採用サイト事例20選|おしゃれ・かっこいいデザインと成功ポイントを解説

採用サイト事例20選|企業ブランディング・職種別に学ぶ成功パターン

採用サイト事例を参考にする際は、見た目がおしゃれ・かっこいいかだけでなく、コンテンツや職種紹介、応募までの導線も確認することが重要です。

本記事では、参考になる採用サイト20社を紹介するとともに、求職者に評価されるサイトの共通点や自社の採用サイトへ応用する際のポイントを解説します。

【本記事でわかること】

  • 参考になる採用サイト事例20選
  • 採用サイト事例を見る際のチェックポイント
  • 評価される採用サイトに共通する特徴
  • 採用サイトに必要なコンテンツ
  • 2026年の採用サイトデザイントレンド

採用サイトの事例を見るだけで終わらず「どの要素を、なぜ自社に取り入れるのか」まで考えながら参考にしてください。

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水無瀬あずさ
水無瀬あずさ

年末年始に次男が風邪で発熱。そして先週、夫と長男が同時に発熱し、残るは私のみとなりました。迫りくる恐怖……しかし今倒れるわけにいかない、納期が納期が!(note: @azasaz_a)

採用サイト事例20選の比較一覧|参考にしたいポイントを早見表で紹介

今回紹介する採用サイト20社を、採用対象や特徴、参考になるポイント別にまとめました。

企業名 採用対象 主な特徴 参考になるポイント おすすめの企業
株式会社ファーストリテイリング(ユニクロ) 新卒・中途・グローバル人材 理念を軸にした力強いブランド訴求 企業理念と採用メッセージを一貫させる方法 大手・グローバル企業
株式会社メルカリ 新卒・中途・専門職 ミッション・バリューと求職者向け情報が充実 ブランドとFAQ・採用情報を両立する方法 IT企業・スタートアップ
株式会社電通グループ 新卒・中途 人や挑戦に焦点を当てたストーリー 社員の価値観から企業文化を伝える方法 広告・クリエイティブ企業
株式会社三井住友銀行 主に新卒 挑戦的なコピーと分かりやすい導線 既存の業界イメージを変える方法 金融・大手企業
JR東日本(東日本旅客鉄道株式会社) 新卒・中途・職種別 多様な事業とキャリアを写真で紹介 複雑な職種を整理して見せる方法 インフラ・大手企業
エムスリー株式会社 新卒・中途・エンジニア 医療とITを結びつけたミッション訴求 事業の社会的意義を専門人材へ伝える方法 IT・ヘルスケア企業
スマートニュース株式会社 エンジニア・グローバル人材 写真、英語対応、洗練された情報設計 多様な人材と国際的な環境を伝える方法 グローバルIT企業
サイボウズ株式会社 新卒・中途・ポテンシャル採用 採用区分・職種を探しやすい導線 求人が多い企業の情報整理 複数職種を採用する企業
株式会社kubell(旧Chatwork株式会社) エンジニア・デザイナー・ビジネス職 ミッションと企業文化の一貫した訴求 カルチャーフィットを促す設計 SaaS・成長企業
KDDIテクノロジー エンジニア 技術領域、開発環境、社員情報を具体化 技術人材が知りたい情報の伝え方 エンジニア採用企業
株式会社講談社 新卒・中途・職種別 イラストと職種分類を活用した情報設計 多様な仕事を直感的に整理する方法 出版・コンテンツ企業
株式会社集英社 主に新卒 若手社員や仕事、街を通じたストーリー 求職者と企業の距離を縮める方法 出版・クリエイティブ企業
株式会社フェリシモ 新卒・中途 企業理念と制度を物語として伝える 世界観を保ちながら制度を紹介する方法 小売・ライフスタイル企業
株式会社リクルート 新卒・中途 強いコピー、動画、社員インタビュー 挑戦や成長機会を立体的に伝える方法 大手・人材企業
株式会社エターナルホスピタリティグループ(旧鳥貴族ホールディングス) 新卒・中途・店舗職 鳥をモチーフにした独自の世界観 事業特性をコンテンツへ落とし込む方法 飲食・サービス企業
株式会社GIG エンジニア・デザイナー・マーケターなど 文字とアニメーションによる体験設計 制作力と企業文化をサイト自体で示す方法 Web制作会社・スタートアップ
つばめタクシー大和グループ 新卒・中途・ドライバー 社員、仕事、研修、待遇を具体的に紹介 地域企業が仕事内容と安心感を伝える方法 中小・地域企業
ポート株式会社 新卒・中途 社員の本音や事業の成長性をコンテンツ化 人と事業の両面から成長環境を伝える方法 ベンチャー・成長企業
株式会社スタイラジー 新卒・中途・エンジニア 社員写真と働き方に関する数値情報 少人数企業が透明性を高める方法 IT中小企業
株式会社ファイブニーズ 新卒・中途 社員、キャリア、評価制度を積極的に開示 ニッチな事業と成長機会を伝える方法 ベンチャー・専門事業会社

※2026年10月確認。採用区分や募集中の職種は随時変更されるため、最新の募集状況は各社の公式採用サイトでご確認ください。

採用サイト事例を選ぶときは、デザインの好みだけで判断せず、自社と採用ターゲット・企業規模・業界・募集職種が近い企業を探すことが大切です。

自社に合う採用サイト事例は、次の順番で探しましょう。

  1. 採用ターゲットを決める
  2. 企業規模・業界が近い事例を探す
  3. 掲載コンテンツを比較する
  4. ブランドに合うデザインを確認する
  5. 募集要項から応募までの導線を確認する

大手企業のサイトを参考にする場合も、そのまま再現するのではなく、自社の予算や運用体制で継続できる施策へ置き換えましょう。

採用サイト事例を見るときの5つのチェックポイント

採用サイト事例は、見た目がおしゃれ・かっこいいかだけでなく、採用ターゲット、仕事内容、社員情報、応募導線、企業ブランドの5点で比較することが重要です。

良い採用サイトを見極める際は、次の項目を確認しましょう。

  • 誰に向けたサイトか
  • 仕事が具体的に分かるか
  • 人・文化・働く環境が見えるか
  • 迷わず応募できるか
  • デザインと企業ブランドが一致しているか

採用ターゲットに合ったメッセージになっているか

最初に確認したいのは、「誰に応募してほしいのか」がファーストビューや採用メッセージから理解できるかです。

新卒採用では、会社の価値観や成長環境、研修、若手社員のキャリアなどが重視されます。一方、中途採用では、具体的な仕事内容、担当範囲、必要な経験、報酬・待遇などが応募判断に影響します。

エンジニアやデザイナーなどの専門職では、技術環境、制作体制、使用ツール、評価方法も重要です。ターゲットによって伝えるべき情報が異なるため、すべての求職者に同じメッセージを届けようとしていないか確認しましょう。

