エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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会社のブランドアイデンティティに、イラストが用いられることはよくあります。
そんなイラストを、一人のイラストレーターが描くならまだしも、大規模チームでイラスト制作に取り組む場合はテイストを統一するのが大変ですよね。
そこで便利なのが「デザインシステム」と「イラストモジュール」です。今回はデザインシステムとイラストモジュールを策定して、チームで一貫性を保ったイラスト制作に取り組む方法についてご紹介します。
大規模なチームで、一貫したスタイルのイラストを作る秘訣を探ってみましょう。
デザインシステムとは、デザインの一貫性を保つためのガイドラインのことです。
デザインシステムのメリットのひとつに、さまざまなスキルをもつ人びとが方向性を共有できるという点があります。
チーム全体で正しく共有できるように、ブランドのミッション/ビジョン/バリューに沿ってデザインシステムを構築するのが良いでしょう。
スタイルガイドとは、カラーパレットやアイコンセットなど、デザインのスタイルを定義したものです。
イラストを制作することを考慮した結果、今回は「フレッシュな質感」と「緑/黒/白で構成された、幾何学的な形」を、私たちのスタイルの核としました。
すでにスタイルガイドが定まっている場合、ここの工程はとてもシンプルです。
ここではカラーパレットやアイコンセットに加えて、上記のように「線の太さ」「デザインパターン」「背景色」などの要素を定め、デザインのルールをさらに明文化していきます。
デザインシステムを設定することで、一貫したデザインのイラストを作るという課題の一部は解決できるでしょう。
しかしこのデザインシステムだけを頼りにイラストを制作すると、特にイラストレーターの手があいていないとき、さまざまな問題が起きるはずです。
そこで活躍するのが「イラストモジュール」です。
イラストモジュールとは、イラストを各機能ごとに「部品化」し、切り貼りするだけで誰でも扱えるようにしたものです。
私たちは、『Pablo Stanley』と『Humaaans』を参考にイラストを分解し、すべてのイラスト要素をカテゴリーごとに分類。それらの要素をパズルのように組み合わせて使えるイラストモジュールを制作することに決めました。
『Sketch』の知識があるデザイナーなら(もし知識がなくてもチュートリアルを参考にすれば)誰でも使用できるものが理想です。
イラストモジュールを用意することで、以下のことが実現できます。
イラストモジュールは、多くの問題を解決してくれました。イラストレーターの手を煩わせなくても、基本的な知識さえあれば、誰でもイラストが制作できるようになったのです。
マーケティングの観点からも、一貫性のあるイラストをスピーディーに制作できるようになったことは、大きな収穫でしょう。
またデザインシステムに基づいて作業することにより、まるでイラストレーターのようにイラストを制作できるようになったデザイナーもいました。ブランディングに真剣に取り組もうとしている企業にとって、この発明はとても魅力的なはずです。
デザインシステムとイラストモジュールは、ブランディング戦略を支えてくれるでしょう。
今回ご紹介したデザインシステムとイラストモジュールのアイデアは、スタイルの一貫性を保つことに大きく貢献してくれるでしょう。
イラストモジュールを作るのは簡単な作業ではありませんが、その後の業務請負効率化を考えると、時間や手間をかける価値があります。
もちろん「イラストモジュールさえあればイラストレーターは必要ない!」というわけではありません。しかし今回ご紹介した内容から、きっとその価値と可能性が伝わったはずです。
(原文:Katarzyna Dziaduś 翻訳:Nakajima Asuka)
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