【MBTI診断】16タイプ別・フリーランスに向いてる仕事/働き方
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こんにちは! 静岡県でWebの主にバックエンドのエンジニアをしながら、オンラインプログラミングブートキャンプのメンターをしている松井です!
最近は「IT業界に興味があり、エンジニアとして働いてみたい!」という方が増えてきている印象です。そしてエンジニアとして就転職を考える中で「サーバーサイドエンジニア」という言葉を耳にすることも多いのではないでしょうか?。
今回は、そんな「サーバーサイドエンジニア」の概要や仕事内容、収入、必要技能などを、私の実体験に基づいてお話しします。サーバーサイドエンジニアに興味がある方はぜひ参考にしてみてください!
目次
サーバーサイドエンジニアとは、読んで字のごとく「サーバー」に関わるエンジニアです。
サーバーサイドエンジニアについて正確に理解するには、まずITシステムの仕組みや分類について理解する必要があります。
下記の図をご覧ください。
多くのITシステムは、ユーザー固有の処理をする「クライアント」と、集中的に特定の処理をする「サーバー」がネットワーク上でやり取りしています。
クライアント・サーバーモデルを、樹木に例えてみましょう。樹木全体を構成する要素を大まかに分けると、水分や栄養など枝葉や花が共通して必要なものを提供する「幹(サーバー)」と、光合成や受粉などの幹にはできない細かな役割を果たす「枝葉や花(クライアント)」に分けられると思います。
クライアント・サーバーモデルでは、樹木で言うところの「水分や栄養」の代わりに、クライアントとサーバー間で「情報」が行き来することになります。
このようなITシステムの中で、「サーバー」側の設計・構築・保守・運用・改修などを行うエンジニアを「サーバーサイドエンジニア」と呼びます。
Webシステムを構成する要素は大きく3つに分類できますます。
なおIT業界内や求人サイトでは「バックエンドエンジニア」と「サーバーサイドエンジニア」が同義として扱われることもあります。
しかし厳密には、Webにフォーカスしたサーバーサイドで、プログラム(アプリケーション)を使って必要な処理を行う職種が「バックエンドエンジニア」です。
まずはじめに、サーバーサイドエンジニアの基本的な仕事内容をご紹介します。
サーバーサイドで何らかの機能を実装するためには、プログラミングが必要です。
プログラムを書いたり、「ターミナル(Mac)」や「コマンドプロンプト(Windows)」といったツールを使って作業を行います。
またそういった作業の前に、どのように機能を実現していくかといった設計も必要になります。
家でコーヒーを飲む際にコーヒー豆の栽培から始める人がほとんどいないのと同様に、近年はシステム開発をイチから行うことは少ないです。
システム開発ではミドルウェアと呼ばれるソフトウェアを使用し、共通部分の開発を省いています。そういったミドルウェアの導入や設定を、サーバーサイドエンジニアが担当することも多いです。
また一般的なミドルウェアに限らず、個々のシステム要件に必要な機能の一部を、別のアプリケーションに移譲したり、API経由でさまざまなサービスと連携させたりする作業も行います。
特に少人数の開発現場ではサーバーやネットワークの構築など、インフラの領域に食い込んだ業務を担当することもあります。
具体的には、オンプレミス(自社で用意した物理的なリソースによるシステム構築)やクラウド(各種クラウドベンダーが提供するサービスを活用したシステム構築)を問わず、サーバーのOSインストールと各種設定を行ったり、スイッチなどのネットワーク機器の設定等を行ったりします。
サーバーサイドエンジニアは前述のとおり、求められる知識や技術が豊富なため、大変な職業と思われがちです。しかし、大変さに比例してやりがいも多くあります。
ここからは具体的なやりがいや大変さをご紹介します。
サーバーサイドエンジニアは自分で考えたものを形にできるクリエイティブな仕事のため、単純作業よりも楽しくやりがいを感じられる人が多いです。
自分がプログラムした機能や、設定したソフトウェアなどが意図したとおりに動いた時は、まるでゲームをクリアしたり、パズルが解けたときのような達成感を味わえます!
