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「Googleがnofollow属性をヒントとして扱いはじめる」
Googleのウェブマスター向けブログにて、2019年9月に発表されたこの変更は、SEOの世界に大きな衝撃を与えました。
今回は、Googleによるnofollow属性の扱いの変更と、新たなrel属性である「sponsored」「ugc」がもたらすSEOへの影響について解説します。
目次
2005年、Googleはスパムコメントと戦うためにnofollow属性を導入。
あれから14年の月日を経て、Googleはnofollow属性の扱いを変更すると発表しました。
では、どのような点が変更されたのでしょうか。今回は以下の7つのポイントに注目してみます。
このたびGoogleは、新しいrel属性として「sponsored」と「ugc」を追加すると発表しました。
それにより、使えるrel属性は以下の4種類となりました。
- rel=”dofollow”
→ デフォルトのため属性値なしで問題ない- rel=”nofollow”
→ リンク先をクロールしない、リンクジュースを与えない- rel=”sponsored”
→ 広告リンク- rel=”ugc”
→ ユーザー生成コンテンツ
Googleはnofollow属性を「ヒント」として扱うと発表しました。
この変更は、いままで検索順位に影響を与えなかったnofollow属性が、影響を与えるようになる可能性があることを意味します。
現段階のGoolgleのインデックス作成アルゴリズムは、まだnofollow属性の扱いを変更していません。
2020年3月1日からはnofollow属性が「ヒント」として扱われるようになります。
新しい属性は「rel=”nofollow sponsored ugc” 」のように、組み合わせて使用できます。
広告リンクに使える属性は、「rel=”nofollow”」「rel=”sponsored”」または「rel=”nofollow sponsored”」の組み合わせです。
ugc属性を使用すると、ペナルティが課される場合があります。
既存のリンクを、新しい属性へ変更する義務はありません。
クローラーを制御する目的でnofollow属性を使用している場合は、戦略を再検討する必要がありそうです。
Googleは2005年に、UGC(ユーザー生成コンテンツ)からの怪しげなリンクやコメントスパムに対処する手段のひとつとして、nofollow属性を導入しました。
そんなnofollow属性は、現在では広告リンクについても活用されています。nofollowに指定していない広告リンクは「有料リンク」とみなされ、ペナルティの対象とされてきました。
しかしこのペナルティを回避するために、Webサイト全体にnofollow属性を適用するというケースが散見されます。その例が、ForbesやWikipediaなどです。nofollow属性をWebサイト全体に適用されてしまうと、価値のあるリンクまでカウントされなくなってしまいます。
こうした問題に対処するためにおこなわれたのが、今回の変更です。nofollow属性を絶対的なものではなくヒントとして扱えば、より柔軟に対応できるとGoogleは考えたのです。
SEOの世界では、いままでnofollow属性は以下のように機能するとされてきました。
検索順位に影響があるかどうかについては、さまざまな議論や憶測があります。多くの人が「実際にはランキングに使用されているのでは」と考えているのも事実です。
そして今後はヒントとして扱われるようになるため、検索順位に影響が出てくるケースもでてくるでしょう。
GoogleはWebサイトに変更を加えることを要求しておらず、変更する義務はありません。
しかし、以下のような場合には変更を検討すべきかもしれません。
たとえばWikipediaなどの、一般ユーザーが情報更新しているWebサイトにugc属性を導入すれば、多くの人に利益がもたらされるかもしれません。
ユーザーによるQ&Aなどのソースがハイクオリティだと感じる場合、属性の変更を検討すべきでしょう。
nofollow属性をクローリングのリソース削減目的で利用しているなら、変更の余地があるかもしれません。
先述のとおり、2020年3月1日以降、nofollow属性は「ヒント」として扱われるようになるため、nofollow属性を付加してもクローラーが巡回する可能性があります。まだ開始していないうちから変更を検討するのは時期尚早かもしれませんが、注意は払っておきましょう。
nofollow属性からsponsored/ugc属性に変更を考えている場合は、Googleのガイドラインを参考にしましょう。
その内容をシンプルにまとめたものが以下になります。
広告リンクに使う属性。アフィリエイトリンクも含まれるかもしれませんが、Googleはとくに言及していません。
UGC(ユーザー生成コンテンツ)に使う属性。信頼できるユーザーの場合は、不要な可能性もあるそうです。
sponsored属性やugc属性を含む、すべてのnofollow属性のベースとなるもの。クロールやインデックス作成から除外させるための属性。
通常はクローラーから無視されますが、「ヒント」として使われる可能性があります。
先述のとおり、広告リンクに使える属性は「rel=”nofollow”」「rel=”sponsored”」または「rel=”nofollow sponsored”」の組み合わせのみです。ugc属性を使用すると、ペナルティが課される場合があります。
しかし、たとえば「UGCのコメントに広告リンクやアフィリエイトリンクが含まれている」といったケースについては、Googleまだ言及していません。
こうした問題がクリアになるまでは、UGCについては「rel=”nofollow”」または「rel=”nofollow ugc”」を使うのが無難でしょう。
クロールとインデックスの制御については、もともとnofollow属性はあまり強力な方法とはいえませんでした。2020年3月1日以降はヒント扱いになってしまうので、さらに頼りない存在となります。
インデックスを完全に制御するには「noindex」の使用をおすすめします。ただしクロールの制御については「noindex」のような代替手段がなく、さらにヒント扱いになることが予定されているため、新たな対策が必要になりそうです。
今回の変更の特徴は、Googleが特に対処を要求していないという点でしょう。
引き続きnofollow属性を利用できますし、sponsored属性やugc属性に切り替えたり、組み合わせたりすることも可能です。
現段階ではnofollow属性のままにしておいて、様子をみて対応を検討しようと考えている人も多いはず。今後の情報や動向に注意を払いつつ、誤ってペナルティを受けないように賢く活用しましょう。
(原文:Cyrus Shepard 翻訳:Nakajima Asuka)
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