エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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メディアに記事を掲載するとき、一次情報を盛り込むことはとても重要です。一次情報を取り入れた記事を制作する方法はいろいろありますが、取り組みやすく複数の記事にも生かせるおすすめの方法が「アンケート」の活用です。
本記事では、過去に100名のアンケートをもとに記事制作をした経験をもつ筆者が、アンケートを活用して記事を書くべき理由と、実際に行っているアンケートを使った記事の作り方をご紹介します。
アンケートを活用して記事を作るべき理由は、以下の3つです。
- 一次情報を盛り込んだオリジナリティのある記事を作れる
- 記事単体だけではなく、複数の記事に活用できる
- 記事制作だけではなく、ほかのマーケティング施策にも生かせる
とくに記事単体だけではなく、複数の記事やマーケティング施策にも生かせる点が魅力です。
インターネット上で情報を検索し、内容を整理して記事を書ける方は多いです。しかし一次情報を盛り込んだ記事を書ける人は多くありません。
一次情報を盛り込んだ記事を作る方法は、以下のようにいろいろあります。
- 社内の有識者にインタビューしたうえで記事を書く
- 自社サービスを導入した企業にインタビューした情報を参考に記事を書く
- アンケートを用意し結果を元に記事を書く
いずれも有効な方法ではありますが、とくにアンケートを活用する方法は「数字」や「グラフ」などを活用できるためとてもおすすめです。また、主観だけではない「他者視点を取り入れられる」点も魅力です。
作成したアンケート結果は、同じカテゴリのほかの記事にも活用できます。たとえば、過去に以下のような記事を執筆しました。
女性におすすめの副業ランキング15選【100名アンケート調査】
Workship MAGAZINE
こちらの記事は、100名の女性に副業に関するアンケートを取り、その結果をもとに書いた記事です。
記事単体でももちろん活用できましたが、副業そのものについてまとめたデータとしても活用できるため、ほかの副業の記事にも生かせる例となっています。
このように記事単体だけではなく、複数の記事に活用できる点もアンケートの魅力です。
作成したアンケート結果は、分析や施策の検討などにも生かせます。たとえば、先ほど紹介した副業のアンケート結果であれば、副業系のサービスを展開するときに役立ちます。
100名の方に聞いた「副業をやったうえで良かったことや悪かったこと」「具体的にどんな仕事をやったのか」といったデータが集まっているため、しっかりとセグメント分けして分析すればマーケティングに生かせます。
このように記事単体で一次情報を盛り込めるだけではなく、複数の記事やマーケティングの施策に生かせるため、アンケートを活用した記事制作はおすすめです。
ここからは、アンケートをとって記述する具体的な手順を見ていきましょう。すでに対象の記事が決まっている場合はステップ2から見ることをおすすめします。
- 記事テーマに対するアンケートの必要性を検討する
- アンケートに必要な質問項目を整理する
- 回答結果を予想し、記事やマーケティング施策に生かせるか分析する
- アンケートの質問項目をブラッシュアップする
- アンケートをおこなう場所を選定する
- アンケート募集後のチェック体制を決めておく
- アンケート結果をレポートなどにまとめる
- レポートの結果をもとに記事を執筆する
まずは、本当にその記事にアンケートが必要かを検討します。
具体的には、数字を活用したほうが記事の質が上がるようなケースや、客観的な分析をしたうえで記事化できるケースを整理します。
アンケートをおこなうべき記事のテーマ例は、以下の通りです。
- 客観的な事実や数字が必要なテーマ全般
- 何らかのレビュー結果などが必要なテーマ
- リサーチだけでは根拠が不足しそうなテーマ
たとえば筆者の場合、過去に以下のテーマでアンケートを取ったことがあります。
- デザインの勉強で挫折してしまった人の割合と理由
- エンジニアが合わないと感じた人の割合と理由
- 女性の副業に関すること(好きな副業、嫌いな副業、その理由など)
- 特定の商品に関するレビュー(良い点、悪い点、使い勝手など)
上記はあくまでも例ですが、数字やグラフ、何らかの根拠を持たせたいときにおすすめです。
