなたがどのような提案を出せるのか、ポートフォリオを通して知ろうとします。
過去の作品を通して、あなたはどんなスキルで、クライアントにどう貢献し、どんな成果を出せたのかきちんと示しましょう。
クライアントが知りたいのは、成果物の見た目だけではありません。あなたがどのように考え、どんな仕事をするのか、過去作の制作過程を知りたいはずです。制作過程を伝えることで、あなたの考えや人柄が伝わり、クライアントからの信頼にも繋がります。
ポートフォリオ内の作品のどの部分をあなたが担当したのかを、クライアントは気にします。チームの目標達成に貢献してくれる人材かを見極めるためです。
もちろん嘘はNGですが、謙遜せずに自分が担当した領域をしっかりアピールし、専門性をクライアントに伝えましょう。
ポートフォリオ内の説明は常に、丁寧な言葉遣いで、簡潔に伝えることを心がけましょう。自分を大きく見せようと話を盛りすぎると、実際に仕事を受注した際のギャップにつながってしまう可能性があります。
ポートフォリオを作成する前に、あなたの職種に適したポートフォリオはどのようなものなのか、軽く調べておく必要があります。
もし、あなたがインタラクションデザイナーなら、デジタルプラットフォームを使用したポートフォリオがいいでしょう。また、紙のデザイナーなら、実際にその媒体を使ったポートフォリオを作成し、クライアントのもとへ赴く必要があります。
この2パターンのように、ポートフォリオを見る人のニーズとあなた自身の得意分野を活かしたポートフォリオを作ることが重要です。
先ほど「ポートフォリオのデザインはシンプルでOK」と言いましたが、シンプルと雑は違います。
たとえば写真を掲載する場合、掲載した写真の画質が悪くノイズが目立つような状態だと、クライアントはあなたの技術や意識を疑問視するかもしれません。
シンプルでありつつ、雑さを感じさせないポートフォリオを制作することが重要です。
ここまでポートフォリオの制作ポイントを解説してきましたが、やはり「実際にほかのフリーランスや企業がどんなポートフォリオを制作しているか知りたい!」という方は多いでしょう。
そこで、ここからはデザインにこだわっており、フリーランスが参考にできるポートフォリオが掲載されたサイトをご紹介します。
国際的なブランディング代理店であるnatie。彼らのコーポレートサイトは、ファーストビューのほぼ全面を使った動画コンテンツが目を引きます。このサイトを見れば、彼らがブランディングに強いことがすぐにわかる設計になっています。
過去の実績やブランディングプロセスが掲載されているのはもちろん、メンバーに親しみを持てる個人の写真やブログコンテンツなども用意されており、フリーランスが見習う点も多いサイトといえます。
デザインを通じてユーザー体験やブランディングなどを実現するこの会社は、ファーストビューを含めて情報を極限まで減らし、赤色の背景に大きな白い文字が浮かぶという、強烈なデザインを採用しています。
フリーランスの場合はここまでデザインを作り込むことは難しいと思いますが、あえて単純なデザインを採用し、インパクトで勝負する手法は一見の価値があります。
Prototypeは、デザインに特化したデザイン制作会社です。ただ、サイトのデザイン自体はかなりシンプルで、フリーランスであっても十分に制作可能なデザインといえます。
特にフリーランスの場合、なかなかデザインにお金をかけることは難しいと思われますので、シンプルながら洗練されたポートフォリオを目指すのは選択肢のひとつです。
3magineは、Webとモバイルの両面に強みを持つデザイン制作会社です。VISAのような国際的クライアントにサービスを提供する実績ある企業ながら、サイトデザインは非常にシンプル。
しかし、青を基調としたデザインには落ち着きがあり、堅実な仕事をしてくれるデザイン会社という印象を抱くように設計されています。
名前こそTokyoですが、この会社は英国を拠点とするブランディング企業です。こちらは過去の実績を全面に活かしたデザインになっており、ビジュアルを通じてさまざまな情報をもたらしてくれます。
デザイナーやカメラマンのように、作品を通じてクライアントを引きつけたいフリーランスの場合は特に参考になるでしょう。
ここからは、ポートフォリオを作成するうえで役立つサイト/ポートフォリオ作成サービスをご紹介します。
『Wix』は世界で1億人以上が利用している有名なWebサイト作成サービスです。
ポートフォリオサイトとして利用できるテンプレートが豊富に用意されている他、サーバーやドメイン取得なども必要ありません。アカウントを登録すればすぐにポートフォリオサイトを作成できます。
また、Wixの公式ページにはポートフォリオサイトの作成方法についての解説もあります。ぜひご一読ください。
ホームページ作成サービスのペライチにも、ポートフォリオサイト用のテンプレートが用意されています。
1ページで完結するシンプルなポートフォリオサイトを作りたい人におすすめです。
世界のWebサイトの30%を占めるとも言われるWordpressでも、もちろんポートフォリオサイトを作成できます。
豊富なテンプレートの中から自分の希望に合ったものを選び、ポートフォリオサイトを作りましょう。
なお、wordpress.orgでポートフォリオサイトを作成する時にはサーバーとドメインが必須です。(wordpress.comの場合はサーバー・ドメイン登録不要)
Canvaとは、無料で使えるグラフィックデザインツールです。
テンプレートが豊富に用意されており、ポートフォリオの他にバナーや広告なども無料で簡単にデザインできます。
インストール不要でブラウザ上で使えるほか、スマホアプリも展開されています。