仕事内容・職種紹介が具体的か

採用サイトの職種紹介では、職種名や短い業務説明だけでなく、次の情報が掲載されているかを確認します。

  • 具体的な仕事内容
  • チームにおける役割
  • 1日の流れ
  • 必要な経験・スキル
  • 使用するツール・技術
  • 入社後に期待される成果
  • キャリアパス
  • 一緒に働く社員

仕事内容が抽象的だと、求職者は自分の経験を活かせるか判断できません。採用後のミスマッチを防ぐためにも、担当範囲や期待値まで具体化することが重要です。

社員や企業文化が伝わるコンテンツがあるか

社員インタビュー、座談会、プロジェクトストーリー、写真、動画などを通じて、働く人や企業文化が伝わっているかを確認しましょう。

制度名を並べるだけでは、実際の働き方までは見えてきません。「誰と働くのか」「どのように意思決定するのか」「社員同士でどう連携するのか」まで想像できることが重要です。

社員インタビューでは、成功談だけでなく、入社理由、仕事上の難しさ、成長のきっかけなども伝えると、内容に具体性が生まれます。

募集要項から応募までの導線が分かりやすいか

採用サイトには、企業理解を深めてもらうだけでなく、求人への応募につなげる役割があります。

求職者が「募集職種一覧→求人詳細→応募フォーム」まで迷わず移動できるかを確認しましょう。エントリーボタンが見つけにくい、外部求人ページへ移動した後に該当求人が分からないといった状態は、離脱につながります。

スマートフォンでもCTAが見やすいか、入力フォームが操作しやすいか、途中で不要な情報を求めていないかも重要な確認項目です。

デザインと企業ブランドに一貫性があるか

配色、写真、フォント、キャッチコピー、アニメーションが、企業理念や求める人物像と一致しているかを確認します。

たとえば、信頼性を重視する企業と、挑戦やスピードを重視する企業では、適した表現が異なります。流行のデザインを取り入れても、企業の実態と合っていなければ入社後のギャップにつながりかねません。

派手なデザインが優れた採用サイトとは限りません。ブランドを正しく伝え、求職者が必要な情報を読み取れることが前提です。

企業ブランディングを重視した採用サイト事例5選

企業ブランディングを重視した採用サイトでは、コピー、写真、配色、コンテンツを通じて「どのような価値観を持つ企業か」が一貫して表現されています。

採用サイト事例 特徴
株式会社ファーストリテイリング(ユニクロ)
  • 赤を基調としたシンプルかつ力強いデザイン
  • 職種紹介より先に企業理念やサステナビリティを丁寧に提示
  • 理念への共感を重視し、採用とブランディングを一体化
株式会社メルカリ
  • ミッション・バリューを軸に一貫したデザインとメッセージ設計
  • FAQが充実しており、求職者の不安を事前に解消できる構成
  • 情報設計とブランドイメージの親和性が高く、安心感がある
株式会社電通グループ
  • 挑戦を促す大胆な採用コピーで強い印象を残す
  • 仕事内容より「人」や「生き方」にフォーカスしたコンテンツ設計
  • 共感を軸に応募意欲を高めるストーリーテリング
株式会社三井住友銀行
  • 「挑戦者よ、世界を揺らせ」というコピーで銀行のイメージを刷新
  • 社員の価値観やキャリアに焦点を当てた先進的なブランディング
  • 固定バナーによる動線設計で多様な情報へ迷わずアクセス可能
JR東日本(東日本旅客鉄道株式会社)
  • 無限スクロールを活用した没入感のあるトップページ設計
  • 「その想いが、始発になる。」に象徴される人起点のメッセージ訴求
  • 鉄道に限らない多様なキャリアを写真で直感的に伝達

株式会社ファーストリテイリング(ユニクロ)

株式会社ファーストリテイリング(ユニクロ)

▲出典:株式会社ファーストリテイリング

株式会社ファーストリテイリングの採用サイトは、コーポレートカラーである赤を基調にしたシンプルかつ力強いデザインが特徴です。ファーストビューには「服を変え、常識を変え、世界を変えていく『人』へ。」という企業理念を大胆に掲示し、訪問直後からブランドメッセージを強く印象づけています。

特筆すべきは、職種紹介よりも先に企業紹介やサステナビリティへの取り組みを丁寧に伝えている点です。これにより、業務内容以前に「どんな価値観を持つ企業なのか」を理解した上で応募を検討できる構成になっています。理念への共感を重視した設計は、同社のビジョンに賛同できる人材に絞り込む効果を持ち、企業ブランディングと採用を一体化させた事例といえます。

株式会社メルカリ

株式会社メルカリ

▲出典:株式会社メルカリ

株式会社メルカリの採用サイトは、ブランドカラーを基調とした鮮やかなアクセントを取り入れつつ、シンプルで力強いデザインが印象的です。サイト全体を通してミッションやバリューが明確に打ち出されており、同社のビジョンに共感し、ミッション達成に主体的に関わりたい人材に向けたメッセージが一貫して伝えられています。

差別化ポイントとして特に挙げられるのが、FAQ(よくある質問)の充実度です。質問数が多いだけでなく、カテゴリごとに整理されているため、求職者が知りたい情報にスムーズにたどり着ける設計になっています。こうした求職者目線の情報設計は、デザイン面だけでなくコンテンツ面でもブランドイメージとの高い親和性を保っており、安心感と信頼感を与える採用サイトとなっています。

株式会社電通グループ

株式会社電通グループ

▲出典:株式会社電通グループ

株式会社電通グループの採用サイトは、「いま、自分にないものを。まだ、世の中にないものを。」という大胆な採用コピーが強い印象を残します。広告業界のトップランナーとして新たな価値を生み出し続けてきた同社が、先の見通せない時代においても挑戦を続けていくという力強いメッセージが込められています。

大きな特徴は、人材そのものにフォーカスしたコンテンツ設計です。単なる仕事内容の説明にとどまらず、「社員の挑戦を覗く」「社員の生き方を覗く」といった切り口が採用されています。働き方や価値観、挑戦の軌跡を可視化することで、企業理念と社員のリアルな姿が結びつき、共感を軸に応募を促すブランディングに成功している事例といえるでしょう。

株式会社三井住友銀行

株式会社三井住友銀行

▲出典:株式会社三井住友銀行

株式会社三井住友銀行の採用サイトは、「挑戦者よ、世界を揺らせ」という挑戦的なキャッチコピーが強く心に残ります。堅実・保守的といった銀行業界のイメージをあえて覆し、個性や挑戦を尊重する姿勢を前面に打ち出したブランディングが特徴です。デザイン自体は緑と白を基調とした落ち着いた構成でありながら、コピーの持つメッセージ性によって鮮烈な印象を与えています。