ちなみに客観的な数字を利用するときは、公的データにすでにまとめられてることもあります。一般的な統計データを調べたい場合は、経済産業省や総務省統計局がまとめたデータや資料を探すのがおすすめです。
次にアンケートに必要な質問項目を整理していきましょう。記事に必要なデータから逆算して考えます。
たとえば副業系の記事の場合は、以下のように整理しました。
上記はあくまでも例ですが、このタイミングではまず「洗い出し」をすることが重要です。できれば複数人で議論し、客観的な内容にしていくこともおすすめです。
次に、作った項目がほかに生かせるかを検討します。先ほどの例で、質問項目に小項目を追加して整理していきましょう。
小項目を追加して整理できたら、その結果がマーケティング施策に生かせるか分析します。もしもこのタイミングで足りない質問が見つかった場合は、箇条書きなどでメモしておきましょう。
ステップ3で整理した情報を元に、アンケートの質問項目をブラッシュアップしていきましょう。
必要な項目を追加するだけではなく、質問するときに必要な情報から逆算して、質問の内容も検討することをおすすめします。
つまり「この質問をすれば、欲しい情報を回答してもらえそうか」をチェックするイメージです。主観が入ってしまわないように、複数人で確認しましょう。
アンケートをおこなうためのプラットフォームにはさまざまなものがあります。もっとも簡単なのは「クラウドソーシング」の活用です。
たとえばランサーズではタスク系の案件があり、アンケートをおこなうことが可能です。アンケートに回答したときの価格を設定できるため、トータル費用も計算しやすいです。
ランサーズでは、1回のアンケート回答を50円とした場合、100人に募集すれば5,000円で回答結果が集まります。アンケートの費用感については、プラットフォームごとの過去のアンケートを参考にするのがおすすめです。
アンケートの場所が決まったあと、すぐにアンケートをおこなうのはおすすめできません。
なぜならアンケートをとったあと、アンケート結果の否認やチェックなどが必要となるためです。
必ずしも、すべての人がしっかりとアンケートに回答してくれるとは限りません。極端な例で言えば、すべての項目に「あああああああ」と入力して回答する人もいます。
そういった人は否認する作業が必要なので、チェックする体制を整えておくことが必要となるのです。とはいえ、アンケート結果をしっかりと練っていて、価格もほかと比べて高ければしっかりと回答してくれる人はいます。
アンケート結果が出揃ったら、レポートにまとめていきましょう。レポートは後述しますが、GoogleスプレッドシートやExcelのグラフを使うのがもっとも簡単です。
またGoogleスプレッドシートでまとめていれば、Looker Studioで綺麗なレポートを作成することもできます。Looker Studioはテンプレートが作成できるため、似たようなアンケートをとったときにも綺麗なレポートが簡単に作れるようになります。
レポートが整理できたらグラフのスクリーンショットなどをしつつ、記事にまとめていきましょう。このとき、Canvaなどのデザインツールを使って、グラフの結果を分かりやすくまとめるのもおすすめです。
ちなみに筆者の場合は、女性向けの副業の記事で以下のように活用しました。
【見出し直下の図にメリット・デメリットを追加した例】
【メリット・デメリットを口コミベースにする形で掲載した例】
【年代別のおすすめの副業をランキング形式で紹介した例】
上記の記事ではやっておりませんが、棒グラフなどで結果をわかりやすく視覚化するのもおすすめです。
ランキングの見出しを作る場合は、h2で紹介するサービス名にセットでランキングのグラフを入れるのも良いでしょう。
記事に合わせて、活用しやすいグラフを作成しましょう。
アンケート記事を作成するときに出やすい、以下3つの質問について回答をまとめます。
- アンケートはどこでとるべきか
- アンケートの費用感はどう設定すべきか
- アンケート結果はどのようにまとめるべきか
先ほどお伝えした通り、クラウドソーシングがもっともアンケートを取りやすく、情報量も多いです。
一方で、他にも方法があるので表にまとめました。
取得場所 | 特徴 | 対象者 |
---|---|---|
クラウドソーシング | コストパフォーマンスが良く、大量の回答が得られる | 一般ユーザー |
