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実務経験が浅い20代でもフリーランスエンジニアになれるの?【当事者が解説】

フリーランス エンジニア 実務経験
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「フリーランスエンジニアになるには実務経験は必要?」
「実務経験を積むとどんなメリットがある?」
「実務経験を積まずにフリーランスエンジニアになった失敗例を知りたい!」

これからフリーランスエンジニアとして独立しようと考えている人は、フリーランスになるには実務経験が必要なのか気になると思います。

結論から言うと、実務経験がなくてもフリーランスエンジニアにはなれますが、経験を積んだほうが成功しやすいです。

そこで本記事では、フリーランスエンジニアが実務経験を積むと得られるメリットや、実務経験がない人に起こりがちな失敗例をご紹介します!

20代で実務経験が浅くてもフリーランスエンジニアになれる理由

「20代で実務経験が浅くてもフリーランスエンジニアになれるの?」

このように疑問に思われる人もいると思いますが、実務経験が浅い20代でもフリーランスにはなれます。

年齢や学歴など関係なく、たとえ20代でもスキルさえあればフリーランスエンジニアとして活躍するチャンスがあります。それは、日本にはエンジニア自体が少ないからです。

理由1. 日本国内IT人材の深刻化

実務経験が浅い20代でもフリーランスエンジニアになれる背景には以下のようなことがあります。

  • 日本のIT人材が不足している
  • 学歴や年齢に関係なく、スキルがあれば重宝される
  • フリーランスが働きやすい環境が整ってきている
  • フリーランスに有利なサービスが増えてきている

フリーランスエンジニアは、実務経験がなくても案件を受注することは可能です。筆者も21歳からフリーランスエンジニアとして働きましたが、当時エンジニアの実務経験はほとんどありませんでした。しかしフリーランスエンジニアとして活動できていました。

その背景として「日本国内のIT人材が不足している」という事実があります。経済産業省の調査によると、とくにIT関連企業以外の企業におけるIT人材不足や、地方におけるIT人材不足が深刻化している現状が示されています。

▲左:国別IT関連企業&ユーザー企業におけるIT人材の割合グラフ 右:東京・神奈川・愛知・大阪におけるIT人材の分布グラフ(出典:経済産業省「我が国におけるIT人材の動向」

実務経験がほとんどない場合は、エンジニアとしての実績もない状態でしょう。そのためフリーランスとして独立した直後は、案件の獲得に苦労する現状があります。

しかし20代の若いフリーランスエンジニアは、失敗しても再就職できる確率が高いです。万が一フリーランスで失敗しても、何らかの形で仕事を得られる可能性があります。

そのため個人で稼げるスキルがある人は、20代のうちからフリーランスとして独立するのがおすすめです。

理由2. フリーランスエンジニアとして独立した20代は全体の18%

一般的に、フリーランスエンジニアとして独立するのは、30代や40代の人が多い印象です。しかし実は20代からフリーランスに独立する人も多いのです。

中小企業庁の2016年の小規模企業白書によると、フリーランスになった年齢について、このような調査結果があります。

フリーランスとして独立するタイミングのうちもっとも多いのは、30代〜40代ですが、20代でフリーランスになる人も全体の約18%と意外にもたくさんいます。

たとえば20代でフリーランスエンジニアとして独立した人には、以下のような方がいます。

最近では、YouTubeやSNSで活発に情報発信していることフリーランスエンジニアも多いです。それに影響され、若い年齢からフリーランスを目指す人が増えてきています。

理由3. 若いフリーランスエンジニアを求めている企業も多い

多くのIT企業では若くて体力のあるフリーランスエンジニアを求める傾向があります。

とくにIT系のベンチャー企業では、若くてもスキルが高ければ、年収1000万円を支給する企業もあり、若手が活躍できる場がどんどん増えてきています。

『Workship』の案件ページ

▲出典:Workship

たとえばフリーランス・副業向けマッチングサービスである『Workship』を見てみると、2022年1月現在で約600件もの案件が募集されています。

いかに、企業がフリーランスエンジニアを求めているのかが明確に分かります。

今後日本では、いまよりもさらにITエンジニアの人材不足が深刻になると言われているため、若くて体力のあるフリーランスエンジニアの需要は高まるでしょう。

20代でフリーランスエンジニアになった失敗例

フリーランス エンジニア 実務経験
20代でフリーランスエンジニアになって失敗してしまう例に、以下のような事例があります。

<20代でフリーランスエンジニアになって失敗してしまう例>

  • スキルが足りず条件のよい案件を請け負えない
  • 営業ができず生活に必要な収入が得られない
  • 作業時間が多くてエンジニアとしてのスキルを磨く時間が確保できない

