【社労士解説】ジョブ型雇用時代におけるフリーランスの生存戦略とは?
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会社員とは異なり、自ら案件を取りにいく必要があるフリーランス。
「案件が獲得できない」「今持ってる案件が終わったらどうしよう……」と不安を感じる人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、スキルシェアサービス『Workship』で案件を獲得、その案件の終了後、1週間で次の案件にスピード内定したエンジニア・岩上さんに、案件獲得の秘訣を聞いてきました。
プロフィールの作成方法やリモート面談のコツなどを語ってくれた岩上さん。「リモート面談のコツは田中みな実さんから学んだ」とのこと……田中みな実??
「仕事を絶やさないフリーランスの案件獲得術を知りたい!」という方はぜひ参考にしてみてください。
Webアプリの開発を行うエンジニア。2019年10月にフリーランスとして独立。Workshipを本格利用後すぐ2案件のマッチング、内1件と成約。その後案件が終了するも、契約終了から3案件マッチング、内1件と成約するなど継続契約を続けている。
Workship MAGAZINE編集部所属の編集者兼ライター。フリーランスの働き方に興味がある。
泉:
プロフィール作成で工夫したことはありましたか?
岩上:
意識しているのは、経歴やスキルの抽出ですね。
前提として、プロフィールを詳細に書くのは大切です。ただし、経歴やスキルをただ書き連ねれば良いわけではありません。獲得したい案件に合わせて、記載する経歴やスキル選定し、文章量も変えていくことが重要だと思います。
短すぎるプロフィール文だと働く意欲が伝わりにくいですが、反対に長すぎても読んでくれないと思うんです。なので、クライアントの関心を引かなそうな経歴やスキルは省略するようにしています。
泉:
具体的にはどのようなものを省いているのでしょうか?
岩上:
私は新しい言語やサービスに関わりたい気持ちが強いので、レガシーなシステムの開発経験や古い言語のスキルなどは省いています。
でも、これはあくまで自分の場合で、大手企業の内部開発案件を狙っている場合などは記載する内容が変わってきます。「自分がどのような案件に関わりたくて、その案件ではどのようなスキルが求められるか」を見極めることが大切です。
泉:
希望する案件の担当者に響くようにプロフィールを作成するんですね。
岩上:
はい。エンジニアのなかにはSQL言語といった基本の言語をプロフィールに載せない方もいるんですが、それは良くないと思っていて。
エンジニアにとっては学習していることが大前提の言語でも、非エンジニアの方にとって当たり前とは限りません。私たちの採用を決める人事はエンジニア経験のない方がほとんどなので、業務に関わる可能性がある言語は省かず書いておく必要があります。どんな案件を狙う場合でも、基本の部分は書いておいた方が無難ですね。
泉:
マッチングしてから面談までの間の連絡で気をつけていることはありますか?
岩上:
早めの返信です。できるだけ24時間以内に返信しています。
とはいっても、プロフィールさえしっかりと記入していれば質問されることは多くありません。もし何か聞かれたとしても、早く正直に回答していれば印象がいい状態で面談を受けられるので、気楽に返信していいと思います。
泉:
面談時の工夫について教えてください。新型コロナの影響もあり、最近だとリモート面談が増えていますよね。
岩上:
そうですね。ほとんどの案件がリモート面談でした。
最初のころはリモート面談に苦手意識を持っていたんですが、田中みな実さんの番組からリモート面談のコツを学んでからは上手くいくようになりました。
泉:
田中みな実さんから……? どんなコツでしょうか?
岩上:
「プライベートを垣間見せる工夫」です。
最近、飲み会や合コンもオンラインで行われるようになって、自分の部屋を見られることが多くなりましたよね。そういったオンラインの場でモテるための工夫が新たに生まれていると田中みなみさんの番組で知ったんです。たとえば、画面端に映るようにぬいぐるみを準備するというような。
泉:
それで置いたんですか? ぬいぐるみを。
岩上:
いえ、ぶらさがり健康器具を置きました。
泉:
ぶら下がり健康器具を置いた……?
岩上:
最初はぶらさがり健康器具を、たまたまデスクの後ろに置いていたのですが、リモート面談でときどき話題にあがるなと気づいたんです。それで見えやすい位置に移動させたら必ず突っ込まれるようになって。実務的な面談に少しゆとりが生まれて、自分のパーソナルな部分を見せることができるようになりました。健康的なイメージも与えられていたら嬉しいですね(笑)
泉:
たしかに生活が垣間見えて親近感を感じるかも……侮れないですね。面談でほかに気をつけていることはありますか?
岩上:
「提案」を意識的に行なっています。
プロフィールをしっかり記入していれば、面談でスキルや経歴を詰められることは少ないです。それよりも、関わるサービスへの意欲や関心が見られていると感じます。
なので、事前に関わるサービスに触れておくのはもちろん、競合サービスも利用してから面談に臨んでいます。そして面談では「こういう機能はどうですか?」「他のサービスではこのような機能がありますが、実装の予定はありますか?」などと質問したり提案したりするんです。
提案まで行うことで、表面上の言葉だけでなく、調べて考えたという行動に基づいて熱意を伝えられます。自分の中にある意欲や関心を説得力のある形で伝えるのが大切かなと。
泉:
案件獲得のために、岩上さんが利用しているサービスを教えてください。
岩上:
Workship、geechs job、レバテック、シューマツワーカーなどを利用しています。
泉:
もっとも利用されたサービスはなんですか?
岩上:
Workshipですね。Workshipには、週2〜3日から働けるフルリモート・フルフレックスの案件が多くあるので良いなと思っています。スタートアップの企業が多く、新しい言語を使用して開発できることや開発環境が整っているのも嬉しい点でした。
またエージェントの介入が少ないのも、利用している主な理由です。エージェントの存在感が強いサービスだと自分で案件を探す手間は省けますが、エージェント側の都合によって左右されることが多いと思って。Workshipはエージェントを介さずに、クライアントと直接やりとりできるので安心して利用できます。
泉:
案件を獲得するうえで大切にしていることを教えてください。
岩上:
正社員のとき以上にプロとして仕事をすることです。
私はフリーランスや副業ワーカーと、企業の間には、「意識のギャップ」があると思っていて。
泉:
ギャップですか?
岩上:
案件ベースで仕事を行うとき、雇用される側は振られた仕事をこなせば良いと思ってしまいがちで。でも企業がフリーランスや副業ワーカーに期待しているのは、「外からの客観的な視点」だと思っていて。
サービス全体や企業のことを考えて外からの視点を提案して、それを実現させることが求められていると思います。企業が望む姿勢や考え方とフリーランスの意識がアンマッチになっているのが、案件が思うように取れない原因のひとつだと思います。
なのでプロジェクトが始まってからはもちろん、案件を取りに行く段階からプロフェッショナルとして行動することが大切です。外からの客観的な意見を持てるという私たちの強みを活かして積極的に意見や提案をしていくと、良い結果が得られると思います。
泉:
社内にない意見をいってくれるフリーランスや副業ワーカーは採用したくなりますね……! 岩上さん、本日はありがとうございました!
【記事のまとめ】
- プロフィールは「抽出」して作成。目的の案件に必要とされる経歴やスキルに注目させる
- リモート面談は「人間性」の訴求が大切。部屋や道具で、プライベートを垣間見せる
- 利用するサービスは自分の目的にあったのものを。Workshipは自由に働ける案件が豊富にある
- 企業にギャップを感じさせない、案件に対する積極的な姿勢が大切
(執筆:泉 編集:木村優美)
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