エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
- ITエンジニア
- 副業
前回は、オンライン会議を味方につける方法をご紹介しました。今回はオンライン会議の中でも、特にやり辛い印象がある「ブレインストーミング」について、上手に実施するコツやオンラインだからこそできる新しい工夫などをご紹介していきます。
※この記事はミロ・ジャパン合同会社による寄稿です
Miro は、オンラインホワイトボードサービスです。オランダとアメリカに本社を置き、昨年5月に日本法人(ミロ・ジャパン)も設立した SaaS 企業であり、リモートワークやハイブリッドワークスタイルがトレンドとなる中、多数の企業のイノベーションやビジネス推進をサポートしています。関連ページリンク:https://miro.com/ja/online-brainstorm-tool/
目次
ブレインストーミングとは、アイデア発想法の一つです。複数人でさまざまな意見を出し合うことで、一人だと思いつかなかったような新しいアイデアを導きだすことを狙った発想法です。
もちろん、ひとりでも行うことができますが、ブレインストーミングの狙いは自分の中にはなかったいろいろな視点のアイデアを出すことなので、複数人で行う方が効果的です。3人〜多くても10人以下が適していると言われています。
ブレインストーミングの狙いを忘れないようにすれば、成功させるコツも自ずと見えてきます。
ブレインストーミングを行う時に基本となる4つのルールに加えて、実践するための考え方のヒントをご紹介しましょう。
ルールゼロとして、大切なことをお伝えします。
ブレインストーミングでは、参加者全員が対等かつ尊重しあうことが重要です。上司やクライアントの前だと発言しづらいと思うことがあるかもしれませんが、ブレインストーミングの場はフェアであるということを初めに全員が認識するところから始めましょう。
ブレインストーミングを始める前に、参加者には立場や意見の正否は気にせずに発言することを呼びかけてください。またブレインストーミングでは「間違ってるかもしれないのですが」や「私が言うのは恐縮ですが」といった枕詞も必要ありません。
ひとつひとつのアイデアに対して、評価をしないようにしましょう。
「納期的に厳しい」「予算的に無理そう」など、実現性を考えた時に厳しいと思ってしまう場面があると思いますが、ブレンインストーミングの場では一旦それは忘れることが大切です。
できない理由よりもできる方法を探す、そのような発想の切り替えが重要になります。
自由に発言してくださいと言われても、なかなか難しいですよね。ブレインストーミングでは、多数の視点からのアイデアを出すことが重要です。なので、一般的に言われているから、大衆ウケするから、といった考え方はやめて、あなた自身の視点で考えることを意識してみてください。
そんな考え方があったのか!と、チームにとって新しい発見につながるはずです。
やるからには時間をかけてでも良質な案を出さなければ、と思うかもしれませんが、ブレインストーミングは違います。限られた時間内で、できるだけたくさんアイデアを出すことを意識しましょう。
たくさんのアイデアを出すためのコツをひとつ紹介します。まずサイコロをイメージして、全面をアイデアで埋めてください。。ここで重要なのがサイコロであるという点です。ただ6つのアイデアを出すのではなく、サイコロで1の裏が6になるのと同じように、アイデア同士も対の関係になるようにしましょう。
ある居酒屋の売り上げ改善を目的としたブレインストーミングを例とします。もしあなたが「夜の営業時間を長くする」というアイデアを思いついたなら、その裏側は?と考えてみてください。「モーニングの営業をしてみる」といった違う角度からのアイデアがでます。このような形で1つのアイデアを、多面的に派生させることでたくさんのアイデアが生まれます。
ブレインストーミングで一番大切なことが、アイデアをつなげることです。他の人のアイデアをヒントに新たなアイデアを思いつくことがきっとあるはずです。誰のアイデアかということよりも、ブレインストーミングを通して、チームで最良のアイデアを生み出すという心持ちで、アイデアの良いところをどんどん発展させて考えましょう。
またアイデアをつなげる時には、王道な組み合わせだけでなく意外な組み合わせも試してみてください。塩とチョコを合わせてみるようなトリッキーなものを試してみると、アイデアの化学反応が起きるかもしれません。
フリーランスにとって、ブレインストーミングは単なるアイデア発想法では終わりません。効果的に活用する2つのポイントをご紹介します。
