エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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企業のWebサイトやオウンドメディアを運営するにあたり、SEO(検索エンジン最適化)は必要不可欠です。日々、SEOに悩む担当者の方も多いかもしれません。
今回は、SEO向けのA/Bテストサービス『SarchPilot』のカスタマーサクセス責任者であるエミリー・ポッター氏が、最初にやるべき3つのSEOテストについて紹介します。
※以下に動画による解説(英語)およびホワイトボードを掲載します
なお最初にやるべき3つのSEOテストを紹介する前に、SEOの構成要素と、SEOテストの優先順位を決める方法をおさえておきましょう。
SEOは、以下3つの要素で成り立っています
SearchPilotでは、これらを「3つのコアレバー(Three core levers)」と呼んでいます。3つのコアレバーを操作することによって、オーガニックのトラフィックを増加させられると考えています。
ランキングを改善することによって、CTRを向上させることも可能です。しかし、それ以外にもCTRを向上させる方法はあります。
リッチリザルトやリッチスニペットの取得など、検索結果を強化して、競合より目立つように工夫してみましょう。
現在は検索上位にランクインしていないキーワードを改善すると、オーガニックリーチを向上させられます。
より多くのキーワードで上位にランクインすれば、より多くの人の目に触れるため、Webサイトへのオーガニックトラフィックが増加します。
リンクビルディング、Core Web Vitalsの改善、コンテンツの追加などによって、既存のランキングを改善することが可能です。
これらはすべて、SEOテストでターゲットにできる、オーガニックトラフィックの原動力となるランキング要因です。
SEOのテストを行うには、3つのコアレバーのうち、すくなくとも1つを引く必要があります。
もしテストのアイデアを思いついても、そのアイデアがコアレバーを引くことにつながっていなければ、それはSEOのテストとはいえません。
反対に、複数のコアレバーを同時に引くことも可能です。たとえばタイトルタグを変更すると、検索順位や検索結果が改善され、CTRの向上につながるかもしれません。
次に、SEOテストのアイデアに優先順位をつける方法を紹介します。SearchPilotでは、以下2つの指標を使用しています。
この図では、縦軸に労力(LOE)、横軸にインパクトを割り当てています。
もっとも避けるべきなのは、労力が高く、インパクトが低い、左上の象限です。
これは、労力を必要とするにもかかわらず、効果が見込めないことを意味します。
労力もインパクトも高い右上の象限は、労力がかかるものの、効果も見込めることを意味します。
右上の象限にあたるSEOテストは、プロジェクト管理が必要な、大規模なテストになる可能性もあります。よって、最初にやるべき3つのSEOテストには含められません。
右上とは反対に、労力もインパクトも低いのが、左下の象限です。たとえば、代替テキストの追加などがこれに当たります。
オーガニックトラフィックに大きな影響を与えるわけではないものの、意外な結果が期待できる可能性を秘めています。潜在的インパクトが低いため最優先ではありませんが、実装が簡単なので最初のSEOテストにもおすすめです。
もっともおすすめなのが、労力が低く、インパクトが高い、右下の象限です。労力を必要とせず、効果を見込めるため、必然的に優先度がもっとも高くなります。
グラフ上の優先度は、「右下」「左下」「右上」「左上」の順であることがわかりました。ここからは、具体的な3つのSEOテストについて解説してきます。
Googleによってタイトルが上書きされていたとしても、タイトルタグのテストはかならず実施しましょう。ランキングだけでなく、CTRにも影響を与えるため、高い効果が期待できます。
大きなキーワードを追加すると、CTRとランキングの両方に影響を与えられる可能性も。労力が少なく、インパクトが見込めるタイトルタグのテストは、まさに最初のSEOテストに最適です。
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記事内のキーワードを、検索ボリュームの大きいキーワードに変更してみましょう。
キーワードを変更する方法は、コンテンツの追加や、見出しの更新など。インパクトは低〜中程度ですが、労力も低〜中程度なので、手軽に実施できます。
タイトルタグほどの変動は見込めませんが、早い段階で優先的に導入し、ランキングに反映させましょう。
最後に紹介するのは、構造化データ。労力もインパクトも高いのが特徴です。
レビュースキーマを追加して、検索結果画面上にレビュースニペットを表示する、といった内容がこれにあたります。
スキーマをHTMLに組み込むためにエンジニアのリソースが必要になる、または構造化データに含めたいデータをなんらかの方法で取得する必要があるなど、労力がかかる傾向があります。しかし重要なSEOテストであることは間違いないため、最初にやるべきSEOテストに含めました。
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内部リンクのテストもおすすめです。労力もインパクトも高いですが、SEOに大きな影響を与えます。
期待される効果が大きい一方、エンジニアリングリソースが必要なだけでなく、測定方法を理解するのが難しい特徴もあります。リンクを追加したページにも、リンクされたページにも影響が及ぶため、最初に実施するのではなく時間をかけましょう。
最初にやるべき3つのSEOテストとともに、仮説の立て方と優先順位の付け方について解説をしました。
今回紹介した方法以外のテストを実施するときにも、3つのコアレバーに気をつけてみましょう。
コアレバーを引いていないと感じたら、SEOテストを見直すのがおすすめです。
(執筆:Emily Potter 翻訳:Asuka Nakajima 編集:北村有 提供元:Moz)