スマホで確定申告できるアプリ4種を徹底比較!アプリヘビーユーザーがおすすめを紹介

スマホで確定申告 おすすめアプリ

確定申告の書類作成は、簿記の知識がないとスムーズに進みません。とくに個人事業主や副業を始めたばかりだと、帳簿知識が乏しく、何をどうすればいいかわからない……なんてこともありますよね。そのため、確定申告際業を先延ばしにしたまま作業が止まってしまう人も少なくないようです。なかには、確定申告シーズンが来てから慌ててレシートの整理を始める人も……。

できれば、スキマ時間にマメな入力作業を行い、確定申告時期に慌てたくないところです。そこで今回は、帳簿知識がなくてもスキマ時間にサクサク確定申告できるスマホアプリを4つご紹介します。

これからサービスを利用したいけど、どんなサービスを利用すればいいのかわからない、確定申告をもっと手軽に行いたいなどと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

確定申告はスマホアプリでできる!?

『freee』『やよい会計』『マネーフォワード』など、各社から確定申告の準備ができるスマホ向けアプリが続々と出ています。

確定申告ができるスマホアプリは、移動先やスキマ時間でも作業できるので大変便利です。簿記や会計の知識がなくても確定申告作業ができるように作られているサービスが多く、誰でも簡単に利用できます。

手間をかけたくない、簿記の知識がない、スキマ時間に入力したいと考えている方は、まずスマホアプリ選びから考えてみると良いでしょう。

確定申告アプリ選びで失敗しないコツ

確定申告アプリは、一度使い始めると途中での変更が簡単ではありません。帳簿を別アプリに一つひとつ移し替えるのは骨が折れます。

後悔しないためにも、確定申告アプリ選びで失敗しないコツについて紹介していきます。

コツ1. PCで利用しているサービスと同じものを選ぶ

確定申告アプリの多くは、PCでもサービスを提供しています。PC/スマホアプリとデータを連携しているため、使うときは同じ会社のサービスを利用しましょう。

移動中や出先ならスマホ、一気に入力したいときはPCを利用するといったように、状況に合わせて臨機応変に使えます。

コツ2. 効率化したい作業や連携サービスを確認する

確定申告アプリは、それぞれ提供しているサービスや特徴が異なります。選ぶときは、自身がどのような手間を減らしたいのかを考えてからにしましょう。

たとえばクラウドソーシングの支払い手数料の入力に煩わしさを感じているなら、ランサーズやクラウドワークスと連携している『マネーフォワード』がオススメです。帳簿知識が乏しいなら、〇×を選んで感覚的に打ち込める『freee』が最適と言えるでしょう。

コツ3. 年間利用料をチェックする

確定申告のオンラインシステムは、サービスによってそれぞれ料金が異なります。電話相談、業務相談など、わからないことを適宜確認したい場合は、サービス料金が高くなるケースも。

利用するときは、必要なサービスと料金を比較して選ぶことが大切です。

コツ4. サポート体制を確認する

初めて確定申告をする、会計ソフトに慣れていない場合などは、アプリの使い方や設定でつまずくことがあるかもしれません。そんなとき、すぐに問い合わせできる環境が整っているかどうかで、ストレスや手間が大きく変わります

アプリによっては、チャットサポート・メール対応・電話サポートなど、サポートの種類が異なります。電話サポートがあるとより安心ですが、混雑時にすぐ対応してもらえないこともあるため、チャットやFAQが充実しているかどうかもチェックするとよいでしょう。有料プランでないとサポートが受けられない場合もあるので、無料プランでどこまで対応してもらえるかも確認しましょう。

コツ5. インボイス制度や消費税申告に対応しているかを確認する

フリーランスや個人事業主でも、取引先からインボイス発行を求められるケースが増えているため、アプリを選ぶときにインボイス制度に対応しているかを確認することが重要です。

  • インボイスの発行機能があるか?(登録番号の自動挿入・適格請求書の作成など)
  • インボイスの保存・管理機能があるか?(取引履歴の整理や税務調査対策)
  • 消費税申告(課税事業者向け)に対応しているか?(消費税区分の自動計算など)
  • 免税事業者→課税事業者になったときにスムーズに移行できるか?

