エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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Webサイトやアプリは、ユーザーからの反応により評価されます。
より良い製品を設計するために、設計者たちはユーザーへの調査に注力していますが、デザイナーのあなたが自ら調査することや、調査の場に同行することがあるかもしれません。そんなときに調査用語を理解していれば、仕事がスムーズに進みます。さらに、設計書を読むときやミーティングの最中に、知らない専門用語に出くわして焦ることもなくなります。
今回は、Webマーケティング調査における一般的な専門用語を、アルファベット順でご紹介します。
ユーザーが3回クリックするまでに望むページへアクセスできるようにするべきだという理論です。そうでなければ、ユーザーはWebサイトを離れてしまいます。
5秒テストとは、ユーザーにアプリや Webサイトを5秒だけ見てもらい、そのページで何を見たかを思い出してもらうというもの。これは、キービジュアルや用意したCTA(行動喚起)がしっかりとユーザーに印象づけられているかを確認する方法です。
Webサイト、アプリ、ソフトウェア環境などの20%の特徴や機能が、結果の80%に影響を与えてい流という理論。パレートの法則とも呼ばれています。
A/Bテストは、ユーザーに2つの異なるバージョンのコンテンツを見せ、どちらがより良い反応かを確認するテストです。
アクセシビリティとは、Webサイトやアプリの分かりやすさ、使いやすさのこと。これは、体が不自由な人にとっての使いやすさという意味も含みます。たとえば、色覚異常の人に考慮してサイトの色をデザインすることは、アクセシビリティを高める施策です。
相手の言葉をすすんで“傾聴”する姿勢や態度、聴き方のこと。カウンセリングのテクニックです。
アナリスティクスは、Webサイトやアプリへのアクセスに関する統計解析のこと。どこからアクセスされているのか、どこからどこに遷移しているのか、Webサイトやアプリの何が機能していて、何が機能していないかを知ることができます。
カードソーティングは、Webサイトやアプリ内のコンテンツ名が書かれたカードをユーザーに仕分けしてもらうという調査手法です。仕分けるカテゴリの例としては「見たい」「見たくない」など。カテゴリに名前をつけずにグルーピングだけしてもらうこともあります。実際に招集して紙のカードを使うもよし、オンラインで専用ツールを用いるのもよし。この調査は、Webサイトのデザインや設計を評価するのに役立ちます。
クリックストリーム分析は、Webサイトの訪問者がどのページをどの順序でクリックしたかに関するデータを収集し分析することです。訪問者がサイトを経由する経路のことを、クリックストリームと呼びます。
現在または将来の競合相手の長所と短所を分析することです。
コンテキストアナリティクスとは、ユーザーの目的や目標、ユーザーの物理的環境や技術的制約、その他要因などについての情報を収集し、分析することです。インタビュー、グループインタビュー、ワークショップ、アンケート、サイト訪問、観察を経て、利用状況のデータを収集します。
コンバージョン率は、取引を完了したユーザーの割合のことです。オンラインの取引でのコンバージョンマーケティングとはコンバージョン率をより高くすること。コンバージョン率を向上させるプロセスをコンバージョン率最適化といいます。
時間の経過とともにユーザーの行動や考えがどのように変化したかを調べる定性調査の手法です。ブランドや継続的な活動といった、ユーザーと長期的な関わりをもつサービスの改善や企画に役立てます。数日から1ヶ月以上に渡り、定期的な記録を続けます。
Webサイトやアプリを利用するユーザーを指します。研究の参加者、対象者を指すこともあります。
ユーザーの関心を引きつけ、維持するための指標です。ユーザーがページやスクリーンに集中するのに役立つものはすべて重要です。
入力フィールドは、ユーザーがテキストやデータを入力する時に使います。
タスク分析(44を参照)の一部で、タスクフローごとに発生するエラーの頻度とタイプを特定します。
特定の時間や分量において、エラーが発生する頻度のこと。
インタビューや観察などの方法を通して、独自の環境にいる人々を研究することです。
スクリーン上での目の動きを測定することです。アイ・トラッキング用のソフトウェアを使えば、ユーザーの目の動きを追跡することができます。ユーザーが、何を頻繁に、どんな順序で見ているのかを分析します。
与えられた状況での結果に対して、因果関係を特定する図のこと。解決する問題を「頭部」とし、要因のカテゴリを「脊椎から延びる骨」で表しています。フィッシュボーンチャートは、特定の問題の潜在的な原因を視覚的に分析するのに役立ちます。
ユーザーが目標に到達するのにかかる時間を予測する数学的モデルです。たとえば、マウスポインタを動かすのにどのくらいの時間がかかるかなど。ターゲットが小さく、離れている場合、ユーザーがターゲットに到達する時間は長くなります。
フォーカスグループとは、グループ全体から意見を聞き出すこと。グループに特定のトピックを与え、質問したり、自由に話してもらったりします。製品やプロトタイプ、タスク、戦略、環境などのさまざまなものに対してフィードバックを得ることができます。
特定のトピックに関するユーザーの洞察を知るためののデータ収集テクニック。調べたいトピックに関連するものをユーザーに連想・リストアップしてもらいます。
デザインの構成要素や要素同士の関係性がWebサイトやアプリをどのように印象づけるか、その影響をまとめたもの。シンプリシティの法則としても知られています。要素を孤立している単独の項目としてではなく、ひとつのまとまりとして認識するというゲシュタルト心理学に基づいています。
ハートフレームワークとは、Happiness(幸福度)、Engagement(エンゲージメント)、Adoption(採用)、Retention(継続)、Task Success(タスクの成功)の5つの指標でユーザーエクスペリエンスを評価し、改善に活用する指標のことです。あのGoogleも、ユーザーエクスペリエンスの改善にハートフレームワークを用いています。
ヒックの法則は、選択肢の数によって物ごとを決定をするのにかかる時間がどのくらい違うかを表したもの。選択肢が多いと、どれにするか悩んでしまい決定するまでの時間は長くなります。
ヒューマンファクター(人間工学)とは、製品やシステム、プロセスや組織などを、対象が人間であることに考慮して設計するための研究を指します。対象が人であるからには、製品やシステムの操作ミスをカバーしなければなりません。組織ならば適切な休憩が必要です。物理的に人間には不可能なプロセスを取り除くことを考慮する必要があるのです。
インターセプト調査は、公共やビジネスの場で個人に実施される調査です。たとえば、お店を出す人にアプローチして、出店に至る経緯などをインタビューしたりします。
The Art Of The Intercept: Moving Beyond “Would You Like To Take A Survey?”
