エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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みなさんこんにちは。現在2ヶ月間のヨーロッパ旅行に出かけております、フリーライターのいしかわゆきです。
旅先で出会った人たちに「旅しながら仕事をしてるんです」と言うと、「わぁ! デジタルノマドだね!」なんて言ってもらえるんですが、ところがどっこい、現実はそんな甘っちょろいもんではありません。
接続状態最悪の通信環境で「あ、聞こえます? もしもーし!」と内容が1ミリも伝わらない打ち合わせをしたり、10日間のクルージング予定で乗った船のWi-Fiが1日3,000円課金制で詰んだり、時差の計算を間違えてMTGをブッチしたり……(スライディング土下座)。
定住しているならまだしも、居場所を転々としながら仕事を進めるってマジで難しいんですよ。
そこで今回は、1ヶ月間海外を旅することで見出した、デジタルノマドのお仕事Tipsをシェアしたいと思います!
(こちらの記事は、Adobe Acrobat オンラインツールのPRを含みます!)
ライター/編集者。Workship MAGAZINE編集部所属。早稲田大学文化構想学部卒業。取材やコラムを中心に、仕事・働き方にまつわる記事を執筆中。連載『健康で文化的なADHDフリーランスのお仕事ハック』、自著『書く習慣』『ポンコツなわたしで、生きていく。』など。
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そもそもなんですけど、旅において「できるだけ仕事をしないようにする」勇気を持つのが大事だと思うんですよ。
日常的に暮らしていると、「先月◯万円稼いだのだから、今月も◯万円は稼がなくちゃ!」と思いがちですが、個人的には「旅をしているときぐらい、収入を減らしてもよくない?」と思います。だって、せっかく異国の地に来ているのだから!
仕事をしているだけで1日が終わってしまったとか、世界遺産があるのに観光しなかったとか、素敵な旅の思い出が仕事に塗れてしまうのはもったいない。
わたしは2ヶ月間は放浪しようと決めていたので、事前に仕事量を調整してきました。おかげで今、収入は半分ぐらいになりましたが、納期に追われることなく街を散策できているので最高にHAPPYです。
ただし! そのぶん、お金をかけないところはとことん削り、メリハリをつけるようにしています。
ディナーは我慢して、スーパーで買ったサラダやパンなどを食べ、タクシーをなるべく使わないようにして、お水はできる限り水飲み場から補充するなど。
そんな、少ない出費と稼ぎで生きる「ローコスト・ローインカム」な暮らしは、仕事漬けな日々から抜け出すためのひとつの息抜きTipsです。
たとえば、ヨーロッパと日本との時差はだいたい7時間くらいです。こちらが目覚めるとき、日本は夕方なので、日中はほとんど連絡が返ってくることがありません。即レスが求められないって最高やで。
一緒に旅をしている友人もフリーランスなのですが、彼女はわたしとは違い、そこそこ仕事量があるので早起きして仕事を片付けているみたいです(わたしは爆睡している)。
午前中に仕事をいい感じに片付けられると、午後がちょうど日本時間の夜〜夜中に当たるので、気兼ねなく遊びに行くことができます。
わたしの場合は、月曜日と木曜日の午前中にミーティングを集中的に固めるようにして、そこで発生した仕事を、ほかの曜日の午前中にやるようにしています。午後はなるべくパソコンを開かない、という固い意志を持つ。
もし、やりづらいようであれば、「日本時間の◯時〜◯時以外は連絡が取りづらくなります」とクライアントへ事前に告知しておくとスムーズです。
とはいえ、どんなに気をつけていても、不測の事態は発生するもの。
最近冷や汗をかいたのは、10日間のクルージング予定で乗り込んだ船に、Wi-Fiがなかったことです。いや、正しくは1日3,000円払えばゲットすることもできるのですが、それでもめちゃくちゃ微弱な電波……という……。
そこで、100分間だけWi-Fiを購入して、必要書類をオフラインでアクセスできるように設定。おかげで乗船中も、Wi-Fi環境がなくても、記事を執筆したり、編集したりできています。
船中では、オフラインでも作業できるタスクを進めておき、下船のタイミングでオンラインでしかできないことをまとめてやる、というスタイルへ。
海外の電波は意外と微弱なことがほとんどで、突然「通信が途切れた……!」という事態もよく起こります。
何でもオフラインで使えるように、わたしは指示書としていただくPDFや列車のチケットなども、あらかじめJPG変換をして写真フォルダに保存しておき、サクッと取り出せるようにしています。
たとえ店頭に「Wi-Fi available」と書かれていても、「こんなんでavailableって言うなや!」と毒づきたくなるレベルで繋がりません。お店に入ったら、Wi-Fiチェックツールを使って電波の強さを確認する癖をつけましょう!