画一的になりがちな大手銀行の採用サイトにおいて、一人ひとりの価値観やキャリア、挑戦する姿勢を丁寧に描くことで、若年層にも響く先進的なイメージを構築しています。また、画面下部に固定表示されるバナーを活用した動線設計も特徴的。「挑戦」というコンセプトを軸に、巨大な金融機関でありながら現代的で体験価値の高い採用体験を実現している事例です。

JR東日本(東日本旅客鉄道株式会社)

JR東日本(東日本旅客鉄道株式会社)

▲出典:JR東日本(東日本旅客鉄道株式会社)

JR東日本の採用サイトは、コンテンツが次々と展開される無限スクロールのトップページによって、訪問者を自然と世界観へ引き込む設計が特徴です。「その想いが、始発になる。」というキャッチコピーからは、社会インフラを支える仕事の重みと、一人ひとりの想いからすべてが始まるという同社ならではの価値観が伝わってきます。

サイト内には写真を豊富に用い、鉄道現場の仕事にとどまらず、IT、都市開発、生活サービスなど、多様な分野での働き方があることを視覚的に表現。現場で働く社員の姿や日常のワンシーンが丁寧に切り取られており、組織の一員としてだけでなく、役割と意思を持った個人として働くイメージを持ちやすい構成です。公共性の高い仕事に挑戦したい人材に対し、強い訴求力を持つ採用サイトといえるでしょう。

エンジニア・デザイナー採用に強い採用サイト事例5選

エンジニアやデザイナーの採用では、会社の知名度や条件に加えて、技術環境、開発・制作文化、担当できる領域、キャリアの選択肢を具体的に伝える必要があります。

採用サイト事例 特徴
エムスリー株式会社
  • 「医療×ITで世界を変える」というミッションを前面に押し出した構成
  • 白基調×先進的グラフィックでテック企業らしさを強調
  • 医療業界の枠にとらわれないIT志向のブランディング
スマートニュース株式会社
  • 写真が切り替わるファーストビューで社内の雰囲気を直感的に表現
  • 日英2か国語対応でグローバル人材を強く意識した設計
  • 主張しすぎない洗練されたデザインで先進性を訴求
サイボウズ株式会社
  • 新卒・キャリア・ポテンシャル採用を同一サイトで展開
  • 職種選択フォームによる高い検索性と分かりやすい導線
  • UXを重視した情報設計で幅広い職種に対応
株式会社kubell(旧Chatwork株式会社)
  • 「99.7%の働くを変える」という明確なミッション訴求
  • 白×オレンジの配色でシンプルながら印象に残るデザイン
  • 人材像や社内制度を積極的に開示しカルチャーフィットを重視
KDDIテクノロジー
  • 開発体制や技術方針など技術情報を詳細に開示
  • 多様な技術領域に挑戦できる環境を強調
  • 社員インタビューを通じて働き方やカルチャーを具体化

エムスリー株式会社

エムスリー株式会社

▲出典:エムスリー株式会社

エムスリー株式会社の採用サイトは、「医療×ITで世界を変える。」というミッションを前面に掲げ、近未来的でテック企業らしいファーストビューが強い印象を残します。白を基調としたシンプルなデザインに先進的なグラフィックを組み合わせることで、高度なIT技術によって医療課題に挑む姿勢を視覚的に表現しています。

医療系企業でありながら、従来の業界イメージにとらわれないIT企業然としたデザインを採用している点が大きな特徴です。堅さよりもテクノロジーによる変革を訴求することで、エンジニアが魅力を感じやすいブランディングに成功しています。「先端技術に挑戦できそう」「IT企業と遜色ない洗練さ」といった声も多く、技術志向の人材から高い評価を得ている事例です。

スマートニュース株式会社

スマートニュース株式会社

▲出典:スマートニュース株式会社

スマートニュース株式会社の採用サイトは、ファーストビューに複数の写真を四角いフレーム内に配置し、一定間隔で切り替わる演出が特徴です。静止画を活用したリズミカルなビジュアル表現によって、働く社員の様子や社内の雰囲気を直感的に伝えています。視線を引きつけつつも主張しすぎないデザインで、全体として洗練された印象を与える設計です。

特に注目すべき点は、動きのあるビジュアル表現と、サイト全体が日英2か国語に対応している情報設計。写真を通じてグローバルな職場環境や多様な人材が活躍する様子を自然に伝えつつ、海外人材やバイリンガル人材にも配慮した構成となっています。「社内の雰囲気が自然に伝わる」「国際的で先進的な会社だと感じる」といった評価も多く、グローバル志向のエンジニア採用に強い事例といえるでしょう。

サイボウズ株式会社

サイボウズ株式会社

▲出典:サイボウズ株式会社

サイボウズ株式会社の採用サイトは、新卒・キャリア・ポテンシャル採用を同一サイト内で展開し、多様な応募者に対応している点が特徴です。職種数の多さを前提に、職種選択フォームを設けることで、求職者が自分に合った情報へスムーズにアクセスできる設計になっています。

特に評価されているのは、サイト内の検索性と情報設計の完成度の高さです。複数の採用区分を一元化しながらも、直感的で迷いにくいナビゲーションを実現しており、UXの観点で非常に優れています。「知りたい情報にすぐ届く」「親切な設計」といった声も多く、エンジニアを含む幅広い職種の応募者から支持されている事例です。

株式会社kubell(旧Chatwork株式会社)

株式会社kubell(旧Chatwork株式会社)

▲出典:株式会社kubell(旧Chatwork株式会社)

株式会社kubellの採用サイトは、「人とテクノロジーで、99.7%の働くを変える。」という強いコンセプトを前面に打ち出し、日本の事業者の99.7%を占める中小企業の働き方を変えるという明確な使命感を表現しています。ベンチャー企業としての覚悟や成長意欲をストレートな言葉で伝えることで、会社の目指す方向性が一目で理解できる構成が魅力的です。

デザイン面では、白を基調としたシンプルなレイアウトに、コーポレートカラーであるオレンジを随所に効かせることで、余白を活かしつつも印象に残るビジュアルを実現。また、Chatworkならではの人材像や独自の社内制度を積極的に発信し「どんな人が、どんな価値観で働いているのか」が伝わりやすく、カルチャーフィットを重視した採用を後押ししています。

KDDIテクノロジー

KDDIテクノロジー

▲出典:KDDIテクノロジー

KDDIテクノロジーの採用サイトは、技術力の発揮と成長機会を前面に打ち出している点が大きな特徴です。開発体制や技術方針、エンジニアの技術成長を支える仕組みなど、現場目線の技術的な情報を丁寧に紹介しており、入社後にどのようなキャリアを描けるのかを具体的にイメージしやすい構成になっています。

