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Web広告業界でよく用いられる「PPC」という言葉の意味を、みなさんは正しく理解していますか?
今回はこれらを中心に解説しています。
PPCは”Pay Per Click”の略称で、「クリックごとに支払いが発生する」という意味です。
そのためPPC広告とは、「クリックされるごとに料金が発生する方式の広告」を指します。「クリック課金方式」とも呼ばれています。
PPC広告では、広告主が出稿時に「1クリックあたりの広告料」を決めます。その単価は1円単位で設定できる場合がほとんどです。広告が表示されただけでは広告料が発生しないため、とても効率的な広告手法といえます。
ただし、一般的なPPC広告は、広告枠を入札形式(オークション)で取り合います。手軽な分、人気の高い広告手法のため、あまり単価を抑えてしまうと広告が表示されない可能性も十分にあります。
と説明している記事がしばしば見られます。
しかし、PPC広告とリスティング広告は、そもそもまったく別のものです。
リスティング広告は、GoogleやYahoo!といった検索エンジンに対して出稿する広告のことで、多くの場合は検索結果ページにテキスト広告を表示する「検索連動型広告」のことを指します。
現在ではリスティング広告はほとんど「検索連動型広告」の意味で呼ばれていますが、GoogleやYahoo! の提携サイトにテキストやバナー画像で広告を出稿できる「コンテンツ連動型広告(ディスプレイ広告)」も、本来はリスティング広告の一種です。
したがって、
であるといえます。
リスティング広告の一般的な掲載元であるGoogleやYahoo!がPPCを導入しているため、リスティング広告とPPC広告が同じものだという誤解が広まったと考えられます。
Web広告は、「掲載形態」と「広告料の決め方」の組み合わせで成り立っています。
掲載形態は、リスティング広告(検索連動型広告、コンテンツ連動型広告)のほかに以下のようなものがあります。
広告料の決め方は、PPCのほかに以下のようなものがあります。
リスティング広告とPPC広告がセットで用いられているのは、テキスト広告しか表示できない検索画面と、「クリックされた時だけ料金が発生する」という単純な仕組みの相性が良いからです。Web広告の掲載形態が多様化した今、掲載形態と広告料の決め方の組み合わせはさまざまです。
例えばInstagramでは、PPCやエンゲージメント方式だけでなく、インプレッション方式・成果報酬方式からも支払い方法を選ぶことができます。
以下で、PPC広告のメリットとデメリットを紹介します。
PPC広告のメリットは、初期費用が低く、高い費用対効果が得られる点です。
純広告やインプレッション課金方式のように、実際にリンクをクリックされるかどうかに関わらず料金を支払って掲載してもらうタイプの広告は、初期費用が大きくかかります。
たとえばYahoo! JAPANのディスプレイ広告(インプレッション課金方式)では、安価なプランでも10万円〜、高額なプランでは1000万円〜という料金設定になっています。(出典:Yahoo! JAPAN)
一方、PPCは初期費用無料で始められる場合も多く(例:Google 広告、Yahoo! スポンサード サーチ)、登録するだけですぐ開始できます。
PPC広告のデメリットは、クリックが増えすぎて広告料がかさむ可能性があることです。
高い単価を設定してクリックを増やしたとしても、売り上げにつながらなければ、ただただ広告料が積み重なっていくばかり……。コンテンツの質が問われるシビアな面でもあります。
「広告を出して終わり」ではなく、広告効果で訪れたユーザーを惹きつける工夫が必要です。
PPCは「広告がクリックされるごとに料金を支払う」という広告料の決定方式で、検索連動型広告とセットで用いられることが多いものです。シンプルな仕組みで初期費用も安く、手軽に始められます。
広告の手法やトレンドは日々変化していますが、PPCはこれからも一般的な料金体系であり続けるでしょう。PPCのメリット・デメリットを正しく理解し、有効活用しましょう。