一方で、終わりの見えないプログラミング作業と格闘したり、自分でイチから開発を行うプレッシャーが伴うことがあるため、大変な仕事でもあります。
サーバーサイドエンジニアはシステム開発において、広範囲かつ中心的な部分に関われます。そのため、実際に自分が開発したシステムを利用する他部所やお客さんから「とても便利で助かっている」「業務効率や売り上げが改善された」といった声が届くこともあり、社会貢献を実感できる場面が多いです。
逆に「システムを導入したが思ったような効果がなかった」と言われることや、システム開発を行ったにも関わらず案件自体が打ち切りになること、システム開発過程のミスが大きな損害に繋がることも起こり得ます。
サーバーサイドエンジニアは開発への貢献度が高いがゆえに、責任も大きな職種です。一つひとつの開発に一喜一憂せず、成長し続けることが大切でしょう。
IT業界全般は物理的な成果物の提出が必要ないことが多く、場所や時間にとらわれない働き方ができたりします。
フレックス勤務を採用している企業や、遅い時間帯の出勤を許可している企業も多いため、自分の時間を自由に作りやすいです。出勤時間をずらして平日しか済ませられない用事を済ましたり、ラッシュアワーを避けて快適に出勤できるなどの恩恵が受けられることもあります。
私自身もフレックス勤務を活用して、フルタイムの正社員として働きながら平日の夜にオンラインプログラミング教室のメンターを行っています。
またサーバーサイドエンジニアは肉体労働を伴わない(サーバー等の機器の筐体・ラック等を触る場合を除く)ため、空調の効いた快適な部屋でコーヒーを飲みながら仕事、というようにリラックスした状態で仕事に取り組むことができますし、労働災害に見舞われる心配もほとんどありません。
以上のように、とても恵まれている環境である反面、リモート作業で就労している場合は福利厚生が受けにくかったり、また自由のである裏返しとしてある程度セルフコントロールができないと成果をあげられないといった大変さもあります。
一長一短ではありますが、総じて言うと「自由が多い反面、とても忙しい時期が続くことも多々ある」と認識しておいた方が良いでしょう。
サーバーサイドエンジニアの収入は、企業規模や案件、年齢、技術レベル、経験、さらには地域などによって幅広いため、あくまで目安程度の数字のご紹介になります。
また求人サイト等に記載されているサーバーサイドエンジニアの年収はかなり見栄えの良い数字になっていることが多いです。
以下は私の実体験に基づいた現実的な数字です。ぜひ参考にしてみてください。
サーバーサイドエンジニアは専門性が求められる職種なため、IT業界の中でもとくに需要が高いです。
実際に私が転職活動をした際は、地方都市だったにも関わらず1週間で3社からオファーをいただき、採用が決定しました。
東京などの都市圏は地方都市以上の求人が見込めるため、事前知識や適性、やる気があれば、未経験でも転職できる可能性があります。
今後は、IT業界全体の人材不足や、クラウドサービス等の発達に伴ったシステムの多様化によって、より包括的で高度なスキルの取得がサーバーサイドエンジニアに求められるでしょう。
常に最新トレンドをキャッチアップして、サーバーサイドエンジニアとしての市場価値を高めていきましょう。
サーバーサイドエンジニアの仕事は非常に多岐にわたり、求められる知識や技術が幅広いです。
実際に求められる具体的な知識、技能は開発プロジェクトによって異なりますが、一般的に学習が必要な事項を以下でご紹介します。
サーバーサイドエンジニアにとってプログラミング能力は必須です。
今回はサーバーサイドでよく使われる言語と、開発手法をひとまとめにした「フレームワーク」もご紹介します。
前述のとおり昨今の開発においては、データベースなどの共通機能があらかじめ実装されたミドルウェアを活用しています。
以下で、サーバーサイドエンジニアがよく使うミドルウェアをご紹介します。
OSは、日常的に使うPCやスマホにも搭載されていますが、サーバー向けに特化しているものもあります。
現在はWeb系を中心にLinuxが最も使われているため、サーバーサイドエンジニアはLinuxの操作能力が半ば必須といえるでしょう。
IT業界は実力主義なため、さほど資格や学歴は重視されない傾向です。しかし資格を保有していれば、自身の技術力を客観的に評価してもらえます。
また資格を取る過程で身に付く知識や技術は働く上で非常に有用なため、時間がある方は以下の資格を取得すると良いでしょう。
この他にも、バージョン管理に必要なGitや、IDEやエディタなどのツール、各種クラウドベンダーが提供しているサービスなど、サーバーサイドエンジニアに役立つツールやサービスはまだまだ多くあります。
具体的にサーバーサイドエンジニアの技術を身につける方法は、大きく以下の2パターンがあります。
IT業界は、PCさえあれば広範囲の知識を独学で身につけられます。ITリテラシーに自信がある方や、エンジニア経験のある方は独学でもどんどん身につけていくことができるでしょう。
しかし何かに困ったとき、つまづいたときに、どうしても自分では解決できず、挫折してしまう方も多いです。そのためコストはかかりますが、プログラミングスクールは困った時に質問できたり、分かりやすい動画を閲覧できるなどのメリットがありおすすめです。