また、技術への探究心やイノベーションを重視する姿勢、多彩な技術領域に挑戦できる環境を強調している点も、技術志向の高い人材にとって魅力的なポイントです。さらに、「KTEC TIMES」をはじめとした社員インタビューやカルチャー紹介コンテンツを通じて、実際の働き方や価値観を伝えており、候補者の共感を高める工夫が随所に見られます。

ストーリー・コンテンツで魅せる採用サイト事例5選

ストーリー性のある採用サイトは、制度や仕事内容だけでは伝わりにくい企業の価値観を、社員の経験や事業の背景を通じて伝えられます。

採用サイト事例 特徴
株式会社講談社
  • カラフルなイラストを用いた大胆なファーストビューで高い視認性
  • 「つくる/届ける/支える/活かす」の4軸で職種を直感的に整理
  • 就活生視点のストーリーコンテンツで企業との距離感を縮めている
株式会社集英社
  • 白基調の余白あるデザインで挑戦意欲を刺激する世界観
  • 「ここでやりたい100のこと」による未来志向のメッセージ訴求
  • 若手社員紹介や街紹介など応募者目線のコンテンツが充実
株式会社フェリシモ
  • 「物語性のある採用体験」を軸にした一貫した世界観設計
  • 神戸や大海原を想起させるキービジュアルで挑戦と共創を表現
  • 制度紹介もストーリーの一部として組み込んだ構成
株式会社リクルート
  • 挑戦を促す強いコピーで価値観を明確に訴求
  • 動画や社員インタビューを活用した立体的な情報提供
  • 長期的なキャリア視点を考えさせる設計で理解しやすい
株式会社エターナルホスピタリティグループ(旧鳥貴族ホールディングス)
  • 鳥モチーフのアニメーション演出による強い印象付け
  • 事業特性を活かした一貫性のある世界観設計
  • ストーリー仕立てで企業理解が深まる体験型コンテンツ

株式会社講談社

株式会社講談社

▲出典:株式会社講談社

講談社の採用サイトは、ファーストビューにカラフルで目を惹くイラストを大胆に配置し、従来の出版社の採用サイトとは一線を画すビジュアルで印象づけています。イラストや写真、アニメーションなど多彩な表現手法を取り入れながらも、情報設計が整理されており、遊び心と読みやすさを高いレベルで両立している点が特徴です。

職種紹介は「つくる」「届ける」「支える」「活かす」の4つの柱で構成され、出版ビジネスに関わる多様な仕事を直感的に理解できるよう工夫されています。また、新入社員による職場案内ツアーや内定者の就活振り返りなど、就活生の視点に立ったストーリー性のあるコンテンツも充実。企業と応募者の距離を縮め、仕事や働く人を具体的にイメージさせる点が大きな差別化ポイントです。

株式会社集英社

株式会社集英社

▲出典:株式会社集英社

集英社の採用サイトは、白を基調とした余白のあるデザインに、業務シーンを切り取った写真を効果的に配置し、若い世代の挑戦意欲を刺激する世界観が特徴です。創業100年という節目を背景に「ここでやりたい100のこと」というメッセージを掲げ、作品・作家・読者と長年向き合ってきた姿勢を、未来志向のストーリーとして丁寧に表現しています。

また、新入社員紹介や若手社員アンケート、会社の所在地である神保町のおすすめスポット紹介など、就活生の視点に寄り添ったコンテンツも充実。企業の歴史やビジョンを一方的に語るのではなく、「この場所で自分は何を実現できるのか」を自然と想像させる点が、多くの支持を集めている理由といえるでしょう。

株式会社フェリシモ

フェリシモ株式会社

▲出典:株式会社フェリシモ

フェリシモの採用サイトは、「物語性のある採用体験」を一貫して重視しており、独創的な表現によって企業の価値観を伝えている点が特徴です。創業60周年という節目に合わせて「ひとりでは、たどりつけない場所へ。」をテーマに掲げ、本社のある神戸や大海原を想起させるキービジュアルを軸に、挑戦と共創を感じさせる壮大な世界観を描いています。

サイト全体は高い統一感のあるデザインで構成されており、「フェリシモ部活」「神戸学校」「長期特別休暇」など、人材育成や学びを支える制度もストーリーの一部として自然に紹介されています。制度や仕組みを単なる情報として並べるのではなく、個人の想いや熱量を尊重する企業文化が物語として浮かび上がる設計が印象的です。

株式会社リクルート

株式会社リクルート

▲出典:株式会社リクルート

リクルートの採用サイトは、「踊れ。どしゃぶりの機会のなかで。」という強いメッセージを掲げ、変化の激しい環境の中で自ら考え、行動し続ける人材に向けた呼びかけが印象的です。見えないゴールに対して答えを自らつくり出す姿勢を重視しており、挑戦的な価値観がコピーやビジュアル全体から一貫して伝わってきます。

大手企業ならではのコンセプトムービーや社員インタビュー動画を効果的に活用し、仕事観やキャリアの考え方を立体的に伝えている点も特徴。また、多様なキャリアデザインを支える制度も丁寧に紹介されており、「長期的にどのような成長を目指したいのか」を求職者自身に問いかける構成になっています。コピーの力と分かりやすい情報設計により、情報量が多くても理解しやすい採用サイトとして高い評価を得ています。

株式会社エターナルホスピタリティグループ(旧鳥貴族ホールディングス)

株式会社エターナルホスピタリティグループ(旧鳥貴族ホールディングス)

▲出典:株式会社エターナルホスピタリティグループ(旧鳥貴族ホールディングス)

エターナルホスピタリティグループの採用サイトは、一見するとシンプルなトップページでありながら、スクロールや操作に応じて社員に鳥の翼が生えるアニメーション演出が現れるなど、思わず目を奪われるユニークな仕掛けが特徴です。企業の実績や社員の魅力を、堅い説明ではなくストーリー仕立てで楽しく伝えることで、自然と読み進めたくなる体験を生み出しています。

焼鳥チェーンという事業特性を最大限に活かし、サイト全体を「鳥」のモチーフで一貫させた世界観が魅力。コンテンツの随所に企業イメージや社員の人柄、成長ストーリーが散りばめられており、楽しみながら会社理解が深まる設計になっています。「Global YAKITORI Family」を目指す理念とも強く結びつき、ユーモアとメッセージ性を両立した採用サイトとして、若年層から高い評価を得ています。

