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会社員として遠距離リモートワークを3年間やって辿り着いた、仕事と生活を快適に過ごす5つの方法

リモートワークって実際どうなの?
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こんにちは。会社員をしつつ、副業でライターをしたり編み物をしたりして暮らしている、さくらいみかです。

UI/UXデザインが専門の会社で働いており、私はサービスのシステム設計やプログラミングなどを担当しています。

勤務年数

いまの会社に入社してから、この秋で14年目。そのうち2012年〜2015年までの3年間は、会社のある首都圏から地元である島根県(距離にして約800km!)に戻って、会社員のままリモートで仕事をしていました。

一緒に仕事をする人が会える距離にまったくいない状況で、遠く離れた会社の人とチームで仕事をしていた訳ですが……仕事をする上でも生活をする上でも、思わぬギャップの連続でした。

遠方にいると、対面で仕事をしていたときと同じように働けるわけではありません。

そんな中で私が考えた「遠距離リモートワーク生活」をより快適に過ごすための方法を、3年間を振り返りながらご紹介します。

地元に住みつつ、今の仕事をしてみたかった

そもそもなぜ遠距離リモートワークをしてたかというと、今からさかのぼること10年ほど前……

提案してもらう

そこから「やってみたい……!」となったのがきっかけでした。

そもそも学生時代に首都圏(東京と横浜)で暮らしたころに築いた交友関係もあれば、社会人になってから地元で働いてた関係もあり(地方暮らしならではの車であちこち行ける生活も好き)、その後また気軽に上京したり……と、両方に生活基盤がある私にとっては、どちらに住んでてもそんなに違和感はないのです。

なのでちょっとした都合でホイホイ移動することに抵抗もなく、遠距離の引っ越しもかなり気軽に考えています。このときは2012年からの3年間を島根で過ごし、その後またちょっとした都合で首都圏にホイホイ戻っていきました。

一人での仕事が始まって感じたギャップ

800km離れていると、移動は飛行機。直接誰かに会っての打ち合わせは、年に1,2回です。

すぐに直接会える距離ではない遠距離リモートワークは、電車で2,3時間以内で会社に行けるリモートワークとどのように違うのでしょうか。

物理的に会えなくても、距離的に隔離されてても、「今はネット環境があればそんなに変わらないんじゃ?」と思われがちですが……。私の場合は全然違い、「社会との関わりが薄くなった」という感覚が予想以上に強かったのでした。

人と関わってる感覚がない

なぜそんな感覚を覚えたのか考えてみると……私はもともと社内のプロジェクトにガッツリ参加し、チームで進める仕事が多かったので、一人になったときのギャップが大きかったのだと思います。

普段から頼まれた仕事を着実にこなすタイプの人や、個人で進める仕事が多い人は、私が感じたほどのギャップはないのかもしれません。

仕事も生活も、より快適にする5つの方法

会社のルールがある程度寛容なら、遠距離リモートワークは誰にでも起こり得る働き方だと思います。例えばこんな人もいるでしょう。

  • 家族の転勤にしばらくついていくことになった
  • 家族の病気や介護の都合でしばらく帰省する必要が生じた

一方で「遠距離リモートワーク前提で正社員採用されて、最初から遠方でスタート!」なんてパターンはあまりありません。なので遠距離リモートワークを始める場合、それまで働いていた場所から移住して生活環境がガラッと変わり、一緒に働いている人は遠方にしかいない状況になることが多いのではないでしょうか。

そんな環境で、私は思わぬ仕事のやりづらさを感じました。

今回は私の経験を踏まえ、遠距離リモートワーク生活を快適に過ごすための方法を5つ挙げてみます。

1. 社内のプロジェクトにどこまで参加できるか見極める

リモートワークを開始してしばらく経ったころ、ビデオチャットを使った社内打ち合わせには、できるだけ不参加にしてもらうことにしました。

スケジュールを調整するような会議には毎週参加していましたが、ブレストなど細かい意見の出し合いや、長時間で議論するような打ち合わせは、ビデオチャットでは難しいと感じたからです。

社内のざっくばらんな話し合いだと、参加者はモニターの私を常に気づかうわけにもいきません。そうなると立場が対等でなくなり、話のテンポが悪くなるのです。

なので「なにかを決めるための」話し合いには参加せず、決まったことを後から知らせてもらうようにしました。

仕事の進行

このようにリモートワークだと、対面での仕事と比べてやりにくくなることは必ずあると思います。それを見極めて柔軟にフローを改善していけば、仕事はやりやすくなるでしょう。

