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ビジネス通訳を依頼するとどんなことをやってくれるの?依頼の流れや料金体系を解説

ビジネス通訳の依頼
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こんにちは。ビジネス用の通訳手配を行っているco-inと申します。企業様から通訳手配の依頼を受け、それに合わせた通訳者の手配を行っています。

この記事では「ビジネス通訳の基礎知識」、「通訳の依頼の流れ」と「通訳の料金体系」の3つについてご説明します。

co-in
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オンラインに強いビジネス通訳手配を行っております。Zoom会議などに通訳者を手配したい方はお気軽にご連絡ください。定期的な通訳依頼を行う方向けの通訳依頼システムも開発しました。URL:https://co-in.me/

ビジネス通訳の基礎知識

多くの種類がある通訳。この項では、そのなかでも多くの人にとって一番身近なビジネス通訳に焦点を当てて、知識を紹介します。

ビジネス通訳を依頼できる場面

まずは、ビジネス通訳のイメージをつかむために、実際にco-inが手がけたビジネス通訳の具体的な例を3つご紹介します。

【ベトナムの会社と土木工事の技術に関する発表会】

内容:さまざまな土木工事の技術について、参加各社が発表する内容を通訳する
出席者:役員クラス、下請け会社からの出席など50人ほど
形式:同時通訳

大切にしたポイント/感想:
役員クラスもいるので、なるべく短い時間で終わらせるために、同時通訳を利用しました。進行の円滑さが求められるため、通訳者も入れて前日にリハーサルを実施し、流れを確認しました。結果として当日もスムーズに行うことができました。

【世界中の学者が集まり、研究結果を報告しあうシンポジウム】

内容:学者が研究内容を発表し合うシンポジウム
出席者:色々な大学の教授たちと学生たち
形式:同時通訳

大切にしたポイント/感想:
大学での研究発表のため、いわゆる「ビジネス」ではありませんが、ビジネス通訳者はこのような場面でも活躍します。発表のスライドやスクリプトを用意する発表者が多かったため、事前にスクリプトをシェアいただき、通訳者にて予習を行いました。とくにシンポジウムのような場合では、研究分野における固有名詞や人名が多く登場するため、内容を事前に知らないとなかなか伝わりにくくなってしまいます。事前のスクリプトや発表者と通訳者間での打ち合わせを行い、内容のわかる訳を聴衆に届けられました。

【海外の学生を採用するときの面接】

内容:面接官と学生の1対1の会話を通訳。
言語:英語⇔日本語
出席者:面接官、採用候補者
形式:逐次通訳

大切にしたポイント/感想:
人数が少数だったこともあり、よりじっくり内容を理解するために逐次通訳を通して行いました。専門技能を持つ学生の採用だったため、シンポジウム同様、固有名詞等の理解は必要でした。しかし事前にシェアできる情報も少なかったので、一部の内容は、通訳者が訳を行いつつ途中で、「いまの発言の意図は●●という意図で大丈夫ですか?」というような確認を挟みつつ進めました。結果として双方の理解の高まる通訳ができました。

このように「ビジネス通訳」は色々な場面で利用されます。いろんなジャンルに参加できるマナーと頭の柔軟さを持ち合わせているのが通訳者です。各個人で得意ジャンルはありますが、毎回新しい会議に参加するときには、その会議に関連する知識を改めて入れていく必要があります

通訳を使うとどんなメリットがあるか

通訳を使うと、発注者は母国語で会議を進められます。母国語で会議ができると、「時間の節約」と「頭のリソースを会議に集中させること」ができます。

通訳を使わなかった場合、語彙を調べたり、会議の流れを準備したりと、母国語で会議を行う場合に比べて準備に余計な時間がかかります。通訳を利用すれば、上記のような事前準備が不要になるため「時間の節約」が可能になります。

加えて、通訳を使わなかった場合、会議中に自分のための脳内通訳をしなければなりません。母国語や外国語での言い回しを常に考えなくてはならないので、本題以外に考えなくてはいけないことが増えます。通訳を利用すれば、頭のリソースを会議の本題だけに集中させることができます。

このようなメリットがあるため、外国語でのコミュニケーションが取れる人であっても、会議の内容によっては、通訳を利用していることも多いです。

通訳の依頼の流れ

通訳会社への依頼が一般的

通訳会社を介した手配方法、通訳者に直接依頼する方法、マッチングサービスを利用する方法など色々な手段があります。

「意外」に思われる方も多いようですが、通訳依頼は、「お願いしてお金払って終わり!」というものではありません。通訳者に予習をしてもらうための資料シェアや打ち合わせ、並びに通信や機材の手配、テストなど、関連する業務が多く発生します。

そのような観点で、通訳会社(通訳エージェント)に手配を依頼するケースがもっとも簡単で一般的です。そのため、今回の記事では「通訳会社に依頼する方法」について述べていきたいと思います。

通訳会社への依頼ステップ

ステップ1. 連絡、見積もり取得、依頼先確定

通訳会社に連絡し、案件の内容をシェアします。
この時、伝える内容は代表的には以下のようなものがあります。

  • 会議の目的や背景、
  • 必要となる言語
  • 会議のジャンル
  • 議題
  • 通訳手配の予算
  • 通訳者に事前にシェアできる資料や情報には何があるか