中小企業・スタートアップに参考になる採用サイト事例5選

大手企業の採用サイトは参考になりますが、制作予算やブランド認知、採用人数が異なるため、そのまま再現できるとは限りません。

中小企業・スタートアップでは、社員写真、職種紹介、社員インタビュー、数字で見る会社、分かりやすいCTAなど、継続して運用できる施策から取り入れることが重要です。

採用サイト事例 特徴
株式会社GIG
  • 文字×アニメーションによる高いインタラクション性
  • サイト体験そのものが企業理解につながる設計
  • 自社CMS「LeadGrid」を活用した表現力の高さ
つばめタクシー大和グループ
  • 社員動画を用いたインパクトあるトップページ
  • 福利厚生や労働環境まで網羅した情報量の多さ
  • 遊び心と実用性を両立した中小企業の好例
ポート株式会社
  • シングルページ風スクロールによる物語的演出
  • 社員同士の本音トークなど深掘りされた人材コンテンツ
  • ビジュアルと内容の両面で完成度が高い
株式会社スタイラジー
  • 社員写真を活用した「人」が見えるファーストビュー
  • 有給取得日数や残業時間を視覚的に開示
  • 透明性と誠実さで安心感を与える設計
株式会社ファイブニーズ
  • 急成長ベンチャーらしいスピード感と熱量の訴求
  • 社員写真を多用し現場のリアルを伝える構成
  • キャリアや評価制度をオープンに示した設計

株式会社GIG

株式会社GIG

▲出典:株式会社GIG

GIGの採用サイトは、文字表現とアニメーションを組み合わせたインタラクティブなデザインが特徴で、遊び心のある社風やクリエイティブへのこだわりが直感的に伝わる構成になっています。スクロールに合わせて細かなアニメーションが次々と動き、エントリーボタンの色が背景に応じて変化するなど、細部まで丁寧に作り込まれている点も印象的です。

特に注目したいのは、サイト体験そのものが企業理解につながる設計になっている点です。高度なインタラクションデザインによって閲覧者を飽きさせず、自然とGIGの価値観やカルチャーに引き込まれる構成が実現されています。小規模な組織でありながら、自社開発CMS「LeadGrid」を活用して表現力の高い採用サイトを構築している点は、中小企業やスタートアップにとって参考になる事例といえるでしょう。

さらに、GIGはフリーランス・副業人材向けサービス「Workship」や転職支援サービスの「Workship CAREER」を運営している点も大きな強みです。採用サイト制作にとどまらず、母集団形成やターゲット設計といった採用戦略まで含めて一気通貫で相談できるため、「採用の入口設計から見直したい」と考える企業にとって、心強いパートナーとなる存在です。

つばめタクシー大和グループ

つばめタクシー大和グループ

▲出典:つばめタクシー大和グループ

つばめタクシー大和グループの採用サイトは、名古屋市で売上・シェアNo.1を誇るタクシー会社らしく、トップページに社員の働く姿を映した動画を大胆に配置した、記憶に残るビジュアルが特徴です。インパクトのある演出で興味を惹きつけつつも、研修制度やドライバー紹介、労働環境など、求職者が知りたい情報を網羅的に掲載しており、デザイン性と実用性を高いレベルで両立しています。

特筆すべきは、遊び心のある表現と情報量の多さを両立させている点です。地方の中小企業では省略されがちな福利厚生や勤務体系、働き方の詳細まで丁寧に紹介されており、応募前の不安をしっかり解消できる構成になっています。スクロールに合わせて変化するインタラクティブなビジュアルで注目を集めながら、求職者の疑問に一つひとつ答える設計は、採用サイトづくりの参考になる事例です。

ポート株式会社

ポート株式会社

▲出典:ポート株式会社

ポート株式会社の採用サイトは、スクロール操作に合わせて複数のコンテンツが段階的に展開される、シングルページ風の演出が特徴です。スタイリッシュなビジュアルで視線を惹きつけつつ、社員紹介や社員同士のトークセッションなど、各コンテンツには十分な情報量があり、仕事に対する想いや印象的なエピソードが丁寧に語られています。

特に魅力的なのは、物語を追うように読み進められる演出と、深掘りされた社員ストーリーを組み合わせている点です。社員同士の本音トークやリアルな体験談を豊富に盛り込むことで、求職者の共感やモチベーションを高める設計が際立っています。ビジュアルの完成度とコンテンツの厚みを両立しており、中小企業の採用サイト事例の中でも完成度の高い事例です。

株式会社スタイラジー

株式会社スタイラジー

▲出典:株式会社スタイラジー

スタイラジーの採用サイトは、システム開発を手がける企業らしく、堅実さと親しみやすさを両立した構成が特徴です。ファーストビューでは複数の社員写真をスライドショー形式で表示し、多様な働き方や個性を持つ社員の存在を印象づけています。少人数企業でありながら、「人」にフォーカスした見せ方によって、会社の雰囲気が直感的に伝わる設計です。

採用サイト内では、有給取得日数や平均残業時間をグラフやアイコンを用いて視覚的に開示しており、数値情報をデザインの一部として提示することで、透明性の高い企業姿勢を強く印象づけています。「社内の情報開示がしっかりしていて信頼できる」「具体的な数字が分かり安心した」といった評価も多く、誠実さと安心感で応募者の背中を押す、中小企業の採用サイトとして参考になる事例です。

株式会社ファイブニーズ

株式会社ファイブニーズ

▲出典:株式会社ファイブニーズ

ファイブニーズの採用サイトは、急成長ベンチャーらしいスピード感と人の魅力を前面に打ち出した構成が特徴です。トップページや各コンテンツでは社員の写真や現場の様子が多く使われており、事業の勢いや社内の熱量が直感的に伝わるデザインになっています。中古酒買取・販売というニッチで専門性の高い事業について、ストーリーを交えながら分かりやすく紹介されている点が印象的です。

また、キャリアステップや評価制度、求める人物像を比較的オープンに示している点も特徴で、「どんな環境で、どんな成長が期待できるのか」を具体的にイメージしやすい設計になっています。「ベンチャーらしい挑戦的な雰囲気」「人を軸にした会社」という評価が多く、勢いのある組織で成長したい人材に強く訴求する採用サイト事例といえるでしょう。

なお、ここで紹介した以外にも魅力的な採用サイトはあります。もしもおしゃれな採用サイトをお探しの場合は、こちらの記事で詳しくまとめているので、合わせてご一読ください!

