エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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世界中のアーティストやクリエイターに愛用されている、Adobe Creative Suite。業界トップクラスの優秀なツールのなかでもとくに人気なのが、『Photoshop』と『Illustrator』です。
どちらも優秀なツールですが、PhotoshopとIllustratorの違いやそれぞれの特徴について、あらためて確認したい方も多いのではないでしょうか?
「写真の編集にはPhohothop、イラスト制作にはIllustrator」と単純に分けるのはもったいないほど、それぞれ多様な機能/用途があります。
本記事では、PhotoshopとIllustratorの性能を比較しながら解説します。それぞれの違いを把握した上で、より完成度の高い制作物を生み出すための参考にしていただければ幸いです。
目次
1988年に発表されて以来、世界中のデザイナーに愛されてきたPhotoshop。ラスター画像を扱うPhotoshopは、画像をピクセルベースで作成します。ラスター画像とは、ピクセル(画素)で画像を表す表現形式の一種です。単位面積当たりの画素数が多いほど、高画質な画像になります。
Photoshopのプログラムは定期的な更新によって成長し続けており、いまではWebデザインからバナー広告、ビデオグラフィック、インターフェースデザインまで、幅広い用途で使われるようになりました。
しかし、あらゆる用途においてPhotoshopを使うのが最適だとは言い切れません。だからこそ、Illustratorと比較し、ときには併用するのが重要です。
Photoshop発表の1年前にリリースされたIllustratorは、もともとグラフィックデザイナーの仕事を簡素化するために作られた、フォントデザインを念頭においたツールでした。
グラフィックデザインやデジタルデザインに必要なツールを提供しているものの、Photoshopのような写真を編集する機能はありません。多用途のPhotoshopと比較すると、用途が限られているツールだと言えます。
またPhotoshopがラスター画像を扱うのに対し、Illustratorはベクター画像を扱うという違いも見逃せないポイント。
ベクター画像とは、円や直線を用いて画像を表すコンピュータグラフィックスの表現形式です。画像の大きさに関係なく高い解像度を保てるため、ロゴやデザイン制作に用いられています。
PhotoshopとIllustratorの違いについて、以下4つのポイントを基準に比較します。
まずベクターとラスターそれぞれの要素に注目しましょう。先述したようにPhotoshopはラスター、Illustratorはベクターに重点を置いており、もともと異なる用途で作られたツールです。
ラスターエディターであるPhotoshopは、さまざまな色のピクセルの集合体で画像を作ります。Photoshopの欠点は、編集を繰り返すと画質が低下する可能性がある点です。ピクセルのサイズは一定なため、画像を拡大すると画質の低下は避けられません。
一方、ベクターエディターであるIllustratorは、自由に拡大/縮小できる形状で画像を作ります。ピクセルはサイズが一定なため拡大すると画質が落ちてしまいますが、Illustratorで作ったベクター画像は大きさを変えても画質が落ちることはありません。
Photoshopで頻繁に使われるのが、psd/png/jpgのフォーマットです。
Illustratorは、pngとjpgに加えて、ai/eps/svg/pdfなどのフォーマットも生成できます。
IllustratorもPhotoshopも、さまざまなフォーマットに対応しています。そのためフォーマットの観点からはどちらにも利点があります。
Webデザインに関しては以前からPhotoshopのほうが向いているとされてきました。これはPhotoshopのほうが、スクリーンメディアのデザインを簡単にできる点で優位に立っているためです。
一方Illustratorが得意なのは、UIデザイン。コンポーネントのリサイズやリユース、アイコンライブラリの作成など、Photoshopに欠けている要素を補ってくれます。
デジタルアートは、ここ数年で大きく進歩しました。
PhotoshopやIllustratorといったツールを組み合わせれば、写真と見分けがつかないほど緻密な作品が作れます。
PhotoshopもIllustratorも、現時点で市場において重要な地位を占めていることは言うまでもありません。
ひとつのツールだけを使うのではなく、必要に応じて複数のツールを組み合わせることが重要です。
いざPhotoshopを使うかIllustratorを使うか、判断に迷う場合もあるかもしれません。以下の5つのようなシーンであれば、Photoshopを使うのをおすすめします。
色の修正や肌の補正、背景の削除など、写真のレタッチはPhotoshopの得意分野です。
スキャンした絵や写真などの編集・印刷にもPhotoshopがおすすめです。アートワーク用の多様なツールを活用しましょう。
バナーやポスト、ニュースレターなど、ソーシャルメディアに使うようなアセットのサイズを変更・最適化したい場合もPhotoshopがおすすめです。
Photoshopのレイヤーを駆使すれば、Webデザインなどに活用できるモックアップも簡単に制作できます。
モーショングラフィックスの作成には必ずしも向いていませんが、動画のトリミングやグラフィックの追加に役立つツールは多く提供されています。
以下の3つのようなシーンであれば、Illustratorがおすすめです。
名刺や看板、商品、ポスターなど、さまざまなサイズで使うことが想定されるロゴの制作には、画質を落とさずに拡大/縮小できるIllustratorを使いましょう。
ポスターのような印刷物にも、ラスター画像とベクターシェイプなどを組み合わせられるIllustratorがおすすめです。
先述したように、さまざまなサイズで印刷される可能性がある作品には、とくにIllustratorが役立ちます。
Illustratorには組版機能があるため、タイポグラフィの作成から編集まで、すべてIllustratorでまかなえます。ストレッチ、傾斜、変形、ワープなど、形状の編集も自由自在です。
PhotoshopとIllustratorを比較してみた結果、分野ごとにそれぞれの長所や短所が浮かび上がってきました。もともと異なる用途で作られているツールなので、得意分野もツールによって異なります。
どちらも完璧なツールではないからこそ、用途によって使い分けたり、組み合わせたりすることが重要です。今回ご紹介した長所と短所を把握したうえで、ぜひそれぞれのツールを賢く使い分けてみてください。
(執筆:Design your way 翻訳:Asuka Nakajima 編集:Kitamura Yuu)
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