【社労士解説】ジョブ型雇用時代におけるフリーランスの生存戦略とは?
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近年、デザイナー職のなかでも注目を集めているのが「UXデザイナー」です。
WebサイトやWebサービスを使うユーザーの体験を設計するのは、スキルが試されるやりがいのある仕事。DXの重要性が叫ばれる現代においては、とても重宝される人材です。
しかし注目されるにつれ、UXデザイナーに関する誤解も広まっていると筆者は感じています。UXデザイナーは、世間で言われるほど「簡単」ではなく、「デザインするだけ」でもなく「儲かる」わけではありません。
今回は、UXデザイナーに関する3つの誤解をとおして、UXデザイナーを目指す人に必要な心構えについて解説します。
UXデザイナーとして仕事している筆者は、UXデザイナー志望の方に相談されることがあります。
相談を受けるなかで「UXデザインに興味があると言いつつ、きちんと理解していない人」が一定数いることに気づきました。
多くの場合、UXデザイナーとして仕事するには、履歴書、ポートフォリオ、ケーススタディ、もしくは個人でのプロジェクト事例などが必要です。また、ユーザーリサーチ、ペルソナ、ワイヤーフレームに関する知識も求められるでしょう。
しかし、こうした事実はあまり知られていません。職種名だけが一人歩きして、UXデザイナーの仕事を実際よりも簡単に思わせてしまっているのです。
UXデザイナーの仕事は楽しく、もちろん報酬も受け取れます。ただし「早く」「簡単に」成功したいという人には向きません。
UXデザイナーを志望する人のなかには、「デザインに集中できそうだから」という動機を持っている人がいます。
しかし、UXデザイナーの仕事内容はデザインだけではなりません。さらに言えば、UXデザイナーがいわゆる「デザイン」に割く時間はそれほど多くないのです。
UXデザイナーの仕事として一般的にイメージされるのは、Figmaで行うようなデザインやレイアウトの制作かもしれません。しかし、これはあくまで仕事の一部。開発の前には、ミーティング、検討、リデザインなどを何度も繰り返します。
実際、筆者の業務のほとんどが、これらデザイン以外の部分です。
ジョブ型雇用の導入が進む現在、UXデザイナーの仕事に就くには「インターン」からキャリアをはじめるケースも珍しくありません。インターンの場合は、あまり高い給与を期待しないほうがいいでしょう。
給与水準は国や都市によっても異なるため、自分が住んでいる地域でどの程度の報酬が得られるのかを調べておくことも重要です。
また、UXデザインに関する勉強、履歴書の作成、ポートフォリオの作成、求人への応募などをあわせると、UXデザイナーとして適正な報酬を得るまでには約1年程度かかるケースもあります。
UXデザインは「簡単」でも「すぐ稼げる」わけでもありませんが、先述のとおり業務範囲が広く、やりがいのある仕事です。
UXデザイナーを目指すなら、思い込みを捨てて、仕事内容や報酬などの実情をきちんと調べたうえで目指しましょう。
いろいろとありますが、何かと楽しいですよ。
(執筆:Lena 翻訳:Asuka Nakajima 編集:泉 提供元:UX Planet)
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