採用サイト事例からわかる評価されるサイトの共通点

評価される採用サイトには、デザイン性だけでなく、ターゲットの明確さ、情報の一貫性、働くイメージの具体性、情報の探しやすさ、応募導線という共通点があります。

採用ターゲットが明確に設定されている

評価される採用サイトは、「誰に応募してほしいのか」が明確です。

新卒、中途、管理職、エンジニア、デザイナーなど、ターゲットによって必要な情報や適した表現は異なります。

ターゲットを明確にすると、自社と相性のよい応募者を集めやすくなり、入社後のミスマッチ防止にもつながります。

企業・仕事・人の魅力が一貫して伝わる

企業理念、仕事内容、社員の価値観が、同じ方向性で伝わっていることも共通点です。

トップページでは挑戦を訴求しているのに、職種紹介や社員インタビューから挑戦の実態が見えなければ、メッセージの説得力が弱くなります。

理念を仕事や社員の経験まで一貫して反映することで、条件だけでは伝えられない企業の魅力を示せます。

応募後の働くイメージが具体的に想像できる

評価される採用サイトでは、求職者が入社後の働き方を想像できる情報が用意されています。

社員インタビューや1日の流れ、プロジェクト事例、チーム構成、キャリアパス、オフィス・リモート環境などが代表例です。

良い面だけでなく、仕事の難しさや求められる役割も伝えることで、応募者が自分との相性を判断しやすくなります。

求職者が知りたい情報へ迷わずアクセスできる

採用サイトは情報量を増やすだけでなく、必要な情報を探しやすくすることが重要です。

新卒の求職者は企業理念、研修、若手社員のキャリアなどを確認する一方、中途求職者は具体的な仕事内容、募集要項、待遇、チーム、評価方法などを優先する場合があります。

採用区分や職種別に入口を分け、ナビゲーション、カテゴリ、検索・絞り込み機能を使って情報を整理しましょう。

募集要項から応募までの導線が設計されている

採用サイトは、企業への理解や共感を最終的に応募へつなげる必要があります。

トップページ、職種紹介、社員インタビューなど、どのページからでも募集要項へ進める導線を用意しましょう。求人詳細から応募フォームまでの移動も分かりやすくする必要があります。

デザイン、コンテンツ、応募導線の3つがそろって初めて、採用成果につながるサイトになります。

採用サイト事例から学ぶ、設計時に意識すべきポイント

採用サイト事例から学ぶ、設計時に意識すべきポイント

採用サイト事例から学ぶ、設計時に意識すべきポイント

他社事例を自社へ応用するには、デザインを模倣するのではなく、採用目的とターゲットに合わせて情報を再設計する必要があります。

初めに目的・KPIを決める

採用サイトの制作前に、何を改善するためのサイトなのかを決めましょう。

応募数を増やしたい場合と、採用ミスマッチを減らしたい場合では、必要なコンテンツや導線が異なります。

目的に応じて、次のようなKPIを設定します。

  • 採用サイトへのアクセス数
  • 求人詳細ページの閲覧数
  • 応募ボタンのクリック率
  • 応募完了率
  • 説明会の申込数
  • 採用経路別の応募・採用数
  • 選考辞退率

採用ターゲット別に情報設計を考える

新卒と中途、経験者と未経験者、エンジニアと営業職では、応募時に確認する情報が異なります。

ターゲットごとに知りたい情報を整理し、必要に応じて採用区分別・職種別のページを作成しましょう。

すべての情報を同じ順番で見せるのではなく、ターゲットの関心が高い情報から提示することが重要です。

デザインは手段であり、目的ではない

採用サイトのデザインは、企業の魅力や価値観をターゲットへ伝えるための手段です。

アニメーションや動画を取り入れても、仕事内容や募集要項が分かりにくければ採用成果にはつながりません。

参考事例を見るときは、表現をそのまま真似るのではなく、「なぜこのデザインを採用したのか」を考えましょう。

求職者が知りたい情報から優先順位を決める

企業が伝えたい内容だけでなく、求職者が応募を判断するために必要な情報から優先順位を決めます。

  • 具体的な仕事内容
  • 給与・待遇
  • 勤務地・勤務時間
  • 働く環境
  • 社員・チーム
  • キャリアパス
  • 評価制度
  • 選考フロー

まず要点を提示し、詳しい内容は個別ページで確認できるようにすると、情報量が多くても読みやすくなります。

公開後もアクセス・応募データをもとに改善する

採用サイトは公開して終わりではありません。アクセスや応募データを確認し、継続的に改善しましょう。

GA4やSearch Console、採用管理システムなどを使い、次の項目を確認します。

  • どの検索語・流入元から訪問しているか
  • どの求人・社員ページが読まれているか
  • どのページで離脱しているか
  • 応募ボタンがクリックされているか
  • 応募フォームで離脱していないか
  • 求人別の応募率・採用率はどうか

閲覧されているのに応募されない場合は、仕事内容や条件が不足している可能性があります。応募ボタンが押されない場合は、CTAの位置や文言も検証しましょう。

採用サイトに必要なコンテンツとは?事例からわかる掲載項目

採用サイトに必要な内容とは?事例からわかる最低限押さえたい設計要素

採用サイトでは、企業理念だけでなく、仕事内容、社員、働く環境、待遇、選考に関する情報を掲載する必要があります。

掲載項目 求職者へ伝える内容
ミッション・ビジョン・パーパス 企業の存在意義、目指す未来、仕事の目的
仕事内容・職種紹介 業務内容、役割、必要なスキル、キャリア
社員インタビュー・働く環境 一緒に働く人、企業文化、チーム、働き方
募集要項・待遇・福利厚生 給与、雇用形態、勤務地、勤務時間、休日、制度
選考フロー・FAQ 選考方法、面接回数、期間、応募前の疑問への回答

企業のミッション・ビジョン・パーパス(MVP)

ミッション・ビジョン・パーパスは、求職者が「なぜこの会社で働くのか」を考えるための情報です。

事業内容だけでなく、会社が何を実現し、社会へどのような価値を提供したいのかを伝えましょう。理念を掲載するだけでなく、実際の事業や仕事、社員の行動と結びつけることが重要です。

※表については変更なし

仕事内容・職種紹介

仕事内容・職種紹介では、「何をする仕事か」に加えて、担当範囲、チームにおける役割、入社後に期待される成果まで説明します。

エンジニアなら技術環境や開発工程、デザイナーなら制作物やレビュー体制、営業なら顧客・商材・営業手法など、職種固有の情報も掲載しましょう。

社員インタビュー・働く環境

社員インタビューでは、入社理由、仕事内容、仕事の難しさ、成長、今後の目標などを紹介します。

働く環境については、オフィスや設備だけでなく、リモートワーク、チーム構成、コミュニケーション、評価、研修なども具体化しましょう。

複数の社員が似た内容を話すだけにならないよう、職種、年代、役職、入社経路などの異なる社員を選ぶことが大切です。

募集要項・待遇・福利厚生

募集要項には、応募を判断するために必要な条件を明記します。

  • 雇用形態
  • 給与・報酬
  • 勤務地
  • 勤務時間
  • 休日・休暇
  • 試用期間
  • 必要な経験・スキル
  • 福利厚生
  • リモートワーク・副業などの制度

「当社規定による」といった表現が多いと、求職者が他社と比較しにくくなります。公開できる範囲で具体的に記載しましょう。

選考フロー・よくある質問

選考フローでは、書類選考、面接、適性検査、内定までの順序を明確にします。

面接回数、オンライン対応、必要書類、標準的な選考期間も記載すると親切です。

FAQでは、服装、面接形式、配属、入社時期、未経験応募、リモートワークなど、候補者が応募前に感じやすい不安へ回答します。

事例からわかる採用サイトを魅力的に見せるデザイン・コンテンツの工夫

かっこいい・おしゃれ・面白い採用サイトを作ること自体が目的ではありません。企業の魅力を分かりやすく伝え、求職者を応募へ導くためにデザインとコンテンツを活用することが重要です。

