エンジニアの副業は週1からでも可能?副業の例や探し方も解説
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フリーランスにとって営業は欠かせません。しかし「できることなら営業したくない!」と思いませんか?
そんな人におすすめなのが「インバウンド営業(インバウンドセールス)」。自分から相手に営業をかけるのではなく、相手の方から仕事依頼がくる状態をつくっていく方法です。
インバウンド営業を活用すれば、自分からガツガツ営業しなくても、相手の方から自然と問い合わせがくるようになります。
今回は、インバウンド営業が得意なマルチクリエイターのナナシロさんにお話を伺いました。
YouTubeで怪談師として活動しながら、Webクリエイターとしてサイト制作やデザイン・イラストもこなすマルチなフリーランス。
自分で営業せずに仕事を取る「インバウンド営業」が得意。
目次
ナナシロさんは現在どんな仕事をしていますか?
現在のメインはYouTuberですが、ボーイズラブ同人誌の販促やWebサイトのディレクションなど、何でもやっています。
月によって行なっている仕事が全然違うので、来月どんな仕事をしているかは分かりません(笑)。
仕事はどんな基準で選んでいますか?
ぼくは「おもしろいかどうか」をポイントに選んでいますね。
自分がおもしろいと思った仕事は、とりあえずは受けてみるんです。興味のおもむくままに動いています。気づけばいろんな種類のスキルが身について、いまではマルチなクリエイターになっていました。
仕事はどのように取っていますか?
いまはクライアントからの直接問い合わせが多いですね。自分からガンガン営業をかけることは、ほとんどありません。
営業せずに仕事依頼がくるなんて、めっちゃいい状態ですね……。
ナナシロさんは自分から営業しない「インバウンド営業」が得意とのことですが、意識していることはありますか?
インバウンド営業で大事なのは「異なる分野の人たちと繋がりをつくること」ですね。いろんな場所での繋がりが、仕事を運んできてくれます。
例えばWeb系フリーランスならWeb系以外の人と繋がるようにすると良いでしょう。異なる分野の人たちと繋がりを持つと、自分のスキルの希少性が高くなります。
周りにWeb系の人がいない環境なら、Webの案件は自分にまわってくるんです。
例えばどんな繋がりから仕事を受注しましたか?
Web系の人が少ない「シニア起業家コミュニティ」や「イベンターコミュニティ」に入って、Web制作の仕事をいただいたことがあります。
また別のときは全然知らない人の誕生日会に飛び込みで参加して、知り合いを作ったりもしましたね! ハハハ(笑)!
知らない人の誕生日会に参加するって、すごい精神力ですね……(笑)。
たしかに知らない人の誕生日会に参加するのは極端な例ですが、異業種のコミュニティへの参加はできそうじゃないですか?
Web系の人が同じWeb系の人とだけ交流していると、なかなか仕事はまわってきません。自分の希少性が高まる環境を選ぶのは大事です。
他にインバウンド営業のポイントはありますか?
自分の仕事内容を明確にアピールすることがポイントです。
異業種のコミュニティに入ったとしても、「なにをやっているか」が伝わらなければ仕事を頼んでもらえません。なので、自分の仕事や肩書きなどはしっかり伝えるようにしましょう。
ぼくが誕生日会に参加したときも「Webの仕事やってます!」と言いまくったので、それが仕事依頼に繋がりましたね。
あとシンプルに、出会った人と仲良くなることも大事です。「仕事が欲しい」と思ってガツガツしていると相手に引かれてしまいます。まずは仕事関係なしに「友達として仲良くなる」ぐらいのスタンスがいいと思います。
インバウンド営業を意識するなら、TwitterよりもFacebookを活用する方がいい場合もあるんですよ。
フリーランスの方ってTwitterでの発信に注力しているイメージですが、なぜFacebookの方がいいのでしょうか?
理由は3つあります。1つめは、Facebookは面識がある人との繋がりが多いからです。
仕事を依頼するうえで「一度会ったことがある」というのは、大きなメリットになります。発注する側も、見ず知らずの人より、会ったことがある人の方が依頼しやすいですよね。
そして2つめ。Facebookを使っている層の方が、Twitterを使っている層よりも会社での決裁権を持っていることが多いからです。
ぼくはサイト制作などのまとまった予算が必要な案件を引き受けているので、予算や発注権を持っている人が多いFacebookの方が有効だと考えてます。実際にFacebook経由で40万円ほどのサイト制作案件を受注しました。
3つ目は単純に、TwitterよりもFacebookの方が依頼してもらえる可能性が高いからですね。あくまでぼくの場合ですが、なぜかTwitterからは仕事の依頼が少ないんですよ(笑)。
なので仕事につながる可能性がある人とSNSの連絡先を交換するなら、TwitterよりもFacebookを使いますね。
Facebook運用、といったことはしているのですか?
そうですね……。実はあまりアクティブに発信しているわけでもないんですよ(笑)。
Facebookは、一度会ったことのある人が、ぼくに連絡できるよう繋がっておくためのツールとして使っています。Facebookを「インバウンド営業ツール」として活用している感じですね。
ただ、どのツールを使うかは自分の仕事との相性にもよると思います。TwitterやInstagramなどの方が向いている人もいるでしょうし。自分にあったものを考えてみてください。
仕事が取れないと悩んでいるクリエイターの方に、アドバイスはありますか?
まずは自分のスキルセットを洗い出すことが大事です。自分のことを分析して、自分の武器をしっかりと把握してください。
例えば、ぼくはスキルの幅が広いことが強みです。デザイン、コーディング、イラスト、コンサル、ライター、動画作成など、Web系のスキルはひととおり揃っています。
自分の武器が分かったら、次はどうすればいいですか?
次は自分の武器が活かせるような営業方法を探します。
ぼくの強みはスキルの幅が広いことだったので「Web系の仕事なんでも相談してください」という間口の広い営業スタイルを取りました。
その営業スタイルを活用するために、Web系の人がいないコミュニティに入って、「Webのことならナナシロに相談しよう」という状況をつくったんですね。その営業スタイルで、実際に仕事の依頼をいただいています。
かなり戦略的ですね……!
そうですね。自分の強みを分析して、それに合った営業方法を取っていくには戦略も必要になると思います。
繰り返しになりますが、「自分の武器が最大限に発揮される環境はどこか?」を考えてみるといいですよ。
あと引きのあるプロフィールや、実績を説明できるように準備するのも大事ですね。
面白い肩書きやインパクトのある実績・作品があれば、それが会話のきっかけにもなります。そこから仕事に繋がる可能性もあるので、最初のフックとして出せるような「なにか」を持っておくと可能性は広がります!
■ナナシロ