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SEO対策は、ここ10年間で大きく変化しました。変化の大きな要因になっているのが、Googleによるアルゴリズムの継続的なアップデートです。
今回は、2011年から2019年までのGoogleのアルゴリズムの主要なアップデートの歴史と、検索やSEOへの影響についてご紹介します。
▲Googleアルゴリズムアップデート年表
目次
Googleは2011年以前から存在していましたが、今回は主要なアップデートの歴史のスタート地点として「パンダアップデート」から解説していきます。
パンダアップデートでは、Webサイトが検索ワードに関する情報を本当に提供しているかを判断するため、アルゴリズムが強化されました。
パンダアップデートにより、以下のようなWebサイトが打撃を受けました。
パンダアップデートは初登場後も定期的に適用され、2016年にはコアアルゴリズムに組み込まれました。
パンダアルゴリズムは、低品質なWebサイトをランキング上位から退け、SEOの歴史に大きな影響を与えた存在だといえるでしょう。
「ベニスアップデート」はあまり有名ではありませんが、Googleのアルゴリズムの歴史のなかでは注目すべき存在です。
ベニスアップデート以降、Googleの検索結果にはユーザーの位置情報が反映されるようになりました。
「ペンギンアップデート」では、バックリンクへの対策が強化されました。
これにより以下の分析が可能になったのです。
人工的で価値の低いリンクが見つかった場合、Googleはポジティブな評価ではなくネガティブな評価を与えるように対応を変更。かつてはランキングを上げるためにリンクを購入する行為が横行していましたが、ペンギンアルゴリズムによってリンクの購入や交換などが抑制されました。
このアップデートは初登場後に数回実行されており、パンダアップデートとおなじく2016年にコアアルゴリズムに追加されています。
ペンギンアップデートは、リンク構築の戦略を大きく変えたといえます。
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著作権で保護されたコンテンツが違法な拡散をされないように導入されたのが、「パイレーツアップデート」です。
検索の歴史上はじめて、「DMCA(デジタルミレニアム著作権法)に抵触する」と申し立てられた回数が多いWebサイトの評価を下げました。
「ハミングバードアップデート」は、音声検索の基盤になったアップデートです。ユーザーが本当に求めている検索結果を表示するために、個々の単語ではなく、検索フレーズ全体としての意図が重視されるようになりました。
不正行為を罰するためのこれまでのアップデートと異なり、ハミングバードアップデートの影響はすぐには明らかになりませんでした。
しかしこのアルゴリズムによって、SEO対策に自然な言葉が使われるようになりました。たとえば「おなじ言葉を単調に繰り返すのではなく、同じ意味の違う表現を用いる」といった変化があらわれています。
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「ピジョンアップデート」は、検索結果のページだけでなくGoogleマップにも影響を与えるアップデートです。これにより、ユーザーの位置情報をもとにした正確なローカライゼーションが可能になりました。
オーガニック検索のランキング要素だけでなく、ユーザーの位置情報を考慮した結果が優先されるようになったのが特徴です。
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Googleは2015年に、セキュリティの重要性を強調するために、HTTPSの実装をサイト運営者に推奨しました。
これにより、ユーザーに安全な環境を提供しているWebサイトのランキングをすこしだけ上げました。
「モバイルアップデート(MFI:モバイルファーストインデックス)」は、検索結果を大きく変えるものだと考えられていました。
当時SEO業界では影響範囲の広さから「アルマゲドン」をもじって「モバイルゲドン(Mobilegeddon)」というニックネームがつけられたほどです。
2015年当時、Googleの検索の50%以上がモバイルデバイスからのものであったため、このアップデートがおこなわれたと考えられています。
このアップデートはモバイルフレンドリーなWebサイトを、モバイル検索結果において上位に押し上げました。「多くのWebサイトのランキングを劇的に降下させる」といったことはありませんでしたが、モバイルデバイスの重要性を多くの人に実感させたはずです。
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機械学習を使ってクエリを処理する、Googleの最先端のアルゴリズムが「RankBrain(ランクブレイン)」です。
これにより「クリエの意味を推測し、類似した意味をもつ単語を見つけて関連する結果を提供する」という高度な処理が可能になりました。
ランクブレインのリリースは、Googleが検索の背後にあるユーザーの意図をより正確に理解したうえで結果を提示するための、大きな一歩となりました。2016年3月にはGoogleがランクブレインを重要視していることを明らかにしています。
質の高いコンテンツを作成することで最適化を狙う、他のランキング要素とは異なる性質を持ったアルゴリズムといえます。
Googleのローカルランキングフィルターにいくつかの変更が加えられ、ローカル検索がさらに改善したのが「ポッサムアップデート」です。
これによりユーザーの位置情報とクエリの内容に応じて、ローカルの検索結果が従来よりもさらに多様化しました。
ローカル検索がオーガニック検索からより独立したため、オーガニック検索であまり成果をあげられていなかった一部の企業にとっては、嬉しいアップデートとなりました。
Googleが「スピードアップデート」の実装でフォーカスしたのは、その名のとおり「スピード」です。
デスクトップ検索&モバイル検索ともに、ランキング要素としてページの読み込み速度が考慮されるようになりました。なかでも速度が遅いWebページに、大きな影響を及ぼしたようです。
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「メディックアップデート」は幅広いアルゴリズムの更新によって、多くの人々を混乱させたことで有名です。とくに医療関係のWebサイトに大きな影響を与えたことで知られ、名前の由来にもなっています。
しかし、このアルゴリズムは医療関係だけを対象にしたものではありませんでした。
など様々な憶測が飛び交っていますが、いまだに正確な目的は不明です。
最後にご紹介するのは、「BERTアップデート」です。
BERTは「過去5年間で最大の変化」と発表され、また「検索10回うち1回に影響を与える」といわれています。
BERTという名前は、「Bidirectional Encoder Representations from Transformer(Transformerを用いた双方向のエンコード表現)」の頭文字をとったもの。自然言語処理(NLP)にニューラルネットワークベースの手法を使う、機械学習アルゴリズムです。
BERTは前後の単語を調べることで、コンテキストを完璧に把握します。ひとつずつ順番に調べるのではなく、文中すべての単語からコンテキストを探るため、検索クエリの背後にある意図の解釈が大幅に改善されました。
今回ご紹介したように、Googleは2010年代初頭から定期的にアルゴリズムをアップデートしてきました。
Googleのアルゴリズムはもともとハイレベルでしたが、長年にわたるアップデートによって、いまでは文句なしに最先端のアルゴリズムになりました。
かつてはシステムを騙そうとするスパムの戦いなどに重点が置かれていましたが、近年はデバイスの形態や位置情報による結果表示など、ユーザーニーズを優先することが重要視されています。
Googleはこれからも、ユーザーの検索意図にフォーカスすることを重視して、アルゴリズムの焦点を合わせていくでしょう。
しかしGoogleのアルゴリズムがどのように進化していっても、優れたWebサイトを構築することがゴールであることに変わりはありません。
(執筆:Melina Reintjens 翻訳:Nakajima Asuka 編集:Sansui Riho)
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