Ameba Ownedは無料で使えるWebサイト・ブログ作成サービスです。アメブロでおなじみの『サイバーエージェント』が運営しています。
スタイリッシュでかっこいいテンプレートや独自ドメインを利用できるほか、グローバルメニューなども簡単操作で設置可能です。
MATCHBOXは、クリエイター専門の転職者向けWebサービスです。スキルと実績のある若手クリエイターと企業のコミュニケーションを促進するために誕生しました。
使用方法は簡単。ナビゲーションキャラ「マッチ坊くん」の指示に従い、制作物の画像をアップロードし、作品情報を入力していくだけです。手順通りに進めていくだけで、あっという間にポートフォリオを作れます。
salon.ioはドイツ発のポートフォリオ作成サービスです。ドラッグ&ドロップの簡単操作でポートフォリオサイトを作成できます。
コードエディターでHTMLやCSSを追加したり、埋め込みコードを追加することでYouTubeの動画を表示させることも可能です。
また、salon.ioは無料アカウントでも広告表示がありません。「ポートフォリオに広告を表示させたくない!」と考えている方はオススメです。
Strikinglyは無料のホームページ作成サービスです。シンプルで使いやすく人気があります。
用意されているテンプレートはレスポンシブ対応しており、スマートフォン用の画面にも自動でフィットしてくれます。反応速度も早いためストレスのないポートフォリオ作成が可能です。
Portfolioboxは無料のポートフォリオ作成サービスです。高級感のあるテンプレートが多くそろっています。
またECサイトの機能も追加可能で、自分の作品を手軽に販売できます。海外のサービスですが、日本語対応も万全です。
Dribbbleはデザイナー向けのポートフォリオSNSです。招待制のため、登録できるのは優秀なデザイナーに限られており、常に高いクオリティが保たれています。
「Shot」と呼ばれる小さなスクリーンショットを投稿するのが特徴です。仕事の依頼や求人情報なども掲載されており、ビジネス利用されることも多いです。
Behanceはクリエイター向けのSNSです。カメラマン・デザイナー・イラストレーター・Web開発者など、幅広いクリエイティブ人材が利用しています。
作品公開だけではなく、世界中の求人情報も掲載されているため、海外で仕事をしたいクリエイターにも適しています。Adobe IDを所有していれば、利用しているAdobe関連ソフトと連携して作品を手軽に公開できるのが便利です。
Formatは無料のWebサイト作成サービスです。英語サイトですが、直感的な操作で簡単にWebサイトが作れます。
美しいデザインテンプレートが揃っており、スタイリッシュなポートフォリオが作成可能。月額約$7かかりますが、無料期間が14日間用意されています。
M-Creatorは無料のWebサイト作成サービスです。プロがデザインした70種以上のテンプレートが使えます。
ドラッグ&ドロップで手軽に使えるUIで、直感的にテキストや画像挿入が可能です。SEOに最適化したブログ機能も用意されています。
Jimdoは無料のオンラインWeb作成サービスです。iOS・Androidアプリも用意されており、スマートフォンからでもホームページを更新可能です。
手軽にWeb上でポートフォリオを作りたい方におすすめです。
JAYPEGはクリエイター向けのポートフォリオSNSです。投稿した作品を通して、クリエイターと繋がれます。
また、JEYPEG内のイベントとしてクリエイティブコンテストなども多く開催されており、さまざまな作品・デザイナーと触れる機会があります。
登録にはFacebookアカウントが必要です。
proffは履歴書&ポートフォリオ作成サービスです。
テンプレートデザインは現在6種類あり、PCからだけではなくスマートフォンからでも利用できます。また、1つのアカウントで複数のプロフィールが作成できるため、さまざまな用途で使い分けられます。
Adobe PortfolioはAdobe社が配布しているポートフォリオホームページサービスです。Creative Cloudに加入していれば無料で利用できます。
Adobeの写真編集ソフトウェア『Lightroom』と連携ができるので、写真編集や画像のアップデートが簡単にできます。
なお、1つのアカウントで最大5つのサイトを持つことが可能です。
RESUMEは無料で利用できるポートフォリオ作成サービスです。2019年にリリースされたばかりで、今回のまとめでは一番最新のサービスです。
「ストーリー・全ての人・スキルや経験を美しく表現する」の3つのコンセプトに沿って構成されており、誰でも直感的にポートフォリオを作れるようになっています。鍵付き公開機能など、オリジナルの機能もあります。
Wantedlyは求人情報ウェブサイトです。就転職など、ユーザーと企業のマッチングサービスとして展開されていますが、ポートフォリオとしても使うことも可能です。
画像やサイトURL、YouTubeの動画やチャンネル等を登録できます。またウォンテッドスコアと呼ばれるユーザーを測るスコアがあり、ポートフォリオやプロフィールを充実させるとスコアが上がり、周りにアピール可能です。
最後になりますが、Workship MAGAZINEの関連サービスとして、フリーランス・副業向けマッチングサービス『Workship(ワークシップ)』をご紹介します。
プロフィールをポートフォリオ代わりに使えるほか、それをそのままWorkshipの登録企業600社以上に向けてアピールできます。
(執筆:ばち 編集:Workship MAGAZINE編集部)
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