とくに、これまで免税事業者だった人が、今後課税事業者に切り替える可能性がある場合は要注意です。いまはインボイス発行の必要がなくても、将来的に対応しなければならなくなることを考えると、最初からインボイス制度&消費税申告に対応したアプリを選んでおくと安心です。

スマホで確定申告できるオススメアプリ4選

近年、スマホで簡単に確定申告作業が行えるサービスが増えています。そのため、どのサービスを使えばいいか悩んでいる人も少なくないようです。

そこで次に、スマホで確定申告ができるおすすめアプリを徹底比較し、紹介していきます。

1. やよいの青色/白色オンラインアプリ

▲出典:やよいの青色申告オンライン

やよいの確定申告』は、見やすい入力画面で人気の確定申告スマホアプリです。クラウド申告ソフトとしてシェアNo.1のためユーザー数が多く、使い方がわからないときにネットで検索するとすぐに情報が出てくるのも嬉しいところ。

やよいの会計システムは、銀行明細、クレジットカードなどの取引データ、レシートや領収書のスキャンデータだけでなく、スマホアプリで撮影したデータを自動で仕訳してくれるため、入力作業を大幅に削減できます。

やよいの青色申告は無料キャンペーンを頻繁に開催しているため、お試しで使ってみたいという方に最適です。また『やよいの白色申告』であれば永年無料で利用できるので、副業または未開業、扶養内で仕事をしているため白色申告で確定申告しているユーザーにもオススメです。

サービス 白色申告 青色申告 セルフプラン 青色申告 ベーシックプラン
料金 無料 年額10,300円(税抜)
※初年度0円
年額17,250円(税抜)
※初年度0円
内容 経理・白色の確定申告に必要な基本機能 経理・確定申告に必要なすべての機能 経理・確定申告に必要なすべての機能
サポート Web FAQあり Web FAQあり 操作相談あり(電話・メール・チャットサポート)

やよいの青色申告はこちら!

やよいの白色申告はこちら!

2. 会計アプリfreee

▲出典:freee

freee』は、帳簿の知識がないユーザーでも簡単に入力できるような工夫がされているサービスです。入力は、〇×形式による質問に答えるだけでOK。簿記の知識がなくても簡単に必要書類を作成できます。

銀行口座、クレジットカードをシステムに登録すれば、明細を自動で取得してくれるため、入力作業時間を大幅に減らせます。e-Taxにも完全対応しており、freee内のみで確定申告ができます。

サービス内容 スターター スタンダード
料金 年額プラン11,760円(税込)
月額プラン1,780円(税込)
年額プラン23,760円(税込)
月額プラン2,980円(税込)
内容 経理・確定申告に必要な基本機能
基本的な請求書機能
レシート写真の保存月5枚まで
経理・確定申告に必要な基本機能
基本的な請求書機能+定期請求や合算請求
レシート写真の保存無制限
様々なレポート機能消費税申告機能・農業所得の確定申告
サポート チャット・メール対応 チャット・メールサポートの優先対応

freeeの登録はこちら!

3. マネーフォワードクラウド会計/確定申告アプリ

▲出典:マネーフォワード

マネーフォワード』では、複雑な確定申告書の作成をスマホアプリでカンタンに作成できます。作成した申告書は、電子申告での提出のほか、印刷からの提出、e-Taxでの提出にも対応可能です。

マネーフォワードは、銀行口座やクレジットカードだけでなく、クラウドワークス、ランサーズなどのクラウドソーシングサービスとも連携しており、支払手数料や源泉徴収も自動で入力してくれます。クラウドソーシングユーザーにとってはとくにオススメのサービスと言えるでしょう。