魅力的な採用サイトには、次の3要素が必要です。

  • デザイン:企業らしい配色・写真・文字・動き
  • コンテンツ:仕事・社員・文化・待遇に関する具体的な情報
  • 導線:募集職種・求人詳細・応募フォームへの分かりやすい移動
要素 工夫するポイント
ファーストビュー ターゲットと企業の特徴が短時間で理解できるようにする
キャッチコピー 企業の価値観や採用メッセージを短く具体的に表現する
写真・動画 実際の社員、仕事、職場の雰囲気を見せる
配色・タイポグラフィ 企業ブランドと読みやすさを両立する
アニメーション 情報の順序や操作を補助する範囲で使用する
社員コンテンツ 職種・年代・役職の異なる社員を紹介する
数字・データ 残業、休暇、年齢構成などを視覚的に伝える

特に写真や動画は、素材サイトの画像ではなく、可能な限り実際の社員や職場を撮影しましょう。企業固有の情報は、他社との差別化と信頼性の向上にもつながります。

アニメーションは企業の先進性や楽しさを伝えられる一方、多用すると表示速度や読みやすさを損ないます。動きを止められる設計や、スマートフォンでも情報を取得できる構成にすることが大切です。

採用サイト事例から見えてくる、よくある失敗パターン

採用サイト制作では、デザインやコンテンツを増やすことが目的になり、求職者の応募判断に必要な情報が不足するケースがあります。

失敗例 なぜ問題か 改善方法
デザインを優先しすぎて情報が探しにくい 仕事内容や募集要項へたどり着けない ナビゲーションとCTAを先に設計する
誰に向けたサイトか分からない メッセージが抽象的になり、誰にも刺さらない 職種・経験・価値観までターゲットを具体化する
仕事内容・職種紹介が抽象的 自分が活躍できるか判断できない 担当業務、役割、スキル、キャリアを記載する
社員インタビューが似た内容ばかり 組織や仕事の多様性が伝わらない 職種・年代・役職・入社経路の異なる社員を選ぶ
情報が多すぎて読まれない 重要な情報が埋もれ、スマホで離脱されやすい 要点と詳細を分け、情報の優先順位を整理する
応募CTAまでたどり着きにくい 興味を持った求職者を応募へ誘導できない 各コンテンツから募集要項へ進める導線を置く
公開後に更新されていない 古い制度や終了した求人が不信につながる 更新担当者と確認頻度を決める

採用サイトは、見た目が完成していても、情報が古ければ信頼を損ないます。募集要項だけでなく、社員の所属、制度、数値データ、採用コピーも定期的に見直しましょう。

▼こちらもチェック!

2026年の採用サイトデザインのトレンド

2026年の採用サイトでは、印象的なビジュアルやアニメーションに加えて、実際の社員・仕事を具体的に見せるコンテンツ、スマートフォンでの使いやすさ、アクセシビリティが重視されています。

トレンド 採用成果への活かし方 注意点
大きな写真・動画を使ったファーストビュー 働く人や職場の雰囲気を短時間で伝える 容量を圧縮し、表示速度を確認する
大胆なタイポグラフィー 採用メッセージや企業の価値観を印象づける 動かしすぎず、可読性を優先する
スクロール連動の演出 情報をストーリーの順番で見せる 長すぎる演出や操作の強制を避ける
マイクロインタラクション ボタンやリンクの操作性を分かりやすくする スマホでも同じ情報を取得できるようにする
社員の自然な写真・短尺動画 社員の人柄やチームの雰囲気を伝える 演出しすぎて実態と離れないようにする
数字・データの可視化 働き方や組織の特徴を理解しやすくする 集計時点・定義・対象範囲を明記する
職種別の情報設計 専門人材へ必要な情報を届ける 職種ページ間で情報量に差をつけすぎない
アクセシビリティへの配慮 より多くの求職者が情報を利用できるようにする 色だけに頼らず、文字サイズや操作性も確認する

トレンドを取り入れる場合も、「採用ターゲットへ何を伝えるために使うのか」を明確にしましょう。

装飾目的の動画やエフェクトによって表示速度やスマートフォンでの操作性が低下すると、応募機会を失う可能性があります。

なお、「2026年のトレンド」という表記を維持する場合は、翌年以降も年次・事例・技術動向を更新してください。

採用サイトのデザイン事例で参考にしたいサイト

採用サイトのデザインを考える際は、実際の採用サイトを多く見て、レイアウトや配色、写真の使い方、導線設計などを比較することが大切です。

特に採用サイトは、企業の魅力や働く人の雰囲気を伝える役割があるため、一般的なコーポレートサイトとは異なる視点でデザインを検討する必要があります。

ここでは、採用サイトのデザイン事例を探す際に参考にしたいギャラリーサイトを5つ紹介します。

SANKOU!

SANKOU!は、日本国内のおしゃれなWebサイトやLPを集めたデザインギャラリーサイトです。採用サイトのカテゴリも用意されており、新卒採用・中途採用など、さまざまな採用サイトの事例を確認できます。採用サイトカテゴリでは、写真やコンテンツが魅力的なサイトなど、幅広い業種・テイストの事例が掲載されています。

デザインの見た目だけでなく、業種やサイトの雰囲気、レイアウトの方向性を比較しやすい点が特徴です。採用サイトのファーストビューや社員紹介ページ、募集要項への導線などを検討する際にも役立ちます。

自社の採用サイトで「どのような印象を与えたいか」がまだ固まっていない場合は、まずSANKOU!で多様な事例を見て、方向性を整理するとよいでしょう。

▼サイトURLはこちら
https://sankoudesign.com/category/recruit/

MUUUUU.ORG

MUUUUU.ORGは、クオリティの高いWebデザインを集めたギャラリーサイトです。特に、縦に長いレイアウトのWebサイトを中心に掲載している点が特徴で、トップページが縦長になりやすい採用サイトとの相性もよいサイトです。採用サイトカテゴリも用意されており、採用サイトのデザイン事例をまとめて確認できます。

採用サイトでは、企業メッセージ、事業紹介、社員インタビュー、働く環境、募集要項など、多くの情報を1ページの流れで見せるケースがあります。MUUUUU.ORGは縦長の構成を参考にしやすいため、スクロールに合わせた情報設計やコンテンツの見せ方を考える際に役立ちます。

