エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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Googleはいまや検索エンジンの代名詞ともいえる存在で、他社を寄せ付けないほど圧倒的な存在感を放っています。
しかし他の検索エンジンも、この状態をただ眺めているわけではありません。Googleという圧倒的な存在に対抗するために、独特の哲学を展開したり、得意分野を限定したりすることで、存在感を示そうとしています。
今回は、Googleに取って代わる可能性のある3つの検索エンジンをご紹介します。
目次
Googleは、Webサイトを分析し、検索ワードに応じて適切な検索結果を提示する、とても効率的な検索エンジンです。
一般的な情報であれば、探しているものがほぼ確実に見つかるのが、Googleの強みでしょう。ただしそれゆえに、多くの問題も抱えています。
Googleはトラフィックと支払額に応じて関連性の高いコンテンツを検索上位に表示します(有料検索)。つまりGoogleにお金を払うほど、Webサイトのトラフィックを増やすことができるのです。このような仕組みを取り入れることで、Googleは収益を生み出しています。
しかし支払額が検索結果を操作できてしまうという事実は、Googleの欠点でもあります。
また、2021年11月、フランス政府はオンライン販売サイト『Wish』が偽造品販売をしている容疑があると判断し、Googleの検索結果から削除を命じました。たとえWishのWebサイトが存在し続けても、Googleの検索結果からサイトが消えることで、トラフィックの大幅な減少につながるからです。逆に言うと、これほどまでにGoogleは影響力があるのです。
Googleは、適切だと判断したコンテンツを検索上位に表示し、インターネットユーザーの行動はそれに大きな影響を受けています。人々の行動にこれほど大きな影響を与えることには、倫理的な問題があるとも捉えられるでしょう。
Googleは、画像検索や地図による経路検索、ニュース検索も可能で、単なる検索エンジン以上の機能を提供しています。こうしたエコシステムには、ユーザーの検索を予測し、ニーズを理解するためのユーザーデータの収集も必然的に含まれます。
しかし、情報操作等で問題になったケンブリッジ・アナリティカ事件以来、多くのネットユーザーが個人情報保護を意識しはじめました。個人情報保護はセンシティブな問題ですが、Googleがユーザーのデータ利用をベースに各機能を提供しており、大きな変更を行うことは簡単ではありません。
つまり個人情報保護は、Google以外の検索エンジンにとっては大きなセールスポイントになりうるのです。
Googleは、多くの人が日常的に使う検索エンジンです。ユーザーは道を探したり、レストランを探したり、さまざまな分野の情報を得たりするためにGoogleを使っています。つまりGoogleは、なんでもできてしまうジェネラリストなのです。
だからこそ他の検索エンジンは、特定の分野に特化したり、より洗練されたツールを提供したりすれば、Googleに対抗できる余地があります。
はじめにご紹介するのは、ユーザーのデータ保護を重視している、『DuckDuckGo』です。DuckDuckGoが優れている点は、3つあります。
検索結果の中立性のおかげで、DuckDuckGoではGoogleでは発見できないようなリソースを見つけられます。
デメリットは、Googleに慣れているユーザーにとっては、かならずしも望むような結果が得られないという点です。検索結果の精度は、Googleのほうに軍配が上がるでしょう。また、他の言語で検索した場合であっても、アメリカのWebサイトがやや優先的に表示されるようです。
なお個人情報保護には、多くの検索エンジンが力を入れいています。
個人情報保護に力を入れている検索エンジンのなかでも、世界でもっとも人気があるのが、DuckDuckGoなのです。
学術情報に特化した『Refseek』は、『Google Scholar』と競合する可能性を秘めた検索エンジンです。
Google Scholarは、Googleのエンジニアによるサイドプロジェクトとして立ち上げられました。Refseekと同じく学術文献にフォーカスしていますが、検索結果が未分化で、英語以外の言語で書かれたものはハイライトされないなど、さまざまな問題があります。フィルターもあまり効果的ではありません。
これに対してRefseekは、検索結果を最適化し、自由に利用できる文献をGoogle Scholarよりも正確に強調してくれます。
Refseekのプロジェクトはまだ小規模で、日付がハイライトされていない等の欠点もありますが、学術情報に特化した検索エンジンにニーズがあることは間違いありません。
Refseekのほかに、以下の検索エンジンにも注目です。
Googleに代わる検索エンジンの候補として最後に挙げられるのが、『Brave』をはじめとした報酬型の検索エンジンです。
ブロックチェーンによる分散化で注目されているWeb3(Web3.0)の登場によって、検索エンジンはユーザーに対して報酬を支払うようになりました。
Braveを通して検索を行うことで、報酬として仮想通貨を得られます。仮想ウォレットと統合しているため、ユーザーが仮想通貨を取引することも可能です。
報酬型検索エンジンとして著名なものとして、Braveのほかに以下のようなものがあります。
報酬型の検索エンジンは、Googleにはない「報酬」をユーザーに提供します。Googleは無料で効率的なサービスを提供していますが、同じようなサービスを受けられて、さらに報酬も得られるなら、ユーザーが流れる可能性もあるはずです。
Googleはとても優秀な検索エンジンですが、代替可能なものが存在していない、というわけではありません。
たとえば中国やロシアにおいては、『Baidu』や『Yandex』などが多く使われています。Windows 11では、デフォルトのWebブラウザをEdgeに固定し、Google Chromeなどへの切り替えを封じました。
Googleからの脱却は非現実的に思えるかもしれませんが、現にオンライン通話における絶対王者であった『Skype』が、『Zoom』や『Microsoft Teams』に置き換わっていっています。
個人情報に対する意識の変化や、Web3.0時代の到来など、Googleの立場を危うくする要素は今後も増えていきそうです。
(執筆:Reda Attarça 翻訳:Asuka Nakajima 編集:mozuku 提供元:UX Planet)
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