クラウドワークス

▲出典:クラウドワークス

連携先が多く入力作業を簡略化できるため、確定申告作業に負担をかけたくないと考えている方にオススメのアプリと言えます。

サービス パーソナルミニ パーソナル パーソナルプラス
料金 年額プラン 年額 10,800円(税込)
月額プラン 1,280円/月(税込)
年額プラン 年額15,360円(税込)
月額プラン 1,680円/月(税込)
年額プラン 年額35,760円(税込)
内容 クラウド会計・クラウド請求書の一部の機能
クラウド給与・クラウド経費
クラウドマイナンバーのすべての機能
クラウド会計・クラウド請求書
クラウド経費・クラウド給与
クラウドマイナンバーのすべての機能
クラウド会計・クラウド請求書
クラウド経費・クラウド給与
クラウドマイナンバーのすべての機能
サポート メール・チャット メール・チャット メール・チャット・電話

マネーフォワードはこちら!

4. 青色申告/白色申告のTaxnote

▲出典:taxnote

Taxnote』は、支払い方法と帳簿を選んで入力するだけで入力できるアプリです。家計簿のようにサクサク入力できるので、知識がなくても簡単に確定申告書類を用意できます。

損益表は日別・月別・年別に切り替えて表示できます。さらに月額600円(税込み)のTaxnoteクラウドを利用すれば、科目別の円グラフ、月別の上限をチェックできる棒グラフもアプリで表示できるので、スマホでタイムリーに収支内訳を確認したい方にオススメです。

打ち込んだデータは先述した『freee』『マネーフォワード』『やよいの確定申告』に連携可能なほか、Excelにも書き出せます。あくまで仕訳帳であるため、アプリだけで確定申告書類作成、電子申告は行えません。確定申告書類、電子申告も全て行いたいなら、他のアプリを利用した方が良いでしょう。

サービス 無料版 Taxnoteプラス
料金 無料 年額3,500円(税込)
内容 月15件の入力制限があり 月15件の入力制限が解除
サポート なし なし

Taxnoteはこちら!

スマホで確定申告するメリット/デメリット

スマホのアプリは場所を選ばないため便利ですが、逆にデメリットもあります。

続いてはスマホで確定申告できるアプリのメリット・デメリットについて紹介していきます。

スマホで確定申告するメリット

メリット1. スキマ時間に入力できる

PCから確定申告を行う場合、PCを起動しネットに接続する必要があります。さらに移動中や出先で入力する場合は、カフェなど作業スペースを確保しなければなりません。

スマホであれば、電車の移動時間などのスキマ時間で入力が可能です。PCのように場所や時間の制約がありません。

メリット2. 作業を簡略化できる

マネーフォワードの説明

▲出典:マネーフォワード

多くの確定申告アプリには、レシートの写真を撮るだけで入力してくれる機能が搭載されています。

他にも、クレジットカードや銀行の口座、クラウドソーシングサービスとの連携を提供しているなど、作業を簡略化できるような工夫がされています。

メリット3. 確認もリアルタイムで可能

確定申告の作業をする際、どこまで作業したのか確認したい、収支明細がどうなっているのか知りたいと思うこともしばしば。

スマホアプリであれば、いつどこでも確認したい時にサッと作業状況や収支明細をチェックできます。

メリット4. 紙の書類をデジタル管理できる

確定申告といえば、領収書やレシート、請求書などの紙の書類がつきもの。ついつい管理が面倒……と思ってしまいますが、スマホを使えば簡単にデジタル管理が可能になります。

多くの確定申告アプリには、カメラで領収書を撮影するだけで、自動的にデータ化してくれる機能が搭載されています。これにより、手入力の手間を大幅に省けるだけでなく、紛失リスクも減らせます。さらに、OCR(文字認識)機能を活用すれば、金額や日付、取引先情報を自動で入力してくれるアプリもあり、作業効率がぐんと上がります。

メリット5. 確定申告の締切直前でも対応しやすい

確定申告の締切が迫ると、毎年「まずい!まだ申告してない!」と焦る人が続出します。しかしスマホで確定申告ができるアプリを使えば、ギリギリでもスムーズに対応できるのが大きなメリットです。

PCだと「起動→ログイン→作業開始」までの準備が面倒ですが、スマホならアプリを開くだけで即スタート。マイナンバーカードとスマホがあれば、そのままe-Taxを使って確定申告が完了しますし、締切ギリギリでも税務署に並ぶ必要がありません。

