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フリーランスのアプリ開発は高単価? 需要が高い分野やスキルを解説

フリーランスエンジニア アプリ開発
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いまや人々の生活に欠かせない「アプリ」の存在。アプリ開発は需要が高く、フリーランスとして高待遇で働いている人も多くいます。

ただ、アプリ開発者の中にもさまざまな種類があり、スキルや実績によっては年収に大きく差がでることも。

今回は雇用形態やアプリの種類を基準に、年収、必要スキルなどを比較しながら、フリーランスとしてアプリ開発をするために知っておくべき知識をご紹介します。

アプリ開発の種類

アプリは大きく「Webアプリ」「ネイティブアプリ」「ハイブリッドアプリ」の3種類に分類されます。

Webアプリ Webブラウザ上で動作するアプリ

利用言語:HTML、Javascript、PHP、Pythonなど

例:YouTube、Gmail

ネイティブアプリ スマートフォンやタブレット端末などのOS上で動作するアプリ

利用言語:Swift、Java、Kotlin、Object-Cなど

例:iOSアプリ、Androidアプリ

ハイブリッドアプリ Webアプリをベースに開発した、スマートフォンなどのOS上で動作するアプリ

利用言語:HTML、CSS、Javascript、Swiftなど

例:プッシュ通知機能、GPS位置情報、カメラ機能などが利用できるアプリ

それぞれのアプリ開発において、アプリシステムの設計、プログラムの開発、動作テストなど、アプリにおける包括的な開発プロセスを行います。

必要となるスキルや知識は、アプリの種類などによって異なります。

アプリ開発者の年収相場

正社員のアプリ開発者

求人ボックスによると、正社員のアプリ開発者の平均年収は約549万円。月給換算で46万円、初任給は22万円程度です。

エンジニア職全体でみると、比較的低いといえます。しかし、給与の幅が326万円〜947万円と広く、求められるスキルなどの条件によって大きく年収が変化するようです。

フリーランスのアプリ開発者

ProEngineerによると、フリーランスのアプリ開発者の平均年収は約756万円。月給換算で63万円程度です。正社員と比較して、年収約200万円の差があります。

しかし、フリーランスのアプリ開発者といってもさまざまな職種があります。Webアプリ開発者の平均年収が約792万円に対し、ネイティブアプリ開発者は約720万円と、約70万円の差が生じることも。アプリの種類や必要とされるスキルによって、年収も大きく変化します。

フリーランスはネイティブアプリ開発がおすすめ

フリーランスとしてアプリ開発を始めるときは、ネイティブアプリの開発がおすすめです。

▲出典:総務省

上図は1999年〜2016年における日本の情報通信機器の保有状況の推移を示したグラフです。総務省によると2010年以降、その他の機器と比較して「スマートフォン」や「タブレット端末」の保有率は急激に上昇しています。普及が見込める端末で利用するネイティブアプリ開発もまた、需要が高まっていくと予測できるでしょう。

とくにiOSのアプリ開発で利用される言語「Swift」は、2014年に発表されたばかりでまだ歴史が浅く、エンジニアが不足している傾向があります。コーディングがしやすく読みやすい点も、おすすめの理由です。

iOSアプリ開発 vs Androidアプリ開発 どちらに参入すべき?

アプリ開発 フリーランス OS比較表 iOS Android

▲出典:StatCounter Global Statsを元に筆者作成

上記の画像は、ネイティブアプリの代表である「iOSアプリ」と「Androidアプリ」の開発について比較したものです。主な使用言語や、あると便利な知識を比較すると、それぞれの特徴が見えてきます。

AndroidアプリはJavaがベース。利用される分野も広いことから、JavaScriptのアプリ開発フレームワーク『React Native』が使われるケースも多いです。またAndroid開発をするGoogleが、開発ツール『Android Studio』や、モバイルアプリ用の開発フレームワーク『Flutter』をリリースしています。公式が提供するものを利用できる点が、Androidアプリ開発のメリットでしょう。

一方で、iOSアプリ開発はC言語ベース。C言語を拡張させた言語・C++に加え、EC機能などの構築を可能とするJavaを学ぶことで、幅広いシステム開発に活かせるでしょう。

比較1. OSのシェア率

StatCounter Global Statsによると、日本におけるOSのシェア率は、iOSが69%と大きな割合を占める一方、Android OSは31%と劣ります。

ただし、MMD研究所調査の日本における「メインで利用しているスマートフォン機器の割合」をみると、iPhone45.7%に対しAndroid47.0%。メイン機としてのシェア率はAndroidの方が上回ります。

OSのシェア率が劣るからといってAndroid OSアプリの需要が低いわけではありません。

比較2. プログラミング言語や必要知識

iOSとAndroidのアプリ開発では、プログラミング言語や必要知識が違います。

iOSアプリ開発では、C言語をベースにオブジェクト要素を取り入れた言語であるObjective-Cや、2014年にiOS開発言語としてリリースされた言語であるSwiftが利用されます。Objective-Cは複雑なコーディングを要するのに対し、Swiftは開発者目線での使いやすさを考えて設計されており、未経験者でも学びやすい傾向があります。使いやすさと新しさから、Swiftの方が募集案件数が多いようです。

一方、Androidアプリ開発では、情報システムやハードウェア開発など多くの場面で活躍する言語であるJavaや、Androidアプリ開発に特化して開発された比較的新しい言語であるKotlinが利用されます。Kotlinは簡素にコーディングが進められるため、Javaを用いるよりも時間を短縮できるメリットがあります。

まとめると、iOSアプリ開発で利用される言語は「比較的かんたんで未経験でも習得しやすい」、Androidアプリ開発で利用される言語は「汎用性が高い」という特徴があります。

比較3. 求人数と単価相場

求人数 平均単価 最高単価 最低単価
iOSアプリ開発 1067件 60万円〜70万円 150万円 10万円
Androidアプリ開発 983件 50万円〜60万円 150万円 5万円

(2022年1月17日時点)

求人ボックスによると、東京都における業務委託のiOSアプリ開発の求人数は1067件、Androidアプリ開発の求人数は983件でした。年収1,000万円以上で比較しても、iOS開発は322件、Android開発は303件と求人数にあまり差はありません。

AI dropsによると、月額の平均単価は、iOSアプリ開発が60万円〜70万円、Androidアプリ開発が50万円〜60万円と若干iOSアプリの方が高単価な傾向があります。

iOSアプリ/Androidアプリともに、高単価な案件では、複数言語での3年以上の開発経験など、実績とスキルが求められるようです。

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おわりに

今回はフリーランスがアプリ開発をはじめる上で知るべき基本的な知識をご紹介しました。

アプリ開発案件の単価を上げるには、3年以上の実績と、複数のプログラミング言語を使いこなせることがポイントです。

これを機会に、自分に合った開発分野を見つけてみてはいかがでしょうか?

(執筆:上塚千恵子 編集:mozuku)

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