これらの失敗例について詳しく解説します。

失敗例1. スキルが足りず条件のよい案件を請け負えない

20代でフリーランスエンジニアになって失敗してしまう例として、スキルや経験が不十分で、単価の高い案件や、条件のよい案件を請け負えないというケースがあります。

20代で実務経験がないフリーランスエンジニアは、高度なスキルが身についていない場合が多く、大規模な開発に携わるというよりは、末端の作業や、小規模な開発しか受注できないのです。

『Midworks』の案件ページ

▲出典:Midworks

たとえばエージェントサイトにある高単価な案件の多くが、募集条件に「実務経験歴1年」「開発経験がある人」を条件としています。

また月に80万円〜100万円以上の高単価な案件をエージェントサービスを利用して受注する場合は、実務経験がないと難しいです。

失敗例2. 営業ができず生活に必要な収入が得られない

30代のベテランエンジニアと比べると、20代は実績や経験が少ないため、営業をしても案件が受注できない場合が多いです。

それは営業でクライアントにアピールするために必要な、これまでの実績や経験が少ないからです。

またクライアントにとっても、若くて実績のないエンジニアに対し、信頼や責任感の部分で不安を感じる場合もあるようです。

失敗例3. 作業時間が多くてエンジニアとしてのスキルを磨く時間が確保できない

20代で経験の浅いフリーランスエンジニアは、さらなるスキルアップのために、案件の対応と並行して勉強をする時間が必要です。

IT業界は変化が激しく、フリーランスエンジニアの新規参入者も増えてきます。積極的に新しい情報に触れスキルを磨かなければ、時代に取り残されたり、市場価値が下がってしまうのです。

しかしフリーランスエンジニアになると、案件対応のため時間に追われ、スキルを磨く時間が取れない状況に陥ってしまいます。

20代でフリーランスエンジニアとして活動する場合は、仕事と勉強の両立ができるように、うまく仕事の時間調整をしましょう。

20代でフリーランスエンジニアとして独立するときの注意点

実務経験が浅いうちから独立するときの注意点をまとめました。

<20代でフリーランスエンジニアとして独立するときの注意点>

  • 最低でも1年は実務経験を積む
  • 実務経験1年以上の案件でもスキルは求められる
  • 経験だけでなく実績も必要である
  • 有名企業でのキャリアは強みになる
  • 未経験からフリーランスエンジニアへ転向するのはおすすめできない

注意点1. 最低でも1年は実務経験を積む

フリーランス エンジニア 実務経験
フリーランスエンジニアとして成功するには、最低でも1年は実務経験を積んだほうがよいでしょう。

実務経験の有無は、以下のような点で大きな差が出ます。

  • スキル
  • 受注できる案件
  • 収入
  • 取引先からの待遇

注意点2. 実務経験1年以上の案件でもスキルは求められる

フリーランス向けエージェントサイトでは「実務経験1年以上」が応募条件の案件がたくさんあります。しかし、そういった場合でも、実際に求められているスキルレベルは高く、難度の高い案件が多いことを覚えておきましょう。

注意点3. 経験だけでなく実績も必要である

とはいえ、ただ単に長年の実務経験があるだけでは、フリーランスとしての強みに繋がるわけではありません。経験だけでなく、どのような実績を残したのかが重要になります。

たとえば以下のAさんとBさんの経歴を比較してみましょう。

  • Aさん:実務経験3年で、SEからの指示に応じてコーディング業務をした
  • Bさん:実務経験2年で、業務改善システムの企画から開発まで携わり、クライアントの業務改善に貢献した

このふたりを比較したときに、どちらをフリーランスとして採用したいかというと、多くのクライアントはBさんを選びます。

つまりどんな実績を残したのかが重要なのです。実績が大きければ、フリーランスエンジニアとして成功しやすくなるでしょう。

注意点4. 有名企業でのキャリアは強みになる

実務経験を積む企業の選択もフリーランスとしての成功に大きく影響してきます。

  • 日本でも有名なサービスを手がける大手ITベンチャー企業
  • 受託系のシステム開発会社

どちらも実務経験としてアピールすることは可能です。しかし有名なサービスの開発に携わっていたり、有名企業でエンジニアとして活躍した経験があると、より高く評価されます。

