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ユーザーの世代に合わせたUXデザインのススメ。幼児から80歳以上まで

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世代による認識の違いは、UXデザインでも考慮すべき大切な要素です。団塊世代、新人類世代、バブル世代、ミレニアル世代、Z世代……各年齢層の人たちがさまざまな「世代名」で呼ばれているのは皆さんもご存知でしょう。

世代によって、UXデザインに求めるものはさまざまです。スマホやタブレット、PCやウェアラブルデバイスなどが生活に欠かせない現代において、世代差がデジタルプラットフォームにもたらす影響を、我々は真剣に考える必要があります。

異なる世代それぞれに合わせてUXをデザインする際には、以下の3点に気をつけましょう。

  • ユーザー心理
  • アクセシビリティ
  • ユーザビリティ

どの世代に対しても、まずはUIをユーザーフレンドリーにすることが大切です。フォントは大きく、カラーはコントラストをつけて見やすくし、言葉遣いを分かりやすく、簡単なジェスチャーによる操作感を心がけましょう。またユーザージャーニーマップを作成し、ポイントAからポイントBまでのフローを簡単にすることも大切です。

それでは、年代別にUXデザインの注意点を紹介していきます。

幼児〜8歳

幼児はエンターテイメントを好むため、まずは彼らの注意を引き続けることが目標となります。

幼児のために必要なUXデザインは、探求とインタラクションを通じたエンゲージメントです。カラフルで遊び心があり、盛んなジェスチャーのあるデザインがより良いUXを生み出します。

【幼児向けのUXデザイン】

  • UIをすっきりとさせ、全ての要素はミニマルにする
  • 図解を用いる
  • カラフルでワクワクするようなカラーパレットを採用する
  • 広告は入れない
  • アニメーション、サウンド、ビデオ、イラストなどを使用する
  • TV、映画、コミックなどで有名なキャラクターを採用する
  • 使い方を丁寧に説明する
  • 感情を刺激してアクションを誘発する
  • インタラクションに合わせて適切なフィードバックを提供する

9〜19歳

テクノロジーにより馴染みのあるティーンエイジャー世代。彼らにとって、友人、家族、知人を除く全ての世界は、テクノロジーによって広がっているといっても過言ではないでしょう。

幼児の場合と異なり、ティーンエイジャーは目的を達成し、タスクを行う文脈で初めてインタラクションを好みます。

【10代に向けたUXデザイン】

  • ティーンエイジャー向けのWebサイト/アプリを作る
  • より系統的なアプローチを用い、面白い情報を提供する
  • ジャーゴン(専門用語)の使用は避ける
  • 不必要で過剰な広告は避け、適切な場面のみで表示する
  • 目標を設定してもらう仕掛けをつくる
  • UIをクリーンに保つ
  • 文字情報よりも視覚情報に重点をおく
  • アニメーションと音響はほどほどに
  • 実用的でシンプルなコンテンツを心がける

20〜35歳

20〜30代半ばまでは、テクノロジーの発展と共に育ったデジタルネイティブ世代です。

ミレニアル世代はこれまでに、さまざまなユーザーテストや心理分析、人間工学に関わってきており、ビジネスの方向性を決定づけている世代です。

【若者向けのUXデザイン】

  • 目標や方向性、方針を明確に示す
  • 発見よりも検索に重きを置く
  • 適切なユーザビリティとアクセシビリティは必須
  • わかりやすくアクセシブルなUIマップを作成する
  • 視覚情報よりも文字情報を重視する
  • チュートリアルや学習よりも、必要なポイントを端的に伝えることを優先する
  • インタラクションが生まれる工夫を行う

35〜55歳

忘れられがちな中年世代ですが、ユーザーエンゲージメントやブランド、プロダクト、顧客体験の価値を理解しているのがこの世代です。

【中年者向けのUXデザイン】

  • Webサイトは見やすく、覚えてもらいやすいようにデザインする
  • テキストは大きめに読みやすく、リンクはクリックしやすいようにデザインする
  • アニメーションやエフェクトは注意が散るため控えめに
  • UIマップは分かりやすく簡潔に
  • 長いタスクは進捗に合わせてフィードバックを提示し、ゴールをリマインドする
  • 複数のスクリーンでタスクを分割するのは避ける
  • 長文のテキストや詳細情報を提示するのを恐れない

56〜80歳以上

近年は高齢者層も、スマートフォンやタブレットなどを学習しています。特に60歳以上の高齢者層は、簡単そうに見えて非常に実態の掴みにくい世代でもあります。

デジタルプラットフォーム上で高齢者が使いやすいUXデザインの要素として、以下のものが挙げられます。

【高齢者向けのUXデザイン】

  • 16ピクセル以下のフォントは避ける
  • 視覚や聴覚に支障がある人にも分かりやすいように
  • テキストサイズを自由に変更できるようにする
  • 重要なインターフェースのエレメントには青色の使用を避ける
  • ビデオやオーディオには字幕をつける
  • 重要な情報の提供にSMSは使わない
  • セキュリティやプライバシーは過剰にしない
  • 承認を何度も求めない
  • 彼らの事前知識について勝手に予想を立てない

まとめ

以上、この記事では世代ごとに気をつけたいUXデザインのコツをご紹介しました。

ここで取り上げたポイントに気をつけて、より良いユーザー体験をデザインしましょう。

(原文:Rashi Desai 翻訳:Sugita Mariko)

 

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