その後、依頼の内容に応じて通訳会社が適切な通訳者の要件を定義します。そして、その要件に沿って、通訳会社が通訳者を探します。

通訳者が見つかると、通訳会社から見積もりが送られてきます。信頼できる通訳会社に依頼先を確定しましょう。

ステップ2. アサイン、案件の確定

見積もりの段階では、通訳会社は通訳者のスケジュールを「仮押さえ」とした状態です。正式な依頼を受けて、通訳者のスケジュールを確保します。そのため、見積もり受け取ったあとはなるべく早く通訳会社に連絡をしたほうがよいでしょう。

ステップ3. 本番に向けた準備期間

スケジュール確保後は通訳者は案件の予習を実施します。予習に必要な情報をシェアしたり、場合によっては当日の流れについての打ち合わせを設けましょう。

この期間に通訳者は会議の内容を予習します。初めて頼む人には「意外」だと感じることもあるようです。

会議の資料を事前に渡したり、業界に関する情報を事前に渡したりと、予習へのヘルプをちゃんとやることで、専門知識を身に着けてきます。「専門知識がいらないジャンルですよ」と言っても、とくに略称や人名、固有名詞など、初めての人には想定以上に予習が必要になるケースもありますので、少しでも共有できるとよいでしょう。

また、依頼者側は、このタイミングで通訳に必要な機材や音響の動作チェックを行いましょう。機材や音響も依頼すれば通通訳会社が手配をしてくれます。

ステップ4. 案件実施、お支払い

当日、案件を実施します。

案件終了時には「延長がなかったか」「それぞれの通訳者へのフィードバック(あれば)」等の事後レビューを通訳会社に対して行います。

その後通訳会社に対して支払いを行い案件の完了です。通訳者を複数手配した場合であっても、通訳会社1社に対して支払いを行えば完了となります。

この流れの中で一番のキモとなるのが、「ステップ3:本番に向けた準備期間」です。先程も述べましたが、通訳者が会議の内容を予習するということは、初めて頼む人には「意外」だと感じることもあるようです。しかし、当日のためには1番大事なポイントとなるので、なるべく協力すると良いでしょう。

私たちの場合は、本番のスライド資料・読み原稿・過去の関連会議で使った資料の中から可能な限り情報をいただくようにしております。

通訳の料金の価格帯

一般的な通訳料金相場

通訳の料金は一般的に「クラス」と「時間」に分かれて計算されてます。

「クラス」とは、通訳会社の中でランク付けされている通訳者のレベルです。スキル、専門知識、経験年数によってランクがつけられます。

「時間」は文字どおり通訳者に稼働してほしい時間です。通訳業界では、半日もしくは1日という単位で時間を計算します。

下記にて一般的な価格表を用意しました。

クラス 半日以内(4時間程度) 1日(8時間程度)
Sクラス(経験豊富) ¥75,000~ ¥110,000~
Aクラス ¥65,000~ ¥90,000~
Bクラス ¥45,000~ ¥55,000~
Cクラス(経験浅め) ¥25,000~ ¥35,000~

表中の料金は、あくまでも目安となるため、案件の難易度(専門性やシチュエーションなどで判断されます)や、通訳の形式などによって大きく変わってきます)

ざっくりとした感覚としては、大規模シンポジウムで失敗が許されない同時通訳などはSクラス以上の価格、少人数の逐次通訳のような場面ではBクラスCクラスに近い価格で対応できるようなイメージです。(重ねてにはなりますが、トピックの難易度やシチュエーションの判断も含めて十分変わっていくものになります)

時間単位での依頼はできる?

「1時間だけ必要なんだけど、短時間で対応できないのか」というような問い合わせをもらうこともあります。もちろん個人の通訳者によっては受けている方もいるようですが、基本的にはこのような対応をしている通訳者はおりません。

理由としては、通訳者には、実際の会議時間に関わらず準備の時間が必要なためです。1時間の会議といえでも、準備の時間は変わらず発生します。そのため、「短時間」を理由に価格交渉をするのは難しいでしょう。

時間単位での依頼は無理な一方で、一度の予習を使いまわしできるような場面では柔軟性高く価格を下げてくれる可能性があります。予習にかかる時間が少なく済むためです。

具体的には、同じ内容の講演をひたすら何日も繰り返すような場面や、定期的な会議(月次会議など)を同じ通訳者に発注し続ける場面です。通訳者にとって、準備の手間が減るため、価格交渉を行いやすい側面があるでしょう。

まとめ

人工知能の台頭も近年叫ばれておりますが、まだまだ人の手を介した通訳のほうが価値は高いと考えています。

ご紹介した2つの「時間の節約」と「頭のリソースを会議に集中させること」という通訳のメリットのなかでも、後者のメリットを受けるには、人の手は必要です。人の話す自然な訳文を届けてくれ、会議中のイレギュラー対応にも柔軟に対応できるからです。
「人の手を介した通訳」の方が、いまのところは安心して会議に臨めるでしょう。

通訳を依頼する際は、案件ごとにそれぞれの事情があると思います。その要望を通訳会社に正確に伝え、条件に合う通訳者を手配してもらいましょう。

通訳者の準備の手間を省く資料が提供できる場合や、同じ内容の会議を複数回やる場合は、通訳者の準備の手間が省けるため価格的な交渉ができるかもしれません。ぜひ、頭にいれて最適価格での通訳を手配してください。

(執筆&提供元:co-in 編集:泉)

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