KISSの原則は、「Keep it Simple Stupid(シンプルにしておけ! この間抜け)」の略語で、1960年にアメリカ海軍で生まれた言葉だといわれています。少々激しい表現のように思えるかもしれませんが、デザインにシンプルさは非常に重要だということを忘れずにいましょう。
システムやインタフェースを効果的に使う方法を学ぶことが簡単なのか、難しいのかを表す指標です。主に学習に必要な時間を表すときに使います。
アンケートによく使われている調査方法です。質問に対していくつかの段階の回答を用意します。回答には「とても良い」「とても悪い」など5つの段階を用意します。
メンタルモデルとは、「ユーザーがある事象を前にしたときにどんなことを思うか」というパターンのこと。ユーザー自身に蓄積された経験と知識が判断材料となって、行動を生み出します。たとえば、あなたは上書き保存をしたいとき、フロッピー型のアイコンを見つけてクリックするはずです。ユーザーサイトの機能がメンタルモデルに沿っていれば、サイトの有用性は高いと判断できます。
ページ上のどこにリンクがあるのかを分かりやすくするためのアクションのことです。たとえばマウスカーソルがポインタに変化することで、ユーザーにリンクがあることを分かりやすく伝えます。
The Fundamental Checklist For Website Navigation Design & Architecture – Part 2
参加型デザインは、設計プロセスの段階で従業員や顧客、エンドユーザーに積極的に参加してもらう設計方法。製品をユーザのニーズを満たすものにするのが目的です。協調設計、共同設計ともいわれています。
ユーザーがWebサイトを遷移するときにたどるルートのこと。パンクズリストでパスを表示できます。パンクズリストとは、以下の画像にあるような、ユーザーがWebサイトのどの位置にいるかがわかるよう、階層順にリンクを設置したリストのことです。
データに基づいて作りあげた仮想のユーザーのことです。商品の設計をするときに、ターゲットの例として活用します。チームに共有することで、スムーズな意思統一が叶います。
数学的なデータや統計ではなく、脈絡や憶測に焦点を当てた調査方法です。
数学的なデータと統計に焦点を当てた調査方法で、一般的に世論調査やアンケートで取り入られています。
リモートユーザビリティテストは、画面共有ソフトウェアなどを使って、ユーザーの自宅でテストをしてもらう方法。
このテストの利点は、たくさんのユーザーから、より短い時間で多くのフィードバックを得られることです。
ターゲット層に近いユーザーのグループを故意に選択する抽出方法。ケーススタディなどでよく用いられます。
アンケート調査は、特定のグループのユーザーからピンポイントなデータを抽出することを目的とした調査方法で、電話、インターネット、対面、その他のさまざまな方法で実施できます。
製品を設計するときにターゲットとして狙いを定めるユーザーグループのこと。
Webサイトやアプリとやり取りするユーザーの、アクティビティを特定するための分析方法。
タスクとWebサイトの相互関係を視覚的に表現した図のこと。
思考発話法は、ユーザビリティテストでデータを収集する方法のひとつです。テストユーザーに見ていることや考えていることを教えてもらうことで、ユーザーの思考プロセスを理解できます。ユーザビリティ改善に大きく役立ちます。シンキング・アラウド法とも呼ばれています。
以下の質問に答えてもらうことで、どのようなユーザーエクスペリエンスを提供で規定るか調べます。
本音調査によって、ユーザーは何を求めており、何に共感しているのかを知ることができます。
Conducting True Intent Studies to Manage Online Customer Experience
効果的に、効率的に、ストレスなくユーザーにインターフェイスを使ってもらえている程度のことを指します。
現在のユーザビリティを測定し、基準とすることで、将来のユーザビリティとの比較対象とします。
ユーザビリティテストを行うための実験室のこと。ユーザーのやりとりを観察し、活動を記録する機能を備えていたり、マジックミラーになっていたり、ビデオを通して観察することもできます。
ユーザーフローとは、ユーザーがタスクを完了するために実行する手順のことです。ユーザーフローを確認することで、Webサイト内のどこでユーザーが迷いやすいのか特定できます。
ユーザーリサーチとは、タスク分析やさまざまな調査方法を通してユーザーのニーズやアクションの動機を把握すること。ビルゲイツの「あなたの顧客のなかで一番不満をもっている客こそ、あなたにとって一番の学習源なのだ」という言葉にある通り、ユーザーからのインプットを怠らないようにしましょう。
デザイナーとして成長したいならば、デザインがどのように見えるかではなく、どのように機能するか考えることに時間を費やしてください。そのためには、トライ&エラーを恐れず、調査の場でフィードバックを回収しましょう。
(翻訳:Kazunari Mino)