またプラスアルファで地域のIT業界のコミュニティへの参加も有効です。エンジニアの情報収拾になることはもちろん、思わぬ仕事のオファーが来ることもあります。
大切なのは、何かひとつの技術を詳細まで理解することではなく(理解するに越したことはないですが)、システムの全体的な仕組みを理解したり、プログラミングの概念を理解することです。これらのことを理解していれば、新しい技術が入ってきたとしても応用が利きます。
また、サーバーサイドエンジニアはひとつの技術に固執することなく、技術を探求し続ける向上心や情熱が必要です。次々に新しい技術が取り入れられる業界だからこそ、気持ちがあれば経験の有無に関わらず同じスタートラインに立つことができます。
サーバーサイドエンジニアは多方面で必要とされる人材で、関わる企業や案件によって多様な働き方になっていくかと思います。
その中でも、大まかにどのようなキャリアパスが想定されるか、ご紹介します。
システム開発会社(≒SIer)とは、さまざまな会社で必要とされるシステムの開発を受託したり、開発現場にエンジニアを派遣したりする事業です。私が務めている会社もシステム開発会社に分類されますが、自社メディアの制作も行っており、実際には多種多様な事業形態が考えられます。
システム開発会社に就職するメリットは、さまざまな企業の開発案件に関わることができ、新しい環境や技術に恵まれやすい点です。短期間で多くの経験を積めるため、飛躍的なスキルアップが図れます。
しかしシステム開発会社の受託開発や常駐の案件は、納期が厳しかったり、人員が少ないこともあるため、「ブラック」というイメージを持たれがちです。
ただ実際は必ずしも「システム開発会社=ブラック」ということはなく、会社の経営状態や方針によって大きく異なります。自由な働き方ができるシステム開発会社もあるので、会社選びの情報収拾は入念に行いましょう。
自社で何らかサービスを展開している、またはこれからサービスを構築していく会社のシステム開発を、直接社内で担当します。
自社サービスの構築では、企画や設計などの上流工程から関われるため、自社のサービスが成功した際の達成感や、それに見合う報酬が期待できるというメリットがあります。
その反面、事業会社ではひとつのシステム開発に長く携わることになるため、使用する技術が偏り、幅広い技術を身に付けることが難しいです。
システム開発の内容は事業会社によって大きく異なるため、社会人インターンや企業見学などを活用して事前に調べてみると良いでしょう。
フリーランスのサーバーサイドエンジニアは成果主義なため、時間や場所にとらわれずに高収入を目指せます。
また自分自身で何かサービスを企画し、それを成功に導くことで起業やIPOを果たし、成功していくことも考えられるでしょう。
しかし理想の働き方や報酬にたどり着くためには、そう甘くないのが現実です。
「フリーランスになって収入が倍以上になった」という話をよく聞きますが、実際にフリーランスになると、経費や税金など、サラリーマンでは気にする必要のないコストがかかってくるため、サラリーマン時代の倍くらいは稼がないと、生活水準を保てなくなる可能性があります。それに伴い、会計管理など、コストだけでなく時間と労力を本来の仕事以外に費やさなければなりません。
さらに、フリーランスは自ら企業に案件を取りに行かなければならないため、ある程度の対人力や営業スキルなどが必要になってきます(エージェントサービス等を使う方法もあります)。
実力があっても仕事に恵まれず、収入が安定しないがために生活が立ちいかなくなるリスクや、リスクを避けようとするあまり、常駐の案件に関わって毎日決まった時間に常駐先の会社に出勤し仕事をするという、事実上サラリーマンと変わらない状態になってしまうことも考えられます。
フリーランスとして成功するためには、相当な覚悟と努力が必要になってくるのです。
フリーランスのサーバーサイドエンジニアは、時間や場所に拘束されず、高収入を目指せるメリットがありますが、その反面、自分の力だけで仕事を取ってきてキャリアアップを目指すのはなかなかに難しいです。
そこでご紹介したいのが、フリーランスと企業をマッチングするプラットフォームサービス『Workship』です。
Workshipには、以下の3つの特徴があります。
これからフリーランスとして働いてみたい方や、フリーランスを目指しているが不安が多い方、どのように仕事をしていけばいいかわからない方などは、ぜひWorkshipを活用してみてください!
サーバーサイドエンジニアへの理解は深まりましたか?
サーバーサイドエンジニアは、やりがいや高収入、良い労働環境、自由な働き方を努力次第で獲得できる素晴らしい仕事です。しかし、理想の働き方を実現するにはある程度の努力が必要であり、仕事自体も楽しいことばかりでなく大変なこともあります。
私は、エンジニアにとって重要なことは「仕事自体を好きになり、情熱を持って努力し続けられること」だと思いっています。
サーバーサイドエンジニアを目指されている方や、サーバーサイドエンジニアに興味がある方にとって、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
執筆:松井英俊
編集:木村優美
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