デザイン性の高い採用サイトを作りたい場合や、印象に残るトップページを検討したい場合に参考にしやすいでしょう。

▼サイトURLはこちら
https://muuuuu.org/category/sitetype/recruit

Tau Magazine

Tau Magazineは、デザインや構造の参考になるWebサイトを紹介しているギャラリーサイトです。採用情報カテゴリでは、企業の採用サイトやリクルートサイトの事例が掲載されており、デザインの見た目だけでなく、サイト構成やコンテンツの見せ方を考える際にも参考になります。

採用サイトは、ただおしゃれに見せるだけでなく、求職者が必要な情報へスムーズにたどり着ける設計が重要です。Tau Magazineでは、トップページのビジュアルやカテゴリ情報を見ながら事例を探せるため、近い業種や雰囲気のサイトを見つけやすい点が魅力です。

採用メッセージ、社員紹介、働く環境、制度紹介など、どのようなコンテンツをどの順番で見せるかを検討する際にも活用できます。

▼サイトURLはこちら
https://www.tau-magazine.com/blog/archives/category/web/recruit

URAGAWA

URAGAWAは、Webサイトのデザイン事例を「サイトタイプ」や「業種」などから探せる参考サイトです。採用サイトのカテゴリもあり、さまざまな企業の採用サイト事例を確認できます。採用サイトカテゴリでは、業界別の絞り込みもできるため、自社と近い業種の採用サイトを探したい場合にも便利です。

URAGAWAの特徴は、単にデザイン事例を見るだけでなく、サイトの雰囲気や表現の方向性を比較しやすい点です。採用サイトでは、業界によって求職者に伝えるべき魅力が異なります。

たとえば、IT企業であれば先進性や成長環境、メーカーであればものづくりへのこだわり、サービス業であれば人の魅力や現場の雰囲気が重要になります。URAGAWAを活用すれば、業種ごとの見せ方の違いを把握しながら、自社に合うデザインの方向性を検討できます。

▼サイトURLはこちら
https://mirai-works.co.jp/uragawa/type/recruit/

イケサイ

イケサイは、Webデザインの参考になる「いけてるサイト」を集めたギャラリーサイトです。就職・求人・採用サイトのカテゴリがあり、採用関連のWebデザイン事例をまとめて確認できます。採用カテゴリでは、かっこいいサイト、おしゃれなサイト、クールなサイトなど、幅広いテイストの事例が掲載されています。

採用サイトのデザインでは、企業らしさを表現することが重要です。イケサイは視覚的に印象の強い事例も探しやすいため、配色や写真、フォント、レイアウトなどのアイデアを得たいときに役立ちます。

特に、他社と差別化した採用サイトを作りたい場合や、ファーストビューにインパクトを持たせたい場合に参考にしやすいでしょう。デザインの方向性を複数比較しながら、自社の採用コンセプトに合う表現を探すのがおすすめです。

▼サイトURLはこちら
https://www.ikesai.com/cat/recruit/

採用サイト事例に関するよくある質問

採用サイトの事例に関して、よくある質問に回答しているので参考にしてください。

採用サイトで参考にすべき企業は?

有名企業という理由だけで選ばず、自社と採用ターゲット・企業規模・業界・募集職種が近い企業を参考にするのが基本です。

専門職を採用したい場合はエンジニア・デザイナー採用に強い事例、限られた予算で改善したい場合は中小企業・スタートアップの事例を確認してください。

複数社を比較し、自社でも再現できる要素を抽出しましょう。

かっこいい・おしゃれな採用サイトに共通する特徴は?

企業ブランドと一貫した配色・写真・コピー、余白を活かした読みやすい情報設計、スマートフォンでも迷わない応募導線などが共通しています。

かっこよさは、派手なアニメーションの多さだけでは決まりません。デザインが企業文化や採用メッセージを補強し、求職者が必要な情報を取得できることが重要です。

面白い採用サイトを作るにはどうすればいい?

奇抜な演出を増やすよりも、自社独自の文化、社員、仕事、顧客、商品、歴史をコンテンツ化することが重要です。

社員の失敗談やプロジェクトの舞台裏、1日の仕事、社内用語など、他社がそのまま模倣できない情報には独自性があります。

事業と関係のない演出を追加するのではなく、自社らしさを表現の起点にしましょう。

採用サイトにはどのような職種紹介を載せるべき?

職種名だけでなく、具体的な仕事内容、役割、1日の流れ、必要な経験・スキル、使用ツール、チーム、評価方法、キャリアパス、社員事例を掲載しましょう。

同じ「エンジニア」「営業」でも企業によって担当範囲は異なります。求人票だけでは伝わりにくい仕事の進め方や期待値まで説明することが大切です。

採用サイトのランキングは何を基準に参考にすべき?

ランキングの順位だけで判断せず、評価主体、調査対象、評価基準、調査時期を確認しましょう。

学生を対象とした調査と中途採用者を対象とした調査では、評価される企業や項目が異なります。デザイン賞、就職人気、使いやすさ、応募意向など、何を評価したランキングなのかも確認が必要です。

Workship MAGAZINEでは、根拠のない総合順位を付けず、ブランディング、専門職採用、コンテンツ、中小企業での再現性という目的別に事例を紹介しています。

まとめ|採用サイト事例を自社の採用戦略・サイト改善に活かそう

【本記事で解説した内容まとめ】

  • 採用サイト事例は自社と近いターゲット・業界・規模から選ぶ
  • デザインだけでなく仕事内容・社員情報・応募導線まで比較する
  • 良い採用サイトは企業・仕事・人の魅力が一貫している
  • 職種紹介や社員インタビューで働くイメージを具体化する
  • トレンドを取り入れる場合も採用目的とUXを優先する
  • 公開後はアクセス・応募データを確認して改善する

採用サイト事例は、デザインをそのまま模倣するためのものではありません。自社の採用課題やターゲットと照らし合わせ、「どの情報を、誰に、どの順番で伝えるか」を考えるために活用しましょう。

エンジニアやデザイナーなどの専門人材を採用したい場合は、採用サイトの改善だけでなく、求人設計や採用チャネル、候補者との接点も含めて整理する必要があります。

採用ターゲットや採用手法から見直したい企業は、IT・DX領域の採用を支援するWorkship関連サービスへの相談も検討してみてください。採用サイトの「伝え方」と候補者へ接触する「採用手法」を一体で考えることで、応募・採用につながる導線を設計しやすくなります。

Workship CAREER

▲出典:Workship CAREER

Workship CAREERは、IT・DX業界専門エージェントによるキャリアを支援するサービスです。業界に精通した専門エージェントが、エンジニア・デザイナー・マーケターなどのスキルや志向を丁寧に整理し、リモートワークやトランジション採用、副業・週3正社員といった柔軟な選択肢も含めて最適なキャリアを提案してくれます。

採用サイトを「作って終わり」にせず、成果につながる採用戦略へと昇華させるために。まずは専門家に相談するところから、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

(執筆:水無瀬あずさ 編集:猫宮しろ)

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