デジタルノマドであれば、リュック1つでの旅はめちゃくちゃオススメです! スーツケースを預けたり、回収したりする必要がないので、時間が節約できるのはもちろん、石畳や階段などでの移動もラクちん。
また、荷物を少なくするためにも、失くしものを防ぐためにも、紙類をすべてデジタル化しておくのが大事です!
決済はすべてクレジットカードにして、Web明細で確認できるようにしたり、契約書類や請求書などをスキャンしてデジタル化しておいたりすると、とても便利。
特に、契約書類などは忘れたころに更新時期が訪れて、「署名お願いします」なんて来たりするのですが、海外ではプリンターも紙もなかなか手に入らないどころか、郵送なんて何日間かかるの?という話なので、電子署名する習慣はオススメです。
私はデジタルハンコも作り、いつでも捺印できるようにしています!
また、ゲラをチェックするときは、通常紙の束を1枚ずつペラペラとめくって書き込まなければいけないのですが、あらかじめPDFをダウンロードしていたので、iPadを使って朱入れをすることができました。
「いま旅行中なんだが?」となるぐらいなら、最初から書類はデジタルに変換しておくに尽きる。
あらかじめ仕事を減らせとは言いましたが、旅を理由に仕事を滞らせてはなりませぬぞ。
そして、場所を移動する「移動日」は、ミーティングをしたり、観光をしたりすることが難しいので、電車や飛行機のなかで作業するようにしています。
この「移動時間」というのが、意外とバカにならないんですよね。30分ぐらいの電車移動でも、1記事書き上げられるので、スマホを見てダラダラとしているよりは、パソコンを開いて作業をしたほうが仕事も捗ってヨシ。
しかも、「12:53に目的地に到着する」というように、移動はタイムリミットが決まっているので、実は生産性高く仕事できるんです!!
特に、節約目的でローカル鉄道などを選んだときには、1日中移動していることもあります。そんな「何かをしてもしなくても変わらない時間」に仕事をちょっと頑張っておけば、目的地に到着してすぐに遊ぶことができますよね。
仮にパソコンを広げられないような狭い席でも、スマホでできることはとても多いので、あらかじめファイルやURLなどを送っておけば、作業に取り掛かれます。
ちなみに、この原稿も移動時間だけで書き上げました。移動時間しか勝たん。
「デジタルノマド」という名前のとおりですが、旅行先でこそデジタルを駆使してなんぼです。というかデジタルを使いこなせないと詰んでしまう。わたしは今のところ、パスポートと多少の紙幣以外の紙モノは何も持ち歩いていませんが、特に困ったことはありません。
フリーランスとして仕事をしている人も、リモートワークで働いている人も、ぜひデジタルノマド生活にチャレンジしてみてほしいです!
今回旅の途中でちょこちょこ利用していたAcrobat オンラインツールは、PDFを加工したり、書き込んだりするのにとっても便利なツール。わたしは契約書に電子署名をしたり、PDFをJPG変換するのに使っています!
一番の利点は、ソフトをインストールしていなくても使えること。スマホやiPadからでも気軽に使えちゃいます。
基本無料で使える(一部、無料アカウント登録の必要あり)ので、ぜひ利用してみてください!
(執筆:いしかわゆき 編集:じきるう)