またリモートワークにより「できる仕事の種類が減る」という問題もありますが、それに対してお互い「どこまで妥協できるか」も大切です。

2. 社内からの連絡ペースを決める

在宅で仕事をしていると「フリーランスとそんなに変わらないんでしょ?」と思われがちですが、あくまで会社の一員です。会社的な扱いは、場所が遠くなっても変わりません。

基本的には、会社のルールに沿って勤務をしています。会社の勤務時間、休憩時間も会社のルールと合わせると、生活のペースが掴みやすいです。

例えばチャットツールの利用について、簡単にこんなルールを決めておきます。

  • 出勤のとき(朝)に挨拶をする
  • 一日の仕事の確認をする
  • 退勤のとき(夜)に挨拶をする など

私の場合、これに加えて「頻繁に連絡が入る」状況だったため、なんとか仕事のペースを保っていました。自己管理が苦手&一人だとダラダラしてしまいがちなので、助かりました。

3. 社内でやり取りする人を限定しない

続いて社内にいる人とのやりとりについて。チャットツールなどでのやりとりは、一人ではなく多くの人とすると、仕事がスムーズにいきやすいです。

いつも同じ人を窓口にやりとりしていると、周りが思ってるよりもその人への負担が大きくなってしまいます。また、こちら側としても気分が単調になってしまいます。

情報共有について

4. たまに仕事をする場所を変える

直接誰かに会っての打ち合わせは、年に1,2回。それ以外の時間をずっと同じ部屋で同じような作業を続けていると、思っていた以上に単調な生活になります。

単調すぎる

コワーキングスペースのような共用スペースや、Wi-Fi環境が備わっている喫茶店、図書館などを利用して、たまに仕事場所を変えて気分転換をするのがおすすめです。

仕事だけでなく、生活そのものにもメリハリができます。

5. 地元の人と社会的関わりを持つ

移住してその地域の職場に就職した場合、その地で新しく同僚もできてコミュニティも広がります。しかし遠距離リモートワークの場合、そうはいきません。

生活のメインとなる会社のコミュニティは遠方にあり、人と顔を合わせるのは画面を通してのみ。元々の地元の友人・知人もいましたが、「たまにお茶をする、飲みに行く」感じの付き合いで、「帰省したときに会ってる」ような感覚でした。

そんな状態が始まってしばらくすると、社会から孤立しているような感覚が生まれてきました。私はひとりで過ごすのが好きなタイプなのですが、社会的な関わりのある人が近くにいるかどうかで、感覚が変わるのは意外でした。

そんな場合は、住んでいる地域で直接関われるコミュニティを増やしてみると、社会から孤立しているような感覚もやわらぐでしょう。

  • 会社の仕事を、その地域でも広げてみる
  • 副業が可能で時間に余裕があれば、ちょっとバイトをしてみる
  • 地域の行事や趣味のコミュニティに参加してみる など

実際に私も、地域内に仕事の繋がりを持てると安心感が生まれました。

やってみなければ分からない、たぶん人それぞれ

このように遠距離のリモートワークを実際にやってみると、ただ「仕事の進行がスムーズにいくかどうか」以外にも多くの問題が生じ、生活そのものにまで影響ががありました。

特に、

  • ネットやツールが発達したからといって、遠方でもまったく同じように働けるわけではない
  • 油断すると単調な毎日になり過ぎるので、工夫が必要

ということを意識する必要があるなと思いました。

私の経験からはこのような結論になりましたが、働き方はさまざま。遠距離リモートワークがどうなるかは、人それぞれ変わってくると思います。また、そのうちVRがもっと普及して、遠隔でも近い距離にいるような感覚で打ち合わせができるようになれば、リモートワークでの働きやすさも変わってくるのかな、とも思います。

私の経験が、似たような働き方をする人や、したい人の参考になれば嬉しいです。

そして、他の人が遠距離リモートワークでどんな問題が生じるのか、とても興味があります。もし「自分はこうだった!」という経験がある方がいたら、ぜひお話を聞かせてほしいです。

(執筆/アイキャッチ:さくらいみか 編集:Uchida Kazuyoshi)

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