クライアントワークが中心のフリーランサーは、クライアントとのブレインストーミングをおすすめします。先述したとおり、ブレインストーミングは参加者全員がフェアに課題に対する意見を出せる場です。
普段のミーティングでは出ない意見や、見えていなかった想いを知ることができる貴重な機会になるはずです。
ブレインストーミングは複数人で行うものだとお伝えしましたが、一人で実施することも可能です。「色々な視点でのアイデアをたくさん出す」ということを意識することを忘れずに行いましょう。
しかし、そうは言ってもなかなか多くの視点を持つことは簡単ではありません。おすすめの方法は、頭の中で具体的に身近な人を思い浮かべてブレインストーミングに参加させましょう。
転職を経験したA君ならこんな視点がありそう、子育て中のBさんならこんな視点がありそうなど、具体的な人物を通して考えることで、一人ブレインストーミングでも効果が期待できます。
一人でアイデアを練る場面が多いフリーランスにとって、自身の発想力を鍛える方法としても活用できます。
ここまでブレインストーミングの基本ルールや、フリーランスとしての活用ポイントをご紹介してきました。では実際にオンラインでブレインストーミングを行う場合、どのような点に気をつけるとよいブレインストーミングができるでしょうか。コツを整理しましょう。
前回の記事「オンライン会議をスムーズに進めるコツ」でもお伝えしましたが、オンライン会議と同様に、ブレインストーミングの場合も「目的」を全員が明確に把握することが重要です。(詳しくは、前記事の「よい打ち合わせのポイント」をぜひご覧ください)
ブレインストーミングにおけるファシリテーターは進行だけではなく、場づくりも重要な役割です。
あまりアイデアが出ず行き詰まってしまった時に、ファシリテーターが参加者の頭をほぐすようなサポートができると理想です。「家にいる人は、本棚の前に立ってアイデアのヒントを得てみましょう」「周りを見渡して、目につくものをヒントにアイデアを考えてみましょう」など、参加者のいる環境がバラバラだからこそできる工夫を積極的に取り入れましょう。
ブレインストーミングは時間を区切り、アイデアを出す時間と、アイデアを結合させる時間を分けて段階的に行います。ステップを明確に分けることで、思考の集中度が高まり、新しいアイデアの発掘につながりやすくなります。
ブレインストーミングでは、アイデアの質よりも量が大切です。ひとりひとりのアイデアを全員が見えるようにする必要があるため、オンラインホワイトボードなどを活用しましょう。そうすることで、スクリーン上で付箋を使ったスムーズなアイデア出しができます。
下記画像のように、オンラインホワイトボードには付箋を使ったブレインストーミング専用のテンプレートがあるので、アイデア出しに慣れていない人でも簡単に書き始めることができます。
ブレインストーミングでは、発言力が重要です。とにかく多様な視点でのアイデアが必要になるため、発言を求められた場合は躊躇せずに意見を出しましょう。
たとえその意見が直接的な答えになっていなくとも、そこがヒントとなり次のアイデアにつながることも十分にあり得ます。
アイデアをつなげる時に注意したいのが、否定ではなく肯定からはじめるということです。
「こうではなくて……」「これは違うけれど……」よりも、「この点が良いので、これとつなげて……」「ここが惜しいので、こうすればよいのでは?」のように、一見単なる言葉遣いの違いにも思えますが、ブレインストーミングを成功させるか否かは、このような細部の気配りが関わってきます。
オンライン会議が主流になってきたからこそ、便利なオンラインツールを活用し、スムーズでイノベーティブなオンラインブレインストーミングを実践しましょう。
Googleスライドやパワーポイントを活用して、共同編集でリアルタイムでアイデアを出し合う方法だけでなく、オンラインホワイトボードの付箋や手書きツールを利用し、オフラインと同等にシームレスなブレインストーミングを実施することも可能です。
ブレインストーミングは、いかに自分の脳を解放し自由な発想で、参加者全員が積極的にアイデアを出せるかが大切になります。オンラインで行うブレインストーミングだからこそ、それぞれが居心地の良い場所からリラックスした状態で参加することで、これまでとは一味違うブレインストーミングができるはずです。
みなさんも、次回オンラインブレインストーミングに参加する際は、自分が一番リラックスできる場所から(デスクではなく、ソファーでのんびりしながらもよいですね!)参加するなど、新しい方法を試してみてはいかがでしょうか?
(執筆&提供元:Miro 編集:宮﨑駿)
オンライン会議をスムーズにするホワイトボードツール14選【付箋、同時コメント、画面共有機能など】
Workship MAGAZINE