有名企業の実務経験が評価されるポイントは次のとおりです。

  • 有名企業に入るポテンシャルがある
  • 倍率が高い選考の難関をくぐり抜けてきた
  • 最先端の技術を使用している
  • エンジニアとしての圧倒的な信頼を得られる

このように自分をアピールできるので、フリーランスとして有利に活動できます。

注意点5. 完全未経験からフリーランスエンジニアへ転向するのはおすすめできない

まったくの未経験からフリーランスエンジニアはおすすめできません。理由としては以下のようなことが挙げられます。

  • スキルレベルが低く実務で対応できない
  • 経験や実績がないため、受注できる案件に限りがある
  • 安定した収入を確保できる案件やクライアントがいない
  • チームでの開発に慣れていない

このようなデメリットがあることをふまえると、2年〜3年は企業で実務経験を積むのがおすすめです。

会社員として実務経験を積んでいる期間にすべきこと4つ

実務経験を積むためだけに会社に勤めていては、せっかく得られた経験を独立後に活かせません。

会社員として実務経験を積んでいる期間にするべきこと4つをご紹介します。

  • エンジニアとしてのスキルを磨く
  • よい人脈を大切にする
  • お金に関する知識をつける
  • クレジットカードを作っておく

これらの点について詳しく解説します。

ポイント1. エンジニアとしてのスキルを磨く

まずはじめに、もっとも大切なことはエンジニアとしてのスキルの向上です。

企業に勤めているから自然にスキルアップするわけではありません。自ら新しいプロジェクトに関わったり、先輩エンジニアのスキルを学んだりするようにしましょう。

企業で勤めているからこそできる、大規模な開発やチームでの開発により多く参加し、その環境でスキルを高めていくことをおすすめします。

企業によっては、エンジニアのための勉強会やセミナーなども開催しているところもあります。それらに積極的に参加す→スキルを磨けるでしょう。

ポイント2. よい人脈を大切にする

人脈を広げ大切にしておくことで、独立後にそこから仕事につながる可能性があります。会社に勤めているときは、仕事で出会った人との関わりを大切にするようにしましょう。

フリーランスは、会社員と比べて人と関わる頻度が低くなるため、独立してから人脈を作るのは難しくなります。

ポイント3. お金に関する知識をつける

フリーランスは個人事業主ですから、小さな会社をひとりで経営しているのと同じです。

会社は、経理業務やお金の管理が非常に重要。会社員として実務経験を積んでいる期間に、会社のお金の管理や流れについても勉強しましょう。

また会社員からフリーランスになると、年金や保険の切り替え、確定申告などもすべて自分でしなければなりません。

フリーランスエンジニアの税金に関しての詳しい情報はこちらの記事をご覧ください!

ポイント4. クレジットカードを作っておく

会社員として働いている間に、クレジットカードを作っておきましょう。

収入が安定している会社員は、クレジットカードの審査に通過しやすいです。しかし収入に波があるフリーランスは、審査に通過せず発行できない場合があります。

フリーランスエンジニアとして活動するときにクレジットカードはとても便利で、以下のようなメリットがあります。

  • 定期契約のサービスを自動引き落としにすると手間が省ける
  • 経費の管理が簡単になる
  • すぐにお金が必要なときに便利である

そのため、なるべく審査がとおりやすい会社員のときに発行するのがおすすめです。

おすすめのクレジットカードについては、以下の記事でまとめています。ぜひ参考にしてみてください。

フリーランスエンジニアとして案件を獲得してから独立するのがおすすめ

フリーランスエンジニアとして独立するときは、いきなり独立するのではなく、案件を獲得してから独立するのがおすすめです。

そうすることで、「独立後に仕事がない」というリスクを回避することができます。

マッチングサービス『Workship』のTOPページ

スキルシェアサービスの『Workship』では、副業感覚でできる案件や、完全リモートの案件があるので、会社員として働きながらでも、副業でできる案件が多くあります。

これからフリーランスエンジニアとして独立を考えている人は、まずWorkshipで独立前から対応可能な案件を受注してから本格的に独立するとよいでしょう。

まとめ

  • 実務経験がなくてもフリーランスエンジニアとして独立は可能である
  • とはいえ、実務経験があるほうがフリーランスとして有利に活動できる
  • 会社で学べることはたくさんあるので、まずは2年〜3年は会社に勤めよう

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(執筆:HikoPro 編集:Workship MAGAZINE編集部)

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