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「Googleの検索がかつてないスピードで変化している」と感じるのは、気のせいではありません。
Googleは2021年だけで4,367件のローンチを発表しています。2009年が375件であったことを考えると、すさまじい数字です。2021年の4,367件を日単位でならすと、1日のあいだに12件近い変化が起こっている計算になります。
今回は、Googleのアルゴリズムの9年間を振り返り、今後の対策についても考えてみましょう。
先述のとおり、2009年は375件だった変化が、2021年には4,367件と、11.6倍に増加しています。ほとんどは小さな変化ですが、なかにはとても大きな変化もありました。
MozCastのリサーチプロジェクトは、2014年から2022年までのアルゴリズムに関するデータを入手しました。以下の図は、9年間の「温度」を示しています。ランキングの1ページ目で多くの動きがあると、「温度」が高くなるという仕組みです。
2022年は2014年と比較すると温度が高いものの、常に真っ赤というわけではありません。温度とアルゴリズムの更新が対応していないケースもあれば、Googleのコントロールが及ばないことが原因になっているケースもあります。
たとえば、2020年3月11日にWHOが世界的なパンデミックを宣言したことを例に挙げてみましょう。ラベルの8番がこれにあたります。新型コロナウイルスは数ヶ月で消費者の行動を大きく変化させ、実店舗の営業停止に伴うECサイトの大きな変化も引き起こしました。
Googleはこれらの変化に対応するためにアルゴリズムのアップデートを開始したようですが、新型コロナウイルスがユーザーの行動を大きく変え、それに伴って検索ランキングも変化したのです。
これに対し、2017年の夏は原因不明のアルゴリズムの流動が数ヶ月に渡ってつづきました。可能性としては、Googleのモバイルファーストインデックスアップデートが、正式なローンチに先立って1年以上前にテストされていたため、順位に大きな変動が生じたことが考えられます。しかし、確かなことはわかっていません。
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2014年から2022年にかけてGoogleで確認されたもっとも「暑い」日のなかには、コアアップデートなどの大型アップデートが含まれています。しかし、例外もありました。
MozCastの記録上もっとも「暑い」日は、2022年8月に発生した大規模障害の日でした。これはアイオワ州にあるGoogleのデータセンターで発生した電気火災と対応していましたが、Googleはこれらの事象は無関係だと公式に発表しています。
この9年間で確認された8番目と10番目に「暑い」日は、Googleインデックスに深刻なバグがあり、検索結果からページが落とされたことが原因でした。2019年4月の分析では、データセット内のページの約4%が検索から消えています。これらの事象は短期間でしたが、すべての変化に対応できるわけではない、という事実が浮き彫りになりました。
過去最大の検索ペナルティは2017年1月で、画面を覆ってしまうようなポップアップ広告を対象にしたものでした。
アップデートのなかでもっとも「暑い」、つまり影響が大きのは、じつは2016年10月のペンギン4.0アップデートのフェーズ2という、ペナルティの取り消しです。フェーズ2は、これまでのペンギンペナルティをすべて削除するもので、前例がありませんでした。
ペンギンという名前がついている7種類以上の大きなアップデートと、それに付随する何十もの小さなアップデートやデータのリフレッシュを考慮すると、9年間の変化のなかでもとくにペンギンアップデートの影響が大きいといえるでしょう。
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Googleの変化は自然現象ではなく、多くの場合人間の選択やミスによって引き起こされます。将来の変化を正確に予測することはできませんが、過去のパターンから学ぶことはできるはずです。
機械学習がGoogle検索の多くを牽引するようになり、Googleからのシグナルはますます明確ではなくなるかもしれません。しかし、依然としてGoogleは検索者にとって価値のあるコンテンツを求めています。また、コンテンツの高速性や安全性、モバイルデバイスへの対応も重要です。
Googleが求めている条件をどのように測定し、アルゴリズムに組み込むかを予測するのは難しいでしょう。唯一わかるのは、人びとが情報、人、場所、モノを見つける必要があるかぎり、検索エンジンと検索エンジン最適化の両方が存在しつづけるということです。
(執筆:Dr. Peter J. Meyers 翻訳:Asuka Nakajima 編集:少年B 提供:Moz)
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