SNS | 手軽に実施可能で、リアルタイムな反応がわかる | フォロワー |
オンラインコミュニティ | 特定の属性に絞り、専門性の高い意見を得やすい | コミュニティ |
Webサイト | 自社の顧客や読者から直接意見を得られる | 自社Webサイト訪問者 |
メールリスト | ターゲットを絞った意見が得られる | メール購読者 |
顧客 | サービス利用者の生の声を得られる | 顧客 |
アンケートを出す場所については、実際に試して最適化していく必要があります。
すでにSNSアカウントのフォロワーが多い場合はSNSがおすすめですし、ある程度の情報量が必要な場合はクラウドソーシングなどもおすすめです。
いずれにしても複数の場所でアンケートを試し、知見を貯めていく必要があります。
アンケートの費用感については、アンケートを出す媒体の相場を確認することがおすすめです。
具体的に言うと過去のアンケートを調べ、似たようなアンケートの費用感を確認するイメージです。
たとえばランサーズの場合は「タスク」の「体験談」を調べると、アンケート結果がすぐに出てきます。もしくは検索ボックスで「アンケート」と入力し、過去の案件を調べることもおすすめです。
アンケートの内容によっては、1回の回答で100円などから募集できます。数日でアンケートの結果が集まることも多いためおすすめです。
先ほども解説していますが、アンケートの結果はレポートにまとめることがおすすめです。
具体的に言うと以下のステップを踏んで整理していくと良いでしょう。
- アンケートの結果をCSVなどでエクスポートする
- ExcelやGoogleスプレッドシートなどでデータを登録する
- 整理したデータをピボットテーブルなどでわかりやすくする
- 最初に設計したデータが見られるように関数やグラフを駆使する
結果をまとめるときは、Excelやスプレッドシートの関数や機能に詳しい人を巻き込むことがおすすめです。たたき台を作ってから、有識者に相談すると良いでしょう。
最後に、アンケート結果を業務で活用する3つのコツを紹介します。
- コツ1:質問項目は他の記事や施策にも転用できるよう設計する
- コツ2:レポートのテンプレートを作っておく
- コツ3:プレスリリースを出す
ここまで何度か紹介していますが、とくに重要なのは複数の活用を考慮しておくことです。
これができていなければ、アンケートの結果が1つの記事でしか活用できなくなってしまいます。
- 少なくとも複数記事で活用できること
- 可能であれば、ほかのマーケティング施策に生かせること
上記の2点がしっかりと整理できていれば、アンケートにおけるコストパフォーマンスが上がります。
記事単体で見ればリサーチに10,000円以上かかってしまうことになるため、ほかの施策に生かせるようしっかりと準備していきましょう。
可能であればマーケティング担当や営業担当など、複数の属性の人と議論したうえで質問項目を整理するのがおすすめです。
アンケートを活用した記事を継続的に作っていくのであれば、レポートのテンプレートを作っておくことがおすすめです。
簡単なもので言うとExcelやGoogleスプレッドシートでレポート用のシートを作り、データさえ入ればレポートが半自動で作れるような準備をしておきましょう。
またデザイン周りに気をつけれるのであれば、先ほども見たLooker Studioの活用がおすすめです。
アンケートの結果は「プレスリリース」として出すのもおすすめです。
たとえばPR TIMESなどでプレスリリースを出せば、ほかのメディアにアンケート結果を引用してもらえる機会が増えるため、認知度が高まります。
うまく拡散してもらえれば、レポートの結果だけではなく「自社やメディアの認知度や信頼性の向上」にもつながります。
必ずプレスリリースを出した方がいいわけではありませんが、予算に余裕がある場合はプレスリリースも積極的に打つべきです。
情報を寄せ集めしただけのWeb記事は価値が上がりづらく、評価の低い記事が多いとメディア全体の品質も落ちてしまいます。
Googleからの評価も落ちてしまいやすく、検索順位の獲得や届けたいターゲットへのリーチが難しくなるため、質の高い記事を作ることは重要です。
アンケートの記事制作でお悩みの方は、筆者のXアカウント(@siro3460)などにDMいただければご相談に乗ることも可能です。少しでも質の高い記事を制作し、課題解決につながれば幸いです。
(執筆:猫宮しろ 編集:北村有)