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仕事における物理的・精神的コストを大きく左右する「クライアントの質」。しかし、専門知識を学んでいる過程では、仕事に役立つスキルは教えてもらえても、クライアントの選び方は教えてもらえません。
今回は、悪質なクライアントを避ける方法について解説します。
まずは、クライアントの種類を把握しておきましょう。以下は、縦軸が「報酬」、横軸が「作業難易度」のマトリクス図です。
左上から時計回りに、「洗練されたクライアント」「リッチなクライアント」「チープなクライアント」「やっかいなクライアント」とします。それぞれのクライアントの特徴を見ていきましょう。
・洗練されたクライアント
作業難易度も報酬も高い「洗練されたクライアント」は、作業の価値に応じた金額を支払います。他のタイプの顧客よりも計算高い反面、一度決断すると気持ちが揺らがず、問題を起こす確率が低いのが特徴です。
・リッチなクライアント
作業難易度が低いものの、報酬は高い「リッチなクライアント」は、自分の社会的地位を知らしめるためなら、金額にはこだわりません。希少性の高いものや、手に入りにくいものを求めています。
・チープなクライアント
作業難易度も報酬も低い「チープなクライアント」は、とにかく金額にこだわります。購入するものの価値よりも、「いかに金額を下げられるか」を気にしているのです。
金額が高すぎると判断した場合、購入を見送るか、または値下げ交渉をします。一度値下げに応じると、次回以降もその水準を要求されるため、交渉には応じないようにしましょう。
・やっかいなクライアント
作業難易度が高く報酬が低い「やっかいなクライアント」は、報酬に見合わない機能を求めています。技術的に不可能な要求をしてくる場合が多いのも特徴です。
4種類のクライアントのなかで選ぶべきなのは、もちろん「洗練されたクライアント」もしくは「リッチなクライアント」です。彼らには潤沢な資金があり、契約を反故にすることはめったにありません。
反対に「チープなクライアント」と「やっかいなクライアント」は報酬が少ないだけでなく、何度も修正を依頼したうえで「やはり最初の案に戻したい」と要求するようなケースもあります。
正当な対価を支払えないクライアントに大切な時間を割くのは避けましょう。
避けるべきクライアントがわかったところで、悪質なクライアントをスクリーニングする方法について解説します。
チープなクライアントへの対策はシンプルで、「高い報酬を設定する」だけです。
なにも超高額である必要はありません。平均より10〜15%ほど高いだけで、チープなクライアントは避けられます。
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やっかいなクライアントは、リッチなクライアントや洗練されたクライアントを装って近づいてくることがあります。チープなクライアントとちがい、単純に価格を上げておくだけでは対策できません。そこで、以下のような対策をとりましょう。
やっかいなクライアントに共通しているのは、「すべての仕事を任せたい」と考えている点です。クライアント側にタスクを振ってみて、きちんと対応するか観察しましょう。
とはいえ、どうしても悪質なクライアントと働かなければいけないケースもあります。そんなときは、以下のように対応しましょう。
お得感をアピールしましょう。「他社に頼んだ場合はもっと金額が高い」といったアピール方法が効果的です。チープなクライアントは損失を嫌うタイプなので、できるだけ詳細に「なぜお得なのか」を説明しましょう。
すべての仕事を書面に残しましょう。変更や修正などの履歴をすべて残すことで、「ちょっとした修正」の積み重ねに膨大な時間を割くことを防げます。
たとえ軽微な修正であっても履歴として残し、適正な報酬を受け取れるように交渉しましょう。そうすれば、無限に修正をさせられるといった事態を防げます。
悪質なクライアントとの仕事を避けるために必要なのは、以下の4点です。
焦って悪質なクライアントと仕事をするよりも、いいクライアントとの仕事を粘り強く追い求めましょう。
(執筆:Nick Lawrence 翻訳:Asuka Nakajima 編集:少年B 提供:UX Planet)
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