スマホで確定申告するデメリット

デメリット1. アプリによっては対応していないサービスがある

確定申告アプリによっては、収支確認やe-tax送信が可能なものもあれば、非対応のものもあるため、選ぶときには注意が必要です。サービスによっては電話相談や収支内訳に対応していないものもあるので、自分に適したサービスを選びましょう。

なお、PC版であれば対応しているケースもあります。

デメリット2. 利用料金がかかる

確定申告アプリは、便利な機能が多いサービスほど利用料金がかかります。アプリ基本利用料が無料であっても、システムの利用料金が別途かかるサービスが多いので注意が必要です。

電話相談サービスなどサポートが充実していると利用料が高くなりがちなので、予算を抑えたいなら簡単に入力できる『やよい会計』や『freee』などを活用しましょう。とくにこれら2つのサービスはユーザー数が多いので、ネットで使い方を検索するとすぐに使い方がわかるのでオススメです。

デメリット3. セキュリティに気を付ける必要がある

近年提供されている確定申告アプリのほとんどは、ユーザーが安心して利用できるためにセキュリティ対策を行っています。たとえば、財務情報を取り扱う『freee』であれば、個⼈情報保護第三者認証プログラムのグローバルスタンダード「TRUSTe」の認証取得、情報セキュリティ情報を扱う国内の代表組織「JPCERT/CC」から脆弱性に関する情報の取得と対策を行っているので安心して利用できます

しかしどんな頑丈なセキュリティがあるからとはいえ、ネットを接続している以上、危険にさらされる可能性は少なからずあります。そのため、各自セキュリティ対策をとっておく必要があります。とくに口座やクレジットカードを連携するときは、公共のWi-Fiを使って接続しないなど、セキュリティ意識は高くもちましょう。

デメリット4. 画面が小さく、作業がしづらい

スマホで確定申告をすると、どうしても 「画面の小ささ」 が作業のネックになることがあります。とくに細かい数字の入力や、複数の項目を同時に確認する必要がある場面では、PCに比べて圧倒的に不便です。PCなら複数の情報を一度に表示できますが、スマホではスクロールしながら確認する必要があり、全体像を把握しづらいのが難点。

青色申告の複式簿記入力や減価償却費の計算、控除額の詳細確認など、計算が多い作業もスマホだとストレスが溜まってしまいがちです。簡単な入力はスマホで、全体の確認はPCで、など作業ごとに使い分けるのが賢いやり方かもしれません。

デメリット5. プリンタや外部デバイスとの連携がしづらい

スマホで確定申告をすると、プリンタや外部デバイス(USBメモリ・外付けHDDなど)との連携が難しいことがデメリットになります。とくに紙での申告が必要な場合や、バックアップを取っておきたい場合には不便に感じることがあります。

確定申告書を紙で提出する場合、スマホから直接プリントアウトできる環境が必要です。しかしプリンタとの接続設定が面倒だったり、そもそもスマホ対応のプリンタでないと印刷できないこともあります

また、外部ストレージにデータが保存しづらいという問題も。PCならUSBメモリや外付けHDDに申告データを保存できますが、スマホではデータの保存先がアプリ内やクラウドに限定されがちです。PCで管理したい人にとっては不便かもしれません。

スマホで完結!確定申告アプリ徹底比較まとめ

確定申告アプリは、スキマ時間に打ち込んで帳簿を簡単に作れる便利なサービスです。サービスレシートを撮影して送付するだけで入力できたり、銀行口座やクレジットカードと情報を連携できるサービスが多いので、作業時間を減らしたい方にオススメです。『マネーフォワード』であれば、クラウドソーシングやランサーズとも連携できるので、利用者はさらに作業を軽減できます。

アプリによっては非対応のサービスがあったり、利用料にも差があるので、選ぶ際にはサービス内容や利用料などをよく検討した上で最適なアプリを選びましょう。

なお、確定申告については以下の記事でも詳しく解説しています。あわせてご一読ください。

(執筆:みくまゆたん 編集:少年B、北村有)

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