エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
- ITエンジニア
- 副業
マーケターであれば、コンバージョン率(CVR)、1人当たりの売上高(RPV)、1注文当たりの平均売上高(AOV)など、コンバージョンに直接関連するKPI指標はご存知でしょう。ユーザー獲得に関する指標では、顧客獲得単価(CPA)、広告費の回収率(ROAS)、購入につながる可能性の高い見込客率(MQL)などもあります。
しかし、ユーザーがあなたのサービスに対して本当に求めているものは何かを理解するには、「カスタマーエクスペリエンス(CX)指標」を見ることが重要です。
今回は、KPIにすぐに取り入れたい4つのCX指標を紹介します。
目次
ビジネスにとって、事業主や株主から見て利益に直接貢献しているCX指標がもっとも重要です。CXの専門家・Jeanne Bliss氏は、そのCX指標とは「純顧客価値増」であると言います。
純顧客価値増とは、一定期間中に増えた新規ユーザー数から、同時期に減ったユーザー数を差し引いたものです。このとき、ただユーザー数の増減だけを見るのではなく、この増減による経済的価値も考慮します。
純顧客価値増の計算式は以下の通りです。
純顧客価値増 = 新規ユーザー数(と経済的価値) ー 失ったユーザー数(と経済的価値)
増減率ではなく、ユーザー数や経済的価値という整数値で表すのがこの指標の鍵です。実際の数字を用いることで、マーケティングやカスタマーサービスの施策がどのように収益に貢献したかを証明できます。
つまり、ユーザーは会社の資産だと捉えるのが純顧客価値増の考え方です。
ネット・プロモーター・スコア(Net Promoter Score:NPS)は、Fred Reichheld氏によって提唱され、SatMetrix™が商標登録する、顧客満足度を測る指標です。
NPSは非常にシンプルで、収集や計算も容易な指標です。そのため、すでに世界中でCXの重要な指標として知られています。
プロモーター・スコアをわかりやすく示したのが上の図です。
NPSを測るためには、まずアンケート対象者に「あなたはこのブランド(製品/サービス)を友人や同僚にどのくらいすすめたいですか?」と質問し、0〜10の数値で答えてもらいます。6以下で答えた人は「批判者」、7〜8で答えた人は「中立者」、9〜10で答えた人は「推奨者」と分類されます。
実際にNPSを測る手順は以下の3ステップです。
NPSの値は0以上が望ましく、20より高い数字が理想とされています。
ただし、NPSだけでは、なぜユーザーが自社サービスに不満を持っているかまでは見ることができません。そこで次のCX指標(3)では、実際の行動をベースにした指標を紹介します。
ある調査では、新規ユーザー獲得には既存ユーザー維持の5倍のコストがかかると言われています。またマッキンゼーの調査によれば、B2Bビジネスでの購入行動への影響度はクチコミが20〜50%を占めることも明らかになっています。
したがって、クチコミを収集してユーザーが自社ブランドに対してどのようなイメージを持っているか把握しておくことが、効率よい新規ユーザー獲得のためには重要です。
「既存のユーザーが自分のブランドをどう紹介したいか」は、重要な指標です。もしネガティブな意見であれば(中立な意見であっても)、新規ユーザー獲得のチャンスを逃してしまうことになりかねません。
クチコミの収集は一見難しそうですが、カスタマーエクスペリエンスにおいて必要不可欠な指標です。まだ試していない人は、以下の4つの方法を参考にしてみてください。
この他にも収集方法があるかもしれません。大事なのは、既存ユーザーが他人に勧めたくなるかどうかのデータを収集して計測する方法を、マーケティングチームやユーザーと直接関わる部署の人たちと定期的に話し合うことです。
マーケティング担当者は得てして、自分のブランドに対してポジティブなイメージを持ってもらいたいもの。しかしビジネスにおいてもっとも重要なのは「ユーザーが行動を起こしたか否か」です。
サイト訪問者の行動パターンとリード顧客およびコンバージョン獲得の関係を探ることこそ、本当にマーケティング担当者がやらなければならないことだと言えます。
ユーザーの行動パターンを知るためには、以下の3つのポイントをチェックしましょう。
それぞれデータ分析から答えを出すことで、デジタルマーケティングにとって有益な情報を獲得できます。
以下は、販売プロセスの各段階でユーザー行動パターンを分析することで得られる情報の例です。
これらの洞察から、KPIを改善するためにはどこに着目すべきなのか推測できます。
行動パターン分析に使えるデータの情報源はさまざまありますが、例えば次のようなものがあります。
これらの情報を分析する際、データ分析に長けたエキスパートに任せることをおすすめします。データ分析担当者を採用するか、外部のコンサルティングに任せるとよいでしょう。
「純顧客価値増」「ネット・プロモーター・スコア」「既存ユーザーのクチコミ」の3つは、いますぐにでも調査を始められる指標です。これらはユーザーの自社ブランドに対する意見を簡単に聞き出せる手法ですが、それ以上深掘りするためには、ユーザー行動パターンを分析する必要があります。
ユーザーを分析して得た情報を元に、広告・マーケティング戦略を柔軟に変更し、収益やブランド価値をあげることに繋げられるのです。
企業内部で戦略を生み出し実行する、従来の「インサイド・アウト」のアプローチを超え、ユーザー視点で戦略を実行する「アウトサイド・イン」のアプローチに切り替えていきましょう。
(原文:Mark D. Hall 翻訳:Reina Onishi)
あわせて読みたい!▼
SaaSビジネスを成長させる6つの重要な成長指標(KPI)
Workship MAGAZINE
1,200社以上が使う!日本最大級のフリーランス・副業向けマッチングサービス『Workship』
詳細
登録者数 | 50,000人以上 |
利用料金 | 成約時のみ発生 |
返金保証 | 成約から14日以内全額返金 |